北丹沢~西丹沢(神の川キャンプ場~山中湖平野)ワンデイハイク
神の川キャンプ場~鐘撞山、大室山、加入道山、水晶沢ノ頭、モロクボ沢ノ頭、大界木山、城ヶ尾山、ブナ沢ノ頭、菰釣山、石保土山、大棚ノ頭、高指山~山中湖平野バス停( 関東)
パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )
神の川キャンプ場~鐘撞山、大室山、加入道山、水晶沢ノ頭、モロクボ沢ノ頭、大界木山、城ヶ尾山、ブナ沢ノ頭、菰釣山、石保土山、大棚ノ頭、高指山~山中湖平野バス停( 関東)
パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )
天気予報は一週間前から「降雨、登山には適さない」だったが、前日に「曇り、登山に支障なし」、当日は空全体を雲が覆う曇天
その他
その他:
【行き・前泊】
東野バス停前の鶴屋旅館に宿泊。
http://www.tsukui.ne.jp/tsuruya/index.html
【帰り】
山中湖平野バス停~富士山駅~大月駅~高尾駅~新宿駅
神ノ川入口(04:47)・・・神ノ川キャンプ場(05:18)[休憩 20分]・・・分岐・・・鐘撞山(06:40)[休憩 20分]・・・稜線分岐[休憩 8分]・・・大室山(08:32)[休憩 25分]・・・西の肩・・・前大室(馬場峠)・・・加入道山(09:46)[休憩 5分]・・・道志温泉分岐・・・白石峠(10:04)[休憩 12分]・・・水晶沢ノ頭・・・バン木ノ頭(11:10)[休憩 15分]・・・モロクボ沢ノ頭(11:37)[休憩 10分]・・・大界木山(12:20)・・・分岐・・・城ヶ尾峠(12:39)[休憩 10分]・・・菰釣山避難小屋[休憩 3分]・・・菰釣山(14:03)[休憩 50分]・・・石保土山(西ノ丸)(15:54)・・・大棚ノ頭(16:17)・・・高指山(16:50)[休憩 15分]・・・県道出合・・・平野(17:35)
前回(9月15日)、途中であきらめた甲相国境尾根を歩きなおした。稜線沿いにつけられた長いトレイルは最後まで登降を繰り返し、ハイキングコースながら疲弊した。
(前回の山行)https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=175241
【概略】
第一部~神ノ川キャンプ場から大室山(登り標高1315m/距離4.9km)へは手入れされた登山道が維持されてはいるが、入山者が非常に少ない様子。踏まれていないトレイルは柔らかく、距離と登降差以上に体力を消耗した。
第二部~大室山から菰釣山まで(登り1000m降り1225m/距離11.9km)は稜線に忠実に登降を繰り返す。よく踏まれたトレイルに明確な道標がたくさんあり、まったく問題なし。バン木ノ頭でベンチにつられて右側(道志方面への降り道)に入らぬよう。
第三部~菰釣山から高指山(登り469m降り659m/距離7.1km)も、引き続き稜線上の細かな登降を繰り返し、休ませてくれない。最後の7kmはとても長かった。
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【アプローチ】
アクセスについて補足。
【行き】新宿駅13:52(京王線準特急)~14:30橋本駅14:36(神奈川中央交通の三ヶ木行きバス)~15:14三ヶ木15:30(おなじく、月夜野行き)~16:05東野バス停※土曜ダイヤ最終バス
※橋本駅で14:30着の京王線から14:36発の三ヶ木行きバスに乗り換えたが、この乗り換えは綱渡りだった。京王線の遅延の多さから考えると、余裕をもって橋本駅に着くようにしたい。早朝にスタートしないと山中湖までたどりつけないので、バス停前の鶴屋旅館に前泊した。
(鶴屋旅館)http://www.tsukui.ne.jp/tsuruya/index.html
【帰り】山中湖平野バス停18:40ごろ(渋滞で大幅遅延)~19:45ごろ富士山駅20:17~21:04大月駅21:12~21:48高尾駅21:50~22:43新宿駅
※山中湖平野からの帰路は、高速バスを予約するのが最善かと思う。富士山駅までの路線バスがあちこち遠回りしてなかなか前に進まないし、その後も新宿まで乗換えが多い。山行後の長旅はツラい。
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【大室山まで】
04時半に旅館を出発、20分ほど国道を歩き神ノ川入口から林道に入る。05時20分ごろ神ノ川キャンプ場に着き、キャンプ場内の橋を渡って尾根に取りつく。前回は蜘蛛の巣に悩まされたので手ごろな枝を拾っておき、頭の前で振りながら歩く。「今日は時間に余裕がある」ということでやたらと休憩をとり、一服しながら道志川のキャンプ場で行方不明になったままの女の子のことを考えたりする。鐘撞山を過ぎて大室山への登りはやはり辛かった。トラロープが張られた胸突き八丁のジグザグ登りが一段目、左が植林で右が自然林の県境を直線的に登るあたりが二段目、ササ原に倒木が多くなるのが三段目だと記憶するが、傾斜がゆるんで花が多くなると山頂も近い。
神ノ川キャンプ場から大室山へは、登り1315m/距離4.9km/勾配が27%。加えて踏まれていないトレイルは一歩ごとに(無意識の動作として)足元のバランスをとらねばならない。大倉尾根の大倉~塔ノ岳が1354m/6.6km/勾配20%ちょっとだから、かなり手ごわいと考えてとりかかったほうが良いだろう。
大室山頂にはブルーシートが張られた一角ができあがっていた。上空が開けており、捜索のための資材や糧食を荷揚げしたスペースかと思ったが、加入道山へ至るトレイルには木道や丸太の階段に手入れの目印らしい各種テープが張られており、登山道の補修資材荷上げスペースかもしれない。ブルーシートはその後も何箇所かで点々と見かけた。
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【大室山から菰釣山】
全体的に幅のある尾根道を登降を繰り返しながら進んでゆく。ときおり尾根が細くなる場所や、大木(たいぼく)がのきなみひっくり返った場所などもあるが、通過に問題なし。加入道山と菰釣山の二ヶ所の避難小屋は新しくて清潔そうだったが、トイレはない。
※要注意箇所として、バン木ノ頭から閉鎖された横浜市野外活動センター跡地へ降りるルートに迷い込まぬよう。ほどよく山に慣れ適度に疲れた状態でここにさしかかると危ない。ちょっとしたトラップなので、写真13に詳細を記した。
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【菰釣山から高指山】
今回の山行ルートのなかでは歩く人が少ないエリアかもしれない。しかし東海自然歩道なのでトレイルは整備されている。道は頑として稜線をはずれず、巻くことがない。ヘロヘロになって細かな登り降りを繰り返しながら、三十代に二回やった栂海新道のことを思い出した。「標高2400m(朝日岳)から海抜ゼロメートルまで降りるのに、なんでこんなに登りが多いんだ!」とブツブツ文句を言いながら歩いたが、あの道も頑固に稜線通しだったなあ。
(栂海新道開拓の逸話、朝日新聞記事) https://digital.asahi.com/articles/ASL7L5TCVL7LUCFI00X.html
石保土山の手前でハイドレーションがカラになる。「そんなに飲んでいないのに、穴でも開いたのか」と疑ったが、少しずつでも12時間たてばゼロになるさ。
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【高指山から山中湖平野バス停】
高指山からススキ原、別荘地の中をとおり抜け県道に出て、平野バス停に併設する観光案内所までが東海自然歩道に含まれる様子だ。したがって別荘地のなかを含めて道標はとてもしっかり整備されている。高指山の手前から別荘地のあたりまで、鹿がやたらと多かった。
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【補記】
今回すれ違ったのは、大室山から加入道山へむかって降りはじめたところで女子一人(「道志の湯から」)、白石峠を過ぎたところで男子一名が「カゴサカ峠から」来たというのにピンとこなかったが、山中湖の南・国道138号の籠坂峠から三国山を越えてはるばる歩いてきたのだろうか。もう一人の男子は「西丹沢ビジターセンターから」とのことで、畦ヶ丸を踏んできたと思われる。以上三人はすべて大室山~モロクボ沢ノ頭の間のみ。大室山までとモロクボ沢ノ頭以降は誰にも会わなかった。
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【個人的なこと】
降り坂で腰痛を発症した。十年くらい前から右の股関節・骨盤あたりに違和感を感じていたが、帰ってからの自己診断では「仙腸関節のトラブル」を疑っている。山中ではジャガクチ丸からの降りで痛みが強くなり、かばいながら歩いていたら右脚の膝上・膝下などいろんなところにシビレがおきてしまった。「無事に帰るまでが山登り」とは良く聞くが、「健康的な遊びであるはずの山登り」で健康を損なうなんて本末転倒だ。猛省してしばらくは体の手入れにとりかかることにする。
【その他】 サレワのトレランシューズ。テスラのタイツ、ユニクロのショートパンツ。全行程モンベルの速乾性長袖、ブラックダイヤモンドのハーフフィンガーグローブ、モンベルのサングラス。ザックはロウアルパインの22リッターに、雨具・ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ・バッテリー充電器と予備電池、カロリーメイト4パック・おにぎり2コ・トレイルミックス・ココヘリ発信機・地図。下山後の着替え一式。キャメルバックのハイドレーションに薄めのアクエリアス2リッターを凍らせておいた。(残量ゼロ)。スタート時重量7.5kg。 |
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