登山記録詳細
丹沢主脈縦走(焼山~塔ノ岳)ワンデイハイク
焼山、黍殻山、袖平岳、姫次、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳(関東)
この登山記録の行程
焼山登山口(07:25)・・・焼山(08:42)[休憩 25分]・・・平丸分岐(09:36)[休憩 6分]・・・大平分岐・・・黍殻山避難小屋・・・八丁坂ノ頭・・・姫次(10:27)[休憩 3分]・・・袖平山(10:40)・・・姫次(10:48)[休憩 20分]・・・地蔵平・・・蛭ヶ岳(12:07)[休憩 10分]・・・棚沢ノ頭・・・丹沢山(13:16)[休憩 15分]・・・塔ノ岳(14:10)[休憩 30分]・・・金冷シ・・・花立山荘・・・茅場平・・・小草平・・・駒止茶屋・・・雑事場ノ平・・・観音茶屋・・・大倉(16:12)
丹沢の主脈をタテに歩いてみた。山歩きの楽しみが詰まったこのコースは、いままで歩いた丹沢のなかでいちばん魅力的に思えた。
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【登山口】
新宿から始発の電車とバスを乗り継いで7時すぎには登山口へ。焼山登山口には旅館が一軒、到着した時間だと開いている商店はなかった。自販機は確認できなかったが、「ある」という山行記録と「自販機のある西野々に下りた」との記録、どちらも目にした。トイレは神社の裏手にあるらしい(未確認)。バス道をそのまま西野々へ向かって少し歩き、道標にしたがって林道に入る07:25。
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【焼山まで】
林道の途中から道標に導かれて右上の東海自然歩道に上がってゆく07:34。石畳が敷かれた部分もあり、歴史を感じさせるトレイルはとても歩きやすい。登山口から焼山まで、登り標高800m/距離3.2km/勾配25%は数字のうえでは大倉尾根(20%ちょっと)より厳しいが、短いからか・歩きやすいからか、ほとんど疲れを感じることなく山頂に着く08:42。展望台はテープで囲われて登れないようになっていた。
予報どおり途中から雨が落ちてきたので上だけ雨具をつけ、ザックにカバーをかけ、とめられなくなったヘルメットをかぶる。ついでに立ったまま朝食をとった。
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【焼山~黍殻山~姫次】
この間は、登り標高510m/距離4.6km/勾配11%だからほとんど平坦基調といっても良い。ただ、自然歩道から離れて黍殻山のピークを踏む道がとつぜん「険しい登山道」の顔をしだすから、それまでとのギャップがおもしろい。黍殻山頂09:40自体は麓のダムの大きな雨量計が設置されており、魅力に乏しい。避難小屋はトレイルから少し離れているらしく、濃いガスもあって目視できなかった。
姫次の少し手前、「東海自然歩道最高標高地点・1433米」の標識を見て、もうそんなに上がってきたのかと驚く。疲労感より獲得した標高のほうが大きいルート・山行というのはそうそうあるものではない。
姫次10:27で一服したあとは袖平山10:39へピストンしておく。このあたり、南面が開けており晴れていれば展望が素晴らしいことだろう。ここまで誰にも会わなかったが、姫次では焼山方面へ降っていったランナーと、袖平山からそのまま進んでいったらしいハイカーをみかけた。
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【姫次~地蔵平~蛭ヶ岳】
姫次から地蔵平までは引き続き平坦なトレイルだから鼻歌まじりに歩く。一変して地蔵平からの登りが厳しかった。登り標高387m/距離1.7km/勾配22%は山中ならなんでもない数字だが、丹沢名物の階段登りなので脚の置き場を強制的に決められて誤魔化しようがない。今回の山行で体力的にはこの部分がいちばんキツかった。蛭ヶ岳山頂直下でストックをもった白人ランナーとすれ違ったが、冷たい雨の降るなかをアウターを腰にまきTシャツ一枚で降ってゆく。なるほど、寒冷地に適応するように進化した彼らにとって、温暖化は切実な問題なのかもしれない。
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【蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳】
蛭ヶ岳山頂には12:07着、展望のきかない広い山頂を歩き回りながら一服する。山頂から降り始めるところでソロ男子とすれ違ったが、大倉から上がってきて焼山登山口に降りる逆向きをやっているようだ。「降りられるかなあ」とずいぶん不安そうだったが、山登りという遊びはプランをたてるところからはじまっていると考えるので、「大倉をいつ何時に出発したのか」とか「焼山登山口のバス時刻を把握しているのか」と尋ねることはしなかった。
鬼ヶ岩へのやや高度感もあるはずの登りもガスでそれほどではない。丹沢山へはふたたび階段の登りに苦労して、山頂着が13:16。今回は丹沢山から塔ノ岳のあいだがやけに遠く感じられた。
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【塔ノ岳~大倉】
14:10に塔ノ岳山頂、尊仏山荘でコーヒーをいただく。体が温まったのちに外へ出て山頂を散歩してみたが、多くない人影は小雨のなかでみなさん立派な装備をしている。それこそ「隔世の感」があって、山道具の進歩はすばらしいと思う。
さて、最後の試練が待っている。先回の山行の降りで腰痛をおこしてしまった。自己流で手当てはしてきたが、ここまででも降りで痛みは出ている。腰痛をかばおうとして、やがて単調な階段の降りで右ひざも痛み、ほとんど脂汗を流しながら降る。休み休みの降りなので、先行する登山者を追い抜くのもひと苦労だ。抜かせてもらってもすぐ痛みに耐えかねて休みに入り、道を譲り返すのでは「周りをうろちょろする面倒なヤツ」になってしまう。トレイルを観察し間合いを測り痛みと相談しながら観音茶屋まで下ってこれたときには、心底ほっとした。
- この山行での装備
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【その他】 サレワのトレランシューズ。テスラのタイツ、ユニクロのショートパンツ。全行程モンベルの速乾性長袖、ブラックダイヤモンドのハーフフィンガーグローブ、ペツルのヘルメット、モンベルの雨具を上半身のみ着用。ザックはロウアルパインの22リッターに、雨具・ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ・バッテリー充電器と予備電池・ココヘリ発信機・地図、トレイルミックス200g・カロリーメイト3パック・コンビニおにぎり2個、下山後の着替え一式。キャメルバックのハイドレーションに水2リッター(残量1.2L)。スタート時重量7kg。 |
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