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大源太山 上越のマッターホルンから谷川連峰の稜線へ 2019

大源太山( 上信越)

パーティ: 1人 (はにわ さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

林道終点(05:50)・・・分岐(06:10)・・・大源太山(08:45)[休憩 20分]・・・七ツ小屋山(10:25)[休憩 10分]・・・分岐(11:00)・・・シシゴヤの頭(11:55)[休憩 25分]・・・分岐(14:00)・・・林道終点(14:20)

コース

総距離
約9.9km
累積標高差
上り約1,330m
下り約1,330m
コースタイム
標準7時間50
自己7時間35
倍率0.97

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

笠ヶ岳から眺めた馬蹄縦走の稜線の奥に気になる山があった。
鋭利な三角の黒いシルエットの大源太山。
他の山より標高が低いので頭だけしか見えなかったがいつか全容を見てみたいなと思っていた。
週間天気予報を見ていると数日後に晴れ間が。
消費増税のごたごたも落ち着いてきたので平日だが仕事を休んでちょっと行ってみるかな。
夕食を済ませると準備をして自宅を出発。
いつものように国道17号を北上し三国トンネルだけ高速を使って湯沢へ。
大源太キャニオンキャンプ場からは大源太林道に入り道幅は狭いがほとんど舗装されていて問題なし。
深夜、林道終点の駐車場に到着するが他に車は無かった。
どちらかと言うとマイナーな山のようだから登る人も少ないのかな。
そんなことを思いながら寝床の準備。
最近は一人なら寝袋使わず後部座席を倒し布団を敷く。
快適♪快適♪
そして窓から月明かりに照らされた夜空に星を見ながらいつの間にか眠りにつく。
翌朝は5時に起床。
朝食を済ませ、明るくなるのを待っているとヘッドライトの明かりに3台ほど車が入ってきた。
登山口のポストに登山届を入れて6時前に登山開始。
杉林を少し進むとまずは一か所目の徒渉点。
ロープが張ってあるが雨後の為か水量もありストックで足の置き場を探しながら渡る。
ここは靴が濡れるのは仕方がないみたい。
沢沿いを歩いて行くと小さな沢を渡りぐらぐらの梯子を上る。
そして根曲りの木に注意して少し歩くと三か所目の徒渉点。
ここも石と石の幅が広いところもあるので多少靴は濡れるのは覚悟で渡って行く。
沢を過ぎると弥助尾根の急登が始まる。
山頂まで標高差700m程ありそうなので白毛門の急登をイメージして登るが予想通り急登の直登。
何箇所かロープも出てくるがここは踏ん張りどころ。
この先も長いのでゆっくりゆっくり登って行く。
一旦緩やかな道になると木々の隙間からは周囲の山々が見え始め、足元には白い大きなお饅頭のようなキノコ、木の根っこには盆栽のような苔。
一輪、アカモノの花も。
その後は足元の崩れた場所などに気を付け北面の大岩壁を眺めながらひと踏ん張りして8時45分大源太山山頂到着。
晴れ渡る青空に目の前に広がるのは太陽に照らされた国境稜線の谷川連峰の山並み。
朝日岳から谷川岳、万太郎山から平標山、平らな苗場山。
遠くに妙高山、火打山まで見渡せた。
登ってきた登山道を振り返れば大源太キャニオンの湖の先に麓の湯沢の街が。
草紅葉が綺麗な巻機山に朝日岳との稜線の奥に見えるのは至仏山かな、それに燧ケ岳?
標高は低いけど独立峰なだけに大展望。
そう言えば雲の無い谷川岳って久しぶりに見るなあ。
風も穏やかでスマホでぐるっと録画しながら展望を楽しむ。
広くはないが他に登山者1名の静かな山頂。
その登山者のHさんとシシゴヤ頭の尾根を周回する話をするとこの先一緒に歩きませんかと声をかけていただき同行することに。
平日とは言えその後登ってくる人もいなそうだし山頂直下の鎖の岩場を下り七つ小屋山までの笹の藪漕ぎを考えたら安心かも。
この先はまだ長いので20分ほど休憩し鎖場を下りていく。
後ろ向きで足場を探しながら慎重に降りる事10分。
その後一旦鞍部まで下って七つ小屋山まで登り返し。
この登山道が大変だった。
腰まで伸びる笹に足元の登山道は分かりづらく朝露で滑りやすい急登。
さらに風も強く吹いてきた。
でも振り返って眺める大源太山はまさに上越のマッターホルンの愛称に相応しい急峻な岩峰。
色づき始めた山容に美しい山だなと思った。
何度も振り返り笹薮と格闘すること1時間、漸く国境の稜線へ。
さらに七つ小屋山まで行くと思い描いていた谷川岳までの絶景の稜線が。
青空の下にどこまでも延びる光り輝く笹原。
大きな生き物がうねりながら横たわる。
自分よりも登山歴のある同行したHさんもこの稜線は別世界だねなんて言っている。
ほんと笹刈りされた登山道はどこまでも歩いて行けそうだ。
しかも人影無で誰も歩いていな~い。二人占めだ=。
だが稜線は雲一つない青空とは裏腹に爆風が吹き荒れる。
でもこの季節にしては体感的にそれほど寒くは無かった。
ゆっくり休んで休憩と言う訳にはいかず帽子を押さえながら爆風の中歩き始める。
草紅葉に染まる小さな池塘からみた七つ小屋山も綺麗だな~。
笹原の登山道の脇にはウメバチソウが何輪かまだ咲いていた。
さて小さなピークを幾つか乗り越えシシゴヤの頭への分岐に到着。
この先もまだまだ歩いてみたいが今日はこの辺で。
シシゴヤの頭への稜線は少し色づいている感じだけど紅葉はまだまだ先みたいだね。
尾根から見た大源太山もこれで見納め。
それからコマノカミの頭方面の谷間にはちょっとだけ高速道も見えた。
シシゴヤの頭に12時頃到着し風は強いがここで昼食タイム。
持ってきたココアをHさんにもお裾分けすると他の山の話や日常の会話で盛り上がり今度是非ご一緒にと電話番号の交換の申し出もされる。
今まで単独山行か友人Y君と登ることが多かったので山での初めての申し出にちょっと照れくさかった。
休憩を終えると谷川連峰に別れを告げてブナの樹林帯の急登を九十九折に下っていく。
登山道は少々荒れていて崩壊した場所や倒木、泥濘もあり思わず滑って転びそうにもなった。
分岐の手前には水場がありペットボトルに給水。
その後無事に徒渉点を渡り終え沢の水で顔を洗ってさっぱり。
澄んだ水が気持ち良い~。
そして杉林を抜けると駐車場に14時20分到着。
ここでHさんとも再会を楽しみにお別れ。
Hさんはプロ野球のシーズンが終わると自分の山のシーズンも終わり(笑い)って言っていたけどいつかご一緒出来れば良いな。
そうそう駐車場は10台位は停められそう。
林道も笹刈りが済んだ路肩に幾つか場所もあり。

帰り道、道路に車を停め大源太山を見上げたけどカッコイイ山だったな~。
今月下旬には紅葉も楽しめるのだろうけど谷川連峰はもう初雪もあるのかなあ。

帰りは湯沢の街中の山の湯で汗を流す。
湯沢には珍しくほんのり硫黄の香り漂う小さな風呂だが2,3人しか居なかったので源泉かけ流しを堪能。
湯に浸かりながら徒渉に鎖場、笹薮急登、絶景の谷川連峰を振り返る。
今日も良く歩いたなあ。
さてと良く温まったら帰るとするか。

ザブ~ン。


<余談>

夏休みに群馬県立歴史博物館ではにわ展を見てきました。
群馬は他の県と比べ面白い埴輪が一杯です。
その中からお気に入りの馬埴輪の画像をプロフィール画像に変更してみました。
馬埴輪と言うと普通目が両側に離れてついていますがこれは正面についています。
何とも愛嬌がありました。
今月からはハート土偶の特別展も開催していますので興味のある方は是非足を運んで見てくださいね。
http://grekisi.pref.gunma.jp/index.html

<さらに余談>

3枚目から前半の画像は同行したHさんから後日いただいた写真です。
さすがプロ!


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登った山

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