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鹿俣山 尼ヶ禿山 玉原高原ブナの森 2019

鹿俣山 尼ヶ禿山 玉原湿原( 上信越)

パーティ: 1人 (はにわ さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

センターハウス駐車場(7:25)---尼ヶ禿山(8:53)(休憩15分)---ブナ地蔵(10:30)(休憩15分)---鹿俣山(11:55)(休憩10分)---シャクナゲ群生地近く(12:10)(休憩30分)---センターハウス駐車場(14:25)

コース

総距離
約15.5km
累積標高差
上り約927m
下り約927m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

公園のドロノキが台風で倒れてしまった。
自分が生まれる前からあった大木。
老木で大風に耐えられなかったのだろう。
初夏、毎年ではなかったが種子の入った白い綿毛をたくさん風に飛ばした。
それはまるで雪が舞っているかのようだった。
柳絮(りゅうじょ)と言うらしい。
県道からも良く見えていたがぽっかり空間が出来てしまった。
重機によって切り出されたドノロキ。
一抹の寂しさを覚えた。


台風の影響で何処も彼処も登山道に通じる林道が通行止め。
復旧する目途の経たない道も多そうだ。
安全第一でどこか近くの山はとヤマケイの群馬の山の本を見ていると関東一のブナ林が目につく。
標高1200mから1500mに広がる玉原高原のブナの森。
本には黄葉は10月中旬から下旬と書いてあるがもう終わっちゃったかな。
でも今年は紅葉も例年より遅いようだし久しぶりに週末晴れの予報。
スキー場までの道路は問題ないみたいだしちょっと歩いて来ようかな。

星の輝く薄暗いうちに自宅を出発。
朝日が登り始めると上武国道からは赤城山、榛名山、子持山、群馬の山が良く見えた。
沼田から山道を登り迦葉山入口を過ぎると道路沿いの山肌は朝日に照らされて紅葉も見頃な感じ。
玉原湖を横目にセンターハウスの駐車場に7時過ぎに到着。
やはりちょっと黄葉には遅かったかあ~。
周辺の木々は落葉しているものが多く少々がっかり。
でも天気は良いしと7時半前に出発。
出発して早々水の音が。
蛙の石像の下から勢い良く出ているブナの湧水。
触ってみるがチョー冷たい。
そこからすぐに玉原湿原に入って行く。
日が差し込んできた木道はキラキラと霜がびっしり。
思わず滑りそうになった。
湿原の開けた場所は晩秋の草紅葉が広がる。
あまり大きくはないが看板を見ると水芭蕉をはじめ幾らか花も咲くみたい。
湿原を半周して玉原越の手前の分岐へ。
ヤマケイの本にはここからブナ平を通って鹿俣山への周回コースが紹介されていたけど今日は一日かけてゆっくり歩くつもりなので尼ヶ禿山に行ってみる。
茶色い葉っぱの中に時折黄色が目につくが見頃は1週間か10日前だったかなあ。
車道に出てトンネルの手前を右に入り、沢を渡り、送電線の鉄塔を越え、ひと登りすると尼ヶ禿山に9時前に到着。
誰もいない頂上は南側が崖になっており南西が好展望。
足元にはブナの森が広がり目の前に迦葉山。
なんだ、迦葉山周辺のほうが紅葉は見頃かも。
霞みがかる赤城山、榛名山、遠くには浅間山。
玉原湖の先には大きな武尊山。
そして北側に目をやると落葉した木々の隙間からは尾瀬の山々が。
それにしても良く晴れ渡っているなあ。
青空が眩しい。
素晴らしい景色を目に焼きつけて下山をしていくと漸く数名の登山者の方と擦れ違う。
そして元来た道を玉原越まで戻り今度はブナ平方面へ。
ちょっとしたピークを越えると大きなブナの多いブナ平に入る。
少し行くとブナ地蔵の前で団体さんがガイドさんからブナの森の説明を受けていた。
折角なので自分も紛れて聞く耳を立てる。
ブナ地蔵は隣の大木の養分を吸って今なお成長しているんだとか。
そして調査も兼ねてブナの森を育てる会の方が毎年ブナを植えているそう。
最初は笹の刈った道沿いに植えたら野ネズミやウサギに食べられてしまい四苦八苦を重ね漸くここまで大きくなったと。
広大なブナの森も自然の力だけでなく、人の手によって維持管理されているんだね。
おっと長々と聞いていると鹿俣山まで進めないのでここらでこっそり後方から退散。
それにしても良く整備された登山道は勾配も緩やかで気持ちが良い。
出来たての枯葉を踏みしめ、時折立ち止まってそっと耳を傾けるとそよ風に微かに葉の擦れる音が。
カサカサ、カサカサ。
ここんとこ急登の山が多かったからなあ。
う~んのんびり、のんびり。
その後は幾度かスキー場を横切る。
冬にスキーで滑った頂上付近の斜面は登りごたえがあり。
でも冬場の様に谷川連峰を見渡す斜面は眺めも最高。
頭上には誰も乗っていないリフトが青空に宙ぶらりん。
ここまで来れば頂上までもう少しだ。
ひと登りして12時前に鹿俣山頂上到着。
ここからも南西方面が好展望。
間近かに武尊山、正面には赤城山、群馬の山並みが見下ろせた。
山頂は登山者の方が数名休憩していたが狭いので早々に下山。
山頂直下の分岐を今度は左に折れキャンプ場方面に行く。
少し下ったシャクナゲ群生地の先からは木々の間に武尊山が望め、このあたりの倒木に腰かけ昼食タイム。
この辺は落葉したブナの林の中に所々赤いカエデが。
風の無い林の中はまるで冬の陽だまりのよう。
昼食後はブナの林を下り銅金沢コースへ。
この辺はまだブナの黄色が残っていたがそれよりもカエデの黄色が目立った。
沢沿いの木洩れ日に金色に輝く黄葉。
綺麗だなあ。
最後にもう一度玉原湿原へ。
朝とは違いセンターハウスの駐車場から近いので家族連れや写真を撮る人で賑わっていた。
帰りがけにブナの湧水で喉を潤し、顔を洗ってさっぱり。
駐車場に着いたのは西日の14時半前。

帰りは迦葉山弥勒寺に寄り道。
中峰堂にある日本一の大きな天狗面が睨みつける。
この寺の中を潜って迦葉山の登山道がある。
駐車場からは大岩峰が見え全山紅葉、見頃のようだ。
いつかこの山も登ってみたいな。

そして三峰山のトンネルを潜って掘立小屋のような町営の三峰の湯で汗を流す。
露天風呂からは西日に照らされた黄葉を眺めて源泉かけ流しの湯を堪能。
内風呂は熱めです。
そして小腹が空いたので沼田で上州名物焼きまんじゅうを頬張って帰宅。

のんびり歩いた山旅でした。



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登った山

鹿俣山

鹿俣山

1,636m

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鹿俣山 群馬県

湿原からブナ原生林へ、夏は一面のラベンダー畑

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
4時間30分
難易度
★★
コース定数
17
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