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東京裏町アルプス拾遺09(石神井川沿いの登り残し)

トキワ荘、小城山、小茂根小山、根ノ上遺跡、高稲荷、栗山、練馬城跡、矢ノ山、向山、春木山、富士見台須賀神社の御嶽塚、元締山、三原台稲荷の富士塚と御嶽塚、石神井城跡、石神井氷川神社、下石神井御嶽神社、愛宕山城跡(城山)、扇山、小金井公園、石神井川源流、仙川源流( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線→目黒→山手線→池袋→西武池袋線→椎名町

復路:武蔵小金井→中央線→新宿→山手線→目黒

この登山記録の行程

椎名町駅6:05→トキワ荘跡(休憩所有り)6:16~23→小城山(長崎十字街商店街・小城山稲荷・小城山観音)6:32~42→小竹向原駅7:03→根ノ上遺跡7:07→小茂根小山(小茂根二丁目公園)7:13→茂呂山(茂呂山公園)7:23~30→東早淵遺跡(早宮史跡公園)7:53→高稲荷7:56~8:03→栗山(開進第二中)8:16→練馬城跡(豊島園)8:20~25→向山(遺跡)8:39→春木山(遺跡、富士見台小)9:05→富士見台稲荷神社(御嶽塚)9:12→元締山の森9:23→石神井公園駅9:38→石神井神社10:17→三原台稲荷神社(御嶽塚・富士塚)9:58→石神井公園(石神井城跡・石神井氷川神社)10:17~11:00→愛宕山城跡(城山)(早大学院)11:10→下石神井御嶽神社(御嶽塚撤去)11:21→扇山11:39→武蔵関駅11:59→武蔵関公園12:03→東伏見駅12:20→電車で移動→田無駅12:31→北芝久保富士(発見出来ず)12:35→石神井川12:48→馬の背12:53→お風呂の王様花小金井店12:58~13:10→小金井公園(つつじ山・富見の丘)14:16~53→石神井川源流(鈴木小学校-鈴木遺跡)15:18~25→小平うどん14:27~42→仙川源流(東京サレジオ高校)16:02→武蔵小金井駅16:30

合計8時間47分(電車移動、お風呂の王様、小平うどんの時間を除く)

コース

総距離
約39.1km
累積標高差
上り約184m
下り約149m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

12月14日(土)は、石神井流域の登り残しを、練馬城跡、石神井城跡、愛宕山城跡の3つの城跡を中心に回って来ました!

最後に、せっかくなので石神井の源頭がある小金井公園まで歩いて行こうと計画していたのですが、寄り道が多すぎて時間が足りなくなったので、一部電車を使ってしまいました。

スタートは西武池袋線で池袋から1駅の「椎名町」です。ここには赤塚不二夫等の有名漫画家が多数住んでいた「トキワ荘」跡があります。池袋から1駅のわりに閑静な住宅街な住宅街の中を抜けて行くと、その跡地には下がコインランドリーになっている新しい鉄筋コンクリートのアパートが建っていました。近くに記念碑があるはずだったのですが、それは見つからず、代わりに観光用の休憩所の写真を撮って先を急ぎます。

トキワ荘の次は「小城山」です。地形的には山ではないので、ここにはたぶん豊島氏系か太田道灌系の城があったんでしょうが、詳しいことは不明で、今は東長崎駅の長崎十字会商店街という商店街になっていて、途中に「小城山稲荷」と「小城山観音」があります。両方とも小さな祠程度のもの。

小城山の次は「根ノ上遺跡」を経由して「小茂根小山」に向かいます。乗換の駅として有名な小竹向原駅を通り、坂道を上って行くと、図書館に併設された公園に根ノ上遺跡はあり、コンクリート作られた遺跡の模型が展示してありました。坂ノ上の見晴らしの良さそうな場所なので、元は塚でもあったんじゃないかと思います。

根ノ上遺跡から北に緩やかに下って行くと、小茂根小山遺跡があったとされる「小茂根二丁目公園」に着きます。ここには特に何も残されていません。地形的にも石神井川の蛇行によって作られた低地の外れといった場所で、山とは言いがたいです。

小茂根小山の次は、この前行った「茂呂山(公園)」で少し休憩したら、いよいよ石神井川流域に入ります。

石神井川流域に入ったら、まずはいかにも山っぽい名前の「高稲荷」を目指します。その前に対岸にある「
東早淵遺跡(早宮史跡公園)」に寄っていきます。ここは遺跡の塚がそのまま残された公園で、高台にあるため、公園脇の階段から高稲荷の森が良く見えます。

そして高稲荷ですが、ここは蛇行する石神井川が削り残した高台の崖の上にある神社で、山とはついていませんが、非常に山っぽい場所です。石神井川沿いにはこのような場所が他にも数ヶ所あります。

高稲荷の次は「栗山」です。ここは豊島園手前の崖の上に開進第二中学校が建っています。名前から察するに昔は江戸に出荷するための栗畑だったんじゃないかと思います。

そして本日のハイライト「練馬城跡」です。ここは今は遊園地の「豊島園」になっていて、入場料を払わないと入れませんが、この辺りを広範囲にわたって支配していた豊島氏の支城がありました。

城がなくなった後の江戸時代もウォータースライダーがあるあたりの石神井川が蛇行して渓谷風になっている箇所は「矢ノ山」と呼ばれ観光名所だったそうです。銘勝矢ノ山を形作る支流の谷の湧水池が豊島園とは別に練馬区の「向山庭園」として整備されています。

「向山」の名前が出たところで、この向山にも寄っていきます。現在、向山の地名のつく場所は広範囲にわたっていますが、元は豊島園(練馬城)から石神井川の支流を一本隔てた向こう側の丘のことらしく、特に標識やランドマーになる公園もありませんが、山頂付近は広い畑になっています。

向山の次は練馬中央陸橋の向こう側の「春木山」です。ここは現在「富士見台」と呼ばれていて、山頂付近には「富士見台小学校」が建っています。ここからは特に展望はありませんが、西側に少し行くと、富士山が良く見えそうな石神井川の河岸段丘の上に出ます。

その河岸段丘を南に進むと「富士見台稲荷神社」があります。ここには立派な「御嶽講」の石碑があります。練馬や板橋は秩父や奥多摩が近いせいか御嶽講が盛んで、富士塚のような御嶽塚が幾つも残されています。

そして練馬高野台駅の近くを通り、環八の脇にある「元締山」に向かいます。名前の由来は不明ですが、ここは小高い丘の「元締山の緑地」になっています。

元締山から本の少し石神井川を進んだら、またすぐ離れて、西武池袋線を代表するデカい駅である「石神井川公園」駅を通って「三原台稲荷」に向かいます。ここは前に来た時に、登る山が多すぎて、飛ばしてしまったところ。三原台稲荷には1mほどのどうでもいい「富士塚」しかないはずだったのですが、うれしい誤算で富士塚より立派な「御嶽塚」がありました。

あと全然関係ないんだけれど、三原台稲荷のすぐ前に「富士の湯」という遠くから煙突の文字が非常に良く見える立派な銭湯があったのでいつか入ってみたいものです。

三原台から再び石神井公園駅に戻り、ようやく「石神井公園」に向かいます。石神井公園は井の頭公園か石神井公園かと言われるぐらい有名な東京を代表する池のある公園で、西側にある三宝寺池の湧水は石神井川の主要な水源としても知られています。この公園の南側にあるのが「石神井城跡」で、ここは先程も出てきた豊島氏の中心的な拠点でした。城跡は土塁や堀の跡が今も残っているのですが、保存のため立入禁止になっています。

その隣にあるのが「石神井氷川神社」で、富士講の碑や御嶽講の碑があったらしかったのですが、社務所の建て替えで一時的に撤去されてしまったようで、末社しか見当たりませんでした。

でもこれはマシな部類で、次に向かった下石神井御嶽神社は神社のあった場所にはウェルシア薬局が建っていて、東京最大規模といわれた御嶽塚は完全に撤去されて跡形もなく、敷地の端に御嶽神社の小さな社が建っているだけでした。

しょうがないので、さっき石神井公園から石神井川に出た時に下から眺めた「愛宕山城跡(城山)」に現在建っている早大学院の入口に回って学校名の写真を撮って次の扇山へ向かいます。愛宕山城跡は豊島氏と敵対していた太田道灌が城を築いた場所です。

「扇山」は小茂根小山などと同じ遺跡で、発掘された場所は小さな公園になっています。でもそこに着くすぐ手前に三宝寺の小さな荒れた墓地があり、明らかに塚だとわかる土の盛り上がりが1つ半(1つは道路拡張で半分削られていた)あったのは何だったのだろう。

この先、石神井川南岸に東京カトリック神学院のある山のようなものがあり、それを過ぎると懐かしの武蔵関駅に着きます。ここから石神井公園に並ぶ石神井川の水源である湧水の池がある「武蔵関公園」まで歩けば、後は東京23区外なので、本日のノルマは達成なのですが、今日は石神井川の源流である小金井公園まで行くつもりなのでもう少し頑張ります。

そう思ったものの、時間はすでに12時をまわり、花小金井のお風呂の王様で温泉に入り、新小金井街道の小平うどんで武蔵野うどんを食べる時間が確保できるかどうか怪しくなって来たので、ここは無理をせずに東伏見駅から田無駅まで電車で移動することにしました。

そして田無駅に着いたら、次は「北芝久保富士」という立派な富士塚があるらしいので、まずそれを見に行きます。ところが住所の場所に行っても公園があるだけで近所を探しても富士塚らしきものは見当たらず、諦めて石神井川に向かいます。ここも撤去されてしまったのかもしれません。

石神井川は武蔵関公園を過ぎると一気に水量が減り、水無川になるので、たぶん水は無いだろうな~と思って行ったら、予想通りありませんでした。水の無い川沿いを歩いても楽しくないので、ここいらは川沿いの遊歩道もないため、地図を見ながら川になるべく近い場所を進むと、ここも昔懐かしい「馬の背」に到着しました。多摩湖から武蔵関の浄水場まで一直線に続く水道道路が石神井川を越えるために作られた人工の堤のようなもので、周囲より高くなっているため眺めが非常に良いです。

この馬の背の花小金井駅側にあるのが「お風呂の王様 花小金井店」です。お風呂の王様は温泉じゃない店舗も多いのですが、ここはマイルドな黒湯の温泉になっていて、ただその分料金も若干高めで土日1160円です。ただ来ていた入浴客が妙に高濃度炭酸泉の浴槽に集まっていて、人工の炭酸泉で良ければ1000円以下の沸かし湯のスーパー銭湯でいいじゃんと思いました。

お風呂の王様には、1000以上出して30分で上がるのはいかにももったいないので1時間少々いて、出たらいよいよ小金井公園に向かいます。

小金井公園の北側の入口のが、この先ゴルフの池に繋がっているらしいのですがそこへは入れないので、一応の石神井川の源頭です。この辺りは、小金井公園、ゴルフ場共に石神井川に対しまとまった小高い丘になっていて 幾つもの湧水がまとめて流れ込んでいるようです。小金井公園側にも湧水を溜めたような池がありました。

石神井川は一時置いておいて、小金井公園には「つつじ山」と「富士見の丘」という2つの山があるので、とりあえずそこへ向かいます。つつじ山は新宿御苑のツツジ山を一回り大きくしたようなつつじが植えられた自然のスロープで、上には遊歩道が通っていて、園内を一望できます。富士見の丘は子供用のソリのゲレンデとして作られた人工の築山で、ソリで遊ばなくても登ることが出来ます。こちらも園内が一望。小金井公園にはあともう1つ子供のお城のような築山があります。

小金井公園にはさらに「江戸とうきたてもの園」という古い建物を数多く移築した有料エリアがあるのですが、時間が無いので外から眺めるだけで通過し、石神井川の真の源頭部である「鈴木小学校」に向かいます。ここは、小金井公園裏のゴルフ場を出てから先、川の流れは無いのですが、国土地理院の電子地図で地形を確認すると谷が続いているのですぐにわかります。鈴木小学校は高台を走る新小金井街道の崖下にあって、周囲からは鈴木遺跡という大規模な古代の集落の跡が発見されています。

石神井川の始まりを確認したら、ついてなんで新小金井街道を南下して「仙川」の始まりも見て行きます。石神井川の源頭部と仙川の源頭部はわずか1.2kmしか離れておらず、その間の分水嶺には玉川上水が流れています。

そしてその玉川上水の手前のCO-OPの道を隔てた向かい側にあるのが「小平うどん」です。武蔵野うどんというと山田うどんを筆頭に埼玉県が有名ですが、水の得にくく水田が造れない台地上にある東京の小平とか田無あたりでも、主食としてうどんは一般的に食べられていて、その専門店としてここに店を構えているのが小平うどんです。何故か京王線の聖蹟桜ヶ丘にも支店があります。

とりあえず入って一番一般的そうな「肉汁うどん」を注文しました。味は、うどんの色が若干黒っぽいのは埼玉の手打ちの武蔵野うどんの店と同じ感じなのですが、食感が埼玉は柔らかいか讃岐風にツルッとしてコシがあるかのどちからなんですが、ここのは富士山の吉田うどん風にブキブキした武骨な硬さがあります。吉田うどんがわからない方は、ラーメンでいうと二郎の麺のような硬さといったらわかりやすいでしょうか。それはそれで美味しいのですが、柔らかい武蔵野うどんが好きな人にはあまりむかないかもしれません。

小平うどん遅い昼飯を食べたら、いよいよ仙川の源頭部に向かいます。仙川の始まりには「東京サレジオ学園」という高校の緑の多いキャンパスがあって、その前から斜めに進む道をたどって新小金井街道を越えたところに「仙川上流端」の標識があり川が始まります。でも石神井川同様、水はありません。

この辺の仙川は、まあ石神井川も一緒なんですが、水量の極端に少ない用水路のような存在で、たまに玉川上水から水をもらってどうにか小川として成り立っていた程度のものなので流れが無いのは当然で、仙川の実質的な始まりは三鷹市にある丸池という湧水だというのが一般的な見方です。

まあそれでも荒川に流れ落ちる石神井川と多摩川に流れ落ちる仙川が同じような小金井公園の周辺から始まっていて、そこに住む人たちは水が得にくいので、小麦を作ってうどんを食べていたというのがわかっただけでも良かったのではないかと思います。

仙川の源流を訪ねた後は、水の無い仙川沿いしばらく歩き、16時30分、もうすぐ冬至なので日が落ちて暗くなる寸前に武蔵小金井駅に着きました。途中、電車でショートカットしておいて正解でした。

長崎コース - 豊島区商店街連合会
http://www.toshima-kushoren.gr.jp/course/course08.html

【公式サイト】練馬区立 向山庭園
http://www.kouyama-teien.info/index.html

石神井公園|公園へ行こう!
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index006.html

武蔵関公園:練馬区公式ホームページ
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/annai/fukei/park/musashi/index.html

小金井公園|公園へ行こう!
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index050.html

花小金井店 | おふろの王様
https://www.ousama2603.com/shop/hanakoganei/

小平市 うどん 小平うどん クーポン
http://www.udon-kodaira.biz/

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