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東京裏町アルプス番外編2(仙川を河口から実質的な源流まで遡る)

仙川、大蔵古墳群、成城学園、祖師堂、つりがね池 祖師谷公園、仙川遺跡、仙川八幡の富士講碑、天神山遺跡、丸池、勝淵神社、島屋敷遺跡、中島神社の富士講碑、柴崎稲荷神社の富士講、カニ山、琥珀神社の富士講碑、湯守の里、深寺城跡( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

曇りのち晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線→大岡山→東急大井町線→二子玉川

復路:国領→京王線→明大前→井の頭線→渋谷→バス

この登山記録の行程

二子玉川駅6:45→野川河口6:50→仙川分岐7:15→丸子川分岐7:24→大蔵古墳群(大蔵運動公園)7:36→成城学園前駅8:05→つりがね池公園8:30→上祖師谷パンダ公園8:39→祖師谷公園8:46→六所神社9:12→仙川遺跡(仙川緑地公園)9:24→仙川八幡神社の富士講碑9:36→天神山遺跡(天神山青少年広場)9:54→丸池公園10:03→勝淵神社(兜塚)10:08→仙川源流の泉?(人見街道下)10:24→アジアアフリカ語学院10:40→島屋敷遺跡10:45→中島神社の富士塚10:52→柴崎稲荷神社の富士講碑11:14→上ノ原公園11:21→カニ山11:32→琥珀神社の富士講碑11:47→深大寺城跡(神代植物公園 水生植物園)12:04→深大寺12:11→湯守の里12:22~13:12→国領駅13:44

合計6時間9分(湯守の里除く)

コース

総距離
約26.3km
累積標高差
上り約214m
下り約192m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

1月11日(土)は、先日源頭部のサレジオ学園まで行ってみた仙川を、河口から実質的な源流である三鷹市新川の「丸池」周辺まで歩いて遡って来ました!

基本的に山とは関係なく、後半半分は東京23区を出て調布市とか三鷹市に入ってしまうのでどうでもいいんですが、神田川の源流の井の頭公園の井の頭池と目黒川の源流の高源院の鴨池と仙川の源流の丸池が、吉祥寺の南西側の狭いところに小さな尾根を挟んで並んでいるということがわかったことは感動的でもあります。

さらに吉祥寺の北東側には善福寺川の源流の善福寺池もあり、いうなれば信濃川と荒川と笛吹川が同じ甲武信ヶ岳から流れ出しているのに気づいたようなもんです。

仙川遡上の旅は二子玉川駅から始まります。仙川が合流した「野川」は田園都市線の線路の下で多摩川に注ぎます。この前台風で溢れたところ。

多摩川への合流点を確認したら、次は野川を少し遡って仙川が合流する地点まで行きます。ここ今工事をしていて、危うく通りすぎるところでした。

そして仙川を少し遡ると、今度は用水路である「丸子川」が分岐します。ここの水の供給は仙川の方が水面が低いのでポンプで汲み上げているようです。

丸子川の分岐を過ぎるとこの前下を通った大蔵運動公園の河岸段丘の林が見えてきます。この上に「大蔵古墳群」というものがあるらしいので遊歩道を登ってみます。特にそれらしき塚や標識は発見出来なかったのですが、上の公園には天気が良ければ富士山が見えそうな展望台がありました。

大蔵運動公園を過ぎ、成城学園前駅が近くなってくると河岸に桜並木が出てきて、仙川自体もこの辺りは傾斜が急なのか小滝のような段差が頻繁に現れるようになり、風光明媚な感じになって来ます。

一応成城学園前駅にタッチして、お屋敷街を少し歩き、成城学園高校の裏から再び野川に戻ると、見事にそこで桜並木は終わっていて、仙川の風景は野川と分岐してすぐの素っ気ない物に戻ります。

この少し先に「つりがね池公園」という野川に流れ込んでいる湧水の池がある公園があるので行ってみます。今は本当の湧水かどうかわかりませんが、裏が自然の急斜面で昔は水が豊富に湧いていただろう地形の場所でした。

ついでに寄った「上祖師谷パンダ公園」は山頂っぽい場所にある公園なんですが、周りに家が建て込んで展望はありません。

続いて今回気になっていた「祖師谷公園」に向かいます。ここは仙川の河岸段丘とその反対側を園地にした広い公園で、天辺に登ると野川が一望出来ます。そのまま上の道を進むと「上祖師谷神明宮」という崖の上の神社があります。

上祖師谷神明宮からもう少し仙川を離れて進むと「六所神社」があります。府中の大國魂神社の神様を持ってきたという結構立派な神社です。

再び仙川に戻り、そのまま京王線と甲州街道を越えて進み、調布市に入ると野川沿いに緑が増えて風光明媚な感じになって来ます。

甲州街道を越えてすぐ左手にまず「仙川遊歩道」と「仙川緑地公園」が出てきます。ここも大蔵古墳群と同じく多数の遺跡が発見された場所らしいのですが、それらしき標識は何も無し。

いなげや前の橋を白百合女子大方面に進むと、大学の正門近くに「仙川八幡神社」があり、ここには富士講碑があります。ここは名前の感じから立派な神社を想像していたのですが、以外と小さな神社でした。

再び仙川に戻ります。すると白百合女子大の反対側に東部下水処理場という下水処理施設が見えてきます。ここから浄化された結構大量な水が仙川に供給されていて、現在の仙川の源流の1つになっています。

ここで水が大量に供給されているなら、上流は一気に川の流れが細くなるだろうと思うのですが、確かに多少は細くなるのですが、中央高速の下を潜るあたりで不思議なことに再び川の水量はまた元に戻ります。

だったら下流はもっと水量豊富でいいはずなんですが、そうはなっていない。これが仙川最大の謎で、実は中央高速をくぐるところの横にある「新川天神山青少年広場」の下には豊富な地下水が存在していて、それを汲み上げて川に供給しているから水量は減っていないのです。

じゃあ何故下水処理場の先で水量が増えないかというと、天神山で汲み上げた水を小さなダムのようなもので一旦プールして、そこから水を汲み上げ、上流の人見街道の野川宿橋の

下から放出しているからです。つまり天神山から人見街道の間の仙川はその間で水を循環させることによって維持されているらしいのです。

その取水口がどこかにあったらしいのですが、遺跡が発見されたという天神山の方に行ってた関係で、見事に確認しそこない、そのまま丸池へ向かいます。

「丸池」は仙川の実質的な水源であったと言われていた湧水の池で、この辺りは最初にも書いたように、多数の湧水池があった場所で、仙川の名前も、湧水のことを昔は釜と言っていたらしく「千釜」=千の湧水池の川から来たという説もあるほどです。

しかし今の丸池は湧水も涸れ、さっきの天神山同様、地下水を汲み上げることで池の水を維持しているらしいです。丸池がある丸池公園に隣接して、「勝淵神社」があります。

ここは柴田勝家が兜を埋めたという伝説のある神社で、神社の右奥に兜のように丸く削られた石で造られた「兜塚」があります。柴田勝家の話はどうだかわかりませんが、丸池公園を含む神社の周りには塚のような盛り上がりが2~3あるので、古墳ぐらいはあったのかも知れません。

丸池を過ぎても水のある仙川はまだ続きます。それをたどっていくと、すぐに東八道路にぶつかり、それを横断歩道で渡りあと少し進むと、人見街道の野川宿橋の下に、仙川が一回り狭くなるトンネルのようなものが見えます。

ここが仙川の実質的な源頭部です。人見街道を渡り、細くなった先を覗いてみると、見事に水は一滴もありません。おかしいなと思って再びトンネル上に戻ると、トンネルのすぐ脇から水がこんこんと湧き出しているじゃあないですか。この水がさっきの天神山の下のダムのようなものから汲み上げた水です。パイプでここまで持ってきて、ここで放出しているわけです。

それ考えると、下流にある天神山こそが仙川の源流かもしれません。

仙川の実質的な源流を確認したら、寄り道をしながら深大寺方面に向かいます。まず最初に行くのは、その大昔、一時期通っていたこともある「アジアアフリカ語学院」です。大昔は畑の真ん中にポツンと建つ木造のボロい建物だったのに、どこにそんな金があったのか鉄筋コンクリートの立派な建物に変わっていました。

アジアアフリカ語学院から少し仙川方面に行った先程の東部下水処理場の上辺りが「島屋敷遺跡」です。川が蛇行して島のように見える上に誰か偉い人の屋敷があったらしいのですが、今は巨大なマンション群が建っており、遺跡の標識もありません。

そこから南に方向を変えて進むと中央高速にぶつかり、その下をくぐったところにあるのが「中島神社」で、ここには富士山を模した巨石で造られた富士塚があります。この前の道は昔の通学路だったんですが、富士塚があるなんで気づかなかったな~。

中島神社から通学路じゃない知らない道を南にクネクネ下ると、深大寺から続く野川の崖線にある「柴崎稲荷神社」に着いて、ここにも富士講碑があります。

柴崎稲荷神社からは深大寺まではその野川の崖線に沿って進みます。次に向かうのはカニ山なのですが、その前に山のような「上ノ原公園」という公園がありました。

上ノ原公園から昇華学園の裏を進むと、道が中央高速にぶつかる手前に「カニ山」への入口があります。カニ山は緑地として散策路が整備された里山で、若干のバーベキュー施設があるあたりが山頂のようです。狭山丘陵あたりまで行かないと無いような里山の自然が東京23区を出てすぐのところにそのままの形で残されたなかなか貴重な場所です。

カニ山から次は「琥珀神社」に向かいます。ここにも富士講碑があります。

琥珀神社の次は水生植物園の中にある「深大寺城跡」の「城山」に向かいます。ここ、地図で見ると裏から入れそうだったんですが、入口が深大寺側にしかなく、えらい大間りになってしまった。

神代植物公園の「神代水生植物園」は、深大寺の北側にある本家の植物園とは別の深大寺の南側にある谷戸の水田を中心とした植物園で、入場は無料ですが朝は9時からと入場時間の制限はあります。

まずはその田んぼの中の遊歩道を終点近くまで行き、そこから階段を登って城山に向かいます。城山は堀割や土塁などが結構しっかりと残されている立派な城跡で、本丸跡の広場には深大寺らしく観光用の蕎麦の畑がつくられていました。

出口が深大寺側にしかないのでまた深大寺に戻り、せっかくなので深大寺に参拝もしていきます。でも初詣客で蕎麦屋はどこも順番待ちの長い行列ができていたので本日は蕎麦無し。

これで今日の回るべき場所は全部回ったので、前にも行ったことのある「深大寺温泉 湯守里」に向かいます。本当は深大寺の北側に気になる銭湯があったのでそっちに行きたかったんですが、15時にならないと開かないので今回もここ。

湯守の里は結構塩分強目の蒲田風な黒湯の日帰り温泉で、料金は1日1100円、1時間のショートコースが900円です。古民家を改造した割りと風情のある建物に温泉が入っているのですが、その分若干狭いのが欠点で、特に洗い場は10人分無いので混んでなくともすぐに使えないことがあります。あと露天風呂の湯温が低すぎて、冬場はいくら入っていても体が温まらないのもなんとかして欲しい。まあそれでも仙川駅の日帰り温泉よりも、泉質がずっと温泉ぽいのでこのあたりでは貴重な温泉です。

湯守の里から調布駅は無料送迎バスがあるのでそれで行っても良かったのですが、たいした距離ではないので歩きます。でも毎度調布も飽きるので布田に行ってみようかなと歩き出すと、国領に行く斜めの道も発見したのでそっちに行ってみることに。

国領駅は地下化されてから行ったことがなかったのですが、タワーマンションが建つ今風のきれいな駅にリニューアルされていました。ただ特急が停まるわけじゃないし都心からも遠いので、今後栄えるかどうかは疑問。

最後に深大寺で蕎麦を食べられなかったので国領駅近くの「武藏家 国領店」で横浜家系ラーメンを食べました。武藏系は横浜家系の中でも人気が高いので混んでるかな~と思ったのですが、国領は知る人ぞ知るラーメン激戦区で、別に行列店もあり、横浜家系の店ももう一件あるせいか、意外とすいててスンナリ座れて食べられたのはラッキーでした。味は目黒の黒とあまり変わらない感じでしたが…。

三鷹市 |丸池公園
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/011/011245.html

深大寺自然広場内通称かに山キャンプ場 | 調布市
https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1401694793704/index.html

国指定史跡 深大寺城跡(じんだいじじょうあと) | 調布観光ナビ
https://csa.gr.jp/contents/2154

深大寺天然温泉「湯守の里」
http://www.yumorinosato.com/

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