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東京裏町アルプス拾遺13(皇居とか新宿とか渋谷とか中央線沿線とかの登り残し)

安藤山、三角山、伊勢山、日本経緯度原点、城山、日本水準点原点、将門塚、東御苑天守台、新宿西口公園富士見台、五所五成神社の富士塚、多田神社の阿夫利神社・御嶽神社・榛名神社合祀社、本陣山、和田帝釈天、気象神社、阿佐ヶ谷神明宮、小山、天沼弁天池、杵築大社の富士塚( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

雨一時雪

登山口へのアクセス

その他
その他: 往路:徒歩

復路:稲城長沼→南武線→武蔵小杉→東急目黒線→武蔵小山

この登山記録の行程

大岡山小学校前バス停6:38→碑文谷八幡神社6:41→安藤山(すずめのお宿緑地公園)6:43→三角山公園7:07→水道局目黒営業所前バス停7:10→渋谷駅東口行バス→並木橋バス停7:36→伊勢山(渋谷氷川神社)7:42→恵比寿駅8:00→日比谷線→神谷町駅8:22→日本経緯度原点8:29→城山(城山トラストタワー)8:50→日本水準原点9:21→将門塚9:48→東御苑・天主台10:16→九段下駅10:36→都営新宿線→新宿駅11:00→富士見台(新宿西口公園)11:07→西新宿駅11:15→丸ノ内線→新中野駅11:35→五所五成神社の富士塚11:39→多田神社(阿夫利神社・御嶽神社・榛名山神社合祀)12:03→本陣山12:21→和田帝釈天12:29→蚕糸の森公園12:35→気象神社(高円寺氷川神社)12:55→高円寺駅13:03→小山13:22→阿佐ヶ谷神明宮13:29→松山13:43→天沼八幡神社13:58→天沼弁天池公園14:03→荻窪駅14:16→中央線→武蔵境駅14:40→杵築大社の富士塚14:46→武蔵境駅14:58→西武多摩川線→是政駅15:20→江川亭南多摩店15:33~50→稲城浴場16:10~17:00→稲城長沼駅17:06

合計7時間3分(電車・バスの移動とラーメン・銭湯の時間除く)

コース

総距離
約60.9km
累積標高差
上り約342m
下り約333m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

1月18日(土)は、雨が朝のうちだけですぐやむと思っていたので、家の近所と東京中心部と中央線沿線の登り残しを電車とバスを使って回って来ました。そしたら雨はやまずに雪になるし、都内といえども寒くて大変でした。

スタートは目黒駅西口で一番本数の多い大岡山小学校前行バスの終点です。ちょうと始発バスが出発の時間を待っているところでした。後に見える林が碑文谷八幡神社です。

「碑文谷八幡神社」は立会川緑道の終点にあって、立会川の源流の1つになっています。

その裏の高台にある「すずめのお宿緑地公園」あたりが「安藤山」です。碑衾の古地図に名前が記されています。目黒や武蔵小山の名物だったタケノコの栽培用の竹林が保全されています。

安藤山の次は目黒通りを渡って「三角山」に向かいます。ここは小さな公園があるだけの起伏も何もない場所なのですが、その昔塚でもあったのかもしれません。ただ遺跡地図にもそれらしき記載はありません。

三角山から次の渋谷氷川神社までは先が長いので時短のためにバスを使います。

「渋谷氷川神社」は渋谷城があった金王八幡神社から小さな谷を隔てた南側にあります。このあたりは「伊勢山」として古地図に記載はされています。すぐ上に国学院大学があるので、その関係かなと思っていたのですが、金王八幡神社の近所にあった神明宮を合祀したためらしいです。階段を幾段も登る渋谷川の崖上にたつ大きな神社で山の雰囲気は十分。神明宮を合祀したので恋愛にご利益ありです。

渋谷氷川神社からは恵比寿駅に向かい、地下鉄で神谷町まで行きます。神谷町で降りたら飯倉交差点方面に行って、ロシア大使館の裏の「日本経緯度原点」に向かいます。そしたら半年前にはあった西久保八幡神社が麻布台の再開発で取り壊しになっていました。

日本経緯度原点は特に山っぽい場所ではないのではと思っていたのですが、南側が麻布十番の谷に落ち込む崖の高台にあり、思いの外山っぽい場所でした。

その後、さっきの西久保八幡神社とその裏の我善坊谷が気になったので、そこを突っ切る裏路地で仙石山森タワー方面に抜けようと試みたのですが、我善坊谷全体が再開発で立入禁止になっていて行くことは出来ませんでした。

仕方ないので再び来た道を戻り、この前仙石山の碑に行った時の道を行きます。仙石山森タワーはその碑から少し登ったところ。

その仙石山森タワーから道1つ隔てたところにある「城山トラストタワー」あたりが「城山」です。下に小さな庭園があります。ここはほぼ仙石山と同じ場所なのですが、江戸時代から城山と呼ばれていたらしいです。でも名前の由来は太田道灌が砦を築いたとか、埼玉の熊谷の熊谷氏の城があったとかはっきりしません。

城山トラストタワーからホテルオークラ横の「江戸見坂」を下って官庁街を抜け、国会議事堂前の園地にある「日本水準原点」に向かいます。

ここには標高24.39mの日本の標高の元となる水準点があるのですが、運悪くそれを収めている社みたいな建物が改修中で、まともな写真を撮れませんでした。でもその横にGPSの電子基準点を発見しました。国会議事堂の前はほとんど平坦だと思っていたのですが、行ってみると皇居のお堀を見下ろす山のような場所に原点はありました。

日本水準原点から、みぞれの中、死にそうな顔で走る皇居ランナーしかいないお堀端を進み、桜田門から二重橋前に抜けて、皇居前広場を東御苑を目指して進みます。

東御苑に入る前に、丸の内の大企業街にヒッソリとたたずむ平将門の首塚=「将門塚」に寄り道して行きます。ここは丸の内のビル建設の際に邪魔なので移動しようとしたら祟りがあったので、今もそのままの場所に残されているといういわくつきの場所です。管理は将門繋がりで神田明神が行っています。

将門塚から戻って「東御苑」に向かいます。ここは江戸城の一般公開部分で、入場は無料ですが、入るときに入場証を渡され、出るときに返却する必要があります。立派な石垣の中を抜けて行くと、中は池のある庭園の二の丸と、一段高くなった上の本丸跡に分かれます。しかし本丸跡は改修中で立入禁止!でも梅の咲き始めている坂を登ると標高29.6mの三角点のある「天守台」はかろうじて下から眺めることが出来ました。

東御苑を出て北の丸公園を通って九段下駅に行き、都営新宿線で新宿駅まで行きます。都営新宿線の新宿駅は都庁まで地下道で繋がっているので雨の日は便利です。

そして都庁の第二庁舎のところで地上に出ると、もう目の前は「新宿西口公園」です。ここには「富士見台」があります。山頂に六角堂という浄水場だった時の建物が移築されている築山なのですが、ここの偉いところは標高が45mで標高44.5mのあの都内随一の高峰として知られる戸山公園の箱根山より50cm高いことです!新宿区最高峰はここだ!でも富士山は見えません…。

新宿西口公園から今度は西新宿駅に向かい、丸ノ内線で新中野駅まで行きます。ここにある「五所五成神社」神社には「富士塚」があります。ちなみに五成は「いなり」と呼び、基本的に稲荷神社です。ここの富士塚は2mほどの高さで、祭られている神様が「富士浅間両龍王神」というので、若干新興宗教が入ってるのかもしれません。

ここから南下して方南町駅南側にある「多田神社」に向かいます。ここにはすぐ近所の釜寺の並びにある大山神社という小さな神社にあった「阿夫利神社・御嶽神社・榛名山神社」を合祀したものの一段立派になってちゃんとした社になった末社があります。多田自体も神田川を臨む南台の突端にあって山のような場所です。

多田神社から神田川を渡り方南峰を越え善福寺川を渡って、昔懐かしい立正佼正会の大聖堂方面に進みます。この大聖堂の横の長い建物の裏の高台が「本陣山」です。佼正病院の駐車場あたりです。ここは誰かが砦かなんかを構えたんでしょうが、もっと昔の遺跡が発掘されたということしかわからないので不明です。

本陣山から北に向かうと、その昔、駅から遠い住宅街の真ん中で元気に頑張る商店街として話題になった「和田商店街」があります。でもそれも10年以上前の話で、さすがに高齢化が進んでしんどそうな状態になっていました。でも商店街の奥にある「和田帝釈天」は健在でした。

和田帝釈天からうちの近所の林試の森公園と間違いそうな名前の「蚕糸の森公園」を抜け高円寺駅を目指します。蚕糸の森公園はまだ蚕糸試験場の廃墟だったころ、友達と一緒に勝手に中に入って探検した思い出の場所。

後でたどる桃園川の暗渠を渡り、駅の方に登って行く急坂沿いに「高円寺氷川神社」はあります。ここには「気象神社」という登山者には外せない神社があります。元は軍関係の神社だったらしいのですが「晴守」という御守りを売っているので、真冬の北鎌尾根を攻める人は是非ともゲットして下さい。

高円寺氷川神社まで来たら、ついでなんで高円寺駅にも寄って行きます。そしてフォークソングかゴアトランスでも聴こえてきそうな、たまにお香の匂いがするやたらエスニック系の洋服屋が多い商店街を下り、再び桃園川の暗渠に戻ります。

「桃園川」は神田川の支流で、名前の由来はこの前行った中野の大名山に桃林があったことに由来するそうです。現在は完全に暗渠化され、水が流れているかどうかも怪しいんですが、今日はそれを辿って源泉とされる天沼弁天池公園まで行ってみます。

高円寺駅南口から桃園川の暗渠を進むと、道は線路をくぐり中央線の北側に出ます。ここで桃園川を離れ北側に登って行ったところが「小山」です。次に行く阿佐ヶ谷神明宮が元あった場所で、遺跡なども発見されているようです。今はキリスト教の教会が建っています。

再び桃園川を越え川の南側の高台に登ったところにある伊勢神宮似の立派な神社が「阿佐ヶ谷神明宮」です。ここは東京大神宮のような伊勢神宮直系ではなく、その昔、お伊勢参りに行って感動した地元の人が一念発起して建てた神社らしいのですが、建物が立派で東京大神宮より伊勢神宮風の非常に雰囲気のある神社なので一度訪ねてみる価値はあります。

東京大神宮から環八を渡り、再び桃園川を渡って登り返したあたりが「松山」です。たぶんその昔は松林があったんじゃないかと思うのですが、今は古地図に名前があるだけで住宅街の中です。山頂付近には古い農家で地主の方の蔵がある広いお屋敷がありました。


再び桃園川に戻ります。すると川と並んで水田用の水路のような暗渠が平行して走るようなって、まあどっち行っても行く方角は一緒になので、隣の暗渠をチラチラ見ながら先に進むと、「天沼八幡神社」の先の暗渠から少し離れた場所に天沼弁天池公園はありました。

「天沼弁天池公園」はかつては湧水が湧き、桃園川の源泉となっていた池がある公園ということだったのですが、井の頭公園や善福寺公園の池とは違い、湧水が出ていないだけではなく池そのものが近年作られた人工の池と一目でわかるもので、地形的に考えても川から離れていることもあり、この場所に池があったかどうか怪しい感じです。

天沼弁天池公園から荻窪駅に向かいます。ここで終わりでも良かったのですが、武蔵境駅に巨大な富士塚があるらしいのでついでにそれも見に行きます。

武蔵境の富士塚は駅南口から5分ぐらいの「杵築大社」という神社にあって、高さが10m近くある巨大なものです。しかも常時登れます。展望は回りがビルなので残念ながらありませんが、場所的にアクセスが非常に良いので、東京23区を少し出てしまいますが山の帰りにでも寄ってみると良いのではと思います。

これでようやく本日の予定は終了で、雪の中にお疲れ様なのですが、武蔵境駅に戻るとほとんど乗ったことのない魅惑のローカル線「西武多摩川線」がこっちで帰れとおいでおいでをしてたので、終点の是政駅まで行って、多摩川の橋を渡って稲城市の南多摩から帰ることにしました!

雪降ってる日にやるこっちゃないとは思ったんですが、南多摩駅から少し坂を登ったところに日帰り温泉があるので、そこを目指して行ってみることにしました。

10年ぶりぐらいに乗る「西武多摩川線」は、国分寺崖線と府中崖線を連続して下るスーパーダウンヒル列車でした!特に国分寺崖線のところにある野川公園の鉄橋上から景色は素晴らしく、真冬の天気の良い日ならば富士山も見えるんじゃないかと思います。そして最後、競艇場の横を回り込むと見事に何もない終点「是政駅」に着きます。

是政駅のすぐ先が多摩川の橋で、上に米軍のゴルフ場がある関係で緑が保たれている山と廃棄物処理場の煙突を見ながらその橋を渡るとさらに何もない、ここは本当に東京かよ-!と思ってしまう秘境感満載の「南多摩駅」に着きます。

でも駅前に昔は無かった「江川亭 南多摩店」という立派なラーメン屋が出来ていたのでそこで飯にします。江川亭はたまに見かけるチェーン店のラーメン屋で入るのは初めて。背脂系のラーメンの店で味は結構美味しいんですが、でもチェーン店ではあり得ないほどメニューの写真が酷く、しかもラーメンの器が黄色いために写真が黄ばんでるように見えて、どんなラーメンなのかまるで見当がつなかったので、来るまでドキドキしました。あと餃子は特製と書いてあったので期待したのですがきわめて普通でした。

江川亭で腹ごしらえした後、坂の上の前に1度行ったことがある日帰り温泉に行く予定だったのですが、場所を確認するために検索したら、隣の稲城長沼駅との中間に行ったことのない「稲城浴場」という銭湯があったので、帰りそっちの方が便利そうなのでそっちに行くことにしました。

麻布台の再開発現場や皇居の外国人観光客が遠い世界の出来事のように思えてくるぐらい田んぼと畑の間にぽつりぽつりと住宅が点在する寒々しい風景の中を抜け、こんなところに銭湯なんかあるのかな~?と思い始めた頃、突如として「稲城浴場」は現れます。結構立派な鉄筋コンクリート製の建物の銭湯で、コインランドリーや駐車場もあります。

料金は他の銭湯と一緒の470円。温泉ではありませんが、中は意外と広く屋根で覆われた露天風呂と別料金のサウナもあります。わりと空いてたので、雪で丘の上の日帰り温泉が混んでるだろうことを推測するとこちらにして正解だったかもしれません。

銭湯で暖まった後は、南多摩駅よりは多少マシな感じの「稲城長沼」に出て、南武線で武蔵小杉まで行って目黒線に乗り換えて帰りました。

縁結びから子授けまで!渋谷「氷川神社・金王八幡宮」は女子力パワースポット
https://www.travel.co.jp/guide/article/37229/

皇居東御苑 - 宮内庁
https://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html

気象神社 | 高円寺氷川神社
https://koenji-hikawa.com/kisho_jinja/

阿佐ヶ谷神明宮
https://shinmeiguu.com

杵築大社(きづきたいしゃ)<恵比寿神・大国様> - 武蔵野市観光機構
https://musashino-kanko.com/area/musashisakai/kiziki_shrine/

稲城浴場 稲城市:南武線「稲城長沼」駅下車、徒歩5分 東京銭湯マップ
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-702

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