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ロウバイと筑波の双耳峰を愛でに宝筐山へ

宝篋山、尖浅間山( 関東)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 宝篋山小田休憩所をカーナビにセット。駐車場や休憩所の中にもトイレあり。90台近く停められるがすぐにいっぱいになるので早めの到着をお勧めする。いっぱいの時は、歩いて10分ほどの所に小田駐車場が利用可能。仮設トイレあり。

この登山記録の行程

小田駐車場(09:24)・・・宝篋山小田休憩所(09:30)・・・<小田城コース>・・・要害展望所(09:42)・・・堂平(09:50)・・・<大峰コース>・・・下浅間神社(10:13)・・・宝篋山・山頂(10:22)・・・<山口コース(2)><山口コース(1)>・・・宝篋山ハイキング臨時駐車場(11:01)・・・新寺コース登山口(11:14)・・・<新寺コース><山口コース(2)><山口コース(1)>・・・宝篋山・山頂(12:07)(昼食~12:37)・・・<極楽寺コース>・・・こころの滝(13:02)・・・<常願寺コース>・・・<沢の小道>・・・尖浅間山・山頂(13:48)・・・宝篋山・山頂(14:07)・・・<小田城コース>・・・宝篋山小田休憩所(15:03)・・・小田駐車場(15:11)

コース

総距離
約20.4km
累積標高差
上り約1,634m
下り約1,634m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

いろいろあって雪山に行けなくなったので、急きょ、行き先を変更。
もっとも冬とは思えない穏やかな陽射しだったので、折角なら、この陽射しにあったロウバイを見ようと思い立った。青空に淡い黄色の花弁がきっと映えるに違いない。。。
ロウバイと言えば思いつくのが長瀞の宝登山。しかし、その距離に行けるなら最初っから雪山に向かっている。近隣の情報を調べてみると、筑波山や宝篋山(ほうきょうさん)にロウバイの写真をアップされているページがあったので、ここは同じ「宝」繋がりで宝篋山に行き先をセットする。また、宝篋山と言えば、筑波山の眺望。折角なので山頂から筑波山の景色も楽しもう。。。
宝篋山の一般的な登山口「宝篋山小田休憩所」に到着。はっきり言って、冬だからとなめていた。そんなに人もいないだろうと思っていたが、駐車場は既にいっぱいだった。仕方がないので小田駐車場の方へ車をまわす。こちらの方はまだ十分に駐車スペースがあった。ちなみに小田駐車場へは、宝篋山小田休憩所(駐車場)の入口に、「こちらが満車の場合は小田駐車場をご利用ください」とのメッセージと共に地図が設置されているのでそれを参照されたし。小田駐車場から休憩所までは徒歩で約10分とさほど遠くはない。
宝篋山は、標高461mと高い山ではないがとても見晴らしがよく、山頂からは360度のパノラマ展望が楽しめるお勧めの山だ。遠くから見ても山頂にある大きな通信塔のアンテナがよく目立っているのですぐにわかる。
宝篋山には6つの登山コースが整備されているが、宝篋山小田休憩所はそのうち3つの起点になっているため、周遊をする際にはとても便利。初めての登山ならここからが良いと思う。
休憩所でマップをもらい登山開始。どのコースを使おうかと迷ったが、城の名前に惹かれて小田城コースを選択。
良い山は、一歩踏み込んだだけで分かることがある。正確に言うと、愛される山はとても綺麗に整備されていて、一歩踏み込んだだけで如何に地元の人に愛されているかが伝わってくる。そんな山は押し並べて良い山だ。ここ宝篋山もそんな山の一つ。単純に登山道が整備されているというだけではなく、関西で言えば金剛山のように踏み込んだだけでオーラのようなもの感じるから不思議だ。
小田城コースを進むと「中世城の道」と書かれた看板がある。それだけで歴史ロマンを感じて足どりが軽くなる。小田城コースは、全長3.2kmで全体的に遊歩道のような歩きやすい登山道になっている。途中、下浅間神社からの展望は最高で休憩場所に丁度いい。宝篋山にはいたるところにベンチが置かれているが、下浅間神社には見晴らしの良い場所に並んで設置されているので、ゆっくり休憩できる。周囲には鳥居や大きな岩もあって趣もある。岩の間を抜ける幸せの道なるものもあるらしい。山頂までの距離的にもここで休憩してから登るのと丁度よいと思う。
さて、今日はゆったり登山を楽しもうと思っていたが、あまりにも歩きやすく素晴らしい山だったのでつい加速してしまった。加速しだすともう止まらない。あっという間に山頂に着いてしまった。目の前には今日のミッションの一つ「筑波山」が綺麗に見えていたが、感動もそこそこに、できる限り宝篋山を縦横無尽に歩きたくなったので、折り返して山口コース(2)を使って降ってみることにする。開始の出だしが遅かったので、時間を稼ぐためにもトップに近いスピードを維持して進む。小田城コースは雑木林のイメージがあったが、山口コースは杉等が多く森林浴が楽しめるコースという印象。
森を抜け、宝篋山ハイキング臨時駐車場まで降りてくると、もう完全に下界だった。そのまま村の間を抜けて、新寺コースで山口コース(2)の合流地点まで登る。こちらを選んだのは単純に地図で見たら等高線が密集していたので急登が楽しめるかと思ったから。でも、距離も短く急登を感じる前に山口コース(2)の合流地点まで戻ってきてしまった。
ところで、新寺コースに向かう途中に、とても甘い香りを感じたので、ひょっとしてと思い探してみると、今日一番のミッション「ロウバイ」を見つけることができた。青空に溶け込むように透き通るような薄い黄色の花弁が咲いている。周囲には甘くてとても良い香りが充満していた。一本だけひっそり道端に咲いていただけだったのでボリューム感には欠けたが、それでも見ることができて良かった。
話を戻して。新寺コースから山口コース(2)の合流地点に着いたところで、違うルートで登りたかったので、敢えて少し下り山口コース(1)から山頂を目指す。途中、息を切らせて登っていると、山頂から降ってきたトレイルランナーの方に「頑張れ!山頂はもう少しだ!」と声を掛けられた。知っています。今日二回目の山頂です。 :)
宝篋山の山頂は公園のように整備されていて、360度が見渡せるよういろいろな場所にベンチやテーブルが設置されている。1回目の時には空いていたが、今回2回目はお昼時もあってどこのベンチもいっぱいになっていた。改めて今日のミッション2つ目として、筑波山の男体山・女体山がよく見えるところに腰を下ろしてお昼ご飯とする。周りにはグループ登山をされている方が多く、テーブルを囲んでの鍋や手作りお弁当やデザートなど華やかだった。一方、こちらは家から持ってきたカップラーメン。周囲の山ご飯と比較すると少々寂しいが、空腹なので美味しければいい。お湯が沸くのを待ちながら筑波山を眺めてホッとする。きっと筑波山の山頂には、ここ以上に多くの人が登っているのだろう。男体山と女体山を行き来する登山者の風景が目に浮かぶ。それにしても筑波山はやっぱりカッコいい。こんな景色を眺めながらゆっくり食事をするなんて、贅沢なひと時だ。
食事を終えて、今度は極楽寺コースで降ってみる。なにやらゴージャスな名前だが、気持ちの良いコブシの森を抜けて降っていくと大岩や滝がところどころにあり、目を楽しませてくれる。なにより沢に沿ったコースで清涼感があり雰囲気も最高だ。きっと新緑の時はもっと素敵に違いない。
だいぶ降ってきたところに、ハートマークの書かれた看板があった。「ハートの岩」と書かれている。立ち止まってその岩を眺めるが、「うーーん」とかなり微妙というか強引というか。まぁ、これも山のお愛嬌か。。。
完全に登山道を抜けて田んぼの脇を進む。宝篋山小田休憩所ももう近い。振り返ると宝篋山の通信塔がよく見えていた。右側にはなだらかな尾根が延びていて尖浅間山も見える。
常願寺コースは、その尖浅間山から回り込むように宝篋山へと延びていて、全長4kmと6コースのうち最も長いコースとなっている。時間はまだ十分あるので、こうなったら6コース全部を楽しもう。
ススキと田んぼの間を抜けて山間へと入っていく。分岐で沢の小道を選び登っていくと、沢の中に赤いペンキで塗られた岩があった。歪ながらハートマーク。さっきよりはましだが、どんだけ「ハート好き」なんだ。しかし、自然の中で目印意外に真っ赤なペンキを使うのはちょっといただけない。
尖浅間山まで登ってくると、宝篋山の山頂がよく見える。ここからは宝篋山に向かって緩やかな縦走が楽しめる。こうやって見ると6つのコースがそれぞれ異なった特徴を持っていて、バリエーションの変化が実に楽しい。特に小田城、極楽寺、そして常願寺コースはお気に入りのコースになった。
縦走中、「合体木」と書かれた看板があった。よく見るとコナラとサクラの木が成長の過程で交わって育っている。「合体木」というひねりの無い名前がなんとなく笑えた。ちなみに福井県単独峰として最高峰の「経ヶ岳」にも類似の木があるが、そこでは「アダムとイブ」というネーミング。どちらがセンスあるか?いや似たり寄ったりかと一人笑いながら進む。
三度目の宝篋山の山頂に到着。さすがにお昼時を過ぎて閑散としていた。テーブルの一つに座り、筑波山を眺めながら汗が引くのを待つ。6つのコース、どこを歩いても楽しめた良い山だった。低い山なので、初心者にも向いている。春になってピヨコ隊の隊長をお願いされた時はこの山を選ぼう、、、とか考えながら、最初の小田城コースを使って下山する。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 関東の青空の色は違いますね。

  • それでも、春にはブナの青々しい緑が恋しくなるように、冬は真っ白な雪が恋しくて恋しくて仕方ありません。

登った山

宝篋山

宝篋山

461m

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宝篋山 茨城県

極楽寺コースから宝篋山へ登り、常願寺コース下山 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
3時間10分
難易度
コース定数
13
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