行程・コース
天候
初日:晴れ 2日目:晴れ、強風
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
往:新宿より特急あずさで茅野へ 茅野駅よりバス(麦草線)白駒の池
復:唐沢鉱泉よりタクシーで茅野駅へ 特急あずさで新宿へ
この登山記録の行程
【1日目】
白駒池入口(11:20)・・・白駒池分岐・・・高見石(12:00)[休憩 45分]・・・中山(13:45)[休憩 15分]・・・にゅう分岐(14:15)・・・中山峠(14:30)[休憩 5分]・・・黒百合平(14:40)
【2日目】
黒百合平(04:10)・・・東天狗(06:10)[休憩 5分]・・・中山峠(07:20)・・・黒百合平(07:30)[休憩 90分]・・・唐沢鉱泉分岐(09:55)[休憩 30分]・・・唐沢鉱泉(11:40)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
この年の夏の時点では未だ、小屋泊は素泊まり限定、あくまで食事にこだわりたかった夫は、車での移動ではどうしても大きい荷物にしてしまいがちでした。
そこで、初めての電車・バス利用の小屋泊山行計画を立て、65Lよりは小さめの(十分大きいですが)48Lのザックを新調し、初めての黒百合ヒュッテを目指しました。
この計画に、はじめは難色を示していた夫も「電車なら行きは寝られるし、帰りはお酒飲めるよ~」と誘うと不承不承ながらも同意。
ザックが小さいと文句を言いながらの荷造りでしたが、電車の乗り換えなどを考えれば、それ以上大きなザックは扱いにくく邪魔で迷惑ということは納得してくれました。
一日目は、新宿から特急あずさに乗って茅野に向かい、バスで白駒の池へ。
人も道も混雑していて時間がかかり、中身のぎっしり詰まった48Lのザックをずっと膝の上に抱えて身動きができない状態だったのが辛かったのでしょう。 この後、何度誘っても同じコースの電車・バスは嫌がるようになってしまいました。(…残念!)
白駒の池出発は11:20頃。
かなり遅い歩き出しとなりましたが、長いコースでもないのでのんびり登っていきます。
途中、すれ違う方々が夫のザックを見て「重そうですね」「この登り長いから、頑張って!」
「キツそうだなぁ…下ってても長いのに、俺、ここの登りは嫌だなー」などと次々に声をかけられました。 夫は曖昧に頷きながら、しばらくして「そうかな?このくらいの傾斜、結構楽だけどな?」ですって。
(すごいなー 嬉しいなー もっともっと色んなところに行こうねっ!)
高見石小屋の前には小規模ながらテン場があり、夫は、ここまでならテント担いでも来られるかもと思ったようでした。
ひとまずザックを下ろして高見石の大石に登れば、遠くに白駒の池が見えます。
ほんの少ししか登っていないような気もするのに、登った感があって嬉しい。
82歳(だったかな?)の女性がいて、居合わせた方々が口々に「すごいですねー」と、しばらく話に花が咲きました。 八ヶ岳は、本当にご高齢のベテランの方が多いと感じます。
私もあと30年?頑張ろう!と、励みになります。(無理! と、夫には言われます)
中山峠への登りは、もうこの頃にはそれほどキツイとは感じなくなっていて、少しぐらい岩が出てきても驚かなくなっていたように思います。
それで、翌日は天狗岳を提案していましたが、夫ももうあまり抵抗を示さなくなっていたのでした。
今にして思えば…新しいことにはとても慎重だけど、夫は実は里山や緑の中の山よりも「岩」のような感じが好きなんじゃないかと思います。
(でも、この時点ではまだまったく気付いていません)
木道が出てくれば、黒百合ヒュッテはすぐそこ。
広々としたテン場を抜け、「Café Chocolate Lily」の看板の掛かる素敵な小屋に到着です。
ビーフシチューが終わってしまっていたのが残念でしたが、とりあえず乾杯!で、早速早めの夕食です。
夏休みなので高校の山岳部の方たちも大勢いて、何人かが小屋のテーブルでNHK第2の気象通報を聞きながら天気図を書いていました。 いいですね、若者たち!
デジタル時代にあっても、そうした基本を学ぶ姿勢はやっぱり頼もしい。
小屋泊の皆さんの夕食が始まる頃、私たちは早々と布団に入りました。
混雑している山小屋では、先に寝ちゃった者勝ちみたいなところがあります。
早く寝たので、翌朝は2:00起床。 そーっと一階に下りて朝食を済ませ、暗いうちからヘッドライトをつけてアタックザックでの出発です。 もう、夫は文句も言いません。 仕方なくだったのか、新しいことをしてみるのに多少なりとも楽しさを見いだすようになっていたのかは、今もはっきりとはわかりません。 多分…そのころにはもう、段々山にはまってきていたことを認めたくなかっただけなのじゃないかと思いますが…未だにそこは認めてくれません。
小屋の外へ出たときから、かなり強い風が吹いていました。
一抹の不安を感じながらも、ゆっくりと登っていきます。 しかし、風はどんどん強くなる一方で、時には岩にしがみつかなければならないような状態になりました。 残念ですが、これ以上は私たちには危険と判断し、西天狗は踏まずに小屋に戻りました。
そのときは気付いていませんでしたが、強風の中の数時間で思った以上に疲労が蓄積していたようです。 黒百合ヒュッテからの下りがどうにも辛く、渋ノ湯に下りてもバスには間に合わないかもしれないと感じるようになりました。
分岐で唐沢鉱泉へと進路をとり、苔むす大石をどんどん下っていきましたが、私の方が先にバテてしまった。
悔しいけど、やはり、トレーニングさえ積めば男性の方が圧倒的にパワーもスタミナも勝るのでしょう。
唐沢鉱泉でタクシーを呼びましたが「混んでいるので、1時間半以上かかります」とのこと。 一応お願いをして、そのつもりでお風呂に入っていたら、何とその間にタクシーが来て外で待っていたのでした。
急いで駅に向かってギリギリ間に合った、13:33発の特急あずさ。
早い時間に新宿に戻り、飲みに行きたいという夫の希望で選んだ便でしたが、やはりもう少しゆとりを持って考えておくべきでした。
またひとつ失敗して、またひとつ学んだ旅でした。
授業料は、タクシー代7000円なり。 ちょっと痛かったです。
フォトギャラリー:1枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー | |||||
【その他】 携帯トイレ |