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2018 立山 剱様のお姿が見たかったのです

立山・雄山( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:雨、濃霧 2日目:雨時々曇り、濃霧 3日目:雨のち晴れ

利用した登山口

室堂ターミナル  

登山口へのアクセス

電車
その他: 北陸新幹線かがやき利用、富山で特急に乗り換え、立山よりケーブルカー、最後はバス乗車(乗り換え含め、東京より約5時間半)
 

この登山記録の行程

【1日目】
室堂ターミナル(12:40)・・・立山室堂(13:00)

【2日目】
立山室堂(07:00)・・・一ノ越(07:55)[休憩 25分]・・・雄山神社(09:20)[休憩 90分]・・・一ノ越(11:30)・・・立山室堂・・・エンマ台・・・雷鳥平・・・雷鳥平(13:30)[休憩 30分]・・・エンマ台・・・ミクリガ池・・・室堂ターミナル・・・立山室堂・・・立山室堂(14:55)

コース

総距離
約10.1km
累積標高差
上り約961m
下り約931m
コースタイム
標準6時間32
自己5時間50
倍率0.89

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

9月半ばの連休は、思い切って立山でのテン泊を考えていました。
しかし、この少し前から夫がどうも膝の調子がよくないと言うようになっていたのです。
新幹線の切符など、キャンセルしようかどうしようかと迷いましたが、荷物を軽くして様子を見ながら歩いてみようということになり、早速宿泊の予約をすることにしました。
天気予報は、三連休中ずっと雨。
雨ならば混雑はあまりないでしょうが、より安全を考えれば室堂から遠くない方がよいということで、立山室堂山荘を選びました。

北陸新幹線に乗りたかったので「かがやき」で富山へ。 電鉄富山で特急に乗り、立山でケーブルカーに乗り、美女平でバスに乗り換えるという、もうこれだけでも大変な長旅です。
でも、絶対にその価値があると思っていた立山。 
しかし、室堂では視界ゼロに近く、雨風もとても強かった。 登山計画書を提出した際も、指導員の方から「明日もダメそうなんだわ…一ノ越まで行ってみて、ダメそうだったら引き返してください」と言われました。
外の様子を見ようと一旦は出口まで行きましたが、すぐに引き返して人があまりいないスペースを選び、しっかり雨装備を調えての出発。
半透明のビニール合羽やビニール傘の観光客の姿があるのは、立山ならではです。
それでも、傘など役に立ちそうもない風とちぎれ飛ぶ雨粒に、多くの人が悲鳴を上げながら戻ってくるような状況。 その上、あたりは真っ白な世界で、すぐそこの筈の山荘が全く見えません。
足下の舗装路しか見えないので分岐にも気付かずに行きすぎてしまうようなこともあり、ようやくチェックインできたのは13時頃だったと思います。

とりあえず乾杯をして外を見ていたら、レインスーツの上にさらに傘を差して歩く人たちの姿があり、傘からしたたる水の様子から雨がまた一段と強くなってきたことがわかりました。
テン泊だったら、この雨の中をまだ歩いていた頃です。 運がよかったのか悪かったのか…。
6畳ほどの部屋に、素泊まりの私たち2人だけという信じられない贅沢な状態だったことは、間違いなく雨による恩恵…と言ってよいのでしょうが…。

翌日は5時起床。 ゆっくり朝食をとりながら、外の様子を見ていました。
雨は、昨日よりは弱まって時々止むような状態でしたが、ガスはひどく、せっかくの雄大な景色もほとんど見せてはくれませんでした。 それでも昨日言われていたように、一ノ越まで行って判断しようと歩き始めます。 一ノ越までは、石畳の遊歩道のような道です。
晴れていれば、休日に限らず観光客も登山者も列をなして歩くような道。
一ノ越山荘のトイレがとても立派になっていることに驚きつつ、記念に手拭いを一枚購入。

相変わらず視界は悪いけれど風は弱く、雨も気にならない程度であったので、とりあえず雄山までは登ってみようということになりました。 夫にとっては、初の3000m超です。
雄山神社の山頂社務所でお祓いをしていただき、鳥居をくぐって無事登頂。
計画では、その先の大汝山・富士ノ折立・真砂岳へと進んで、できれば別山乗越へと思っていましたが、視界が悪くては危険ですので一旦は一ノ越へ戻りました。

地図上では登山道の扱いでもなく、何の説明もないようなのですが、一ノ越からの下りは、右へ分かれてそのまま雷鳥平へと続く道があります。 むしろ観光客向けのパンフレットに(メジャールートとしてではありませんが)その存在がはっきり記されているように思います。
荒れているわけでもなく、よく整備された道で人も少ないと思うので、雨で縦走断念…というような残念な日の気分転換には丁度よいような気もします。

雷鳥平に近づくにつれ、天気が少し回復してきました。 とはいえ辺りはほとんどガスの中。
雷鳥が2,3羽、何度か道を横切りました。 そーっと近づいて写真を一枚。
雷鳥沢キャンプ場は、半分水没したようなところが何カ所もありましたが、天候の割にはテントの数は多かったように思います。 山用のテントばかりではなく、大きなファミリーテントもありました。
キャンプ場から立山室堂山荘までの帰り道は、もうすっかり観光地の中です。 階段や舗装路が続き、所々でガイドさんが観光客に池や地獄谷などの説明をしている光景もあります。
この日は山荘でゆっくりお風呂に入り、早めに夕食をとって寝ました。

最終日。
昨夜からまた降り出した雨は、朝まで続いていました。 しばらく待てば回復の見込みもあったようですが、それでも時間は限られているので、残念ですが早めの撤退を決めました。
帰りの新幹線は、前月の電車山行の反省から夕方遅めの時間の指定席券を用意していました。
「早めに行って、時間を変えてもらおう」と夫が言い、私はしぶしぶついて行きます。
でも、8時少し前のバスを待つ間に天候はみるみる回復…。 
最後の最後になって、バスの車窓に輝く剱岳の雄々しい姿を見たときには本当に涙が出そうでした。
「また来いよ!ってことじゃない?」と、多分夫は慰めてくれたのだと思いますが、このときばかりは素直にそう思えないくらい辛かったです。
そして、新幹線の切符は(どの列車も満席のため)結局時間変更はできず、予定外の富山市内観光をして時間を潰すことに…。
大きなザックは、ヤマト運輸のカウンターで預かってもらいました。

そのとき利用したライトレールの駅に「車内に持ち込めないもの」の注意書きがあり、
●危険品、暖炉、焜炉、死体、動物 
…とあり、驚いて写真を撮りました。 後で調べたら、JRの規定にも同じ文言はあるようなのですが、ホームでいきなり目にするとちょっとびっくりです。

あれ以来、なかなか再訪も叶わない立山ですが…次は是非、扇沢から!と思っています。

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フォトギャラリー:7枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
カトラリー
【その他】 携帯トイレ

登った山

立山

立山

3,015m

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