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2019 高見石(天狗岳断念)晴れたら油断の低体温症…

高見石( 八ヶ岳)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:雨 2日目:雨のち晴れ、強風

利用した登山口

白駒池入口  

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

【1日目】
白駒池入口(09:20)・・・白駒池分岐・・・白駒荘・・・高見石(10:10)[休憩 30分]・・・中山・・・にゅう分岐・・・中山峠・・・黒百合平(13:00)

【2日目】
黒百合平(06:40)・・・中山峠・・・にゅう分岐・・・中山・・・高見石(09:00)・・・高見石・・・白駒荘・・・白駒池分岐・・・白駒池入口(09:50)

コース

総距離
約9.0km
累積標高差
上り約651m
下り約651m
コースタイム
標準4時間49
自己6時間20
倍率1.31

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

2019年6月は、呪いでもかけられていたかのように、2週目からは毎週末が雨、雨、雨。
雨ならば雨の歩き方があるわ!と、夏山シーズンはじめの体慣らしに、毎週北八ヶ岳に通いました。

6月 8日は、北横岳ヒュッテ泊。
6月15日は、黒百合ヒュッテ泊。
6月22日は、蓼科山頂ヒュッテ泊。
6月29日は、蓼科山荘泊。 
(小屋の方には申し訳ないけど…この頃は未だすべて素泊まりでした)

雨の日の山歩きは、駐車場もお山も小屋も空いているのが一番のご褒美ですが、まあ、歩きにくいですし、それなりのリスクもあります。 それでもあえて挑戦してみると、新たな発見があったり、装備や自分の弱点が見えてきたりと、学べることは多い。
ただし、普段以上に余裕を持った計画にすることと、全行程を短めにすること、標準コースタイムの2倍以上の時間を要する覚悟も必要なことなど、気をつけるべき点も多いです。
(29日、蓼科山荘から大河原への下りは全行程泥水の川を歩くような感じで、実際2時間を要しました)

この日、6月15日は、白駒の池駐車場(1日500円・1泊1000円)からのスタートでした。
以前にも歩いた道ですが、雨で濡れた石や泥濘や、所々水没している場所もあって、慎重に時間をかけて登っていったと思います。
高見石小屋で、きのこ汁をいただいての小休止。 
雨の中をゆっくり歩いて、黒百合ヒュッテに到着したのは13時頃だったでしょうか。
山ノートに「缶ビール(500ml)で乾杯」とあるので、6月はまだ生ビールはお休み中だったのかな?

翌朝は、6時半頃に雨が上がりましたが風がとても強く、天狗岳は断念して早々に下山。
レインスーツを着用してはいたものの、風が強かったのと前日濡れた上着が完全には乾ききっていなかったのとで、万全とは言えない状態だったように思います。
また、雨が止んでいたことでの油断もあったでしょうか。 雨上がりの樹林帯では、しばらくの間は枝に残った雨粒がどんどん降ってきて、雨と変わらない状態になることも多いのですが、その上に強風が加われば、さながら大雨のようになる瞬間があるのです。
その、千切れ飛んだ雨粒がフードの隙間から入り込むため、結局背中なども濡れてしまう危険性が高い。
そうしたことへの気配りが、この日はまったく足りていなかったのでした。

風はどんどん強くなり、中山展望台では幾度か耐風姿勢をとるほどの突風もありました。
駐車場に着いたときにも、ザックを下ろすと(結構重かったのですが)風で転がっていくほどの強風でした。
天気は回復してお日様も出ていましたので、濡れたレインスーツを脱いでフリースを羽織りました。
空腹を感じたものの風が強い中では自炊する気も起きず、売店にはカップ麺ぐらいしかなかったので、「何か美味しいもの食べに行こう!」と、そのまま急いで車に乗って走り出してしまいました。 …つまり、濡れたシャツにフリース一枚羽織っただけで、ちゃんと着替えることもなく出発してしまったわけです。

車の座席には座面と背面とにヒーターもあるので、何とかなるだろうと思っていたんですね。
でも、すぐに異変を感じます。 夫も私も、小刻みに体が震え出したのです。
車のヒーターも座席のヒーターも全開にしても全然足りない。
雨風の中ですっかり冷え切ってしまった体は、外から少々熱を加えた位では温めきれず、濡れたシャツによってどんどん奪われていく体温をまったく取り戻すことができないのです。
軽度とはいえ低体温症は始まっていました。 やはり、面倒がらずに着替えるべきだったのです。 
晴れていたことで気分的に油断し、強風だったことで着替えそのものを億劫に感じてしまった…。

物理的に温める以外に回復は望めないので、SAのトイレでしっかり着替え、ダウンを着込んで温かいお茶をいただきました。 そして、何年ぶりかの峠の釜めし!(美味しかった!)
これ以外の写真がないのですが…思い出と反省と、この写真を見れば今も鮮やかに蘇ります。

雨の中を歩いた後は、とにかく一刻も早く「濡れた物を脱ぐ」ことが肝要です。
女性は色々難しいですが、たとえツエルトを被ってでも濡れたシャツは着替えるのが正解なのです。

…そうそう、雨の山行の後は、嫌でも道具のメンテナンスを入念に行うことになりますので、そういうこともメリット?…と言えなくはないかもしれません。
レインスーツなど、ずっと使わないでいると素材の劣化に気付かずに、いざという時に慌てることにもなりかねませんので。

お山に行けない休日は、またじっくりとメンテナンスも悪くないかな…と思っています。

(2020年4月17日記載)

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フォトギャラリー:2枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
軽アイゼン トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ
クッカー カトラリー
【その他】 携帯トイレ

登った山

高見石

高見石

2,225m

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