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2019 涸沢 7月初めの雪歩き

涸沢( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:曇り 2日目:曇り

利用した登山口

上高地バスターミナル  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 沢渡よりタクシー利用

この登山記録の行程

【1日目】
上高地バスターミナル(05:35)・・・河童橋・・・明神・・・徳沢・・・横尾(08:00)[休憩 30分]・・・本谷橋(09:10)[休憩 5分]・・・涸沢(11:40)[休憩 40分]・・・本谷橋・・・横尾(15:00)

【2日目】
横尾(05:30)・・・徳沢・・・明神・・・河童橋・・・上高地バスターミナル(08:00)

コース

総距離
約31.3km
累積標高差
上り約1,652m
下り約1,652m
コースタイム
標準11時間10
自己10時間40
倍率0.96

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

7月上旬の上高地は横尾までが初夏、その先は高山の初夏=まだまだ雪が残っています。
この日は沢渡の第3駐車場からタクシー利用。 
ソロの男性と三人で相乗りしましたので、定額4200円÷3で、一人1400円です。
同じ1泊2日の予定でも、私たちは横尾山荘泊の涸沢ピストン、同乗の方は前穂・奥穂を1泊で。
……ウラヤマシイ!! しかし、分不相応な夢を見るのは危険です…。

5時半過ぎの歩き出しで、8時には横尾到着。 まあまあのペースです。
横尾山荘前で荷物整理をして山荘の受付を済ませ、大きい荷物を預けての出発です。
出発時に「ヒュッテ前300m位雪が残ってますが、慣れてればそのまま歩けますよ」と言われました。

本谷橋までは夏道。 その先は時々道の端に解け残った雪を見る程度で、足下は問題なし。
しかし、最後のグズグズのザラメ雪は踏跡が縦横無尽で…沢への踏み抜きも怖かったため、慎重にならざるを得ませんでした。
涸沢ヒュッテに掲げられた吹き流しを目印に、やっとのことで到着。 直前の階段には凍結も少し。
テラスの売店は、この次の週(海の日の連休)からとのことで、下の売店でビール&おでん。
お姉さんに、ゆっくり丁寧に生ビールを注いでいただいて、テラスで至福の時を過ごしました。

下山中、登りの方から度々同じような質問を受けました。
「涸沢ヒュッテまで、あとどのくらいですか?」
「涸沢ヒュッテって、まだ遠いですか?」
「涸沢ヒュッテに行きたいんだけど、あと1時間くらいで着きます?」
…何とお答えするのが正解だったのでしょうか。
その方たちが、その地点までどのくらいの時間で来られたかにもよるでしょうし、明らかに軽装の方たちには、ヒュッテ前に雪があることもお伝えしましたが…何か釈然としない思いが残りました。

横尾山荘のご主人は、「最近、涸沢が観光地化していて問題なんです」と仰っていました。
上高地の延長という感覚で、気軽に日帰りで涸沢に向かい、結局は明るいうちに戻れなくなったり、(疲労により)動けなくなったりで救助要請する観光客もいるそうで…。
横尾から先は、右へ行く蝶ヶ岳への道も、真っ直ぐの槍ヶ岳への道も、そして横尾大橋の手前にも先にも、何度も「警告」が出ているのですが、そういうのは読まないのでしょうか?
それともやはり、ネット時代の負の側面と言われるように、「簡単」「楽勝」「入門コース」「サクッと日帰り」というような言葉を気軽に信じてしまう人が多いのでしょうか?

「自分は絶対に遭難しない」なんて本気で思っている人は登山者としては失格ですが、それ以前にそんなこと考えたこともない、第一その場所が「山」であることすら(多分)あまり気にしていない人たちに、何をどう伝えるべき?と、お山の関係者の皆様の日々のご苦労を改めて考えさせられます。

この日の夕食は、私自身も生まれて初めての「山小屋のご飯」をいただきました。
過去にはテントか避難小屋か、あっても小屋の素泊まりで軽食をいただいたくらいでしたので。
夫にとっても、山小屋のご飯は今回が初めて。 まあ、たまにはいいだろうと思ったようです。
横尾山荘に宿泊するのも初めてでしたが、本当に綺麗で清潔でピカピカで、居心地のよい空間でした。
石鹸やシャンプー、歯磨き粉などは使えませんが、広い乾燥室もお風呂もあってサイコーです!
ひとつだけ困るのは、朝食をパスして早出する私たちに必要な調理スペースがないこと。
横尾山荘は建物内では火気厳禁なので、雨の日はちょっと辛いのです。
お弁当をお願いしようにも「パンセット」…というのも、ちょっと苦手です。
それ以外は◎120点!の、ホテルみたいな山小屋です。

2018年の蝶ヶ岳ヒュッテでの小屋デビューから始まり、黒百合ヒュッテや北八ヶ岳の幾つかの小屋に泊まってみて、夫の山小屋に対するイメージが徐々に変わりつつあったことが、何より嬉しかった2019年の初夏だったのでした。 

(2020年4月20日記載)

(余談:失敗がひとつ! 顔には日焼け止めを塗っていましたが、八分袖のインナーとグローブの間の手首露出部分がうっかりの日焼け。 一日中どんよりの天気だったので油断していました。 かなりしっかりの日焼けは、最初は何かにかぶれたかと思ったほど、赤くなってヒリヒリしました。 7月だということは、忘れてはいけなかったと思います。)

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フォトギャラリー:4枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
カトラリー
【その他】 携帯トイレ

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