行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
上高地バスターミナル(05:35)・・・河童橋・・・明神・・・徳沢・・・横尾(08:00)[休憩 30分]・・・本谷橋(09:10)[休憩 5分]・・・涸沢(11:40)[休憩 40分]・・・本谷橋・・・横尾(15:00)
【2日目】
横尾(05:30)・・・徳沢・・・明神・・・河童橋・・・上高地バスターミナル(08:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
7月上旬の上高地は横尾までが初夏、その先は高山の初夏=まだまだ雪が残っています。
この日は沢渡の第3駐車場からタクシー利用。
ソロの男性と三人で相乗りしましたので、定額4200円÷3で、一人1400円です。
同じ1泊2日の予定でも、私たちは横尾山荘泊の涸沢ピストン、同乗の方は前穂・奥穂を1泊で。
……ウラヤマシイ!! しかし、分不相応な夢を見るのは危険です…。
5時半過ぎの歩き出しで、8時には横尾到着。 まあまあのペースです。
横尾山荘前で荷物整理をして山荘の受付を済ませ、大きい荷物を預けての出発です。
出発時に「ヒュッテ前300m位雪が残ってますが、慣れてればそのまま歩けますよ」と言われました。
本谷橋までは夏道。 その先は時々道の端に解け残った雪を見る程度で、足下は問題なし。
しかし、最後のグズグズのザラメ雪は踏跡が縦横無尽で…沢への踏み抜きも怖かったため、慎重にならざるを得ませんでした。
涸沢ヒュッテに掲げられた吹き流しを目印に、やっとのことで到着。 直前の階段には凍結も少し。
テラスの売店は、この次の週(海の日の連休)からとのことで、下の売店でビール&おでん。
お姉さんに、ゆっくり丁寧に生ビールを注いでいただいて、テラスで至福の時を過ごしました。
下山中、登りの方から度々同じような質問を受けました。
「涸沢ヒュッテまで、あとどのくらいですか?」
「涸沢ヒュッテって、まだ遠いですか?」
「涸沢ヒュッテに行きたいんだけど、あと1時間くらいで着きます?」
…何とお答えするのが正解だったのでしょうか。
その方たちが、その地点までどのくらいの時間で来られたかにもよるでしょうし、明らかに軽装の方たちには、ヒュッテ前に雪があることもお伝えしましたが…何か釈然としない思いが残りました。
横尾山荘のご主人は、「最近、涸沢が観光地化していて問題なんです」と仰っていました。
上高地の延長という感覚で、気軽に日帰りで涸沢に向かい、結局は明るいうちに戻れなくなったり、(疲労により)動けなくなったりで救助要請する観光客もいるそうで…。
横尾から先は、右へ行く蝶ヶ岳への道も、真っ直ぐの槍ヶ岳への道も、そして横尾大橋の手前にも先にも、何度も「警告」が出ているのですが、そういうのは読まないのでしょうか?
それともやはり、ネット時代の負の側面と言われるように、「簡単」「楽勝」「入門コース」「サクッと日帰り」というような言葉を気軽に信じてしまう人が多いのでしょうか?
「自分は絶対に遭難しない」なんて本気で思っている人は登山者としては失格ですが、それ以前にそんなこと考えたこともない、第一その場所が「山」であることすら(多分)あまり気にしていない人たちに、何をどう伝えるべき?と、お山の関係者の皆様の日々のご苦労を改めて考えさせられます。
この日の夕食は、私自身も生まれて初めての「山小屋のご飯」をいただきました。
過去にはテントか避難小屋か、あっても小屋の素泊まりで軽食をいただいたくらいでしたので。
夫にとっても、山小屋のご飯は今回が初めて。 まあ、たまにはいいだろうと思ったようです。
横尾山荘に宿泊するのも初めてでしたが、本当に綺麗で清潔でピカピカで、居心地のよい空間でした。
石鹸やシャンプー、歯磨き粉などは使えませんが、広い乾燥室もお風呂もあってサイコーです!
ひとつだけ困るのは、朝食をパスして早出する私たちに必要な調理スペースがないこと。
横尾山荘は建物内では火気厳禁なので、雨の日はちょっと辛いのです。
お弁当をお願いしようにも「パンセット」…というのも、ちょっと苦手です。
それ以外は◎120点!の、ホテルみたいな山小屋です。
2018年の蝶ヶ岳ヒュッテでの小屋デビューから始まり、黒百合ヒュッテや北八ヶ岳の幾つかの小屋に泊まってみて、夫の山小屋に対するイメージが徐々に変わりつつあったことが、何より嬉しかった2019年の初夏だったのでした。
(2020年4月20日記載)
(余談:失敗がひとつ! 顔には日焼け止めを塗っていましたが、八分袖のインナーとグローブの間の手首露出部分がうっかりの日焼け。 一日中どんよりの天気だったので油断していました。 かなりしっかりの日焼けは、最初は何かにかぶれたかと思ったほど、赤くなってヒリヒリしました。 7月だということは、忘れてはいけなかったと思います。)
フォトギャラリー:4枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン |
トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー | |||||
【その他】 携帯トイレ |