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2019 北穂高岳・槍ヶ岳 でも、大キレットはパス!

北穂高岳・槍ヶ岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日~4日目まで快晴(気温高い)、5日目:晴れのち曇り午後より濃霧、6日目:濃霧と小雨、強風のち雨、7日目:雨のち晴れ

利用した登山口

上高地バスターミナル  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 沢渡よりジャンボタクシー利用

この登山記録の行程

【1日目】
上高地バスターミナル(05:20)・・・河童橋・・・明神・・・徳沢(07:00)[休憩 90分]・・・横尾(09:30)[休憩 45分]・・・本谷橋(11:10)[休憩 10分]・・・涸沢(13:00)

【2日目】
涸沢(06:00)・・・南稜取付(07:40)[休憩 5分]・・・南稜テラス(08:30)[休憩 5分]・・・北穂高岳(09:15)[休憩 90分]・・・南稜テラス・・・南稜取付・・・涸沢(14:00)

【3日目】
涸沢(05:30)・・・本谷橋(06:30)[休憩 10分]・・・横尾(07:30)[休憩 15分]・・・徳沢(08:30)

【4日目】
徳沢(05:30)・・・横尾(06:15)[休憩 75分]・・・一ノ俣(08:20)・・・槍沢ロッヂ(09:00)[休憩 10分]・・・ババ平・・・水俣乗越分岐・・・ババ平・・・槍沢ロッヂ(11:00)

【5日目】
槍沢ロッヂ(04:00)・・・ババ平(04:30)[休憩 10分]・・・水俣乗越分岐(05:10)・・・天狗原分岐(06:00)[休憩 5分]・・・グリーンバンド(07:05)[休憩 5分]・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ(08:00)[休憩 60分]・・・槍ヶ岳山荘(10:00)[休憩 60分]・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ(11:30)

【6日目】
槍ヶ岳殺生ヒュッテ(05:15)・・・グリーンバンド(05:45)・・・天狗原分岐(06:25)[休憩 10分]・・・水俣乗越分岐(07:10)[休憩 5分]・・・ババ平(07:35)・・・槍沢ロッヂ(08:00)[休憩 30分]・・・一ノ俣・・・横尾(09:45)[休憩 60分]・・・徳沢(11:30)

【7日目】
徳沢(09:00)・・・明神(10:30)[休憩 10分]・・・河童橋(11:40)[休憩 10分]・・・上高地バスターミナル(12:00)

コース

総距離
約64.4km
累積標高差
上り約5,033m
下り約5,033m
コースタイム
標準30時間35
自己30時間35
倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

「奥穂より北穂の方が易しいらしい」と、夫が突然言い始めたのがこの年の春頃でした。
こういうときには、何故?とか考えてはいけません。 理由を問い質してもいけません。
ここは冷静に(しかし微笑みは忘れずに)「じゃあ、お盆休みに行ってみようか?」…です。

すでにNHKの百名山やらグレートトラバースやら、お山関係の映像を録画しては熱心に何度も繰り返し見るようになっていたこの頃の夫は、槍ヶ岳にも強烈に惹かれていた模様。
「槍にも行ってみる?」と聞いてみても拒絶反応はゼロでした。
「どっちも行ってみる?」と一歩踏み込んで問うてみたら「大キレットは無理!」とのこと。
…いいですよ。 はいはい。 じゃ、大キレットはパスしましょう。
志賀・万座、ツアーコースじゃなくても、菅平まわって行けるじゃーん!の作戦でいきましょう。

長くなりますので、できるだけ手短にと思います。
尚、この山行では、1週間の全行程で「こだわり山ごはん」というのは無理なので、山小屋での食事付宿泊は異議申立て不可の大前提として計画を立てました。
(スマホは行動中電源offまたは機内モードで、フル充電可能なバッテリーを各自1個携行)

■8月9日(金):お盆休みの中央道大渋滞回避のため、夫は半休とって車で松本へ。 
私は、就業後に新宿から特急あずさで夫を追いかけ、松本市内のホテルで合流して前泊。

■8月10日(土):午前3時15分に沢渡到着も、第三はすでに満車。 第二よりジャンボタクシーで移動し、5時5分には上高地バスターミナルに到着。 徳沢でテント設営後、涸沢小屋に向かう。 この日は気温高く、直射日光による消耗激しく、2人で6ℓ保持していた水をほとんど飲み尽くした。 涸沢ヒュッテからの石畳では、目の前の若者がいきなり立ち止まり道のド真ん中に立ち塞がって写真を撮り始めたのを鮮明に記憶している。(どいて!)

■8月11日(日):午前4時(疲れていたのかいつもより遅い)起床、北穂高岳ピストン。 下りは、鎖で大渋滞となり時間がかかってしまったが、予備日として涸沢小屋に2泊を予定していたことで気分的に余裕が持てたと思う。 涸沢を満喫できたことがとても嬉しかった。

■8月12日(月):午前2時起床後のんびりと朝の涸沢を楽しみ、徳沢へ。 途中、横尾で500ml入の紙パックワインを3本購入(その場でプラティパス2本に移し替え、紙パックは返却)。
徳沢ロッヂでは、午後2時より外のベンチでお風呂の順番待ち(混雑時には必要&虫除けも必要)。 
ロビーにある本を貸していただいて優雅な午後を過ごす。 入浴後、徳澤園「よりみち食堂」でおつまみセット@760円や、グラスワインもいただき、夢のような上高地の晩餐。

■8月13日(火):午前5時出発のつもりが、少々時間ロス(徳澤園の有料トイレが開いておらず、公衆トイレまで戻ったため)。 横尾でスマホのバッテリーを充電(有料)。 天気の情報とともに色々とアドバイスもいただき、この日もワインを仕入れて出発。 翌日より天気は下り坂の予報で、できれば殺生ヒュッテまで(予約は翌14日だったが)行くことを考えるも…気温が上がって消耗ひどく、大曲手前で引き返しての槍沢ロッヂ泊。 午後6時就寝。

■8月14日(水):午前2時15分起床、殺生ヒュッテを目指す。 荷物を預けて槍ヶ岳へ。
下山される方からの情報:「昨夜は(肩の小屋)食事が6回転、8時まで館内アナウンスがあって寝れなかった」「とにかく激混み」「真夜中から渋滞」「穂先、3時間以上かかる」等々。 
肩の小屋到着時には穂先はすっかりガスの中。 気温低く渋滞もひどいままなので、槍ヶ岳山荘で休憩だけしてあっさり登頂断念。 殺生ヒュッテはスマホ充電無料、テレビ有。 ジロー会員の割引は、夕・朝食付の宿泊にのみ適用とのこと(お弁当の設定がなく、早出のため朝食パスすると特典受けられず)。
雪渓で冷やされた缶ビールは感動的! トイレは昔ながらの山小屋仕様・懐かしいです。

■8月15日(木):午前1時30分、台風接近の強風が吹き荒れる中、一晩中窓がガタガタと音を立てる不安な夜に堪えかねて起きるも濃霧と強風の中、真夜中の出発は危険と判断、一旦待機。 
明るくなるのを待って5時15分出発(出発時は濃霧と小雨、強風)。 早い時間に槍沢ロッヂに到着(食事メニュー提供の時間前)。 横尾で軽食をとり、再々度ワインを3本購入。 すっかり顔を覚えられ「また冷やしときますね~」と笑顔で見送られる。 雨雲が迫っていたので、徳澤園に宿泊申し込みをしてテント撤収。 夕方からひどい雨となる。 徳澤園の「相部屋」は、カプセルホテル様に仕切られていて快適。 スマホ充電も無料。 『孤高の人』も読み放題。 風呂は快適で、石鹸・シャンプー有。 真夜中に左足首の痛みに驚く。

■8月16日(金):午前2時起床。 朝食が待てずに、廊下にあった無料配布の「カレーメシ」を有り難くいただく(ただし、ゴミは持ち帰り)。 それでもしっかり朝食はいただく。 
雨の中を歩いてバスターミナルへ。 足首の痛みはさらに強くなり、時間がかかった。 ビジターセンター前で、ツエルト被って着替える。 雨は漸く上がり、松本市内で師匠ご夫妻と合流し、報告・お疲れ会を心ゆくまで楽しんだ。 (洗濯は松本市内のコインランドリー利用:コインランドリーがカーナビで探しにくいとは知らなかった=固定電話の番号登録がないかららしい…)

…まあ、よく歩いたと思います。 楽しかったけど。
足首は、槍沢からの下りで一度ひねった感じがあったのですが、テント撤収の際には「ちょっと疲れてるのかな?」という程度の違和感のみでした。 それが、夜中に起きたときには激痛が走る様な感じになってしまい…多分、軽い捻挫だったのでしょう。 徳澤からの帰りは、重い荷物でレインスーツでの歩きで、痛くて大変でした。

最後の最後だったからまだよかったと言えるのか。 途中だったら、どうしていたでしょう?

(2020年4月30日記載)

先日、ご近所さんから、「GWは、やっぱり登山?」と聞かれました。
自粛の話をしたら、「あら、空気いいんでしょう?近場でもダメなの?」と。

…まあ、そんな感じなのかなと思いますが、青空を見上げて「うーん…」と唸っちゃいますね。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
カトラリー
【その他】 ヘルメット、携帯トイレ

登った山

北穂高岳

北穂高岳

3,106m

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