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中八ヶ岳と動物が居たにゅう

硫黄岳( 八ヶ岳)

パーティ: 1人 (勅使河原彗碧院 さん )

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行程・コース

天候

一日目:曇り、2日目:晴れ時々曇り、3日目:霧+雨で強風

登山口へのアクセス

マイカー
その他: マイカーにて唐沢鉱泉手前の駐車場まで。お昼を過ぎていたので何台か空いていました。

この登山記録の行程

【1日目】
唐沢鉱泉(13:10)・・・唐沢鉱泉分岐・・・黒百合平(15:05)

【2日目】
黒百合平(05:05)・・・中山峠・・・東天狗(06:17)[休憩 28分]・・・根石岳・・・箕冠山・・・夏沢峠・・・硫黄岳(08:46)[休憩 84分]・・・夏沢峠・・・箕冠山・・・根石岳(11:28)[休憩 15分]・・・東天狗・・・黒百合平(13:16)

【3日目】
黒百合平(05:30)・・・中山峠・・・にゅう分岐・・・にゅう(06:37)[休憩 23分]・・・にゅう分岐・・・中山峠・・・黒百合平(07:53)[休憩 40分]・・・唐沢鉱泉分岐・・・唐沢鉱泉(10:00)

コース

総距離
約19.1km
累積標高差
上り約1,832m
下り約1,832m
コースタイム
標準13時間40
自己11時間26
倍率0.84

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

1日目
唐沢鉱泉~黒百合ヒュッテ

この日は上へあがるだけの所謂移動日です。唐沢鉱泉付近の駐車場が空いているか心配でしたが、想定した通り、昼過ぎには下山して帰る人が居るため空きが出ます。午前中はムリかもしれません。
黒百合ヒュッテへ上がる道はよく整備されており、また急登もなく割かし楽です。ただ道の殆どが沢の中なので下りは少し歩きづらかったです。
ヒュッテに到着した時はしっかり曇っていた為、あまり感動しませんでした・・・。
移動制限解除直後の土日とあって流石に人は少なくないです。ヒュッテは完全予約制なので制限通りの人数でしょうが、テント場は予約不要なのでかえって場所取りにあぶれる可能性があります。あぶれたら・・・・・どうなるんでしょう?兎も角も張れて良かったです。通路に少しはみ出してしまいました。
ちょうどこの日がピアノリサイタルの日だったので、自分はテントなので遠くにピアノを聴きながら過ごそうと思っていたのですが、予想に反し外には全く音が聴こえてこないのです!トイレに行くと確かにピアノの音がするんですが、トイレの風除室を出ると全く聞こえなくなります・・・。防寒の為の二重ガラスが防音にも効いているということでしょう。


2日目
黒百合ヒュッテ~東天狗~夏沢峠~硫黄岳↩
夏沢峠~東天狗~黒百合ヒュッテ

この日がこの山行のメインです。まずは天狗岳を目指します。
すぐそばに中山峠という交差点?がありますが、ここは少し判りづらいところ(後出)がありますが、交差点を右へ行くだけなので天狗岳方面は間違える事はないでしょう。天狗岳は西天狗と東天狗と2つの山があり、ルート上にあるのが東天狗です。2つのピークというよりは完全に別の山です。西天狗の方が少し標高が高いようです。東天狗の周辺は岩に囲まれているので歩きやすくはないです。天候が今一つだったので景色も半分づつしか拝めませんでしたが、天気が良ければ下界の町もよく見え、南八ヶ岳の連峰もよく見える事でしょう。
このすぐ南に根石岳があります。ここも景色のいいところですぐ下の鞍部に根石岳山荘が見えます。なかなか良い佇まいの山荘です。根石岳山荘の周辺は景色が大変良く、北からも南からもよく見えます。
ここから南はしばらく樹林帯に入っていきます。箕冠山(みかぶりやま)を超えて下っていくと夏沢峠に出ます。箕冠山~夏沢峠間はアップダウンはありますが、ずっと樹林帯なので日陰で快適に歩けます。
夏沢峠にはヒュッテ夏沢とやまびこ荘が並んで建っています。今は営業していないのでひっそりとしています。建物右の方にモモンガ・ヤマネの入り口らしき穴があって微笑ましい気持ちになります。
夏沢峠より南はすぐに森林が限界になるようで、箕冠山方面からは見えなかった夏沢ヒュッテとやまびこ荘が良く見えます。オーレン小屋もよく見えました。岩肌を登っていくと程なく硫黄岳の山頂に着きました。根石岳~硫黄岳間に難所や危険なところはほぼありません。強いて言えば硫黄岳の火口の近くに寄ると高度感あるかも。
硫黄岳に着いたものの、半分以上曇っていてなかなかいい画が撮れません。なので先にラーメンを喰う事にしました。喰っていると南側が幾分晴れて、赤岳と行者小屋が見えました。もっとスカッと晴れたらどんなに絶景でしょう!横岳方面が見えている間は爆裂火口は雲で塞がっていました・・・。
ここはどうしてもドローンで撮影したかったので暫く待っていると火口の方だけ少し晴れてきたのでテイクオフ。火口はよく見えましたがちょっと向こうへ行くとすぐ雲の中に入ってしまいます・・・。火口を駆け上がり、山頂を超えて向こうへ行くとドーン!・・・・・・いや、一面雲で真っ白でした・・・。
ともあれ撮影を終え、元来た道を引き返します。帰り道に黙々と歩いていると、根石岳に到着した時、かなり晴れ渡っていることに気づき(60%くらい)、急遽撮影することに。やはり晴れていると解放感が違います。ドローンにて撮影。
今日は他にもドローンが飛んでいましたが、他所の山から飛んできてすごい高高度でUターンして帰っていきました。後で知ったのですが、何かの調査だった様です。
天狗岳から黒百合ヒュッテまではもう1本西を回るコースがあって、天狗の奥庭というところを通るルートを帰る事にしました。これが大岩の連続したコースでかなりしんどかったです。足がまっすぐに着ける地面がないので。このルートは絶対通必要ないだろ、中山峠の方から回った方が絶対楽だ、と思っていたらいいことが一つ。ヒュッテへ降りる手前のところから黒百合ヒュッテの姿がキレイに見えました。
ヒュッテに着いてからテントでもう1泊するので、もっとマシな場所にテントを引越します。明日が平日なので今夜はゆったりと場所が取れそうです。


3日目
黒百合ヒュッテ~にゅう↩
黒百合ヒュッテ~唐沢鉱泉

夜中に一時雨が降った様で、起床前に一度外へ出てみると・・・・ものすごいキリで何も見えやしない。その後かなりの風。もう起床前からやる気が失せてしまいました。
しかし「行っただけ」のポイント稼ぎも登山には必要なので、本日の予定を変更してにゅうのみ往復してまっすぐ帰る事にしました。雨がやんで、深い霧と強い風の中、まずは中山峠へあがりますが、にゅうへはここから左へ行きますが・・・・・道が見えません。岩が高く積み重なっているのみで北へ向かう道は無いのです。仕方ないのでその岩山を上り詰めると、向こうに道が続いていました。良かった~道があって・・・。
ここからにゅうまでは緩やかなアップダウンで運動には丁度良い、登山としては楽チンコースです。しかし風が強く、時折雨粒が飛んできます。それもそのうちに段々と雨の様相を呈してきました。途中展望台の様な場所が2か所ありますが、キリで何にも見えず。突如現れた鬼瓦の様な岩塊に「うわ、何だアレ」・・・そこが例の「にゅう」でありました。
何故「にゅう」なのか?「山」や「岳」が付かないのは何故?疑問が多い「にゅう」ですが、あえて調べないでおきましょう。岩塊のてっぺんなのでさぞや絶景なのでしょうが、霧で全くダメで。とりあえず「来た」という事でもう帰ります。仕方ないです。
帰りに道のすぐ近く(5mくらい)で中型以上の動物の慌てふためいた鼻息を聴き、クマが出たと勝手に思い込んで背筋が凍る思いでした。クマでなくとも大きな動物が突進してきたらけっこうイヤですから。僕は熊鈴を着けて歩いていましたが、すぐ近くになってようやく音に気付いてびっくりしていた様子でした。此処はもうハラを決め、気づかないフリをしてそのまま振り返る事無く通り過ぎました。振り返らなかったので、誰だったのかは判りません。
暫く歩いて(10分以上)大分暑くなってきた来たので中のを脱ごうかどうしようか、立ち止まって考えていたら50m以内のところで「ガサガサガサ、バキバキっ」という大きな動物が動く音がして・・・・またもやおっかなくなり、そのまま知らんぷりして歩き続ける事にしました。
努力の甲斐あって、無事黒百合ヒュッテに帰還。事なきを得ました・・・。
テント場では結構な風が吹いていました。それが段々と雨交じりになり、もう意を決して撤収、下山する事にしました。唐沢鉱泉からの登りは結構歩きやすかったのに、下りはなんだか苦労しました。沢が殆どなので足首がつねに曲がっていて・・。それでもまあ、1:30ほどで降りてこれました。
途中からは本格的な雨になり、下に着いた時にはすっかり土砂降りになっていました。

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フォトギャラリー:27枚

テント場一日目の様子

結構込み合っていました

あれが天狗岳ですか

黒百合ヒュッテが見えた

天狗岳(東天狗)に到着(空撮)

東天狗山頂と向こうに根石岳、硫黄岳が見えます(空撮)

東天狗から北方面、黒百合ヒュッテも映っています(空撮)

東天狗から根石岳への道

ここから見える根石岳山荘

根石岳に到着

ヒュッテ夏沢(左)とやまびこ荘(右)

硫黄岳登りから見えるヒュッテ夏沢とやまびこ荘

硫黄岳山荘

硫黄岳山頂。なにも見えません

硫黄岳の爆裂火口(空撮)

硫黄岳からの帰りに見えたオーレン小屋

帰りの根石岳で(空撮)

根石岳山頂より。奥の右が東天狗、左が西天狗(空撮)

硫黄岳の爆裂火口

帰りの東天狗より

帰ってきました黒百合ヒュッテ

2日目(日曜日)のテント場はこんな感じ

夕焼けがキレイでした。水蒸気が多いからです

あれが例の「にゅう」か

この辺りです

カンバンが無いためここで(にゅう山頂)

硫黄岳山荘(空撮)

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 ノート・筆記用具
腕時計 カメラ ナイフ 修理用具 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー 非常食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
【その他】 ラジオ、ドローン、テーブル

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登った山

にゅう

にゅう

2,352m

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