行程・コース
天候
晴れのち曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
三好市山城町下川の国道32号・下川交差点から県道32号、県道140号、県道149号を通り、腕山牧場方向へ向かう林道に左折する。1245.7m三角点南東のY字路は前方左へ下る。その林道終点の腕山牧場管理事務所前のゲート手前の広場へ駐車する。
この登山記録の行程
牧場管理事務所12:59・・・竜ケ嶽三角点で休止13:28から二十数分以上・・・牧道入口14:35・・・作業道を横断14:58・・・腕山山頂で休止15:01から十数分以上・・・牧道入口15:34・・・牧場管理事務所16:03
※コースタイムは、カメラの画像データを元に記載しているため、正確ではない。
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
腕山(1332.9m)の南西地点の松尾川は竜ケ峡という峡谷を成し、その右岸には「東洋一の断崖」と言われる、2kmに亘って連なる竜ケ嶽が聳えている。そこは紅葉の名所でもある。
地形図を見ると、断崖の最高所は1020mほどだが、平成19年発行の地形図で初めて、その上方に1162.9m三角点が掲載された。無名峰だが、地元県の山岳会が発行した登山ガイドブックでは「龍ケ岳三角点」として紹介され、登山者の姿もたまに見かけられるようになった。
一方その三角点峰と尾根で結ばれている腕山(かいなやま)は有名峰で、分県登山ガイドにも掲載されている。腕山の登山ルートは腕山牧場コースの他、井川スキー場コース、水ノ口峠コース等があるが、腕山牧場コースは登山口に駐車場が整備され、前半はドリーネを擁する広々とした牧場の牧道を歩く等、景観が優れている。
[コース]
竜ケ嶽三角点の最短コース登山口は腕山牧場管理事務所前だが、放牧時期は立入が禁止されているかも知れない。春や夏に登山される場合は、県の方に確認されたい。
事務所前のゲート脇から敷地に入り、北側の山際を西進する作業道を歩く。
この道は地形図に記載されている南北に走る破線を横断し、その西方の稜線のコル下で三叉路となる。西に進む道は帰路、利用する道なので、往路は北のコルに上がる。楽な登山(ハイキング)をしたければ、往復共、前述の西進する道を選ぶと良い。
コルから三角点までは尾根を辿る。概ね、尾根の西側が植林帯で東が雑木になっている。それ故、尾根道も藪化することなく、きれいな状態になっている。
1200mピークと三角点との間のコルはY字路になっているが、尾根の南に並行する道が、復路利用する道である。
三角点には呆気なく到達するが、周辺は広々とした茅原になっている。三角点設置当時は、抜群の展望を誇っていたものと思われるが、現在は茅が邪魔で、辛うじて烏帽子山周辺や腕山牧場の丘を望める程度。
復路の道沿いには黄葉した木々もあるが、途中から茅が若干藪化してくる。
往路の作業道の三叉路まで戻ると、そこから東の幅広の尾根を歩いた。踏み跡は概ね、尾根の南下に続いていたように記憶している。
踏み跡はほどなく牧場の有刺鉄線柵に突き当たって終わる。放牧時期ならここから一旦車に引き返すのだが、北に柵沿いを登って行った。が、途中から藪化して来て、歩きにくくなる。
有刺鉄線の緩んだ箇所から牧場に入り、高所を目指して進んで行ったが、ここでも途中から茅が藪化してきた。
適当に藪漕ぎして道路に出ると、道路終点の腕山登山口に向かう。駐車場側のトイレは10年前、訪れた際、ドアに鍵がかかっていたが、今回も鍵がかかっている。このトイレの存在価値はあるのだろうか。
道路終点からは牧場の木製柵沿いの牧道を歩くようになり、牧歌的景観と気分になる。
地形図の1292m独標点周辺に描かれている池は皆、ドリーネだが、水は全て干上がっている。
牧場の北東隅で柵が途切れる箇所があるが、ここから東方の雑木の中に入る。最初の内は比較的、尾根道は明瞭だが、その内、踏み跡は判然としなくなる。10年前はもう少し明瞭だったのだが、このコースを利用する登山者は少ないのだろうか。徳島市内から訪れる際は、井川スキー場コースの方が近いから、そのせいかも知れない。
踏み跡が不明瞭とは言え、終始、赤テープが先導してくれるから、初心者でも迷うことはないだろう。
木の間越しに山頂部が見えてくると、やがて作業道に出る。ここからの踏み跡も殆ど消えかかっているが、山頂は指呼の距離なので、適当に上がって行く。
山頂も10年前及び7年前(井川スキー場コースで)とは違っていた。ここでも茅が伸びており、かつて一望できた烏帽子山系も容易く望むことができなくなっていた。
帰路は道路を管理事務所まで下る。
余談だが、井川スキー場登山口近くから、延長800mほど、鉱山の鉱石や木材を輸送していた大正林業索道社のトロッコ軌道跡がハイキングコースとして整備されている。起点の標高が1130m故、「天空の森林軌道」と言えるかも知れない。廃線の詳細は拙著「四国の鉄道廃線ハイキング」を。
フォトギャラリー:11枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | 帽子 | グローブ | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ |
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