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鎌倉の鬼門鎮護の七杉山神社など

元町厳島神社、洲干弁天跡(横浜市新市庁舎)、イセザキモール、横浜厳島神社、子神社、金比羅大鷲神社、横浜橋商店街、熊鷹神社、お三の宮日枝神社(堰神社)、南太田杉山神社(水天宮)、蒔田杉山神社、子之神社、若宮八幡宮( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

曇り時々晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線→日吉→東急東横線・みなとみらい線→元町中華街

復路:弘明寺駅→横浜市営地下鉄ブルーライン→横浜→東急東横線→田園調布→東急目黒線→武蔵小山

この登山記録の行程

元町中華街駅8:13→元町厳島神社8:21→洲干弁天跡(横浜市新市庁舎)8:51→イセザキモール9:00→厳島神社9:04→子神社9:21→金比羅大鷲神社9:39→横浜橋商店街9:42→お三の宮日枝神社(堰神社)10:11→南太田杉山神社(水天宮)10:28→蒔田杉山神社10:27→子之神社10:48→若宮八幡宮11:13→みうら湯11:40~13:15→ブルーライン弘明寺駅13:36

合計3時間27分(温泉迄)

コース

総距離
約12.9km
累積標高差
上り約136m
下り約126m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

7月24日(金)は、昨日の続きで横浜の中心部に点在する七杉山神社の残りを回って来ました。

七杉山神社とは、イマイチはっきりしないんですが、横浜のネットタウン誌「はまれぽ」は、「岡村天満宮」に合祀された杉山神社に「かつて頼朝が鎌倉の鬼門鎮護のために祀った『七杉山神社』の一社」という由来が残されており、その近所の「若宮八幡宮」にも「鎌倉の鬼門鎮護」という由来が残されていることから、武蔵国の鶴見川周辺に多い杉山神社とは別系統の鎌倉系の杉山神社が存在するのではないかということを言っています。

また「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」を祀っている神社が多いそうです。市杵島姫命は仏教の弁財天と習合されて語られることが多い神様です。

はまれぽが七杉山神社ではないかと挙げている神社は以下の通りです。
(1)岡村天満宮(杉山神社を合祀)
(2)蒔田杉山神社
(3)戸部杉山神社
(4)水天宮(杉山神社を合祀)
(5)若宮八幡宮
(6)子之神社(社殿が杉山神社のもの)
(7)州干弁天(埋め立てと区画整理により消滅。元町と関内の2つの厳島神社へ移転)

このうち(1)はちょっと前に行き、(3)は昨日行ったので、今日は残りの5つを回ってみようと思います。ちなみに(1)の岡村天満宮は横浜出身のフォークディオ「ゆず」の大きな絵がある神社で、杉山神社だったことよりそっちの方が有名!

スタートは元町中華街駅です。ハイソ(死語?)な元町の商店街の裏に最初の「元町厳島神社」はあります。ここは「州干島(しゅうかんじま)」に伊豆国の土肥杉山から勧請された「杉山弁財天」のうち別当の増徳院に祀られていた御神体、通称「上の宮杉山弁天」を移転した場所とのことで、境内にある由緒書きにもその事がしっかりと記されています。神社はそれほど大きくないですが、場所柄、女性に人気のありそうな神社。

元町厳島神社から、中華街の端を突っ切り、横浜球場の横を通り、馬車道も突っ切って進みます。すると県立歴史博物館の裏に「弁天通り」という通りがあります。こここそがかつての「州干弁天」の参道で、ではその州干弁天はどうなったかというと、跡地には横浜市の巨大な新市庁舎が建っています。

かつては松原が広がる中、清水が湧く風光明媚な場所だったそうです。

その清水のところにあった方の州干弁天、通称「下の宮清水弁天」は、関内駅にほど近い「横浜厳島神社」に移転されています。

横浜市の新市庁舎から再び馬車道に戻り関内駅の方に進みます。そして線路を潜ると通りの名前が変わり、「イセザキモール」になります。有名な「伊勢佐木町ブルース」のイセザキです。今日朝からずっと歩いてきた根岸線の線路の東側が観光客向けの横浜だとすると、伊勢佐木町のある西側は横浜市民向けの横浜です。コロナの感染者数なんか知るかって感じでパチンコ屋の前には長い行列が出来ています。イセザキモールをずっと進んで西の端の方まで行くと、風俗店街になります。

そんな中に「横浜厳島神社」はあります。あまり大きな神社でないのは同じなんですが、こちらは女性は女性でも水商売の女性向けの神社って感じです。あと地元の個人商店主とか。そういう人たちが喜びそうな「銭洗弁天」もあります。

横浜厳島神社から再びイセザキモールに戻ったら、次は七杉山神社とは関係ないのですが、日ノ出町駅の近所にある「子神社」に向かいます。七杉山神社の中に「子之神社」というのがあるので、近所でもあるし、一応比較するため。

ここは子供のための神社ではなく、十二支のネズミ=子(ね)を祀った神社で、主祭神は大国主命なんですが、その神話に大国主命の使いとして出てくるネズミに自らを例えて子神社となったらしいです。昨日の行った「戸部杉山神社」のネズミも同じような理屈で飾られていたんじゃないかと思います。小さい神社なんですが、昔は禁足地だったとのことで、ちょっと不思議な雰囲気を持ったパワースポットっぽい神社でした。

次も七杉山神社と関係ない神社が続きます。子神社から再びイセザキモールを渡ってその南側には、かつて東京の吉原のような赤線地帯が広がっていました。そしてその外れには吉原と同じように酉の市で有名な鷲神社があり、それが「金比羅大鷲神社」として今も残っています。次はそこへ行ってみます。

イセザキモールの奥の方は風俗街なので、ここも同じような場所なのではと行ってみると、スナック等の飲み屋は多少あるものの、それらしき店は一件もありませんでした。ただ通りの真ん中に昔を忍ばせる柳の巨木があるだけでした。その通りの突き当たりに「金比羅大鷲神社」はあります。神社の雰囲気はさっきの横浜厳島神社と同じような感じなのですが、入口の右手にある石柱に「遊廓」の文字が!

遊廓の石柱の横の路地に恐る恐る入って行くと、突然アーケードの活気ある商店街に飛び出します。ここがディープな横浜の象徴ともいえる「横浜橋商店街」です!東京で例えるならば、都電荒川線の終点にあるジョイフル三ノ輪みたいな商店街です。東京のこの手の商店街はシャッターを下ろした店が結構目立つのですが、横浜の素晴らしいところはそういう店はあまりなく、商店街全体がまだ活気に溢れていることです。

昨日も書いたんですが、東京の下町に比べ、横浜や川崎は工場がまだ元気だということが大きいんだと思います。

横浜橋商店街をブラブラしながら、「熊鷹神社」という変わった名前の神社が路地裏にあるそうなので探してみます。なかなか見つからず、諦めかけたころようやく見つけたんですが、個人の家の僅かな庭にある稲荷神社のようなものでした。祭神も何もわかりませんが、もしかしたら悲しい伝説でもある神社なのかも知れません。

さらに七杉山神社に関係ない神社が続きます。次は「お三の宮日枝神社」という気になる名前の神社があったのでついでなんで行ってみます。たしか相模国の二ノ宮は二宮の川勾神社で三ノ宮は大山南尾根の東側にある比々多神社だったはずなんだが…と考えながら向かうと、この辺りに新田を作った人を称えて、山王権現を勧請してつくられた神社ということで、結局お三の宮はわからずじまい。でもかなり立派な神社でした。この神社は裏に大岡川が流れていて、末社に「堰神社」というのがあり、堰を咳に見立ててコロナにも効くそうです。

そしてようやく七杉山神社に戻り、南太田駅の近くにある「水天宮」に向かいます。ここは水天宮と南太田杉山神社が1つの社に祀られていてるのですが、水天宮の方が人気があるみたいで、もっぱら水天宮と呼ばれています。安産祈願や子供の健やかな成長にご利益があるそうです。でも市杵島姫命も祀られていて、七杉山神社の資格十分です。

次は「蒔田杉山神社」です。横浜市営地下鉄ブルーラインの蒔田駅のすぐ近くにある幼稚園併設の今時の小さな神社なのですが、「鎌倉の鬼門鎮護のため、源頼朝が挙兵した際に縁のあった相模国土肥郷杉山の市杵島姫命を祀った」のが創建の由来とされているそうです。

続いて「子之神社」です。ここは名前は子之神社なのですが、社殿はすぐ南側の丸山にあった杉山神社を移築した物らしく、今も杉山神社らしい小高い丘の中腹にあるので、場所柄、市杵島姫命こそ祀ってはいませんが、七杉山神社の資格充分です。

そして最後は「若宮八幡宮」です。ここは杉山神社ではありませんが、創建の由来が「鎌倉の鬼門鎮護」とはっきり述べられていることから、七杉山神社の1つである可能性は高いです。しかも勧請した若宮八幡は鎌倉の鶴岡八幡宮から若宮八幡を分離してここに持ってきたというから、最早杉山神社の域を超えています。

これで一応、はまれぽの七杉山神社を全部回り終えたので、若宮八幡宮から一番近い弘明寺駅の「みうら湯」という京急がやっている日帰り温泉に向かいます。ここは黒湯の高濃度炭酸泉がウリの温泉です。京急の高架の下にあるためやや狭いですが、その分土日でも950円で入れます。ただ弘明寺にはこの前行った温泉銭湯の「中島館」というのもあって、そこも黒湯の高濃度をやっていてさらに安い470円の銭湯価格で入れるのでお得感ははっきり行ってありません。ただ高いので入れ墨を入れたおっちゃんとかはおらず、少し遠くのホワイトカラーのサラリーマンの人と地元のブルーカラーの人とうまく棲み分けが出来ているのかも知れません。

別に差別するわけじゃないけれど、銭湯に行く人と日帰り温泉に行く人は人種が違います。

温泉で汗を流した後、普段は外に飯屋を探しに行くのですが、館内の食堂にトムヤムラーメンがあったので、出ても家系しかないような気もしたので、今日はそれを食べました。味は温泉の食堂ですから、日本人が食べやすい辛さでした。
エスニック系は裏町の母国人のたまり場みたいなところに行くと、ヤバい辛さのところがありますからね。

帰りは京急で帰るつもりが、なんとなく弘明寺の観音通り散策していたら、一番下のブルーラインの駅まで下りてしまい、戻るの面倒なのでブルーラインで帰ったらやっぱり高かった。

横浜市内に点在する杉山神社を全社制覇!vol.2 - [はまれぽ.com]
https://hamarepo.com/story.php?page_no=0&story_id=1602&from=

横浜・伊勢佐木町商店街 公式ホームページ
http://www.isezakicho.or.jp/

いきな下町 横浜橋商店街
http://www.yokohamabashi.com/

天然温泉みうら湯弘明寺店
http://www.miurayu.com

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