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槍沢ルート 雨続きで撤退

槍ヶ岳(撤退)( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:雨 2日目:曇りのち雨 3日目:雨

利用した登山口

上高地バスターミナル  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: バスは往復・1人2300円、駐車場は1日700円に値上げされています。

この登山記録の行程

【1日目】
上高地バスターミナル(08:15)・・・河童橋(08:20)[休憩 5分]・・・明神(09:10)・・・徳沢(09:55)[休憩 60分]・・・横尾(11:45)[休憩 15分]・・・一ノ俣(12:50)[休憩 5分]・・・槍沢ロッヂ(13:30)

【2日目】
槍沢ロッヂ(03:30)・・・ババ平(04:00)[休憩 10分]・・・水俣乗越分岐(04:35)[休憩 5分]・・・ババ平(05:00)・・・槍沢ロッヂ(05:20)[休憩 20分]・・・一ノ俣(06:05)・・・横尾(06:50)[休憩 30分]・・・徳沢(08:20)

【3日目】
徳沢(04:45)・・・明神(05:30)[休憩 5分]・・・河童橋(06:15)・・・上高地バスターミナル(06:20)

コース

総距離
約32.1km
累積標高差
上り約1,496m
下り約1,496m
コースタイム
標準10時間50
自己9時間5
倍率0.84

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

海の日の4連休は槍ヶ岳!と思っていました。
7月1日の予約解禁を待って、朝からずっと電話をかけ続けましたが…槍ヶ岳山荘には繋がらず。
ダメ元でかけた南岳小屋に予約が取れて、初日の槍沢ロッヂと最終日の徳澤園も予約完了。
天気さえよければ!と思っていたのですけどね…結局は、残念ながら撤退です。
今年初の3000m超は、来月以降に持ち越しとなってしまいました。

7月22日(水)、松本市内に前泊をして、翌23日(木)沢渡へ。
午前6時30分を過ぎての到着でも、第三駐車場はまだ余裕でした。
この日は終日雨予報で、特に朝のうちは強く降るということだったため遅めのスタートにしましたが、バスターミナルで身支度を調えていた午前7時頃は、雨脚もまだかなり強かったのでした。

例年なら、それでも「安全な上高地」ですから、見切り発車でOKだったかもしれません。
しかし、今夏は、地震や災害レベルの大雨の後、まだ完全に落ち着いてはいない状態のまま雨が降り続いていることを知っているので、やはりどうしても慎重にならざるを得ません。
午前8時過ぎ、ほんの少しですが雨が弱まってきたことを確認して出発しました。

明神・徳澤・横尾と、数日前に歩いたばかりの道は、泥濘等の状況もあまり変わっていませんでした。
この日の雨は激しく降る大粒の雨ではなく、細く糸を引くようびっしりと絶え間なく降りしきる雨。
お山にとっては、おそらくボディーブローのようにじわじわと効く降り方なのではないかな…
それが恐ろしかったです。 
登ることは出来ても、下りてこられなくなるんじゃないか?…と。

案の定というべきか、一ノ俣まではほぼ水没・もしくは池か川…でした。
槍沢ロッヂの方々が、きちんと補修してくださったおかげで安心して通れたものの、今後もずっと雨が降り続いたら?という不安は、どうしても拭いきれませんでした。

雨具のメンテナンスは勿論のこと、ザックカバー装着の上で更にザック内の防水もしっかりしておきましたが、それでも雨の中を4時間以上歩けば、まあ、それなりになります。
ババ平でテン泊と思われる方たちも、しばらくは建物内で雨宿りをされていたようでした。

その後、夜中に一旦晴れ間が出て、星も見えましたが…残念ながら、天気は下り坂。
午後からは雷や風、沢の増水も要警戒の予報となり、行くべきか?の判断を迫られました。

24日(金)午前3時30分、とりあえずババ平に向けて出発。 
明けゆく空を見上げながら未練がましく歩き続けましたが…雲行きはどんどん怪しくなるばかり。
「行くだけなら行けると思うけど…」
「南岳小屋はキャンセルして、槍ヶ岳だけでも行ってみる?」
…などと色々考えてみましたが、やはり、「25日に槍沢を下るリスクは大きいかも…」ということで互いに納得し、最終的に撤退を決断したのでした。

一気に力が抜けました…。

例の給付金を申請したときから、できれば全額を山小屋に還元しよう!と決めていましたので、中途半端に志半ばで「キャンセル」だなんて…と、情けない気持ちにもなりました。
電波の通じる場所まで下り、南岳小屋に連絡をすると「是非また来てください!」と。
申し訳ない気持ちでいっぱいです…。

徳澤園の予約も本来は翌25日(土)でしたので、前倒しをお願いできるかどうか確認し、ダメならキャンセル料をお支払いしてでも帰ろうかとさえ思いました。
幸いにも…というか、おかげさまで快く日程変更に応じていただき、そこからは気持ちを切り替えて、大好きな上高地をのんびり楽しもうと思えるようになりました。

昼前後には横尾方面から多くの登山者が徳澤に到着されましたが、皆さん本当にびしょ濡れ…
「やばい!ザックの中がプール状態だ!!」と叫ばれる方も。
目の前で靴を脱ぎ、靴下も脱いで絞っている方もいました。
テン泊の(と思われる)方たちも、雨の撤収にご苦労された様子が伝わってくるようでした。

最終日を徳澤園にしたのは、シャンプー完備のお風呂があることと乾燥室が立派なことが大きな理由です。
山とリゾートとの絶妙なバランスというか、とても贅沢なところだと思います。
また、今回は相部屋がとれずに「和室」にしましたが、とても快適で、部屋に持ち込んだすべての物が気持ちよくすっかり乾き、お布団もふかふかで、素敵なテラスまでありました。

本当は南岳小屋で楽しむつもりだった「ハイボール」をこのテラスでいただきました。
「ハイボール」=スキットルのウィスキー+ペットボトルの炭酸+レモン丸ごと一個+山専ボトルに詰めたロックアイス…これらを2日間持ち歩いての、24日午後の乾杯!でした。

25日(土)の朝は、ほんの2時間弱の道のりでしたが、しっかり濡れる雨と、足下を流れる水。
道の様子など、少ないながら写真を撮ったものを載せておきます。

あと、もう一つ!
徳澤で、午前2時頃地震を感じました。 
小さいながらも「ドン!」と一回、建物ごと軋むような揺れでした。
普段、東京で感じる、少し遠い震源地の印象とは違い、とても近い!感じが怖かったです。

…早く梅雨が明けて、上高地とその先のたくさんの山小屋にも活気が戻りますように…!

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
カトラリー ローソク・ランタン
【その他】 携帯トイレ、消毒用アルコールジェル、アルコール除菌シート、体温計、ゴミ用チャック付ポリ袋、インナーシーツ、テーブル、椅子、ヘルメット、入浴セット一式

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