行程・コース
天候
初日:晴れ時々ガス、2日目:晴れ、9時頃から信州側ガス沸く
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路:06:00白馬八方~06:22猿倉(950円、乗車券は八方ターミナル券売機で事前購入)
この登山記録の行程
【1日目】
猿倉(06:32)・・・白馬尻(07:31)・・・葱平・・・村営頂上宿舎(11:42)[休憩 50分]・・・杓子岳分岐(13:40)[休憩 7分]・・・鑓ヶ岳(15:07)[休憩 8分]・・・鑓温泉分岐(15:33)・・・天狗平(15:58)
【2日目】
天狗平(04:13)・・・天狗の頭(04:34)[休憩5分]・・・不帰キレット(05:45)[休憩 15分]・・・不帰I峰(06:25)[休憩5分]・・・不帰II峰北峰(07:24)[休憩15分]・・・不帰II峰南峰(07:53)[休憩5分]・・・唐松岳(08:42)[休憩 13分]・・・唐松岳頂上山荘(09:10)[休憩 60分]・・・丸山(10:49)[休憩 3分]・・・第三ケルン(11:38)[休憩 8分]・・・八方池山荘(12:19)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
数年前に日帰りで登った唐松岳山頂で見た「この先、不帰嶮」の標識。以来、いつか踏みたいと思っていた不帰キレットを白馬から縦走。
猿倉より入山。大雪渓は融雪が進み、例年より上部で取り付き、下部で登山道へ。雪渓上に大きな落石が多く、今日も目の前で2メートル以上の大岩が杓子側から落ちてきたため、左右を気にしながら早足で40分程度で通過。葱平の急登は相変わらずしんどくて、お花畑を見ながらゆっくり登る。
頂上宿舎で昼休憩し、白馬岳はパスして稜線を南下。杓子岳は巻こうか迷い、結局、蟻地獄のようなザレた斜面を登る。ガスが出ているが、強風であっという間に晴れたりと忙しない。一旦コルまで下り、白馬鑓へ200mの登り返しは「本日最後の登り」と言い聞かせて淡々と。白馬鑓では一瞬雲が切れて剱の穂先が見える。この先、天狗山荘は多少のアップダウンがあるも平和な稜線。天狗山荘はロケーション抜群、木製テーブルとベンチの屋内自炊場も用意されていて居心地最高。夜間は風が出てテントを揺らし、浅い眠りで朝を迎える。
早朝、燃え始める東の空を見ながら、ヘッデンで天狗の頭へ向かう。西風でかなり寒くフリースを着て歩く。西には剱・立山、南には黒部源流域や槍穂が、朝焼けに染まっている。天狗の頭からしばらくは穏やかな稜線を行くが、天狗の大下りはいきなり鎖場から。猿倉で指導員さんから「大下りは今年はまだ人があまり入っておらず浮き石が多い」と喚起されていたこと、朝露で岩と鎖が滑りやすいことから、殊更慎重に下る。正直、不帰の嶮よりも大下りが一番気を遣った。
キレットで朝食休憩をしてからいざ不帰の嶮へ。マークも鎖もスタンスもしっかりしており、核心部を登り通過する南下であれば難しくない。が、唐松岳から北上して下り通過の場合、岩場が西面で朝露がしばらく乾かないので難易度が上がりそう。途中、八方から天狗の頭を日帰りでピストンするという方とすれ違うが、強者過ぎる…。岩場というより昨年11月以来のテント装備での登降に体力を削られるが、高低差や距離がそれほどないことを励みに、不帰II峰北峰に登りきる。絶景の山頂でしばし休憩。
この先は岩場はほとんどなく、100mほど登り返して唐松岳山頂。念願の不帰の嶮踏破。下りの八方尾根から仰いだ天狗の頭から不帰の嶮の稜線が何だか親く感じられた。
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