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不帰の嶮(20.8.1-2)

杓子岳、白馬槍ヶ岳、不帰の嶮、唐松岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (道遙か さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れ時々ガス、2日目:晴れ、9時頃から信州側ガス沸く

利用した登山口

猿倉   八方池山荘  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:06:00白馬八方~06:22猿倉(950円、乗車券は八方ターミナル券売機で事前購入)

この登山記録の行程

【1日目】
猿倉(06:32)・・・白馬尻(07:31)・・・葱平・・・村営頂上宿舎(11:42)[休憩 50分]・・・杓子岳分岐(13:40)[休憩 7分]・・・鑓ヶ岳(15:07)[休憩 8分]・・・鑓温泉分岐(15:33)・・・天狗平(15:58)

【2日目】
天狗平(04:13)・・・天狗の頭(04:34)[休憩5分]・・・不帰キレット(05:45)[休憩 15分]・・・不帰I峰(06:25)[休憩5分]・・・不帰II峰北峰(07:24)[休憩15分]・・・不帰II峰南峰(07:53)[休憩5分]・・・唐松岳(08:42)[休憩 13分]・・・唐松岳頂上山荘(09:10)[休憩 60分]・・・丸山(10:49)[休憩 3分]・・・第三ケルン(11:38)[休憩 8分]・・・八方池山荘(12:19)

コース

総距離
約19.8km
累積標高差
上り約2,863m
下り約2,257m
コースタイム
標準15時間35
自己14時間48
倍率0.95

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

数年前に日帰りで登った唐松岳山頂で見た「この先、不帰嶮」の標識。以来、いつか踏みたいと思っていた不帰キレットを白馬から縦走。

猿倉より入山。大雪渓は融雪が進み、例年より上部で取り付き、下部で登山道へ。雪渓上に大きな落石が多く、今日も目の前で2メートル以上の大岩が杓子側から落ちてきたため、左右を気にしながら早足で40分程度で通過。葱平の急登は相変わらずしんどくて、お花畑を見ながらゆっくり登る。

頂上宿舎で昼休憩し、白馬岳はパスして稜線を南下。杓子岳は巻こうか迷い、結局、蟻地獄のようなザレた斜面を登る。ガスが出ているが、強風であっという間に晴れたりと忙しない。一旦コルまで下り、白馬鑓へ200mの登り返しは「本日最後の登り」と言い聞かせて淡々と。白馬鑓では一瞬雲が切れて剱の穂先が見える。この先、天狗山荘は多少のアップダウンがあるも平和な稜線。天狗山荘はロケーション抜群、木製テーブルとベンチの屋内自炊場も用意されていて居心地最高。夜間は風が出てテントを揺らし、浅い眠りで朝を迎える。

早朝、燃え始める東の空を見ながら、ヘッデンで天狗の頭へ向かう。西風でかなり寒くフリースを着て歩く。西には剱・立山、南には黒部源流域や槍穂が、朝焼けに染まっている。天狗の頭からしばらくは穏やかな稜線を行くが、天狗の大下りはいきなり鎖場から。猿倉で指導員さんから「大下りは今年はまだ人があまり入っておらず浮き石が多い」と喚起されていたこと、朝露で岩と鎖が滑りやすいことから、殊更慎重に下る。正直、不帰の嶮よりも大下りが一番気を遣った。

キレットで朝食休憩をしてからいざ不帰の嶮へ。マークも鎖もスタンスもしっかりしており、核心部を登り通過する南下であれば難しくない。が、唐松岳から北上して下り通過の場合、岩場が西面で朝露がしばらく乾かないので難易度が上がりそう。途中、八方から天狗の頭を日帰りでピストンするという方とすれ違うが、強者過ぎる…。岩場というより昨年11月以来のテント装備での登降に体力を削られるが、高低差や距離がそれほどないことを励みに、不帰II峰北峰に登りきる。絶景の山頂でしばし休憩。

この先は岩場はほとんどなく、100mほど登り返して唐松岳山頂。念願の不帰の嶮踏破。下りの八方尾根から仰いだ天狗の頭から不帰の嶮の稜線が何だか親く感じられた。

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フォトギャラリー:43枚

不帰II峰北峰

大雪渓は大きな落石多し

ガスが晴れると爽快

クルマユリ

杓子岳を背景に

ハクサンフウロ

白馬岳を振り返る

ヨツバシオガマ

雄の雷鳥

イワギキョウ

杓子岳

杓子岳への登りはガレとザレ

白馬岳と杓子岳の相似形

白馬槍ヶ岳に向けて一度下る。結構な登り返しが待ち受ける

雲間から剱が

白馬槍ヶ岳から天狗平への何とも平和な稜線

天狗山荘手前の雪渓と、白馬槍ヶ岳

天狗山荘と白馬槍ヶ岳

ウルップソウの咲き残り

天狗山荘のテント場は素晴らしいロケーション。

天狗の頭、夜明け前

剱、立山朝焼け

天狗の頭から大下り手前までは穏やかな砂礫の稜線

五竜へと続く朝焼けの稜線

天狗の大下り、鎖も岩も朝露で滑る中を降りていく

天狗の大下りを振り返る

不帰II峰北峰

天狗の大下りと不帰I峰

不帰II峰北峰から唐松岳へ

不帰II峰北峰の山頂

不帰II峰南峰から、天狗の頭、I峰、II峰北峰を振り返る。

唐松岳山頂、剱が真西になってきた

堂々たる五竜岳

白馬を背景に

唐松山荘の裏手は最高の剱・立山展望台

八方尾根から不帰の嶮

チングルマ

キンポウゲ?

鮮やかなピンクのシモツケソウ

シモツケソウはスキー場斜面にも

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装備・携行品

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登った山

杓子岳

杓子岳

2,812m

鑓ヶ岳

鑓ヶ岳

2,903m

唐松岳

唐松岳

2,696m

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