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七サバ参りで疫病退散!

佐馬社、久田緑地、上和田左馬神社、上和田野鳥の森、下和田左馬神社、飯田神社、左婆神社、泉中央公園、中之宮左馬神社、七ツ木神社、下飯田左馬神社、富士塚公園、今田鯖神社、下和泉鯖神社、天王森泉公園、境川遊水池公園、左馬大明神、佐波神社( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

雨のち晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線→日吉→東急東横線→横浜→相鉄本線→瀬谷

復路:六会日大前→小田急江ノ島線→湘南台→湘南台温泉 らく→湘南台→小田急江ノ島線→中央林間→東急田園都市線→二子玉川→東急大井町線→大岡山→東急目黒線→武蔵小山

この登山記録の行程

瀬谷駅6:22→(1)佐馬社6:37→(2)上和田左馬神社7:02→上和田野鳥の森7:26→(3)下和田左馬神社7:56→(4)飯田神社8:16→(5)左婆神社8:45→いずみ中央駅9:04→泉中央公園(泉小太郎親衝の館跡)9:09→(6)中之宮左馬神社9:20→せき神様(お滝ばあさん)9:45→(7)七ツ木神社9:49→(8)下飯田左馬神社10:01→富士塚公園(飯田五郎家義館跡)10:11→(9)今田鯖神社10:21→境川遊水池公園10:28(10)下和泉鯖神社10:42→天王森泉公園10:55→(11)左馬大明神11:20→(12)佐波神社12:12→六会日大前駅12:39

合計6時間17分

コース

総距離
約25.6km
累積標高差
上り約276m
下り約305m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

8月1日(土)は、ようやく天気が安定したので、新型コロナウィルスに著効ありと噂の「七サバ参り」を敢行してきました!

サバ神社は神奈川県の境川中流域のみ存在する杉山神社に匹敵する謎の神社で、文字は左馬神社、鯖神社などと書きます。名前の由来は源頼朝の父親・源義朝が左馬頭(さまのかみ)だったためという説が一番有力なのですが、義朝ではなく源氏の祖と言われる源満仲を祭っている神社も3社あり、さらに塞ノ神説や鯖街道説、川の氾濫防止説、鎌倉街道の防御説、アマビエさんの好物は鯖だった説など様々な説が唱えられていて、要するに不明です。

しかし、古来より疱瘡、麻疹、百日咳などの疫病が流行った時に、一日で七社の鯖神社に参拝し息災を祈る「七サバ巡り」「七さば参り」なる風習があり、新型コロナウィルスの流行により、注目を集めている神社です。

現存するサバ神社は12社あり、★のついているものが「相模七鯖」と言われる七サバ参りの対象の神社です。(※どれがそうかは諸説あるらしいです)

1. 左馬社 横浜市瀬谷区橋戸3-20-1★
2. 上和田左馬神社 大和市上和田1168★
3. 下和田左馬神社 大和市下和田1110
4. 飯田神社(元はサバ神社) 横浜市泉区上飯田町2517★
5. 佐婆神社 横浜市泉区和泉町4811★
6. 中之宮左馬神社 横浜市泉区和泉町3253★
7. 七ツ木神社(元はサバ神社) 藤沢市高倉112
8. 下飯田左馬神社 横浜市泉区下飯田町1389★
9. 今田鯖神社 藤沢市湘南台7-201
10.下和泉鯖神社(鍋屋鯖神社) 横浜市泉区和泉町705★
11. 左馬大明神 藤沢市西俣野字御所ヶ谷
12. 佐波神社/佐波大明神 藤沢市石川141

暑いので7社だけで良かったのですが、12社がみな近い位置にあるので、今回は七サバ参りなんてセコいことは言わず「十二サバ参り」にして、全てのサバ神社を回って来ました!

それでも6時間少々で回れたので、普段山に行っている人なら問題なく回れると思います。

スタートは相鉄本線の瀬谷駅です。南口に降りて、古道のような斜めの道を真っ直ぐ進むと、最初のサバ神社である「佐馬社」に着きます。ここは名前に神という字が着きません。そのわりには広くて立派な神域を持ち、境内には神仏習合計時代の異物の梵鐘が残されています。梵鐘との絡みで七サバ参りについて書かれた解説板もあります。

雨で増水した境川を渡り2つ目の「上和田左馬神社」に向かいます。ここは久田緑地という境川の河岸段丘に残された大きな緑地の裏側にあって、神社そのものは小さいのですが、ここも鎮守の森が立派です。そしてここにも梵鐘が残されていました。

広い畑の中に工場が点在する田舎道を進みます。3つ目の下和田左馬神社に行く途中に「上和田野鳥の森」というのがあるので寄ってみました。ここは横浜に多い「○○樹林」のような場所で、林と湧水の湿地の自然公園になっていました。ただ肝心の鳥は全然おらず、ここいらは川や田んぼが豊富なので、みんなそっちに行ってしまったのでは?といった感じです。市街地なら鳥が来るのでしょうけどね。

「下和田左馬神社」は神楽殿と神社が一体化した形の神社です。この形の場合、普通裏の神社本体まで入れないのですが、何故か間が開いていて神社本体に直接お参りが出来ました。ここも神社に比べ、鎮守の森が立派!そしてまたしても梵鐘がありました。3つ続くと単なる神仏習合の遺物ということじゃない気がしてきますね。

4つ目の「飯田神社」は、最古のサバ神社て言われている神社ですが、今は杉山神社で良くあるように集落の名前のついた神社に変えられています。ただその経緯は説明書きがどこにもないので不明。でもここにも梵鐘がありました。不思議だな。あとこの神社の鎮守の森はキツネノカミソリの群生地になっていて、見やすいように下草が刈られていました。

5つ目の「左婆神社」は「婆」の字が使われているサバ神社で、今までの境川沿いではなく、隣の和泉川沿いにあります。すぐ裏が相鉄いずみ野線の線路で、シャッターチャンスを待てば神社と相鉄線の写真が撮れます。ここでようやく梵鐘がなくなりました。

いずみ中央駅まで和泉川沿いを行きます。駅手前に泉区の区役所があるせいか、川まで下りて水遊びが出来るようになっていて、駅前の雰囲気がとても良いです。でも東京には通えないだろうな…。

駅の少し先に「泉中央公園」というのがあり、ここは鎌倉時代の武将泉小次郎親衡の館跡とのことです。小次郎馬洗いの池という今でも豊富に湧水が出ている池があります。

5つ目の「中之宮左馬神社」には、初めて「疫病退散」の張り紙があり、神社の鳥居の斜め前にはアマビエさんの絵も飾られていました!ただサバ神社に疫病退散の効能があるのに、他所の妖怪呼んで来るのってどうなのよと少し思ってしまいました。地元民は死ぬ気で七サバ参りしなさい!

そして再び畑と田んぼを越えて境川まで戻り、7つ目の「七ツ木神社」に向かいます。神社のすぐ手前に「せき神様(お滝ばあさん)」という観音様があって、ここの湧水を飲んだお滝ばあさんが見事にコロナ喘息から回復したそうです。

「七ツ木神社」は、ここも飯田神社と同じように名前が変わったサバ神社です。でも飯田神社と違ってちゃんとした解説書きがあります。ここには御嶽講の塚もありました。鎮守の森は河岸段丘まるまるなのでここも立派。

8つ目の「下飯田左馬神社」は赤い戸板に大きな建物の神社です。拝殿としては変な形なので、開くとたぶんさっきの下和田左馬神社と同じように神楽殿として使える建物なんじゃないかと思います。ここにも少量ですがキツネノカミソリが咲いていました。

9つ目の今田鯖神社に向かう前に「富士塚公園」というのに寄ってみます。ここは今は小さな児童公園なんですが、平家なのに源頼朝に味方して大きな働きをした飯田五郎家義という武士の館跡だそうです。ちなみに富士塚はありません。

「今田鯖神社」はようやく出てきた「鯖」の文字を使ったサバ神社で、今回は田舎なのであまり大きくいじられた感じの神社はなかったのですが、ここは近所に遊水池公園や相鉄と横浜市営地下鉄の線路があるため、今日初めて大きくいじられた感じの神社でした。そういう神社なので鎮守の森はありません。でも眺めは良いです。

今田鯖神社の斜め前にある「境川遊池公園」は境川と和泉川の合流地点に造られた広大な遊水池の公園で、その遊水池で足りない場合は公園を水没させて洪水を防ぐ仕組みになっています。

10番目の「下和泉鯖神社」も鯖の字を使います。神社本体には「鯖大明神」とも書かれていました。ここは結構ボロっちい感じのサバ神社で神楽殿が工事の足場の資材で造られていました。でも裏の鎮守の森は結構立派です。

下和泉鯖神社から「天皇森公園」を通って、再び境川遊水池公園に戻ります。ここにはその昔この辺りで生糸の生産が盛んだった頃、製紙工場で使われていた建物が「天王森泉館」という形で保存されています。

境川遊水池公園で境川と和泉川の合流点を確認したら、境川沿いを11番目の「左馬大明神」を目指して進みます。左馬大明神は一番小さなサバ神社で、佐間大明神とも言うらしいのですが、賽銭箱すらない祠サイズの神社で、でも十二サバ参りの一覧と地図が張ってありました。

そしていよいよ最後、十二番目の「佐波神社」に向かいます。しかしこれが死にそうに遠かった!しかも途中は延々と畑で、横浜から出て藤沢市に入るせいか、舗装が終わって農道レベルの土の道になったり、もう大変でした。そしてようやくたどり着いた佐波神社は、この前行った大和の泉の森を水源とする引地川の河岸段丘の上にありました。ここは少し前までは河岸段丘の林が鎮守の森だったんでしょうが、今は住宅開発のためほとんど刈られて、お陰で眺めの非常に良い神社になっていました。そしてしばらくなかった梵鐘がここで復活しました。

佐波神社から湘南台駅はさすがに遠いので、最短の六会日大前駅でとりあえず終了とします。今日は長いと思ってかなり余分なものを削ったら、6時間17分で着きました。

さて六会日大前駅から湘南台駅まで1駅電車に乗ったら、駅東口にある「湘南台温泉らく」に向かいます。ここは駅前のショッピングモール内にある日帰り温泉で、料金は土日でも850円と安目なのですが、温泉のお湯は奥湯河原から持ってきた物を循環して使っています。そのせいか熱海や湯河原の温泉に比べツルツル感が足りない気がするので、温泉というよりスーパー銭湯と考えた方が良いと思います。風呂の広さもショッピングモール内ということもあってか、普通のスーパー銭湯より狭目です。でもコロナ第2派のお陰で空いてて、ゆったりと入ることが出来ました。

風呂で真夏の汗ベタベタを洗い流した後は、「53'sヌードル」という創作ラーメンの店で「茶塩ラーメン」なるものを食べました。これは塩ラーメンにお茶を混ぜたちょっと変わったラーメンで、まあこれもありかなという味だったんですが、多少刺激が弱い気がしたので、伊豆の方に行くとワサビラーメンというのがあるんですが、あんな感じでワサビを少量入れたらもっと美味しくなる気がしました。

帰りは往路が横浜経由だったので、中央林間経由で田園都市線で帰ってみました。時間的にはどっちも一緒のはずなんですよね。

「さば神社」がやたら横浜にあるのはなぜなのか? 知られざる理由を徹底調査! 前編 - はまれぽ
https://hamarepo.com/story.php?page_no=0&story_id=3946&from=

「さば神社」がやたら横浜にあるのはなぜなのか? 知られざる理由を徹底調査! 後編 - はまれぽ
http://hamarepo.com/story.php?page_no=0&story_id=3988&from=

サバ神社探究 里のあさじろう
https://www.asajiro.co.jp/サバ神社探究/

鯖神社 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/鯖神社

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