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西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳 テント泊縦走 

西穂高岳、ジャンダルム、奥穂高岳、( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (つくばさん さん )

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行程・コース

天候

晴れ、曇り

利用した登山口

上高地バスターミナル  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 沢渡からシャトルバス帝国ホテル前下車

この登山記録の行程

【1日目】
帝国ホテル前(06:00)・・・田代橋(06:15)・・・西穂登山口(06:10)・・・焼岳登山口(06:20)・・・峠沢(07:10)・・・焼岳小屋(10:05)[休憩 20分]・・・池(15:15)・・・上高地・焼岳分岐(15:45)・・・西穂山荘(16:00)

【2日目】
西穂山荘(05:15)・・・西穂独標(07:15)[休憩 30分]・・・西穂高岳(09:20)・・・天狗のコル(14:30)[休憩 30分]・・・ジャンダルム手前でビバーク(17:45)

【3日目】
出発(6:30)・・・ジャンダルム(6:45)「休憩40分」・・・奥穂高岳(9:40)(休憩15分)・・・穂高岳山荘(11:15)「休憩20分」・・・ザイテングラート取付・・・涸沢(14:45)

【4日目】
涸沢(09:00)・・・本谷橋(10:30)[休憩 20分]・・・横尾(12:00)[休憩 10分]・・・徳沢(13:00)[休憩 15分]・・・明神(14:35)[休憩 10分]・・・河童橋(15:30)・・・上高地バスターミナル(15:35)

コース

総距離
約31.2km
累積標高差
上り約2,861m
下り約2,861m
コースタイム
標準22時間55
自己59時間50
倍率2.61

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

1 帝国ホテル前~焼岳小屋~西穂山荘
 焼岳小屋までは、急登で一気に高度を上げていきますが、20キロ近いザックを背負っているため、ペースが進みません。当初焼岳に上るつもりでしたが、焼岳は次回すことに決め、小屋で水分補給し、西穂山荘を目指します。このルートはひたすら樹林帯を進む変化の少ないコースで、更に、昨日までの雨で、ところどころ足場がぬかるんでおり、アップダウンがつづく地味できついコースでした。素直に上高地から西穂山荘に直登でのぼっておけば良かった。

2 西穂山荘
  今回コロナ対策で、テント場も完全予約制で、張数を制限しており、幸い予約がとれたため、密にならず快適でした。

3 西穂山荘~ジャンダルム手前3000M付近(ビバーク)
 朝5時30分ころ山荘を出発しましたが、ザックの重みと昨日の疲れでペースが上がらず、 休憩しながらゆっくり登り、西穂高岳に着くまでに約4時間位かかってしまいました。
 西穂から先は、滑落の危険度が一気に上がります。鎖1本を頼りの垂直下降や、浮石だらけの間ノ岳直登や、逆相スラブの天狗岳等、危険個所の連続で気の抜けない道が続き、天狗のコル到着が14:30と大幅に時間オーバーしてしまいました。
明るいうちに穂高山荘までたどり着くのは困難と判断をし、安全のため途中ビバークすることにしてジャンに向けてひたすら上っていきました。天狗のコルからはほぼ直登しっぱなしで、バランスを崩したらアウトという箇所も何カ所かあり緊張の連続でしたが、17:30頃に3000m付近、ジャン手前でテント1張りはれるラフットな場所を見つけ、そこにテントを張ることにしました。数メートル飛ばされれが、がけから真っ逆さまという所でしたが、テントが飛ばされないようしっかり石で重しをかけました。
 夕闇が迫る中入道雲がいくつも湧き上がっているのが見え「これはまずい」と急いでテントをセッティングし、テントに潜り込みました。
 しらばくするとやな予感が的中し、雨に加え、静かに稲光と雷鳴が鳴り始めました。
大きな岩が隣にありましたが、稜線上にテントを張っているため、落雷にあうかもしれないと不安になり、一時は、合羽を着てテントからは出て避難した方が良いか真剣に悩みましたが、しばらくすると雷名も収まってきたため、気持ちも落ち着き、疲労のため、いつの間か寝入ってしまいました。

4 ビバーク地~ジャンダルム~奥穂高岳~涸沢
  朝になり雨はあがりましたが、周りはガスにつつまれていました。出発してジャン手前最後の岩場直登、こちらも手を滑らせれば谷底へという場所で、慎重に手がかりを探しながら登りました。出発から約20分、ついに2回目のジャンダルム登頂をはたすことができました。山頂に上がってほどなく、年配の男性2人が奥穂側から登ってこられました。 
 ジャンダルム山頂にしばらくとどまっていると、徐々に風で雲がなくなり、奥穂山頂、北穂、槍の穂先の素晴らしい景観を見ることができ、圧巻の景色に疲れもふっとびました。
 その後ロバの耳を超えての急下降、その直後にふたたびの直登、馬の背等、重いザックを背負っているため、緊張の連続でした、特に馬の背は、手がかりはありますが、バランスを崩したら一巻の終わりということで、緊張をしいられました。以前ジャンを登頂した時は、涸沢にテントを張り、リュック1つでの往復でしたので、重い荷物を背負うと危険度が増すことを実感しました。
 その後は雷鳥と遭遇、し奥穂へ登頂。奥穂は再び、ガスにつつまれていました。
 その後奥穂高山荘で休憩し、ザイデングラードをとおり涸沢にテント泊しました。

5 涸沢~上高地
 最終日、5:00ころオレンジに染まるモルゲンロードに感動し、メスティンで朝食をとり、8:30涸沢を出発、方に食い込むザックに耐え、足先の爪をいたわりながらゆっくり下山。
 途中徳澤園で、名物のソフトクリーム(コーヒーソフトまじうまいです。)堪能し、15:30上高地バスターミナルに着き、今回の山行は終了しました。

6 感想
 今年は新型コロナウィルスで自粛していたこともあり、ここぞとばかりに大縦走を計画しましたが、20キロ弱のザックを背負っての西穂~奥穂は、予想以上にきつく終始苦行のような山行でした。また、一瞬のミスが命取りの場所も多々あり、噂通りの危険コースです。次回は、無理のない計画を立てたいと思います。

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フォトギャラリー:33枚

帝国ホテルからスタート

焼岳を目指して

登山道に入る

急登続き

上高地方面が見えます

直登はしごきつい

時間オーバーで焼岳小屋へ

焼岳をあきらめ樹林帯へ

途中見下ろす上高地は素晴らしい

一旦下り上り返す、これがきつい

テン場は快適でした

西穂目指し出発

ご来光が

丸山到着

独標到着

ピラミッドピーク

西穂到着

間ノ岳、浮石だれけの危険なやま

天狗岳、逆相スラブの危険な山
鎖直登の後頂上までの間は、高度感があります

天狗のコル、ここから降りるエスケープルートも急登に加え浮石だらけで危険。夕方までまだ時間があるので、登れるところまで登ります。

ジャンダルムまではまだありますが、テント一張はれる場所を発見ビバーク

ジャン登頂、みるみる雲が晴れ

奥穂も顔を出してくれました

奥穂手前で雷鳥に遭遇

奥穂山頂はあいにくのガス、雨も降ってきました

穂高山荘着

涸沢に泊まり早朝のモルゲンロート

朝食は親子丼

本谷橋で小休止

横尾到着

徳澤園でコーヒーソフトを、これが絶品

上高地到着、無事でよかった

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器 ストーブ 燃料 ライター カップ
クッカー

登った山

奥穂高岳

奥穂高岳

3,190m

西穂高岳

西穂高岳

2,909m

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