行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
国道439号で久万高原町から黒森峠を越えて東温市に入り、唐岬ノ滝と石墨山登山口前広場に駐車。
この登山記録の行程
駐車場10:15・・・10:54土砂崩れ地・・・作業道三叉路を西へ11:09・・・白猪山の支尾根で休止11:22~11:32・・・白猪山直下で休止11:49~12:07・・・誤って白猪峠方向への尾根を下った後、引き返す・・・白猪山と石墨山方面との分岐道標まで戻る13:19・・・法師山で休止13:29~13:39・・・石墨山で休止14:27~15:00・・・石墨の分かれ15:21・・・割石峠15:50・・・駐車場16:08
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
[迷走後、連峰最高峰へ]
石墨山は皿ケ嶺連峰及び東温アルプスの最高峰で随一の展望を誇る。稜線はきれいな笹原でブナ林もある。
その北西の権現を祭る法師山(1310m)は鋭鋒だが、巻道によって楽に登頂できるようになっており、展望も比較的良い。
石墨山登山コースについては、分県ガイドに掲載されている唐岬(からかい)ノ滝駐車場から登る登山者が最も多いが、このコースは石墨の分かれ下方に長い急登があるのでお勧めできない。楽なコースとしては、久万高原町側(929m独標点西の三叉路から北は私道につき通行禁止)から白猪峠へ登って縦走するもの等があるが、回遊をすべく、唐岬ノ滝駐車場から白猪谷分岐~白猪峠~白猪山~法師山~石墨山~割石峠~唐岬ノ滝駐車場のコースを進もうとした。しかし東温アルプスの登山マップにはない作業道を進んだ後、方角を勘違いしたせいで白猪山直下に出てしまい、現在地確認のため、白猪峠方面への尾根を下った後、白猪山山頂を素通りして、法師山から石墨山を縦走してしまった。ガイドブック製作時にはありえなかったミスだが、近年、老眼気味で、登山中、地形図を見る回数が極端に減ったことも影響しているかも知れない。しかもこの山行では、登山口で高度計をセットすることを忘れていた。
[コース]
トイレを済ませた後、唐岬ノ滝方向への作業車道を進む。登山マップでは、最も南に振った谷沿いから白猪谷分岐へと上がる道が分かれているのだが、道標はなく、工事車両や資材が積まれていた。マップのミスプリでもう少し先に分岐があるのでは、と思ってその分岐を通り過ぎ、西方から南の斜面へ上がる踏み跡等を探ってみたが、途中で踏み跡は途切れている。
再度さきほどの分岐まで引き返すと、傍らに道標のような木柱が引っこ抜かれて倒れていた。作業車道の工事のためだろう。とは言え、市はマップまで作成している位故、このようなことではいくまい。
木材切り出し用キャタピラー車道のような急勾配の車道は、4分上がると分岐になる。ここは当然西方に進む。以後、起伏はあまりなくなり、白猪谷分岐の尾根まで至る。
意外にもその分岐から南方向へも作業車道が続いていた。この重要な分岐にも道標はない。
作業車道は一旦尾根に乗った後、すぐ左右に分かれる。地形図の破線は尾根の東直下を南下しているため、左方向の作業車道を進む。
作業車道は破線より下方を進んでいるように見受けられたため、尾根に乗った方がいいのでは、とも思ったが、直登するよりは作業車道を上部まで辿った方が楽だろうと思い、そのまま進んだ。周囲は植林帯である。
そのうち作業車道は土砂崩れ跡に達する。適当に斜面を上がると3分ほどで古い歩道に出た。ここは東に下る道を取った。
10分弱で再び別経路の作業車道に出た。西方向を見るとすぐ尾根が見えたが、ここでも南東に進んだ。高度計をセットして現在地を把握できていたなら、西方向への道を選んだかも知れない。しかし土砂崩れ跡に至るまで、赤テープもあまり見かけなかったし、正規コースはどこを走っているのだろうか。
作業車道をショートカットしながら上方へと進んで行くと、遂に車道の終点。上部には尾根も見えているが、特に踏み跡はない。
適当に斜面を上がって尾根に出ると、そこは薄い踏み跡のある笹藪尾根だった。実はこの時、方角の西と東を勘違いしており、白猪峠北のピークへ続く尾根とばかり思っていた。しかし途中からやけに急登続きの岩尾根になる。
ごつごつとした岩肌が現れ、ピークも大分迫った時、西にトラバースして稜線に出た。しかし現在地が分からない。白猪峠まで下れば道標が立っているだろうから、現在地を確認できると思い、西に下って行ったが、岩盤の急下降もある。斜面を若干、滑り落ち気味にそこをクリアし、尚も下ると石墨山方面への道標が建っていた。
更に西へと下るが、徐々に急勾配になってくる。これ以上下ると上り返しが大変になると思い、引き返した。これだけの急な下り坂は、1125m独標点北東のコルへの下りしか考えられない。と言うと、さきほどの岩盤のピークが白猪山に違いない。しかしあの崖尾根をまた上り返すのは骨が折れる。もしかして、石墨山方面への巻道の途中から踏み跡でもあるのでは、と思い、道標まで引き返すとその巻道を上がった。この巻道は登山マップには正しく記されていない。
が、巻道から稜線への踏み跡はなく、そのまま法師山南下に出てしまった。白猪山は今度いつか、久万高原町側から登ることにしたい。
法師山は連峰では皿ケ嶺の次に人気のある石墨山に近いだけあり、他の登山者にも会った。山頂の権現を祭る石造祠は原形を留めないほどに壊れている。白猪山方向への明確な尾根道は見当たらない。
祠の南からは、石墨山手前の円錐形の1419m峰と周辺の山並み、及び石鎚山系を望見することができる。
法師山から南東は、起伏の少ないきれいな熊笹の尾根道になり、眺望も開ける。特に「石墨の分かれ」は分県ガイドにも記されているように、一休みするには好都合の開けた平地になっている。が、ここから先は、地形図に描かれていないピークがいくつもあり、体力的よりも精神的疲労が嵩む。ブナ林等の自然林には癒されるが。
石墨山に登頂するのは18年ぶりだが、胸のすくパノラマは健在で、石鎚山系の好展望所である。余程空気が澄んでいないと、陸地との境界が判然としないが、燧灘まで遠望できる。5万分の1の地形図で山座同定をしながら、登山者のいない(午後故)山頂で時を過ごす。
帰路は石墨の分かれから割石峠へと下る。植林帯の中の笹原道だが、やはりこの道を往路に利用しようとは思わない。急勾配の下りが延々と続く。
割石峠北側には、東温高校の山小屋「石墨山荘」があるが、一般の利用はできない。外観は若干廃墟っぽいが、今も合宿等に利用しているのだろうか。
峠から下りの道も途中から作業車道に変わる。分岐もいくつかあるが道標は皆無。この道を往路に利用する登山初心者等は、道を間違うことなく登山できているのだろうか。
国道の下り立った地点は、本来の石墨山登山口のやや東だった。国道から数分登ればこの二本の道は合流するから、時間的にはあまり大差ないと思うが、本来の道よりこちらの方が楽だろう。
フォトギャラリー:13枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 帽子 | グローブ |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | ナイフ |
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