登山記録詳細

無雪期登山
参考になった 1
2020/8/14 那須岳・三本槍岳 1泊2日 那須岳・三本槍岳・朝日岳(関東)
img

記録したユーザー

ピトゥ さん

この登山記録の行程

【1日目】
山麓駅(09:56)・・・県営駐車場(10:08)・・・峰ノ茶屋跡(10:47)[休憩 5分]・・・茶臼岳(11:24)[休憩 25分]・・・峰ノ茶屋跡(12:12)・・・朝日岳分岐(12:42)・・・朝日岳(12:50)・・・朝日岳分岐(12:53)[休憩 5分]・・・熊見曽根分岐(13:12)・・・清水平(13:33)・・・中ノ大倉尾根分岐(13:42)・・・三本槍岳(14:07)[休憩 10分]・・・大峠分岐(14:24)・・・大峠(15:12)[休憩 5分]・・・三斗小屋温泉(16:32)

【2日目】
三斗小屋温泉(07:35)・・・沼原・姥ヶ平分岐(07:51)・・・沼原分岐(08:26)[休憩 15分]・・・牛ヶ首(09:20)[休憩 10分]・・・那須湯本温泉(11:15)

総距離 約22.2km 累積標高差 上り:約1,846m
下り:約2,376m
コースタイム 標準:10時間27分
自己:9時間1分
コースタイム倍率 0.86
お盆休み中の2日間で山に行けることになったので,当日アプローチでも遅くならずに行動開始でき,テント泊できてそれなりにやりがいのあるコースという方針でいろいろと検討。当初雲取山で考えていたけど雲取山荘がテント場も含めて営業していないため避難小屋泊とかしかできないしそれで避難小屋泊が増えてることが問題視されているらしくそういう話題も含め非常に煩わしい。結局新幹線利用で那須連峰という方針にし,そうなると煙草屋旅館の数張のみといわれるテント場を予約できなくては成立しないので,予約可能となる3日前の早朝に電話して無事に確保した。往復の新幹線も15%割引の指定席を予約。こんな時期でも空きが多いのは助かる。ロープウェイ山麓駅のバス停から入り,峰の茶屋から茶臼岳を経て時計回りに三斗小屋温泉に行き宿泊,翌日はさらに北に向かい大峠を経て三本槍岳,朝日岳と回って入山ポイントに戻る周回コースで計画。

前日遅くまでの仕事を終え準備を済ませて寝る。当日5時前に起きたところで唇が異常に腫れており,自分の身体に何が起きているのか不安になる。検索したところ,蕁麻疹の一種でこうなることがあるらしく,腫れているほかは痛みもないため,全て中止することも考えたけどなんとなく楽観的な気持ちにもなり予定通り出発。家で朝食をとったがせっかくの新幹線なので車内でも食べようと東京駅で幕の内弁当を買うが,結局食欲無くて手をつけなかった。荷物になるが昼食とする。那須塩原駅で計画通りのバスに乗りロープウェイまで一時間以上の乗車。山梨のアプローチのようになにもない野山を走るということはなく,平野部はそれなりの都市であり,那須高原に入っていく通りも緑は増えるがたえずケーキ屋やらなにやら観光地化されており,那須というところは思っていたよりすごいところであった。山に入り那須湯本温泉に入り,車窓から殺生石を眺め過ぎるとほどなくロープウェイバス停となる。ロープウェイ駅舎の脇の水道で水を2L汲んで10時前に歩き始める。茶臼岳のみであればロープウェイを使えば容易なためか,家族連れも多いし,駐車場もいっぱいで路肩駐車もすごい。快適な道ですぐに火山らしいガレたエリアに入る。左手に茶臼岳で右手に朝日岳がもう間近に見える。朝日岳はそれこそ「三本槍岳」という名前でもよさそうな鋭鋒。峰の茶屋で立ったまま「Trail Mix」を食べて休憩。稜線に出るので風が強いが,暑かったのできもちいい。茶臼岳へは結構な標高差があるように見えるものの歩き始めると意外と早く,お釜口から反時計回りで山頂へ。とにかく子ども連れ,ペット連れも多くにぎわっており,テント泊の登山装備だと浮いてしまいかねないほどの雰囲気。とはいえ,足元の火山性の荒々しい姿から,稜線の先には緑のなだらなかな山々も見え,さらに少し下には湿原めいた平地も眺めることができ,山岳景観は本格的だし本当に素晴らしい。こんないいところがこう好アクセスであれば,家族で来るのもうなずける。山頂で大休止とし,駅弁を食べる。

計画ではここから牛ヶ首を経て姥ヶ平に下り,幕営地の三斗小屋温泉を目指すところだけど,まだ午前中だし天気もまあまあ良く,また,明日は天気が崩れるとの予報もあるので朝日岳と三本槍岳も今日のうちに済ませてしまうことにする。なぞの唇の腫れもだいぶおさまってきた。お釜を一周して三角点を経て来た道を戻り峰の茶屋まで降りる。そこから剣ヶ峰を巻いて朝日岳へ。岩がちで鎖の設置されたトラバースなどもあるがすごく怖いという感じではない。朝日の肩ではザックをデポして朝日岳山頂へ。雲ひとつない天気というわけでもなかったが,この時間はまあまあよい眺めに恵まれた。熊見曽根分岐まで登ってきもちのいい尾根歩きののち,清水平に下る。ここで青空が広がり,高山植物の間を縫うトレイルが最高にうつくしくしみじみといいところだった。このあたりからは全然人がいなくなり,三本槍岳への登りに入ると道幅も狭く樹林帯となり全く雰囲気が違う。一昨年歩いた,浄土平から一切経山往復して鎌沼を回ってから東吾妻山に入っていくルートに雰囲気的にはよく似ている(最高の木道歩きから一転薄暗くなりいきなり人気がなくなるところも含め)。三本槍岳山頂もまあまあ眺望あったけどもう14時だし時間的にガスも出てきていた。これから向かう大峠までの稜線にもガスがかかり薄暗く見え,一応セオリー的には宿泊地に16時に着きたいものの「山と高原地図」によればあと2時間どころではない道のりがまだ残っており,目標のピークを踏んだものの一転して不安ムードになってきた。

下りに苦手意識があるためストックを出し急ぎ目でどんどん下る。途中,いわゆる「セミ・ファイナル状態」で死にかけているセミが見慣れないきれいな色で,あとで調べたらおそらく「コエゾセミ」という山地にいるセミだった。きれいに写真に収めたく置き直そうとして触ったらものすごく暴れた。また,登山道からガサガサとヘビが藪に逃げていく場面もあった。大峠を前に休憩している家族パーティを抜く。大峠を会津方面にちょっと行ったところの駐車場まで帰るところとのこと。三斗小屋温泉はあと1時間半はかかるよと教えてもらう。とにかく気持ちが焦っており大峠もさくさく通過。石仏などあったらしいが全く見ることもせずもったいない。また,「裏那須」と言われる稜線への道も気になった。ちょっと飯豊ぽい雰囲気で機会があったら歩いてみたい。

大峠から三斗小屋温泉への道はまたこれまでとは全く違う鬱蒼とした樹林の道で,渡渉も三回あるうえそう簡単にはいかない深さがあったりして大変だった。さらに無数の小さな沢が登山道を横切り,倒木ではないんだけどやけに斜めに立ってる木を跨いだりくぐったりということも何度もあった。ざっくりと前半が下りで後半が登りだけど,最後にこんなに登るのかという感じで本当につらかった。時間に追われる感覚なのもよくない。歩いていると森の中から幼児の叫び声みたいなのが聞こえ,宿泊地で騒いでる子どもの声とすればもうゴールは近いのかな? などと都合のいい想像をしたものの,実際はサルの会議だった。登山道を挟んで木の上でサルがキィキィ騒いでおり,突然何匹も移動したりして怖い。なんら問題なく通過させてもらえたが。16時半に息も絶え絶えで大黒屋の下に到着。煙草屋旅館で2000円払いテント泊手続きするとともに200円でコーラも購入。お盆休み中だしいっぱいになってると思っていたが,今日はテントは全部で3張のみだった。先着していたソロの方ふたりにあいさつし,コーラ飲んで体力の回復を待ってからテント設営。

やはり温泉に入れるところが魅力の宿泊地なので,夕食前に露天風呂へ。旅館ではちょうど夕食時間だったこともあり誰もいなかった。数匹のアブが鬱陶しかったけどとてもリラックスできた。お風呂後にご飯を炊き,レトルトのチーズハンバーグと温野菜,コーンスープの夕食。日が長いのでゆっくり調理できて助かった。持ってきたワインも飲んだし疲れもあり横になってなんとなくうとうとしながらそのまま寝る。夜にもう一度温泉とも思ってたけど面倒になった。泉質がいいのかいつまでも身体がぽかぽかしており,シュラフ不要。薄着でそのまま寝てたら深夜に寒くなってシュラフに入ることになったけど。暑いのと枕代わりのポリタンクがいちいちずれるので睡眠の質が悪かった。エア枕試してみたほうがいいかも。

5時頃に起きて露天風呂へ。はじめは一人だったけど人が増え,小屋の方の話題が尽きないのでなにやらずっと話していて長風呂に。ソーセージを焼き,たまごサラダとご飯の残りとスープの朝食。コーヒーも飲んでゆっくりしてから撤収。まともに雨に降られることもなく,小屋のトイレは水洗だし快適なテント泊であった。7時半過ぎに出発。計画していたことは昨日のうちに済ませてしまったので下山するだけだけど,来た道をまた使うのもつまらないので牛ヶ首から那須湯本温泉まで降りてみることにする。小屋の方に隠居倉を通るルートをおすすめされそちらもちょっと迷ったけど。予報に反し天気もわるくなく快調に歩き,姥ヶ平ではひょうたん池を見学したけどほとんど見えなかった。牛ヶ首はものすごい強風。那須湯本温泉方面に下り始めるとまた人がいなくなった。途中,トレランぽい服装の家族連れ(?)とすれ違ったのみ。登山道の下に水道設備が埋まっているのか,ところどころパイプが露出し建造物の脇を通る。アサギマダラやリスと遭遇するなどしつつ,温泉地らしい硫黄の匂いがしてきたらゴールは近い。素敵な別荘地らしきところの裏手に出た。林道を歩いたりまた登山道に入ったりしつつ,殺生石に向かう道がわからなくなって行きつ戻りつしたがなんとか到着。予約していた新幹線が16時でかなり余裕があったため,殺生石を見学し鹿の湯に入ってご飯食べるなどゆっくり那須湯本を観光できた。鹿の湯は熱くて参った。

東京からのアクセスもよく,ものすごいロングコースを歩いたわけでもないのにトレイルは次々と表情を変え,いろいろな要素が濃縮されており充実感があった。最高のコースだったし,また別ルートをとってみたい素晴らしい場所であった。

登山中の画像
参考になった 1

※この登山記録が、あなたの登山計画の参考になった場合
感謝の気持ちを込めて、右のボタンを押してください

ピトゥさんの登山記録についてコメントする

登った山

類似するモデルコース

関連する登山記録

もっと見る

ピトゥ さんの他の登山記録

もっと見る

参考になった 1

※この山行記録が、あなたの登山計画の参考になった場合
感謝の気持ちを込めて、右のボタンを押してください

[このページのトップに戻る]

こんにちは、ゲストさん
◆東京の天気予報[山域を変更]
明日

曇のち雨
明後日

曇一時雨
(日本気象協会提供:2020年9月24日 11時00分発表)
[ログイン]
ユーザ登録・ログインすることで、山頂天気予報を見たり、登山履歴を登録・整理・分析して、確認できます。
NEW 重さを感じず、足が自然と歩きだす! サロモンの新作シューズ
重さを感じず、足が自然と歩きだす! サロモンの新作シューズ 人気トレイルランシューズをトレッキング向けに改良!「クロスハイクミッドゴアテックス」をワンダーフォーゲル編集部がチェック
NEW 秋田白神の森の魅力を満喫するツアー開催
秋田白神の森の魅力を満喫するツアー開催 小林千穂さん、現地ガイドが同行する、世界遺産・秋田白神の魅力を満喫する特別ツアー開催。参加者6名募集!
NEW 山の麓に住む。長野県大町市に移住した家族の物語
山の麓に住む。長野県大町市に移住した家族の物語 山好きが高じて長野県大町市に移住した家族のインタビューを再掲載。オンライン移住相談会や現地見学会も開催!
NEW 紅葉登山シーズン到来! GoTo秋山!
紅葉登山シーズン到来! GoTo秋山! 秋の到来とともに、山は紅葉シーズンの到来となります。最高の紅葉の山を、安全に快適に楽しむ紅葉登山特集!
NEW グレゴリーの「スタウト/アンバー」モニターレポート3人目
グレゴリーの「スタウト/アンバー」モニターレポート3人目 背面長調整&腰回りを包み込むヒップベルトで安定感が抜群! JING-3さんが沼津アルプスで背負って実感
NEW 背面機構が特徴! マムートのバックパック
背面機構が特徴! マムートのバックパック 山岳ライター高橋庄太郎さんの連載「山MONO語り」。久しぶりの山行テストは、独自の背面機構を持つマムートのバックパック!
NEW いつか登りたい名山!笠ヶ岳/黒部五郎岳
いつか登りたい名山!笠ヶ岳/黒部五郎岳 標高差が大きく長時間の登りを要する笠ヶ岳。一日ではたどり着かない秘境・黒部五郎岳。上級編として、2座の魅力を伝えます。
NEW 北アルプス・槍ヶ岳をめざす主要ルート5選
北アルプス・槍ヶ岳をめざす主要ルート5選 槍沢、表銀座、裏銀座、大キレット、飛騨沢。登山者の憧れ、槍ヶ岳をめざす主要ルートを紹介します。
おとな女子登山部によるリレー連載
おとな女子登山部によるリレー連載 好日山荘女性スタッフ有志による「おとな女子登山部」のリレー連載。メンバーの経験に基づくノウハウが満載!
紅葉の始まりは「草紅葉」から
紅葉の始まりは「草紅葉」から 秋風に揺れる黄金の草木を満喫する山旅へ。草紅葉が美しい湿原を歩くコースを行く6コースを紹介します。
山のテッペンで泊まる醍醐味を味わう
山のテッペンで泊まる醍醐味を味わう 山頂からの星空、日の出、日没を味わいたいなら、山頂に泊まるのがいちばん! 山頂に泊まれる山をピックアップ!
山で便利・安心! 登山用アプリ&GPS
山で便利・安心! 登山用アプリ&GPS スマートフォンの普及で高価で手の届かなかったGPS機器が誰でも使える! 初心者向けのノウハウから裏技まで、登山アプリとス...