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立山 室堂散策と黒部ダム、雄山は登れず

立山(一ノ越まで)、室堂( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:曇りのち晴れ、2日目:雨、3日目:雨

利用した登山口

室堂ターミナル  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 立山よりケーブルカー
美女平よりバス

この登山記録の行程

【1日目】
室堂ターミナル(11:20)・・・立山室堂(11:30)[休憩 30分]・・・エンマ台(12:15)[休憩 5分]・・・雷鳥平(13:00)[休憩 5分]・・・エンマ台(13:55)・・・立山室堂(14:15)

【2日目】
立山室堂(07:45)・・・室堂ターミナル(07:55)[休憩 185分]・・・立山室堂(11:10)[休憩 30分]・・・一ノ越(12:30)[休憩 15分]・・・立山室堂(13:30)

【3日目】
立山室堂(05:30)・・・室堂ターミナル(05:40)

コース

総距離
約9.5km
累積標高差
上り約636m
下り約636m
コースタイム
標準5時間4
自己4時間20
倍率0.86

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

2年前の9月、殆ど何も見えないまま終わった立山でしたが…今年もリベンジならず!
薬師岳からの縦走を諦めても、やっぱり立山は諦めきれず、11日は室堂へと向かったのですが…。

午前7時の時点で、立山駅前の一番近い駐車場(無料)は既にいっぱいでした。
誘導してくださる係の方の案内に従って、立山カルデラ砂防博物館の裏にある駐車場(無料)へ。
ここも「枠」は既にいっぱいで、「路肩か草地に停めてください」と言われました。
身支度を調え歩き始めると、また誘導の係の方が「こちらの階段から上がってください」と教えてくださり、「お気をつけて!」と笑顔で見送られての気持ちよいスタートです。
こんな時期に、受け入れていただけることに感謝!感謝!!

ケーブルカーは、8時50分の便でした。
10分おきに臨時で増便されていたようですが、人数制限のためか結構待ちました。
実は…、前日の薬師岳の下りで、夫が「大腿四頭筋・終了!」とのことで、階段の下りなどでは手摺にすがるような状態になってしまっていたのです…。 それで、立山初日は軽く室堂散策くらいにしておきましょうということになり、朝もゆっくりのスタートとなった訳です。

今にして思えば2泊3日のうちで、この初日だけがギリギリいいお天気であったので…勿体ないことをしたと思いますが…まあ、それも巡り合わせというものでしょう。
大体において、夫婦で山歩きをする場合の最大のメリットが「予算でもめない」ことだとすれば、デメリットの方は「現地でもめる(ことが多い)」…かな?と思いますので……。

今回、私が一番したかったことは、2年前果たせなかった雄山からの稜線歩きでした。
あとは天候や体調と相談しながら、「黒部ダム」「弥陀ヶ原」「室堂山・浄土山」などのショートコースや観光のパターンを幾つか考えていました。
とくに黒部ダムへの往路は、一ノ越~東一ノ越~黒部湖を歩くつもりで、このコースについて室堂ターミナル到着時に指導員の方に直接アドバイスもいただき、やる気満々だったのです。

「コース上、特に問題はありません」
「一カ所だけ、東一ノ越の先は浮き石などに十分気をつけてください」
「徒渉は4回あり、雨の日は増水するので気をつけて」
「川は必ず渡ってください。川沿いに下るのは絶対にやめてください」
…とのことでした。 
コース上にロープウェーが見えるようなので、多分道迷いも大丈夫なのじゃないかな…?
しかし「下り」が辛いのであれば無理なコースかもしれない…と、諦めモードでもあります。

初日は、早めの昼食をホテル立山で済ませ、昼前には立山室堂山荘に着きました。
大きい荷物だけ預けて散策に出るつもりが、既に部屋の準備が出来ているとのことで、有難くチェックイン。 部屋でゆっくり荷物整理をしてから出発しました。

相変わらず、階段下りでは「いてててて…」と言う夫でしたが、「まあ、ゆっくり歩きましょうよ」と、結局雷鳥沢まで階段の上り下りを含めて歩き回りました。
不思議なもので、積極的に動かしているうちに、太腿の痛みは軽減していったそうです。
初めのうちこそ雲に隠れていた山々の頂も、日が傾くにつれて段々と姿を現してくれました。
この日は、日没の頃が一番いいお天気だったかな…。 遠く剱岳の姿も見えたのでした。

2日目は雨。 
夜中からずっと強い雨の音が部屋の中でも聞こえていましたので、この日の午前中は「観光」と割り切って、黒部ダムに向かいました。 往復6600円/1人というのには驚きましたが…。
黒部ダムカレーも食べたし、ダムの虹も見えたし、まあ、これはこれで良かったのだけど…。

標高1454mの黒部ダムでは日が差していたのに…室堂に戻ると、やはり雨です。 
それでも、朝より雨は弱まり風も殆ど無かったので、私は当然「歩く」つもりでした。
ところが、夫が突然「歩きたくない」と言い出した。 
…嘘でしょう?3000m峰を目の前にして、行かないなんて選択肢あるわけないじゃん!?

「じゃ、私ひとりで行く!」と、もうこのあたりから夫婦以前にパーティーとしてダメダメでした。

結局一緒に一ノ越までは歩きましたが…(二人とも無言のまま)、雨は強まり、風も唸りをあげるようになっていた一ノ越で「どうする?」と聞かれたその言葉が、(「今帰れば1時間以内に風呂に入れるんですけど?」)という含みにしか聞こえなくて、ふて腐れてしまいました。
2020年は、大汝どころか、雄山さえも登れずじまい…。 また3000mはおあずけとなりました。

一ノ越までは完全に夏道になっています。 雪は、道の両側に綺麗に除けられていました。
ただ、雨の中の下りは、思いの外滑りますので要注意です。
お尻や背中をつく転び方をされた方3名、大きく体勢を崩された方2名を見かけました。
「すでに2度コケました」という女性も。 そして私も、一度叫び声を上げました…。

ずぶ濡れで山荘に戻ったとき、「オレ、立山キライだ」と言った夫。 …バチあたりな!

初日の美女平からのバスで、右手に薬師岳が見えたときに、「ああ、昨日はあそこに居たんだな…」と、しみじみ嬉しかったのを忘れたの?って思いましたけど。
旅も、夫婦の時間も、まだ続きますから…ここはひとまず落ち着いて、グッと堪えて。

朝から何も見えないままだった最終日。
立山からの移動の際、日本海側を通って夏の海が見えたのが、この日一番の慰めとなりました。

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フォトギャラリー:25枚

立山駅は晴れでしたが、高いお山の頂は雲の中でした。

イワイチョウは、葉が黄色くなり始めているものもありました。

今回唯一の雷鳥さん。
遠かったので、精一杯の望遠でやっと…(真ん中の草のあたりにいます)

雷鳥沢のキャンプ場も賑わっていました。

地獄谷。
風向きにより、何度か喉に強い刺激を感じました。

雄大な景色。

テン泊装備で登ったら、辛くて長い階段。
軽装なら楽しいです。

時々雲が割れて…

段々日差しが届くようになりました。

秋を感じる花も。

夕食時に、テーブルから外を撮してみた一枚。

日没間際には、雄山のてっぺんも見えていましたが…あとはずっと雨でした。

黒部ダム。
虹が見えました。
お日様も少し顔を出してくれましたが…

黒部ダムカレーは、ほうれん草でダム湖の色を表現しているそうです。

ロープウェーは、やっぱり雨。
後ろ立山も見えず…残念!

トロリーバス。

一人、往復6600円…

室堂ターミナルは、ゴミ箱が設置されています。

右側のドアは、バスで到着した人たちが出てくるところ。
ここで「登山される方は登山届を出してください」と、声をかけられます。
ビーコンの貸し出しなどもあり。

バス乗り場。
あちこちに厚めのしっかりした手つきポリ袋が設置されています。
ゴミは勿論、濡れたレインスーツなどが入れられる有難い心遣いです。

平地は晴れ。
海は晩夏の気配でした。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
ローソク・ランタン
【その他】 携帯トイレ、マスク類、除菌グッズ、体温計、インナーシーツ

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