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三十五度目

赤岳( 八ヶ岳)

パーティ: 1人 (ra271 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

その他
その他: 徒歩。
野辺山駅から

この登山記録の行程

横岳登山口(23:00)・・・貯水池(23:47)・・・枯木帯・・・三叉峰(03:10)・・・赤岳天望荘(04:13)・・・赤岳(04:52)・・・キレット小屋(06:50)・・・権現岳(08:42)・・・三ツ頭・・・前三ツ頭・・・海抜1800mの石柱・・・天ノ河原・・・天女山登山口(11:46)

コース

総距離
約13.4km
累積標高差
上り約1,831m
下り約2,050m
コースタイム
標準12時間40
自己12時間46
倍率1.01

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

三十五度目
赤岳での御来光と早朝の稜線歩きを目指して。
 山頂での御来光の時間に合わせて、夜20時45分、雨上がりの野辺山駅を出発。駅前から国道141号線通り、まきばラインに入ると真っ暗。星も隠れ、街灯も無く、時々、反射板が異様にる。別荘地の海の口自然郷に入り、一直線の登りが始まる。突き当たるまで進み、右折して直ぐに、杣添尾根登山口あり。しかし、並行して道路が通っているのでそちらで時間短縮。10分程で進んで、左折して登山道に戻ります。靴を履き替え、装備を点検して、出発。
 自然歩道としても使われている道を進み、東屋のある貯水池に向かいますが、「堰堤上の水流を徒渉する」とする、登山地図とは異なり、迂回して橋を渡って至ります。案内看板には、管理歩道と記されていました。
 真っ暗な樹林帯を 自分の足音と息遣い以外 何も聞こえない中、黙々と進みます。足を置く場所をひたすら探し続けながら、滑らない様に、くじかない様に 慎重に進みます。ヘッドライトの明るさで一つ気付いた事が。明る過ぎると良くは見えるが、光の中だけしか見えず、周りの状況を見落とす事がある。少し暗めの方が、足元も見えて、周りの状況にも気付き易く、瞬間的に暗闇に目を移した時も、良く見える。樹林帯は、休んでいる動物もいるので、暗めで進む。ここまでで、出会ったのは、鹿と「グ、ググ」と威嚇する様な唸り声、そして走り去る足音だけ。
 2m四方の展望台では、満天の星空、天の川も良く見えました。逆に八ヶ岳の稜線から下は真っ黒に見え、少々不気味でした。三又峰まで進む間の前半は、木の幹が斜面に沿って這っておりトラップの様に邪魔をします。積雪時に雪上に出ている所だけカットした様な感じです。後半は、這い松の中を進み、稜線までの距離感がつかめず、「あ、着いた」という感じで稜線に到着。振り返ると 靄の掛かった街明かりが、何とも言えなく綺麗で、晴れ渡って良く見えるのも良いが、これも良いです。
 稜線では、周りを良く見る為にマグライトも点して、慎重に進み、周囲を確認する時には、立ち止まり、怪しければ直ぐに戻る。狭く細い踏み跡がある場合は良いが、広く踏み跡が無い様な岩場は、何度も道を逸れた。三週間前にも歩いているが、役に立たない。時々立ち止まって空を見上げると、稜線からの空は広い!星も凄い!東西の街の明かりも綺麗!50過ぎのおっさんだが、嬉しい。
 4時過ぎに展望荘通過。辛い最後の登りで空が白み、焦って鎖をフルに使って山頂を目指し、5時前に到着。いつの間にか星が消え、明けの明星だけになりました。気温は10度前後で結構寒いです。
 一人山頂で、御来光を待つ間、これは、「一人占めで贅沢なのか」「一人ぼっちで寂しいのか」と 考えたり、濃紺から紅黄色に移るグラデーションの空を見上げていました。予定の時刻より、少々遅れて御来光です。いつ見ても清々しくて気持ちが良いですね。周りも朱色に染まり、一日の始まりです。方々をスマフォに収めて、権現岳に向かって下山開始です。
 下山時の目標は、「落石させない」です。どう歩けば落石させないで歩けるか、練習です。ちょうど前後に登山者はおらず、長い下りを慎重に進みます。登りより下りの方が、数段難しいです。下り終えて見上げると結構な所です。
 7時前にキレット小屋に到着、もう暑いです。夏山の本領発揮です。権現岳への登りでは汗だくです。有名な梯子を登り、赤岳方面を振り返ると自分の歩いてきた稜線が見られ、達成感倍増です。お気に入りの権現小屋を眺めると屋根が少々捲れて痛んでいて、早く再開が望まれます。バテバテ状態で、権現岳山頂に立つのは危険と思い、天女山登山口へ向かいます。12時前に天女山登山口に到着。バテバテの為、駐車場から甲斐大泉駅までタクシーをお願いした。(ちなみに大泉タクシーさん、10分も掛からず来て頂け、汗だくの状態でも快く載せて頂きました。感謝です。)
 前回の赤岳登頂は、暴風(爆風)とガスの中で展望も無く、足早に通り過ぎた為、再チャレンジでした。夜空の星も良く見られ、御来光に早朝の景色、どれも最高でした。ただし、反省点も多く、登山以前に、睡眠、行動食、水、前日までの食事など見直し、立てた予定を、完歩したい。

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フォトギャラリー:39枚

出発!

登山口到着。

管理歩道を通って貯水池に至ります。

こういった標識が有り難い。

稜線に着いた。

ナイトハイクは、撮るモノがありません。

予定通り、到着。

ミッドナイトブルーから紅黄色へ。

明るくなってきました。

残念。

染まり始める富士。

南方面。

おはようございます。

阿弥陀岳も染まる。

何度も撮る。

赤岳も紅い。

何度でも。

何時かは。

楽しそうな縦走路。

赤影参上!古いなぁ~。

あれは、南アルプス?

真教寺尾根分岐。

ここからは、気を引き締めて。

登れるのかな。

梯子、鎖、ガレ場が、続きます。

変化があって飽きない。

落石には、注意。

気持ち的には、中間地点。

再開を望む。

ツルネ北峰だったかな。

凛々しいな。

待ってなさいよ~。

権現岳に見えないな~。

有名な梯子。

振り返って。達成感倍増!

屋根が少し剥げてた。

権現岳山頂、登る元気がありません。

最後のピーク。

着いた~!
お疲れさまでした。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ra271様、こんにちは!


    今回は夜間の稜線縦走に野辺山駅からの歩行にと、深みのある歩きをされていますね。
    そしてどちらかというとキツいと言われる東陵側をどんどん攻めていらっしゃるのがすごいなぁと思います。

    また、レポのお言葉を読ませて頂くと、いろいろな深みのある歩きのご経験をどんどん増やしていっていらっしゃることをヒシヒシと感じられます。



    そんなN様との交流を、キレット小屋の休業に負けずに、別の開いている小屋で温め直したいなと思い、ヤマレコの山行計画に新たに作らせて頂きました。


    今年雪が降り出す前のいつの土日でも予定を合わせられれば大丈夫です。見て頂けたら幸いです。

  • seprit様

    コメント、有難うございます。
    「深みのある歩き」って。いえいえ、単に、夏の暑さ対策、コロナ禍、手持ち装備からの選択です。でも、ベテランのesprit様に、そう言って頂けると嬉しいです。単独行は、自己責任と自己完結が基本ですので、必然的に山との対話的な経験値も多くなります。しかし、その素晴らしさや辛さを他の方と分け合う事が出来ないところが、単独行の辛いところでもあります。
    そんなところに、山行のお誘い、有難うございます。拝見させて頂きます。

登った山

赤岳

赤岳

2,899m

権現岳

権現岳

2,715m

三ツ頭

三ツ頭

2,580m

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