行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
その他
その他:
徒歩。
野辺山駅から
この登山記録の行程
横岳登山口(23:00)・・・貯水池(23:47)・・・枯木帯・・・三叉峰(03:10)・・・赤岳天望荘(04:13)・・・赤岳(04:52)・・・キレット小屋(06:50)・・・権現岳(08:42)・・・三ツ頭・・・前三ツ頭・・・海抜1800mの石柱・・・天ノ河原・・・天女山登山口(11:46)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
三十五度目
赤岳での御来光と早朝の稜線歩きを目指して。
山頂での御来光の時間に合わせて、夜20時45分、雨上がりの野辺山駅を出発。駅前から国道141号線通り、まきばラインに入ると真っ暗。星も隠れ、街灯も無く、時々、反射板が異様にる。別荘地の海の口自然郷に入り、一直線の登りが始まる。突き当たるまで進み、右折して直ぐに、杣添尾根登山口あり。しかし、並行して道路が通っているのでそちらで時間短縮。10分程で進んで、左折して登山道に戻ります。靴を履き替え、装備を点検して、出発。
自然歩道としても使われている道を進み、東屋のある貯水池に向かいますが、「堰堤上の水流を徒渉する」とする、登山地図とは異なり、迂回して橋を渡って至ります。案内看板には、管理歩道と記されていました。
真っ暗な樹林帯を 自分の足音と息遣い以外 何も聞こえない中、黙々と進みます。足を置く場所をひたすら探し続けながら、滑らない様に、くじかない様に 慎重に進みます。ヘッドライトの明るさで一つ気付いた事が。明る過ぎると良くは見えるが、光の中だけしか見えず、周りの状況を見落とす事がある。少し暗めの方が、足元も見えて、周りの状況にも気付き易く、瞬間的に暗闇に目を移した時も、良く見える。樹林帯は、休んでいる動物もいるので、暗めで進む。ここまでで、出会ったのは、鹿と「グ、ググ」と威嚇する様な唸り声、そして走り去る足音だけ。
2m四方の展望台では、満天の星空、天の川も良く見えました。逆に八ヶ岳の稜線から下は真っ黒に見え、少々不気味でした。三又峰まで進む間の前半は、木の幹が斜面に沿って這っておりトラップの様に邪魔をします。積雪時に雪上に出ている所だけカットした様な感じです。後半は、這い松の中を進み、稜線までの距離感がつかめず、「あ、着いた」という感じで稜線に到着。振り返ると 靄の掛かった街明かりが、何とも言えなく綺麗で、晴れ渡って良く見えるのも良いが、これも良いです。
稜線では、周りを良く見る為にマグライトも点して、慎重に進み、周囲を確認する時には、立ち止まり、怪しければ直ぐに戻る。狭く細い踏み跡がある場合は良いが、広く踏み跡が無い様な岩場は、何度も道を逸れた。三週間前にも歩いているが、役に立たない。時々立ち止まって空を見上げると、稜線からの空は広い!星も凄い!東西の街の明かりも綺麗!50過ぎのおっさんだが、嬉しい。
4時過ぎに展望荘通過。辛い最後の登りで空が白み、焦って鎖をフルに使って山頂を目指し、5時前に到着。いつの間にか星が消え、明けの明星だけになりました。気温は10度前後で結構寒いです。
一人山頂で、御来光を待つ間、これは、「一人占めで贅沢なのか」「一人ぼっちで寂しいのか」と 考えたり、濃紺から紅黄色に移るグラデーションの空を見上げていました。予定の時刻より、少々遅れて御来光です。いつ見ても清々しくて気持ちが良いですね。周りも朱色に染まり、一日の始まりです。方々をスマフォに収めて、権現岳に向かって下山開始です。
下山時の目標は、「落石させない」です。どう歩けば落石させないで歩けるか、練習です。ちょうど前後に登山者はおらず、長い下りを慎重に進みます。登りより下りの方が、数段難しいです。下り終えて見上げると結構な所です。
7時前にキレット小屋に到着、もう暑いです。夏山の本領発揮です。権現岳への登りでは汗だくです。有名な梯子を登り、赤岳方面を振り返ると自分の歩いてきた稜線が見られ、達成感倍増です。お気に入りの権現小屋を眺めると屋根が少々捲れて痛んでいて、早く再開が望まれます。バテバテ状態で、権現岳山頂に立つのは危険と思い、天女山登山口へ向かいます。12時前に天女山登山口に到着。バテバテの為、駐車場から甲斐大泉駅までタクシーをお願いした。(ちなみに大泉タクシーさん、10分も掛からず来て頂け、汗だくの状態でも快く載せて頂きました。感謝です。)
前回の赤岳登頂は、暴風(爆風)とガスの中で展望も無く、足早に通り過ぎた為、再チャレンジでした。夜空の星も良く見られ、御来光に早朝の景色、どれも最高でした。ただし、反省点も多く、登山以前に、睡眠、行動食、水、前日までの食事など見直し、立てた予定を、完歩したい。
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