暗いうちに駐車場を出発、取水施設くらいでは明るくなってライトがいらなくなりました。川沿いに登っていくとだんだん川幅が狭くなり、稜線を大きな角度で見上げます。切れ込んだ谷底にいることを実感します。

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二の沢に入ってから、渡渉は全部で１０回。２回目から４回目までが最難関、多少の靴の水没は覚悟です。

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沢を離れて尾根の北斜面にとりつき、ジグザグに登っていくと、最初のテント場発見。行程の中のこんなに早くにテントを張ると、日帰りでここまで戻ってこなくてはならないはずですが。。。

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トッタの泉に到着。冷たくてうまい水です。補給後は６リットル＋ビール５００ミリリットルとなりました。

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さらに急登で高度を上げていくと、振り返れば雲の高さに。遠くまで展望も開けてきました。

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樹林に高木が少なくなって、さらに視界が良好に。天気も上々です。

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岩稜が見えてくるとヌカビラ岳も大詰めです。

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アルミ梯子は２か所。いよいよ稜線も近くです。

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稜線に出ると、北カールを抱えた幌尻がお出迎えです。

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ヌカビラ岳は山頂に山名標識も標高看板もなく、三角点？があるばかりです。

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鞍部に今日２張り目のテント。登山堂脇の分かりやすい場所です。

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北戸蔦別岳まではやや高度を上げます。

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北戸蔦別岳手前に３張り目、４張り目のテント。皆さんここらで重い荷物を置いていきたくなるようですが、まだ朝の９時台。もう少し先に張れば、今日の山頂往復もらくになるので、ひと踏ん張りです。

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葉が赤く染まった灌木、紅葉でしょうか。

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北戸蔦別岳山頂。次のピーク戸蔦別岳も視野に。山頂にはテントが２つは張れそうです。

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まだまだ先が長い今日のルートの全貌が見渡せます。

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這い末のブレーキ抵抗を受けながら進みます。絶景・好天の中で、楽しい稜線歩きの始まりです。

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写真はいまいちですが、黄色と紫の花畑です。

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写真は戸蔦別岳山頂ですが、この手前でテントを張りました。幌尻山荘への下降点分岐から５分ほど歩いた先、ルートは稜線の西側ですが、稜線の東側に入る脇道をのぞくと、西風を避ける窪地に２張りほどのスペースがありました。１０時半、身軽になって再スタートです。

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戸蔦別山頂から、七つ沼カールが初お目見え

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この先のルートも丸見えです。肩までの登り返しの急な様にややげんなりもさせられます。

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肩までの急登の苦行に耐えると、あとは比較的手ごろな稜線歩きだけ

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山頂の凸凹もわかるように

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いよいよ念願の幌尻岳山頂。感無量です。

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３０メートルほど南のピークからは、奥新冠ダムの堰止湖である幌尻湖が眼下に。新冠ルートの山荘は湖より手前側なので、いかに山頂までのルートとして短いかが分かります。中央右のイドンナップ岳の山稜はノコギリ状です。

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１時間山頂で展望を楽しんだ後はテントまでバック。七つ沼カールには早い夕暮れが訪れています。歩いてここまで来た人しか見ることのできない神の造形です。

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今日は四方八方、標高１０００メートル程度で一日中雲海。伏見岳越しに十勝平野も雲に覆われているのが見えます。

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戸蔦別岳を夕日が赤く染めます。静かな夕暮れです。

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雲海に沈む夕日。少し風が出てきました。

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東側の展望。夕日が空の上部だけを薄紅に染め、下界の水墨画と好対照です。
夜半までは満点の星空で、風もなく、午後１０時過ぎに目覚めてテントから出てみると、やや欠けた月が照らす雲海がこの世のものとも思えない幻想的な光景が広がっていました。一生忘れません。


携帯の電池切れで（！）写真はこれが最後。翌日はガスガスの小雨交じりで意味のある写真など撮れる状況ではありませんでした。汗と雨と草木の露と渡渉のドボンで全身濡れた状態で、６時間で駐車場まで。ゴールでようやく日差しが出てきました。お疲れさま。

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