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鎌ヶ岳

鎌ヶ岳( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (うめぞー さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

電車
その他: 京都駅から近鉄電車で近鉄四日市駅へ四日市から湯の山温泉行きへ乗り換え湯の山温泉で下車、駅からバスに乗り換え湯の山温泉へ行き、徒歩で三岳寺へ行き三岳寺境内から登山口へ

この登山記録の行程

京都駅(近鉄)発(5:18)・・・大和西大寺着(6:14)・・・大和西大寺発(6:22)・・・大和八木着(6:42)・・・大和八木発(7:01)・・・近鉄四日市着(8:22)・・・近鉄四日市発(8:27)・・・湯の山温泉着(8:52)・・・湯の山温泉駅発(バス)(9:10)・・・湯の山温泉着(9:20)・・・三岳寺(9:30)・・・登山口(馬の背尾根)(9:45)・・・湯の峰(山頂722m)(11:00)・・・岳峠(山頂直下)(12:15)・・・鎌ヶ岳(山頂)(12:30)・・・犬星ノ大滝(長石谷ルート)(14:30)・・・湯の山温泉(バス停)(15:30)

コース

総距離
約7.7km
累積標高差
上り約969m
下り約970m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

またまた悪友との山行きとなった。今回チャレンジする鎌ヶ岳は通常ルートは宮妻口からアクセスするか(カズラ谷コース)水沢峠から鎌尾根経由でトライするのだが山と渓谷社が出している各県登山ガイドに乗っていたコースが最近登山道として認知されていると記載されていたので面白そうだと思い三岳寺から馬の背コースを選択しトライしたのですが・・・・
正直、かなりきついです。まず初心者には絶対おすすめしません。
もし、どうしてもトライしたいのであれば地図を理解できる熟練者同行でお願いします。
また、例を出せば涸沢ヒュッテからザイテングラード経由で奥穂高までを2時間切れるほどの脚力が無いと正直下山時間を大幅に上回ることが予想されます。
我々二人組の実力はかっぱ橋から一泊2日で涸沢ヒュッテ泊まりの奥穂、前穂を踏破して岳沢経由で上高地に戻ってこれるほどなのに私の友人が山頂直下で軽くバテてしまいあろう事か私に先に行ってくれと言うほどでした。(まあ、バテた原因は他にあるのですが・・・後ほど記述します)
なのでこのルートを行く方はそれなりのトレーニングと準備を十分に行ってください。
それではルート紹介です。
交通は上記登山口のアクセスで詳しく書いていますのでここでは割愛します。
まずバス停から三岳寺を目指します。
このお寺はなかなか風情があり、御朱印を集めている私は迷わずいただくことにしました。
ただ、友人は御朱印帳を忘れたため今回は見送ることに。
三岳寺境内に馬の背コースの簡単な案内板がありますので参考にするといいでしょう。
境内から案内に従い登山口を目指します。
最初から階段ですので事前に境内でストレッチをしておきましょう。
西国33番の各仏様を配置した上りを仏様にご挨拶しながら高度を稼ぐと15分ほどで
展望台に到着します。
ここからは御在所岳がよく見え、ロープウェーが行き交うさまが見て取れます。
そしてここから登山道の始まりとなり、案内看板が設置してあります。
最初は普通の山道なのですがだんだんと傾斜が増してそれに伴い木の根や岩を利用して
山をよじ登る登山となります。
これがきついのです。ロッククライミングの要領で手や足の配置を考えながら高度を稼ぐので湯の峰(722m)までの高度を約一時間で稼ぐことになります。
ほぼこんな道なので最初の1~2時間で体力を使い果たさないように注意してください。
しかし湯の峰につくまでは安心して休憩できるような場所は皆無です。
せいぜい足場の良いところで立ち休憩を取るのがやっとなので気をつけてください。
湯の峰からは名前の由来になった馬の背がしばらく続きます。(歩き良いです)
しかしその辺が地図を読めないと迷う場所でもあります。
間違えると谷に下りてしまいますので注意してください。
場所を細かく説明ができないのですが高度で言うと約780mあたりで左と直進のテープが出てきますが一旦直進(約20mほど下りになっています。)してから左折してください。
するとまた目の前が登りになっており全身運動で昇るようなルートですのでそのようになっていれば間違えていません。(真正面の急登と覚えてください。)
急登を登りきれば馬の背分岐はすぐそこです。
やがて次の難関、白ハゲと呼ばれている岩峰帯が目の前に見えてきます。
ここはルートを間違えやすいので注意が必要です。基本上に上にが正解です。
また、このあたりは足場が悪く鎖場もあります。(鎖は使わなくても大丈夫です。)
すごく足場の悪いところに道標が立っています。
これでやっとここまでのルートが正しかったと胸をなでおろすことができます。
それほどここまでのルートは道標がありません。(あったのは湯の峰山頂ぐらいです。)
そしてこの岩峰帯を超えるとやっと普通に歩くことができます。(足だけで歩けます。)
少し行くとカズラ谷からの分岐と出合います。
このあたりから友人が少しバテ気味になってきたので水を飲んだりして回復に努めました。
まあ、友人も山歴は長いので自分をコントロールする術は持っていますので心配はあまりしていませんでしたが今までどこに行ってもどんな過酷な条件でもバテたのを見たことがないので少し驚いているとどうも今回の山行きは気温が低いとの前情報から市販のヒートテックを下着に着込んできたようなのですがそれが仇となり必要以上の汗をかいたのが原因のようでした。(このように客観的に自分を分析出来る人だからこそ心配にならないのです。)
笹に覆われた道をアップダウンしながら進むと岳峠に出ます。
ここは山頂直下なので目の前に鎌ヶ岳がそびえ立っています。
ワクワクしながら足場の悪い道を最後の高度を稼ぎます。
途中下山される方と行き合いますので道を譲ります。
基本登山は上り優先ですがこういう道では下山を優先してあげるほうが危険が少ないため
私はいつもケースバイケースと考えています。
また登る方が状況をつかみやすいので退避する場所も確保しやすいと思います。
ただ、退避する場所はコースから少し外れて山側に退避できるところでないと疲れている人に体当たりを食らって自分が滑落する危険がありますので狭い場所での変な譲り合いは避けたほうが安全です。(退避は必ず山側に身を寄せましょう。)
やがて山頂に着くとそこは東西に広く開けておりたくさんの登山客で賑わっていました。
360°の展望を楽しんでいると友人が上がってきたのでお昼にしました。
友人は早速服を着替えご飯を食べた時点で急速に体力が回復しました。
このあたりは普段から鍛えていることもあり流石としか言いようがありません。
食後のコーヒーを頂き、山からの風景を満喫し天候に恵まれたことや無事に上れたことの喜びを互いに分かち合いながら下山することになりました。
下山前に山頂から御在所岳を遠望し次は鎌ヶ岳から縦走したいねなどと話しながら下山しました。
下山ルートに私が選択したのは長石谷コースです。
このコースは犬星ヶ大滝と言う滝があり、またそのすぐ先にはナメ滝もあるとのことなので
選んだのですがここもかなりハードでした。
まず、最初から急降下が続き足元の岩が浮いているものが多いため細心の注意が必要です。
ある程度下りきると今度は沢を何回も渡ります。
道なき道を右へ左へとルートを変えながら進んでいきます。
この辺には平坦な場所がないので足を休めるには立ち休憩ぐらいしか無いので鎌ヶ岳で足がくたびれている人にはお勧めできません。
同じ場所に下りてくることができる尾根ルート(山頂から出ています。)をお勧めします。
傾斜が緩やかになってきたなと思ったぐらいに犬星ヶ大滝があります。
案内看板がありますのでそれとわかりますが割と普通なのでがっかりしないように。
また、しばらく行くとナメ滝もあります。
このあたりの水はとても綺麗で飲めそうなのですが生物が見当たらなかったので飲むのをやめました。(やはり魚がいないと怖いです。)
傾斜がほとんどなくなってきたので足場の悪い中、どんどん進んでいくと砂防ダムに出くわしたのですがルートがとても危険な箇所に有り躊躇しました。
足がかりが無く、約2mほど先から道はあるのですがそこにたどり着くのにどうすればよいのかかなり悩みましたが慎重に手をかけ足を掛けて進むことに決めましたがこれは大変危険です。
回避ルートが見当たらなかったのですがご存知の方がいらっしゃればご教示ください。
ちなみにダムですので落ちれば約5mほど落下することになります。
もしかすると雨とかで道が削られていたのかもしれません。
このルートを下山ルートに選択される場合は注意してください。
やがて平坦な河原沿いの道になり歩きやすくなったところで二名の女性がちょうど川を渡るところに出会いました。
てっきり我々の先行者だと思っていたのですが川を渡る所作がどう見ても初心者のそれだったのでルートを聞くと尾根からおりてきたとのこと。
その女性いわく尾根からのルートは特に危険な箇所も無く歩きやすかったとのことなので
滝に興味が無ければ尾根ルートの方が安全そうです。
湯の山温泉バス停に戻る道すがら色々と見物していると普通の民家の空き地に大きな猫がいたので友人に大きな猫が居ると言ったら友人が「それサルやで!!」といったのでよく見ると子ザルでした。
そういえば馬の背ルートでも猿の鳴き声が聞こえたので足早に通過したのですがこのあたりはサルが多いようです。気をつけてください。
バス停で朝登る際に道を聞いたバス関係者の方にルート状況を報告しました。
(馬の背から上るというと状況を下山後聞かせて欲しいと言われていたので)
案内看板が少なく道迷いしそうだったと正直に感想を言うとその方は登山が好きらしくすごく悲しそうに「そうなんだけどあんたらも経験したとおり山がきついので設置しに行けない」と嘆いておられました。
確かにあんなところまで看板をもって上がるのは大変ですのでこれを読んでくださったみなさまも理解してあげてください。
そして行く際はGPSもしくは高度計は必須と考えてください。
さて下山後はバスに乗り大型温泉施設に立ち寄り汗を流しました。
その後、友人が四日市から京都まで直通バスが出ているというので四日市まで行きバスの予約を済ませ(最終19:30発、京都21:00着)近くの居酒屋で打ち上げをしました。
ここの料理がとても美味しくて感動しました。
四日市からはいろいろな方面への直行バスが出ていますので検討してみてください。
何より車内で寝ていられるのが最高です。(終点で降りるという前提ですが)

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登った山

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