行程・コース
天候
晴れ、暑かった。
利用した登山口
登山口へのアクセス
その他:
行き_松本に前泊
松本駅06:31~07:01新島々駅07:15~08:20上高地バスターミナル
帰り_
上高地バスターミナル17:30~18:35新島々駅18:39~19:09松本駅
この登山記録の行程
上高地バスターミナル(09:24)・・・田代橋・・・西穂登山口(09:35)・・・上高地・焼岳分岐(10:50)[休憩 6分]・・・西穂山荘(11:03)[休憩 23分※山荘~独標間の渋滞停止時間、休憩なし]・・・西穂独標(11:55)[休憩 3分]・・・西穂高岳(12:49)[休憩 17分]・・・西穂独標(14:02)[休憩 2分]・・・西穂山荘(14:26)[休憩 2分]・・・上高地・焼岳分岐・・・西穂登山口(15:42)[休憩 2分]・・・田代橋・・・上高地バスターミナル(15:58)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
またもやアクシデントにより当日のプラン変更、穂高の山々に挨拶するためだけに西穂高岳を往復してきた。当日迷惑をおかけした皆さんにお詫びします。
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○ 当初のプラン
週末になると天気に恵まれない。この夏のジャンダルム周回をほとんどあきらめていたが毎日天気予報をチェックしてはいた。ぐずついた天気の回復が見込まれる9月21日、最後のチャンスと考えて2日前から準備を整え前日20日に上高地へ向かった。
行き帰りの松本までの高速バスは確定(支払い)しなくとも予約だけとっておける。前から入れておいた予約を確定して問題なし。
松本~新島々~上高地の移動は行きは予約の必要なし。上高地から脱出する帰りの便は今年からwebでの予約が必要とアナウンスされているが、17:30発の終バスが「満席」の表示。しかたなく1本前の16:40発をおさえ、なおこまめにチェックする。出発当日の朝にキャンセルが出たらしく17:30発チケットに変更することができた。
前泊する宿は予算をオーバーするランクも含めて上高地はどこも「満室」。イヤな感じはしたし、ここで異変に気づくべきだった。しかたなく30年前に購入したシュラフを引っぱり出し、マットがみつからないので体操用のヨガマットを代わりにして適当な場所で寝ることにする。
スタート前に不要な荷物をどこかに埋め、15~16時間の山行をこなし、戻ったら荷物を回収して着替えをすませバスに乗る。これで問題はないように思われた。
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○ トラブル
バスタ新宿08:55発の京王バスの松本到着予定は12:13。高速バスが予定通りに着くことはまずないし、コロナ禍とはいえ4連休だから渋滞はあるだろう。そう考えて松本電鉄の新島々駅行き終電15:26発に「じゅうぶん間に合うように」便を選んだつもりだった。ところが中央道は大渋滞。相模湖をこえるまでは止まっている時間のほうが長かった気がする。松本インターを降りてからも市街地で渋滞は続く。じりじりしながらバスターミナルに着いたのは15:14、運転手さんの了解を得て前方へ移動しておいた車内から飛び出しザックをひっつかみコンビニへ。手ぶらで上高地へ乗り込んでも食料を調達できない。非常食のカロリーメイトだけで15時間は歩けないから、ここをパスするわけにはいかない。カゴを手にして飲料のペットボトル・缶ビール・弁当2食分・おにぎりと最短コースで店内を周回し15:18に買い物をすませる。信号を無視して小走りに駅へ向かい上高地までの乗り継ぎ切符を購入する。「ああ間に合った」。
ここで魔がさした。
あとは上高地に移動して明日の準備を整え、寝床をつくって休むだけだ。まだ3分ある。ここまでずいぶん気を揉んだから車中でリラックスしよう。そう思い、エキナカのコンビニでビールとナッツを買い足した。ホームへ向かう連絡通路で部活動の帰りだろうか、若者たちが走って追い抜き階段をかけくだってゆく。つられておなじ電車に乗る。待っていたようにドアが閉まった。あれ?ギリギリだったのか?
空いている座席に腰かけてから、しかしここで缶ビールを開けるのは気がひけるな、もっと人目につかないはじっこの席は空いていないだろうか。周囲を見回しているときに車内アナウンスがあった。
この電車は大糸線・信濃大町行きです。
一瞬、ガスがかかったように周囲の光景が白っぽくなった。音もたてずに足元が崩れてゆくような感覚があった。終わってしまった。まだ登山口にさえ着いていないのに。
2分前に発車する「隣の電車」のなかで、どうするか考える。いっそのこと白馬か五竜でも登ろうか。アプリで地図を開き登山口へのアプローチを調べかけたが、いやいやあんたそれは違うだろ、とすぐに閉じた。どこを歩きにやってきたんだ。穂高だろう。だいぶ嫌われているようだが、挨拶だけはして帰らなきゃ。I`ll be backってね。
松本駅にもどり宿をあたってみるがすべて満室。時間をつぶしてからはじめてネットカフェの世話になった。
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○ アプローチ
松本~新島々~上高地のアクセスはコロナの影響で始発は繰り下がり終電(終バス)は繰り上がっている。始発を乗り継いで上高地に降りたのが08:20。今シーズンはじめて目にする青い空が恨めしい。まず喫煙所に向かい一服し、身体のこわばりをとるために日課の体操。パッキングをしなおして荷物を預け、トイレに寄り、また喫煙スペースへ。西穂高岳へのピストンなら時間の余裕はたっぷりある、と思いこんでいるのでのんびりしている。
09時20分すぎにバスターミナルを離れる。登山口をくぐってからは気分を変えて全力で登った。こっちが本気で挑まなければ、むこうも機会を与えないだろうという、あんまりロジカルではない信念にもとづく。そよ風もあるのに暑く、すぐに1枚脱ぐ。降りてきた登山者はたしか5人、抜いたのが一人、西穂山荘まで静かな尾根を汗だくになりながら歩いた。そしてまだなにも気づいていない。
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○ 渋滞
11時に山荘に上がる。大勢の登山者を見かけながら、この先に起きる事態を予測できなかったのはさすがに鈍いと今になっては思う。立ち止まらずに歩き、中央道のキツい渋滞がフラッシュバックしたのは丸山のピークあたりだろうか。登山者は多くハイマツ帯の縦走路は狭く、このさき岩場もあらわれる。上高地から山荘までののんびり気分はいっきに吹き飛んだ。
乗ったことがないので実感がわかないが、ロープウェイが2150mの西穂高口駅まで続々と登山者を運びあげているらしい。渋滞で立ち止まったときに耳にする会話に「ロープウェー」がどれだけ出てきたことか。しかもタイミングが悪かった。新穂高温泉から8時ごろ運転をはじめたロープウェイに乗ってきた登山者たちが山荘に上がり、独標へ向かった後を追っているのだ。
ハイマツ帯が切れるごとに速足で歩き・声をかけ追い抜かせてもらう。幅広のザレた斜面では落石に注意しながら全力で歩く。しかしそれも独標直下の大渋滞でどうにもならなくなった。登りと降りが登山道で行き違いになり、全然動かなくなったのだ。
前後するハイカーと少し話をしたが、上高地から西穂を往復する時間やスピードの感覚がないようだった。こちらもロープウェイ駅から独標の往復に関して同様だ。圧倒的多数のなかに紛れ込んだ孤独感のなかで焦燥に駆られる。穂高に嫌われるのはかまわないが、
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※※書きかけです※※
フォトギャラリー:16枚
1.
前日、乗り間違えに気づいて下りた島高松駅にて。穂高は遠い。
2.
当日、朝の上高地バスターミナル。登れないとなると快晴。
3.
今頃はあのあたりを。。。
く~。
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西穂登山口をくぐる。
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焼岳分岐。
6.
西穂山荘、休憩せずに通過。
7.
丸山からこの先を眺めて事態を把握しはじめたころ。遅すぎるよ。
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独標のピーク直下の渋滞。
9.
とにかく西穂のピークを踏まなければ金輪際穂高に登れないような焦燥感にかられ、罵声を浴び、顔色が冴えないのはあたりまえだ。
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西穂のピークから上高地を眺める。
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帰り道。
12.
おなじく。
13.
ガスが出てきた。10峰の飛騨側を巻くあたりからピラミッドピークを振りかえって。
14.
ふたたび登山口。
15.
雲の中に隠れたつもりでも、そこにいるのはわかってるんですよ。必ずまた来ますから。
16.
帰途も大渋滞。定刻を4時間過ぎてバスタ新宿着が03時半。
装備・携行品
【その他】 サレワのアプローチシューズ。テスラのタイツ、ユニクロのショートパンツ。マウンテンハードウェアの長袖、ブラックダイヤモンドのハーフフィンガーグローブ、ペツルのヘルメット。ザックはロウアルパインの25リッターに、雨具・ロールペーパー・ヘッドランプ・バッテリー充電器と予備電池・おにぎり4つ・ココヘリ発信機・ユニクロのライトダウンなど。キャメルバックのハイドレーションに水2リッター(残量150cc)。 |
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