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安達太良山と秘湯野天風呂/LEVEL28/百名山11

安達太良山( 東北)

パーティ: 2人 (とっち さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

ガスのち晴れ、強風、避難小屋ではガス

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 沼尻スキー場から林道ぽい道路を登って沼尻登山口駐車場に停める

この登山記録の行程

沼尻登山口駐車場(08:15)・・・分岐(08:51)・・・船明神山(10:35)・・・牛ノ背(10:51)・・・安達太良山(11:03)・・・峰ノ辻(11:19)・・・牛ノ背(11:35)・・・鉄山(12:03)[休憩 10分]・・・鉄山避難小屋(12:21)[休憩 10分]・・・分岐(13:51)[休憩 75分]・・・沼尻登山口駐車場(15:30)

コース

総距離
約11.5km
累積標高差
上り約1,103m
下り約1,103m
コースタイム
標準7時間5
自己5時間40
倍率0.80

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

福島西に前泊した。西吾妻山を登る予定でいたが、安達太良山の予報が良かったので急きょ変更した。7月に中ノ沢温泉に泊まった宿の主人に教えてもらった源泉入浴と安達太良を一挙に楽しむプラン。
沼尻スキー場の林道を上がっていくと、7月よりダートが若干整地されていて登りやすい。駐車場にはすでに5~6台の車がある。準備を整えて、右側の登山道から登り始めた。
前日の雨で登山道のコンディションは悪いし、ガスが出ているし小雨も降っていた。生憎と思いながら登っていると、重装備の登山客が降りてきて、くろがね小屋に泊まるつもりが天気が悪くて断念した、千葉から来たがもう帰るといって先が思いやられたが、スタートしたばかりで引き返すわけにはいかない。
湯の華採取場の分岐を過ぎて尾根にでてしばらく歩くと、硫黄臭がしてきたと同時にガスが晴れてきて展望がよくなり、左下には沼の平のこの世のものと思えない絶景が見えてきてアドレナリンが大放出(笑)。数人の年配のグループが休憩していた以外に登山客はいない。絶景に疲労を忘れて脚はますます快調になって、どんどん先を急ぐ。
船明神山まで来ると、牛の背に大勢の登山者が列をなしているのが遠く見える。ザレ場を快調に飛ばして牛の背まで来ると、どこからともなく急に大勢の登山客がいた。安達太良はいろいろな登山ルートがあるので、頂上付近は混むのだろう。年寄りや子供も多い。
安達太良の山頂は溶岩が積み上がったようで、大きな岩をよじ登るようにして山頂に到着した。すばらしい絶景が広がっていたが、おそらく10mを超える強風でまともに立っていられないほど。みな安達太良山1700mの看板を手に掲げて記念撮影をしている。我々もそれにならって慌ただしく写メをとって早々に下山する。下りは方向を見失い、登山道でない場所から這うようにして山頂を降りた。
ヤマケイの地図でそれほど遠回りではなく見えたので、峰の辻に向かう。安達太良の山頂からの流水が一体に流れていて、苔と小さなお花畑の様、周囲のガレ場と溶岩と赤土だらけの風景の中で、小さなオアシス風情だった。くろがね小屋を下に見ながら峰の辻で折り返して牛の背に戻り、鉄山に向かう。ここでも左側に沼の平を見おろせ、尾根伝いに火星の表面を歩いている気分。鉄山はやはり溶岩の小高い山で、どうやったらここを超えられるかと思うほど急に見えた。
鉄山の陰で風が弱まっていたので、小休憩をとり、鉄山を超える。そのあとは、笹の野原を避難小屋に向かう。このころから西のほうに黒い雲がでてきて、周囲もガスがかかり、小雨が降ってきた。慌てて避難小屋に入り、雨具を着こむ。避難小屋はめずらしく明るくきれいで地元の登山客が酒盛りをしていた。お菓子を進められるも振り切って出発。
しばらく行くと、不思議とガスが晴れ、またよい天気。しかし、だんだん足元が険しくなってきて、あちこち地割れがあるような場所になってきた。遠くを見ると、中年女性の集団が崖を降り始めるのが見えたが、あれを追い越すのは大変だなと思いながら先を急ぐ。
胎内岩にさしかかったが、ザックを背負ったままでは胎内岩をくぐれないので、いったん胎内岩を登り、穴の先にザックを降ろして、身軽になって胎内岩をくぐる。そのあとはひたすら急斜面を下に降りる。あっという間に中年女性の集団に追いついたが、快くパスしてくれる。10人以上のおばさんたちを追い越すと白砂のザレ場に差し掛かり、足元を滑らせながらさらに降りていく。あちこちから細い水流が集まりだし小川のようになってきた。いよいよ沼尻温泉の源泉にたどりついた。
源泉口から滔々と熱い硫黄泉が噴き出していて、あちこちに小さな滝つぼ状の湯だまりを作りながら流れている。温度を確かめながら下流におりていく。前回、登山者が入っていた比較的大きな湯だまりを見つけ、さっそく服を脱いで入浴する。湯面の下は沈殿した硫黄が1センチくらいに積もっていて、脚をおろすたびに硫黄で湯が黄色く濁る。下山途中あちこちすりむいていたので傷口がしみる。
観光客のおっさんがみなさんここらへんで入るんでしょうかなんて聞いてくる。自分で判断しろや(笑)。ちょっと湯が熱すぎるので、下流に数十m移動して適温の場所を見つける。おっさんは僕らがいる場所が空いたのでそこで入浴するらしい。そちらを見ると湯が熱くて真っ赤になりながらフリチンで涼んでいた(笑)。水着はいるよね(笑)。
野天風呂を楽しんでいると下流から手ぬぐいを首にかけたカップルがやってきて、あたりをうろうろしてる。こちらはいい加減野天風呂を楽しんだので、また登山服を着て下山し始めた。ちょっと歩くと先ほどのカップルが湯につかっている。なんと女性はノーブラノーパンだった!!
水着の用意してくるなんてわれわれだけかね。
白糸の滝をすぎ足場の悪い登山道を30分ほど歩いて沼尻口駐車場に到着した。朝は駐車場からみて右側の登山道を登り初めて、左の登山道で到着したことになる。左の登山道は入山禁止の表示なんだけどね。
初めての安達太良山は、ドラマチックで絶景のお山だった。これだけ絶景に恵まれて風景に飽きの来ないお山は初めてだった。野天風呂も最高で、ぜひまたいい時期に来ようと誓ったのだった。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
【その他】 コース定数 28

登った山

安達太良山

安達太良山

1,699m

鉄山

鉄山

1,700m

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