行程・コース
天候
初日)晴れ時々曇り、二日目)晴れ、最終日)雨、
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路)沼田840→尾瀬戸倉958、戸倉1010→鳩待峠1045、
復路)鳩待峠830→戸倉905、尾瀬戸倉927→沼田1049、
この登山記録の行程
【1日目】
鳩待峠(10:52)・・・山ノ鼻(11:55)[休憩 5分]・・・牛首(12:40)・・・牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)(12:52)・・・竜宮十字路(13:24)・・・見晴(下田代十字路)(13:47)
【2日目】
見晴(下田代十字路)(05:15)・・・燧ヶ岳分岐(05:38)・・・柴安嵓(08:21)[休憩 20分]・・・俎嵓(09:05)・・・ナデッ窪道分岐(09:33)・・・浅湖湿原(11:02)・・・沼尻平(11:29)[休憩 5分]・・・白砂峠(11:52)・・・燧ヶ岳分岐(12:44)・・・見晴(下田代十字路)(12:52)[休憩 50分]・・・竜宮十字路(14:40)・・・牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)(15:20)・・・牛首(15:35)・・・山ノ鼻(15:52)
【3日目】
山ノ鼻(07:05)・・・鳩待峠(08:05)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
(アプローチ)
2020年秋の尾瀬は、バスタ新宿発尾瀬戸倉行きの高速バスの運行は10/11に終了。JR沼田駅から大清水行路線バスに乗車してアプローチしました。路線バスで戸倉・大清水まで乗車する乗客は自分を含めて3名程度でした。うちハイカー風の乗客は自分ひとり。ちなみに尾瀬戸倉から鳩待峠行きのシャトルバスの方は11/3迄運行しています。尾瀬戸倉のバスチケット売り場で今年もシーズン終了ですねと声をかけると、今年の紅葉は1週間ほど遅れていて今がピークですよと嬉しい情報が返ってきて、気持ちが高まります。シャトルバスから窓越しに鮮やかに紅葉したカエデやモミジを見つけると思わず見入ってしまいます。近くの山並みも赤と緑が入り混じって光に輝いていました。
(宿泊)
テント泊と小屋泊を組み合わせた2泊3日の山旅。初日は2020/10/15(木)。鳩待峠から見晴キャンプ場までのほぼ平坦な木道歩きです。山にはモミジ・カエデの赤、尾瀬ヶ原は花は終了して枯れた草が黄金に輝き、遠く鹿の鳴き声が湿原に響いていて、晩秋の侘しさを感じます。これはこれで静かでしっとり暮れゆく秋を堪能できます。今年は熊の出没が多く山の鼻キャンプ地は10月に入ってクローズされてます。見晴キャンプ地にテントは4張りほど。山小屋はコロナ禍の影響もあってもともと休業している所も多く、見晴地区でまだオープンしていたのは弥四郎小屋・桧枝岐小屋・燧小屋の3件のみです。
(燧ケ岳)
二日目は夜半から晴れて星も見える晴天。朝5時にテント場を出発し、見晴新道を経て燧ケ岳を目指します。事前情報の通りぬかるみが多く歩き難い登山道で、ずっと森の中を行き7合目付近まで展望はありません。廃道になった温泉小屋から登るルートとの合流地点(温泉小屋分岐)でようやく尾瀬ヶ原方面の景色が開けます。見晴からここまで約2時間半かかりました。燧ケ岳頂上のある柴安嵓は南西に尾瀬ヶ原を見下ろしその向こう至仏山を望み、西は平ヶ岳、越後駒ケ岳を展望できます。南東はもう一つのピーク、俎嵓があるので多少展望は落ちますが、尾瀬沼が朝日に反射して輝いて見えます。なんと言っても、尾瀬ヶ原と至仏山の光景は碧空に浮かび、地球が丸いんだと実感できる素晴らしい光景でとても印象に残りました。
俎嵓には三角点があります。柴安嵓からいったん高度を下げ、再び登り返すこと約30分かかります。石の祠がいくつか安置されていて山が信仰の対象でもあるようです。コースは御池方面と尾瀬沼方面が俎嵓頂上で分かれます。また尾瀬沼方面は、しばらく下りた先で更にナデツ窪と長英新道を分けるので要注意です。私はナデツ窪分岐を見落として長英新道を下山してしまいました。長英新道は、比較的平坦でぬかるみも少ないですが、展望のない森の中を長く歩くので若干飽きが来ます。
(尾瀬沼)
尾瀬沼に出ると沼を周回する歩き易い木道があります。濡れていると滑るので注意が要りますが、本当によく整備されています。日も高くなったお昼くらいは、風も弱くポカポカ陽気となり、木道脇のテラスでお昼寝している人を見かけました。自分も真似してお昼寝したかったのですが、見晴に帰ってテントを撤収しないとならないので先を急ぎます。沼尻で尾瀬沼とわかれ、見晴方面へ白砂峠を登ります。尾瀬沼方面から尾瀬ヶ原に抜けるコースで、沼尻の方が見晴より標高が高いため、白砂峠へはわりと直ぐに着きます。峠の前後に木道は無く普通の山道です。スニーカーだとちょっと難があるかもしれません。この日、約7時間かけて燧ケ岳を経て見晴へ戻ることができました。テントを撤収して山の鼻へ向かいます。
見晴から山の鼻へ向け歩くと目の前に至仏山が見えますが、振り返って午後の日が当たる燧ケ岳の方が印象深かったです。尾瀬ヶ原の黄金色の上に紅葉に染まる燧ケ岳のピラミタルな山容が青空に映えて本当に絵になる光景です。いつまでも、何回でも振り返って見とれていました。
(至仏山荘)
さて2泊目は至仏山荘です。GOTOキャンペーンが利用でき、2食付き料金が3000円ほど割安となります。また地域共通クーポン券1000円がもらえて、これが帰りに戸倉までのシャトルバスで利用できるのでとってもお得でした。お風呂にも入れて食事も美味しく、同宿したハイカーとの山談義も面白く、時間を忘れるひと時です。やっぱり小屋はいいですね。
(雨の鳩待峠)
最終日は夜半から土砂降りの雨となりました。至仏山、自然研究路の散策は断念して帰路につきました。山の鼻から鳩待峠まで約1時間。雨に濡れた紅葉も良いものです。雨具のフードを被ると視界が狭くなるので、こういう時は傘が良いですね。私はモンベルの日傘兼用のトレッキング折り畳み傘を利用しています。軽くて丈夫、普段使いから重宝しています。この日、至仏山、燧ケ岳は初冠雪でした。季節は足早に進みいよいよ冬。自然は静かに眠りに就きつつあります。尾瀬の随所で木道整備や橋の補修が11月末まで続くようで、来年の安全ハイキングへの備えがもう始まっています。今度はぜひとも花の咲き乱れる初夏に訪れようと思いを抱いて、雨の鳩待峠を後にしました。
フォトギャラリー:13枚
鳩待峠の登山道入り口
特に赤と黄のグラデーションが美しいヒナウチワ(?)カエデ
なんという樹木だろう?
山の鼻を出て直ぐのところで振り返って至仏山を見る
ズミ
見晴キャンプ場
見晴新道、柴安嵓直下より尾瀬ヶ原を望む
柴安嵓からの展望
朝日に輝く尾瀬沼
見晴から山の鼻へ向かう途中、燧ケ岳を望む
竜宮尻付近より燧ケ岳を望む
至仏山荘
鳩待峠より初冠雪となった至仏山を望む
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー | 非常食 |
行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー | カトラリー |
みんなのコメント