行程・コース
天候
初日:晴れのち曇り、2日目:快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
丹波山村営駐車場(無料)利用
きれいな水洗トイレ/洋式あり(要協力金)
登山ポストあり
この登山記録の行程
【1日目】
小袖乗越(05:55)・・・堂所(07:30)[休憩 10分]・・・七ツ石小屋(08:25)[休憩 15分]・・・七ツ石山(09:10)[休憩 5分]・・・ブナ坂(09:25)・・・雲取奥多摩小屋(09:55)[休憩 15分]・・・小雲取山(10:30)・・・雲取山(11:00)[休憩 30分]・・・雲取山荘(11:55)
【2日目】
雲取山荘(05:35)・・・雲取山(06:05)[休憩 30分]・・・小雲取山(06:55)・・・雲取奥多摩小屋(07:15)・・・ブナ坂(07:45)・・・堂所(08:35)[休憩 10分]・・・小袖乗越(09:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
単独テン泊の計画をしていたのは(中止になりましたが)、もう20年も前のこと…。
以来、長い間、何となく機会を逃していた雲取山に、ついに夫婦で臨める日が来ました。
そういえば、2016年から2017年にかけて、「年賀状用の写真撮影のために登山者が急増している山」として、何度かニュースでも取り上げられていた、標高2017mの雲取山です。
…で、旬は過ぎたかと思ったら…2020年秋、今度の話題は、人気アニメの「聖地」なの…?
知らずに雲取山荘の予約をしたけど…もしかして、これからまた混雑しちゃう…の?
紅葉の情報も出て、久しぶりの晴天予報の週末は混雑必至!と、早起きして乗り込んだ丹波山村営駐車場。 5時到着でギリギリセーフ! 続々と到着される車で、15~20分ほどで満車になりました。
(翌日、朝の10時時点では、かなり強引な停め方の車も多く、出るのも一苦労の状況に…)
アニメのせいでもないでしょうが、ずっと人気のお山であることは間違いないですね。
登山口から堂所までは、多少の緩急はありながらも全体としてゆったりした登りです。
緩急と言っても、「緩やか」と「急」ではなく、「緩やか」と「もっと緩やか」という感じ。
倒木をまたぐような箇所も幾つかありますが、概ね歩きやすいと言ってよい登山道が続きます。
ただ、すれ違いに注意が必要なほど狭い場所や、谷側に傾いた部分、崩れかけている所や滑りやすい木の根なども多く、「行きはヨイヨイ」で、疲労のたまった帰り道には注意が必要(暗くなったら尚更)です。
七ツ石小屋には、水場(無料)とペーパー完備の清潔なトイレ(要協力金)の他、売店もありますが、カップ麺などは「自分でお湯を沸かす」必要があるようで、容器は持ち帰りとのことでした。
(七ツ石小屋も七ツ石山もパスして行く道はありますが、雲取奥多摩小屋のトイレが使えなくなってしまった現在、雲取山避難小屋までトイレは無く、ここで寄っておくのが正解…かと)
小屋から七ツ石山へはやや急な登りで、山頂からはまた、折角かせいだ標高を一気に下げます。
この時は、日も陰って冷たい風が吹いていたので、下りではとても寒かったのですが、それも束の間…石尾根からやがて再び登りが始まり、ザレて地味に足にくるピーク続きで確実に体温は上がります。
暑い時期なら水分・塩分の補給には十分に気をつけて、また、エネルギー補給も大事なところでしょう。
雲取山避難小屋は、とてもキレイです。(立派な屋根もベンチもあり、休憩には最適です!)
一段下がったところにトイレがありますが(和式のみ)、ペーパーは設置されておらず、使用済みのペーパーは「持ち帰り」として、ポリ袋が置かれていました。
東京都最高峰・雲取山の山頂の立派な標柱は、この避難小屋より少し歩いたところにあります。
山頂より、コースタイム20~25分(地図により異なる/下り)で、雲取山荘に到着です。
この日は、前日の雨のため泥濘も多く、急傾斜の石や木の根の下りには神経を使いました。
最後は木の階段を下って行くのですが、到着してみれば雲取山荘の玄関は閉ざされ(鍵はかかっておらず、売店対応はあったようですが…)、「受付は午後2時から」の張り紙が…。
晴れていたからまだ良かったけど、雨だったら軒下で1時間、2時間待つというのはキツイと思います。
…というか、晴れていてもじっとしていたら寒いです。(仕方がないのでウロウロお散歩…)
雲取山荘の秋冬の魅力と言えば、コタツ!! これは本当に有難かったし、嬉しかったです。
個室利用料4000円を支払いましたが、最盛期なら10人(以上?)になりそうなお部屋を2人で独占!
その上、jROの割引で500円×2を引いていただき、その分でビール(350ml缶)が飲めました。
夕食は、ご飯のみお代り可。(おかず少なめなので、こっそり梅干しでも持ち込みましょう!)
翌日未明、外のトイレに(雲取山荘では建物内にトイレはありません)下りる階段に、霜!!
水道は、常時水を流したままにしている水場の一カ所を除き、全て凍結していました。
テント場は、かなりの混雑だったようですが…寒かっただろうな…と思いました。
非常時のビバーク(救助待ちなども含め)は、もう、命がけ!の季節になったと思いますね…。
日曜日の朝は、これ以上ない!という位にいいお天気の「お山日和」で、すっきり晴れ渡った秋空に威風堂々、日本一の富士の山を望みながら気持ちよく歩けました。
この山域に限らずですが、本当に、天候さえよければ、緩やかな登山道では特に問題もなく、初心者でも家族連れでも、楽しく不安なく歩けてしまうだろうと思います。
ただ…コースタイムで往復約10時間(休憩含め)というのは、やはり初心者には日帰りはお勧めできないな…と思います。
たとえば、「聖地巡礼」などで行かれる場合、日の短いこれからの季節は勿論のこと、積雪期や寒暖差の激しい残雪期も、天気の安定しない初夏も、熱中症の危険性高まる盛夏も、初心者だけで「日帰り」往復というのは無茶だと思うので、ちゃんと「経験者」と一緒に、そして必ず「1泊」して楽しんでいただけたらいいな…と思います。
今回の「鴨沢コース」は、元々は七ツ石神社への参道だったそうです。
どうしても日帰りで…という場合は、先ずは七ツ石山まで往復してみるのも一案かもしれません。
この山域の雰囲気は十分に味わえるし、その先もちゃんと歩いて往復できそうかどうか、きちんと判断することも可能なのじゃないかな?と思います。
長い道のりというのは、体調不良や怪我だけでなく「靴擦れ」や「マメ」などの心配もあります。
一度足が痛くなってしまうと、絆創膏やテーピングで応急処置をしても、その後はずっとツライ…。
往復の「往」が長ければ、当然その分「復」も長くなるので、ちゃんと「安全に帰れる」ところまでしか行かないというのは、実は初心者にこそ一番大事なことかな…と思います。
秋冬の日の短さも、一般には「日没時間」で考えるのだろうと思いますが、お山の中では少し違います。
暗い森の中や日の当たらない斜面では、午後1時・2時でも薄暗い感じになり気分的に焦りやすいのです。
焦った状態だと、「緩い下り」となる鴨沢コース終盤は、スピードを上げたら危険度が増すような狭い場所もたくさんあり、ヘッドランプが必要なほど暗くなってしまったら「谷」の闇の境目もわかりにくくて、ちょっとした躓きなどでも大変危険なのです。(…って、「そんなことわかってる!」人の方が多いと思いますが……つい…)
どんなブームでも、お山が話題となったり人気スポットになったりするのは嬉しくもあり、また心配でもあり、でも、それで山歩きが好きになってくれたら嬉しいな…と、山好きオバサンは思うのです。
帰りは「のめこい湯」でのんびりして、お蕎麦をいただきました。(ビール飲めなくて残念!)
その後は、バイクと自転車だらけの青梅街道をひた走り、運転席の夫は大変だったと思いますが、助手席の私は、秋晴れの奥多摩湖の美しい紅葉を車窓に楽しんで、たいへん充実した休日となりました。
フォトギャラリー:16枚
七ツ石小屋の紅葉が綺麗でした。
赤い首輪の、とても綺麗な猫ちゃん。
毛繕いをしていて、「こっち向いて~!」って声かけたら、睨まれてしまった…。
写真が下手ですが…
山肌も美しく紅葉していました。
ずっとこんな感じです。
道のりは遠く…初日は雲が多く…。そういえば、初日は「ヤスデ」が大量にいました。
山頂。
人が映り込まないタイミングは難しい…。
翌朝です。
霜柱は、8cm以上あったと思います。
綺麗な避難小屋。
ずっと富士山がくっきりと見えていました。
ズーム!
名残惜しいです。この後は、ずっと日陰をゆるゆる歩きます。
のめこい湯は、単純硫黄泉。いい感じのお風呂です。JAFのカードで割引があり、1人900円→800円になります。
「道の駅たばやま」の奥にあり、吊り橋を渡って行く感じも素敵です。雲取山や七ツ石山のステッカーなど、デザインの素敵なグッズも色々ありました。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー | |||||
【その他】 携帯トイレ、マスク類、除菌グッズ、ゴミ用チャック付ポリ袋、体温計、インナーシーツ、椅子、座布団 |