行程・コース
天候
1日目、2日目ともに晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路:JR塩山駅より西沢渓谷迄バス。バス乗場は長蛇の列。2便増発。登山前準備として水を汲んだりトイレに行ったりするには、終点の西沢渓谷で降りるよりも一つ手前の「道の駅みとみ」で降りたほうが良かった。終点は水なし、トイレは1㎞先。
復路:大弛峠よりバス(柳平乗換)でJR塩山駅へ。乗車前の申告で塩山温泉街で降ろしてくれる。今回は時間がなく温泉はパス。
この登山記録の行程
【1日目】
西沢渓谷入口(10:00)・・・近丸新道入口(10:15)・・・徳ちゃん新道入口(10:20)・・・合流点(12:15)[休憩 20分]・・・木賊山(14:10)・・・甲武信小屋(14:30)
【2日目】
甲武信小屋(05:47)・・・甲武信岳(06:12)[休憩 8分]・・・両門ノ頭(07:55)[休憩 10分]・・・東梓(09:50)・・・国師のタル(9:55)[休憩 4分]・・・天狗尾根分岐(11:25)・・・天狗岩の途中まで下って引き返す[60分]・・・国師ヶ岳(12:39)[休憩 5分]・・・北奥千丈岳(12:55)[休憩 5分]・・・大弛峠(13:38)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
1日目:紅葉シーズンで西沢渓谷行のバスは長蛇の列。2台増便、計3台で全員が8:30便に乗れた模様。終点の西沢渓谷には水場・トイレ無し。トイレは約1km先と徳ちゃん新道入口にあるが、登山準備には終点の一つ手前バス停「道の駅みとみ」で降り水の確保とトイレを済ませたほうが良かった。終点バス停より10分程歩いたトイレの隣に、小さな祠と「大嶽山那賀都神社」の幟あり。ここは2日目に計画している「天狗岩」にある神社の本院(天狗岩のは奥の院)。無事をお祈りして登山開始。
少し先の分岐で徳ちゃん新道に入りしばらくすると樹林帯の急登が始まる。樟や楓の紅葉を眺めながらの登り。粘土質の滑りやすい土+段差の大きな岩でかなり足を使う。木々の間からギザギザの鶏冠尾根が見える。登山道には多足類(いわゆるゲジゲジ)が結構いて、他の山域ではあまり見ないのでぎょっとする。標高1700mを越えた辺りからシャクナゲが増え始め、やがてトンネル状に頭の上を覆うようになる。花の時期はすごくきれいなのだろう。他の木から落ちた枯葉が掌状の葉元にたまって、ぱっと見茶色い花が咲いているように見える。2時間程で近丸新道と合流し戸渡尾根に入る。標高が高くなって周囲の木はシラビソやダケカンバに変わってきた。ゲジゲジはいなくなったが周囲がガスに覆われてしまい、西側に開けた岩地に出たが展望なし。再び樹林帯に入りひたすら登る。
破風山、鶏冠尾根の分岐を過ぎると程なく木賊山に到着。ここからシャクナゲのトンネルを登り切ると、前方が開けて甲武信ヶ岳が見えてくる。トンネルを出て裸地を下ると、いつの間にかガスも晴れて甲武信から国師が岳への稜線が見えている。再び樹林帯を通って甲武信小屋に到着。山頂往復の時間はあったが徳ちゃん新道で酷使した足を休めるためそのまま小屋へ。夕食後DVD上映会。8時消灯。
2日目:4時半頃に小屋の明かりが点く。日の出は6時ちょっと前と聞いているので5時朝食後急いで身支度を整え山頂へ向かう。小屋前の空は少し焼けている。頂上の少し手前の岩場で日が昇ってしまいご来光には間に合わなかったが、朝焼けの富士、国師が岳と朝日岳の間に白根三山、金峰の五丈岩から少し右に八ヶ岳が浮かんで見える。そこからひと登りで甲武信ヶ岳山頂。手前の岩場のほうが展望は良かった。山頂を後にしガレ場を大弛方面へジグザグに降りる。
樹林帯に入り千曲川の源流へ抜ける登山道との分岐までは大変良く踏まれた広い道、分岐を過ぎると幅が狭くなり途端に道のグレードが落ちるが、踏み跡明瞭でリボンもたくさんついている。ここから国師ノタルまでは2200m~2100m位のアップダウンの繰り返し。倒木もあるにはあるが、通過に苦労をするようなものはない。登山道を整備してくださっている方々に感謝。展望はないがきれいな苔の森が続く。約2時間で両門ノ頭に到着。朝食があまり食べられずここで行動食を少し補給。少し景色を楽しんで再び森の中へ。国師ノタルからは標高2500m前後までじわじわと登りが2時間程続き結構脚に堪える。
登り切った所が天狗尾根の分岐。疲れ切った脚で天狗岩まで往復し、帰りのバスに間に合うか・・・天気はサイコー、昨日西沢渓谷の本院参りしたので奥の院まで予定通り行ってみようということになり、ザックをデポしサブザックにチェンジしてロープをくぐって天狗尾根へ。シャクナゲの枝をかき分けた後大岩の重なる岩場に突入。眼下に天狗岩と岩の先端から突き出た剣が見えてきた!あそこまで行くのかと躊躇しながらも降下。ところが20分程降りた岩場でリボンが途絶えてしまい、よく目を凝らして探すも見つけられず。天狗岩は見えているもののここから目印無しに岩をたどっていけるだろうか、等と考えているうちにどんどん時間が過ぎてしまい今回は諦めることに。あぁ残念!来た道を縦走路まで戻るのがまた大変。大岩をよじ登り短い足で何とか足掛かりの岩を探って縦走路へ復帰。国師が岳~大弛峠間は5年前にも訪れているが、ガスで展望がなかったので、今回はたっぷりと景色を楽しみながら大弛峠へ下山。北奥千丈から国師が岳・前国師が見えることに今回初めて気が付いた。
途中すれ違った人は5人、同じコースを来た人は(多分)1人のみ。楽しみにしていた天狗岩にたどり着けなかったのが残念だったが、天気に恵まれ静かな森の中の縦走を堪能した2日間。いつか、天狗岩はそれだけにターゲットを絞って、大弛峠からピストンで行ってみたい。