行程・コース
天候
高曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
往)JR奥多摩駅 8:10発日原鍾乳洞行きバス(平日ダイヤ)
復)東日原 14:50発のバスにて、東一丁目下車(三河屋旅館最寄り)
この登山記録の行程
鍾乳洞バス停(8:40到着)-一石山神社(8:50/9:00)-(小川谷林道)-カロ―橋・ハンギョウ尾根取り付き(9:26)-モノレール軌道合流(10:33)-(モノレール軌道沿いの尾根)-モノレール終点(11:33)-都県境尾根・板形ノ頭(11:37)-ハナド岩(11:47/12:03)-三ツドッケピーク手前のテラス(12:26/12:30)-三ツドッケ(天目山)(12:35/12:50)-一杯水避難小屋(13:03)-アンテナ(13:40)-旧日原小学校登山口(14:21)-(集落散策、熊野神社)-東日原バス停(14:40)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
念願の小川谷からハンギョウ尾根を伝って三ツドッケに登ってきました。寄り道した二つの展望テラスからの眺めは格別です。平日ならではの、ディープな奥多摩に触れた一日でした。
≫小川谷林道が歩けるようになったと知っては居ても立ってもいられません。紅葉の進み具合を考えれば今週がベストなのですが、週末の天気が不安でしたので、思い切って金曜日に有給休暇を取りました。通勤通学の電車の中では少々引け目を感じましたが、奥多摩駅に着く頃にはすっかり山モードです。
日原行きのバスに乗るのは運行復旧以来初めてです。出発前に川乗林道と稲村尾根が通行止めであることを知った何人かが慌ててバスを降りて行くのを見ながら、そういえば2年前、小川谷林道が通れないことを知らずに出掛けて行って慌てた自分を思い出し、改めて事前準備の大切さを思います。
小川谷は東日本大震災以降長らく通行止めでしたので、その後山歩きを始めた者にとっては未知の領域です。奥深く近寄り難い酉谷山を源流として、あたかも一見さんお断りの老舗料亭といった風格があり、2年前は軽くあしらわれた様な心境でしたので、今回は期待と不安で一杯です。谷の入り口の一石山神社に懇ろなお参りを済ませて踏み入った林道の景色は、見るもの全てが新鮮でした。
ハンギョウ尾根は登山詳細図が頼りのバリエーションルートですが、登山口は明瞭で尾根筋には比較的しっかりした踏み跡がついています。 途中、ザレと落ち葉で歩きにくい急斜面では、周りの紅葉に励まされながら、久し振りにバリエーション尾根の醍醐味を味わうことが出来ました。
因みに、登山詳細図に記載のある「モノレール並走」は昔の軌道跡だろうと勝手に思い込でいましたので、現役のモノレールと鉢合わせしたのには驚きました。考えてみればこれも平日ならではの事でしょうから、山の静けさを破るエンジン音も楽しき思い出というものです。上半分はモノレール軌道沿いに歩くという、一風変わった尾根歩きでしたが、無事、長沢背陵に合流して一安心、ハンギョウの漢字が「板形」である事も分かってスッキリしました。
ハナド岩から紅葉に染まった小川谷の全容をじっくりと堪能した後は、三ツドッケ直下の展望テラスにも寄り道して東西南北の眺めを満喫しました。頑張れば14:50のバスに乗れそうでしたので、山頂でのカップラーメンはお預けにしてヨコスズ尾根を一気に駆け下り、お陰で麻葉の湯で汗を流すことが出来ました。
本日最後のお目当て、登山客のいない平日の奥多摩の呑み屋のカウンターは地元ネタで満載です。まだまだ一見さんの域を出ませんが、週末には味わえないディープな奥多摩を楽しんで、気持ち良く帰路につきました。
本日の総歩数29,358歩、歩行距離19.7km、消費カロリー1,233kcal、脂肪燃焼量88g也。
フォトギャラリー:89枚
日原行きのミニバス。出発前に川乗林道や稲村尾根が通行止めと聞かされて、5~6名程のハイカーさんがバスを降り、10人の登山客を乗せて出発です。
休日は東日原止まりですが、平日は終点の鍾乳洞行きとなりますので大分時間が節約できました。
小川谷橋を渡って小川谷へ向かいます。
念願の小川谷。期待と不安に胸が高鳴ります。
一石山(いっせきさん)神社にお参りして出発準備。今日は守屋さんの登山詳細図が頼りです。
こちらの方は、稲村尾根を急遽タワ尾根に変更して酉谷避難小屋に泊まるつもりとの事。情報不足感が否めませんが、大丈夫だったかしらん?
燕岩直下の日原燕岩洞門が完成して、小川谷林道の封鎖が解かれています。
洞門を通過して、燕岩と梵天岩を振り返ります。(梵天岩は、昔は6本もあったそうです、、、)
「林道小川谷線」入口。ロープを跨いで進みます。
人形山、タワ尾根へのルート入口は閉鎖されていました。
小川の大滝の滝壺。滝そのものは木の枝が邪魔になってすっきりとは見えませんでした。
今度は鉄格子のゲートを通過します。「林道から三又経由酉谷山避難小屋までの登山道は崩落の為通行できません。」とあります。
小川谷。
♪
念願だった小川谷林道、目に映るもの全てが新鮮に感じられます。
カロ―橋を渡ったところが、ハンギョウ尾根の取り付きです。
カロ―谷沿いに小径がありますが、そちらには進まず、直ぐに尾根に取り付きます。
薄いながらも、踏み跡はしっかりしています。
「なんて木ダッ!」
登山詳細図に記載のある「小屋跡」を通過。
小屋跡地点から10分ほど針葉樹林を登って、広葉樹林帯へと入って行きます。
尾根の南面を巻く踏み跡がありますが、こちらには進まず、尾根を直登します。
暫く、急傾斜の尾根腹を登ります。
登山詳細図に「根張樹」と書かれている木と思われます。
ミズナラでしょうか?、太い幹が3本に分かれた中々の巨樹です。
巨樹と紅葉。
急傾斜の直登に喘ぎながら振り返ると、特徴的な姿の天祖山が見えました。
下の方から微かにエンジン音が聞こえてきました。もしやと思って良く見ると、前方の尾根筋にモノレール軌道が伸びています。
定期点検に来たとという水道局の3人の好青年。奇跡的なタイミングでの鉢合わせに双方ビックリです。
その先は、モノレール軌道に沿って尾根線を登って行きます。
紅葉を楽しみながら先に進みますが、、、
やはり、モノレールには敵いません、、、お先にどうぞ~。
長沢背陵が見えてきました。
「2,000m/2450m」のモノレール標識。
登山詳細図で「岩稜注意」と書かれた箇所ですが、特に問題なし。急斜面なので、レールを手擦り代わりにして通過しました。
まだ新しい感じのフン。クマですね、、、。
モノレールの終点地点。長沢背陵は目と鼻の先です。
長沢背陵の登山道に合流しました。尾根の下降口にはトラロープと通行禁止の札が架かっています。
板形ノ頭(1,553m)、ハンギョウの漢字が判明してスッキリしました。
ハナド岩に向かう途中で、モノレールの3人とすれ違いました。「早いですね~」「楽ちんですね~」等と談笑して別れました。
ハナド岩に到着です!。足元にあるのはまっくろくろすけ?
長沢背陵の南面に僅かに突き出たハナド岩からの絶景。
歩いて来たハンギョウ尾根。奥のピークは先週歩いた鷹ノ巣山ですね。
中央からせり上がる四間小屋尾根のピークがウトウの頭、その奥が天祖山、更に奥が雲取山と芋の木ドッケンですね。
大栗尾根越しの酉谷山。雰囲気あるな~。
手前から、ハンギョウ尾根、ヨコスズ尾根、石尾根、そして御前山。遥か先に丹沢山系。
もう一度、錦色のハンギョウ尾根。
路を戻って、三ツドッケ(天目山)に向かいます。
ピークの手前で尾根の北側の展望テラスに寄り道。大平山がきれいに見えます。
三ツドッケの二つ目のトッケ。その奥に武甲と秩父盆地が見えます。
一瞬、隣のトッケまでの寄り道も考えましたが、、、「今日はこの位にしといたろ。」
少し藪を漕いでルートに戻ります。
そして三ツドッケの頂上へ。
蕎麦粒山への縦走路。
ヨコスズ山の向こうに、大岳山と御前山。
石尾根、鷹ノ巣山の奥に富士山がうっすらと。
そして、ハンギョウ尾根と雲取山
少し青空が出てきました♪
下りの途中で見かけたシロヤシオ。本来はもっと赤くなる筈?
一杯水避難小屋への直ルートを下りて来ました。
そのまま、ヨコスズ尾根を下ります。
1,300m前後でも、未だ紅葉が残っています。
今年は赤系の紅葉が少ないようで、たまに見かけると、とても目立ちます。
♪
本仁田山の先に、御岳山の稜線が見えました。
東隣の鳥屋戸尾根の紅葉も見事です。
小川谷、長沢背陵に別れを告げます。
倉沢谷上部も錦色に染まっています。
かと思えば、未だ緑の葉も多く、まだら模様な印象です。
滝入ノ峰下のアンテナを通過。
右手の尾根筋の黄葉が綺麗です。
毎週見ているよ~!
折角なので、途中で巻き道を離れ、尾根筋の自然林の中を歩いてみました。
気持ちの良い尾根です。次にくる時は、滝入ノ峰から尾根筋を歩いてみましょうか。
最後は、森林館方面に下りました。
旧日原小学校が登山口となっています。
バスの時間まで時間があるので、日原集落を散策しました。
バス道の一本上の道沿いに、山間の集落には不釣り合いなコンクリート製の廃アパートがあります。
その昔、石灰採掘の奥多摩工業の社宅として使われていたそうです。
集落のはずれの熊野神社に下山のご挨拶。(丹生神社は見過ごしてしまいました)
お久しぶりの稲村岩。昔、石灰採掘の計画があったのを住民の反対運動で中止させたそうです。
村のシンボル、削り崩されなくて本当に良かったですね。
日原川の下流側にも、大きな岩壁があったとか、、、今は採掘跡の岩肌を残すのみです。
東日原バス停、14:50のバスに乗って帰りました。
予定より早い時間に戻って来れたので、麻葉の湯でゆっくりと汗を流します。
奥氷川神社にお参り。そろそろ寒くなっていたけど、大丈夫?
最後のお目当て、稲荷通りの「むら㐂」で風呂上がりの一杯♪、平日のカウンターは地元ネタで溢れています。
おでんと、湯煎の熱燗を目当てにもう一軒。「しんちゃん」のお馴染みさんと楽しく盛り上がりました。
平日の奥多摩はとてもディープでした!
装備・携行品
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