(真名井北陵ルート)川苔山・日向沢の峰・有間山稜タタラノ頭(バラ尾根)ワンデイハイク
真名井北稜ルート、新蔵指ノ丸、雁掛ノ峰、川苔山(川乗山)、日向沢ノ峰、オハヤシの頭、仁田山、有間峠、タタラノ頭(有間山)、バラ尾根( 関東)
パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )
真名井北稜ルート、新蔵指ノ丸、雁掛ノ峰、川苔山(川乗山)、日向沢ノ峰、オハヤシの頭、仁田山、有間峠、タタラノ頭(有間山)、バラ尾根( 関東)
パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )
晴れ、部分的な巻雲(けんうん)。弱い風あり。
その他:
行き_
新宿駅05:16から乗り継いで07:00川井駅07:29(西東京バス)~07:37上日向バス停
帰り_
ノーラ名栗・さわらびの湯バス停(国際興業バス)17:05~17:50飯能駅18:05(西武線特急)~18:46池袋駅
(丸ガッコ内は地理院地図表記)
08:03~上日向バス停スタート
08:07~尾根取りつき地点
08:45~惣岳山or青木山(P710)
09:38~新蔵指ノ丸(P1002)~09:54
10:18~雁掛ノ峰(P1168)~10:23
10:38~赤杭尾根と合流する
10:59~川苔山(川乗山)~11:22
11:58~日向沢ノ峰~12:05
12:08~オハヤシの頭(有間山稜と長沢背稜の分岐)
12:34~仁田山(P1211)
12:48~有間峠
13:19~タタラノ頭(有間山P1213.4三角点)~13:34
14:01~一回目、林道を横断する
14:43~二回目、林道を横断する~14:53
15:38~三回目、林道を横断するが最後の下降路が見つからず
15:50~林道に戻る
16:13ごろ~観光釣り場
16:35ごろ~名栗湖南岸で軽トラックに拾ってもらう
16:40~さわらびの湯バス停
吉備人出版の登山詳細図とにらめっこして、登りは真名井北陵ルート・降りにバラ尾根を選び組み合わせてみた。登りはOKだが、降りは……(笑
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○ 真名井北稜ルート
上日向バス停から登山口までは数分の距離、東京電力の黄色い標柱からトレイルがはじまる(写真2)。ルートはほぼ東電の送電線鉄塔巡視路をゆき道ははっきりしている。仕事道なので寄り道はせずP710惣岳山(青木山とも)を巻くようについており、GPSで位置をとって横から上がった。P710ピークで左に進路を変える場所では伐採後の木々の間をぬって道が続いている。
P1002新蔵指ノ丸への登りにかかると送電線は北面を遠ざかってゆく。黄色い標柱は鉄塔のある右側の支尾根へ導くように矢印がついているが、ハイカーは高いところを目指してまっすぐ登って行けばよい。ピーク直下では傾斜がキツくなり、落ち葉の斜面を四つ足で登ることもあった。
P1168雁掛ノ峰への登りは木と岩が続く斜面、巻いたらしい踏み跡も南面にあるが手を使いながらまっすぐ登った。P1168通過直後のヤセ尾根風味はアクセントになっておもしろい(写真14)。
以降、斜度が落ち着いてからは赤久奈山からの登山道と合流するのを皮切りに分岐が多いが、道標がはっきりしており問題なく川苔山頂に着く。
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○ 川苔山からタタラノ頭(有間山P1213.4三角点)まで
日向沢ノ峰まで広々とした防火帯をゆく。石尾根をはじめとする東京都水道局の水源林として丁寧に手入れされている印象だ。のんびりムードもオハヤシの頭(有間山稜と長沢背稜の分岐)でギアチェンジしないといけない。2本立つ道標の、有間山稜を指し示すほうが簡素で地味なとおり(写真21)、ここから先は埼玉県だから都水道局とあしらいが異なる。有間山稜と真名井北稜の難易度は変わらないのではないか。登降を繰り返しタタラノ頭に着く。
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○ バラ尾根(タタラノ頭~落合の観光釣り場)
吉備人出版の登山詳細図奥多摩東編29番「バラ尾根ルート」にはこうある。
『登2時間30分、降1時間50分。林道をショートカットして有間山(タタラノ峰)から落合に下れる。経験者向き』
しかし緊急時にバラ尾根を下降するのは絶対に避けたほうが良い、と申し上げておく。踏み跡薄いオフトレイル(バリエーション)の下降はただでさえ尾根間違いをおこしやすいが、ここは大胆な方向転換が何ヶ所かある。「もしかして方角バラバラだからバラ尾根?」なんて思いながらGPSアプリ開きっぱなしで歩いたくらいだ。そして三度出合う林道への降りかたがはじめてだと厄介だろう。1本目と2本目はまっすぐ降りると擁壁の上に出る。直前にいずれも右に逃げるのがコツだ。ここを1時間50分で降りるには繰り返し歩いて地形が頭に入っていないと難しいはずで、必要があるなら有間峠の前後で近づいてくる林道を下ったほうが早いし安全だと思う。
本日の忘れ物はコンタクトレンズ、ケースを開けると空だった。斜面が目の前に近づく登りはまだしも、遠ざかる降りは路面の凹凸が拾いづらかった。それもこの尾根に苦労した一因かもしれない。
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○ ハイキングを終えて
今日は東電の送電鉄塔巡視路と東京都水道局の水源林巡視路、それに(林業の方々はもちろん入っているだろうが)ほったらかしに近い山道を歩いたことになる。距離あたりのコストは水道局が圧倒的だと感じる。ラクに歩かせてもらってありがたいが、「地面がほぼ万全で考えずに足を下ろせる」ことに気づくと、なんだそれじゃ街中の舗装路とおなじじゃないかと物足りなくもなる。緊張のある歩行がしたくてオフトレイルをやるようにしているが、役所(とそれに近い大企業)が手を入れた道なら一般登山道より整備されていることが多い。いっぽうで奥秩父のオフトレイルは極端に悪すぎて足がすくんでしまう。実力にあった山歩きができる場所を探すのは簡単ではない。
関連して、「長沢背稜」の名称の由来がぼんやりわかったような気がする。これは役所の用語だ。水道局が便宜的につけたのだろう。巡視路の一部と考えれば、稜線伝いをたどらずピークに上がらないのも合点がいく。必要がないし目的が異なるのだから。であれば「真名井北稜」は東電がつけたと解すべきだ。(※20201209追記~さきに水道局が「真名井北稜」と名づけており、そこを東電が借りているのかもしれない。時系列で考えればそのほうが妥当)
11月15日は狩猟解禁日。P710手前でオレンジのジャケットを着たハンターさんに遭った。まだ若い人で張り切っている印象だった。
名栗湖のほとりで仕事帰りの軽トラックに拾ってもらった。年配の地元の人に聞かれて経路を話すと
「バラ尾根!むかーしいちど歩いたなあ。。。なんでバラ尾根なのか、わからないんだけどね」
とのことだった。
(了)
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● お詫び
真っ先に書くべきですが、入山口からほどなくのどこかでゴミを入れたコンビニ袋を落としてしまいました。ギアホルダーなどに挟ます、ザックの中にしまうようにします。ご迷惑をおかけしたいへん申し訳ありません。
【その他】 ラ・スポルティーバのアキラ。テスラの起毛タイツにモンベルのショートパンツ。マウンテンハードウェアの速乾性長袖シャツ、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機、モンベルの雨具上下・ウインドブレーカー・ユニクロのライトダウン、ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・地図、キャメルバックのハイドレーションに水2L、コンビニおにぎりと菓子パン、非常食のカロリーメイト、下山後の着替え一式、サンダル。スタート時重量6.5kg。 |
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