登山記録詳細

無雪期登山
参考になった 5
極甘激辛ドーカク尾根 地理院地図「ウソは描いてないよ!」 丹沢 同角尾根(敷地山、芋ノ沢ノ頭、ワナバノ頭、大タル丸、女郎小屋ノ頭、モチコシノ頭、同角ノ頭)、テシロノ頭、石棚山(関東)
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記録したユーザー

鋸太郎 さん
  • 日程

    2020年11月14日(土)

  • 登山口へのアクセス

    マイカー
    その他:玄倉駐車場

  • 天候

    無風快晴

この登山記録の行程

玄倉駐車場0535……0606小川谷出合0606……0702敷地山(687P南)0702……0735芋ノ沢ノ頭(840P)0745……0811ワナバノ頭(936P)0811……0827小タギリ0829……0831白ザレのP_0831……0833大タギリ0840……0900大タル丸(1031P)0900……0910女郎小屋乗越0918……0926女郎小屋ノ頭0936……1028東沢乗越1029……1159同角ノ頭1220……1308同角山稜分岐1308……1321テシロノ頭1322……1346石棚山1346……1349県民の森分岐1349……1508穴の平橋1509……1539小川谷出合1539……1605玄倉駐車場


総距離 約18.3km 累積標高差 上り:約2,213m
下り:約2,214m
丹沢バリ、読図・よじ登り系です。
玄倉林道の小川谷出合から敷地山・芋ノ沢ノ頭・女郎小屋ノ頭を経て同角尾根を同角ノ頭まで歩いてきました。
丹沢バリの登竜門とも聖地とも言われる女郎小屋ノ頭、そしてそれを内包する同角尾根ですが、その称号にふさわしい難易度……
いや、少し違いますね。
「アメとムチの、極甘と激辛の振れ幅が半端ないルート」
これが一番しっくり来ると思います。
  
ともあれ「激辛」の部分はもう、
怖かったのなんの、どうしようかと思ったのなんの、
これ間違ったら帰るに帰れないよと思うことも一度や二度ではなく、
唯一の心の支えは
「何人もの人たちがこのルートを歩いている」
「てことは何とか歩けるルートがあるはずだ」
という思いだけでした。
いや、去年の台風とかで崩落個所があったら詰むんですけどね。
一般登山道ではありませんから、どこも崩落情報など公表しないでしょうしね。  
まあそこはもう出たとこ勝負でしたが、とにかくタフなルートでした。
  
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計画段階では朝6時に出発しても、山行終了は21時予定になりました。
道なき道ですから時間は多めに取ります。
先輩たちの記録がいくつもネットに上がっているのは承知の上ですが、
大体、丹沢の沢もバリも行きつくした人たちをして
「簡単に行けると思ってはいけません」
とか書くエリアです。
彼らのタイムレコードを自分に当てはめること程おバカなこともないでしょう。
  
また、何も冬至に近づくこの季節にとは自分でも思いましたが、低山は葉が落ちた冬の方が見通しが利きます。
落葉のじゅうたんが界面活性剤になるのはリスクですが、前日まで特にまとまった降雨なし、当日は終日晴れ予報。
お山のコンディションとしてはおそらく上の上でしょう。
最後は林道歩きになりますし、そこはヘッデンで歩いても良いです。
ということで、目標は日没までの林道への下山としました。
  
蛇足ながら、それなら出発をもっと前倒しては?とも一瞬考えましたが、さすがに小川谷出合の渡渉は明るくなってからにしたかったのです。
  
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■小川谷を渡る
玄倉の駐車場には5時頃到着。さすがに1台目です。
30分ほど歩いて小川谷出合に着きました。
穴が開くほど地理院地図とにらめっこして悩んだ小川谷出合の渡渉、と言いますかそもそも河原へ降りられるのかですが、
行ってみると遊漁券の販売看板などもあり、至って普通に降りられました。
水量も特に多くなく、難なく渡れてひと安心でした。
  
■敷地山(+687P)
さて、目の前に尾根の末端がそびえています。
急ですが、踏跡もうっすら見えます。
登って行きますとブナ主体の雑木林に「水源の森」の標柱も現れました。
ところが更に進むと、立派な丸太階段も登場。
これにはさすがに一瞬、頭の中が「???」でいっぱいになりました。
大体ここは、マイナーな登山道まで網羅している「西丹沢登山詳細図」にも登山道と記されていない山です。
ですが似たような階段を以前、同じ丹沢の中で見た事があるのを思い出しました。
鍋嵐の北、ゴジラの背尾根の末端近くです。
尚も登ると案の定、スギの植林地帯に出ました。
林業の方向けの道ですね。
不勉強だったのですが、帰宅後調べるにこの辺りは「御料林」とのことでした。
何と言いますか、知らないまま勝手に歩いて、陛下ごめんなさいです。
  
その後敷地山までは、一般登山道と変わらない歩きやすい道が続きます。
越えて進むと公園の様な広い尾根が現れます。
これがタイトルで言うところの「極甘」です。
正直ここまででしたら、煮炊きをせずにお弁当を持ってくる「ピクニック」に来るのもアリと思うほどでした。
ただ同時に
「バリとは言え丹沢も人の子だな(?)」
とか小さな慢心が生まれたのも確かです。
まあおよそ30分後には、少しづつ登山道ではないその本性に押され始めることになったのですが。
  
■芋ノ沢ノ頭(840P)
続く芋ノ沢ノ頭は山頂付近が鹿柵で覆われていました。
丹沢で言えば、臼ヶ岳もそうですね。
鹿柵は地理院地図には描かれていませんが、脚立でも設置されていれば、
「ニンゲンはこちらをどうぞ」
とも思えるのですが、それもありません。
と言う事はニンゲンにも越えて欲しくない柵ということです。
しかしこの頂の向こうに回り込まなければ先に進めません。
結局右回りを選びましたが、このトラバースはそれまでのお山歩きから一転、慎重を要するものでした。
  
■大タギリ・小タギリ
芋ノ沢ノ頭を越えると、またアメの様な広い尾根です。
あははうふふと堪能して歩いていると、頃合いを見てかムチが飛んできました。
ワナバノ頭から次のピークまでは、地図上は割と平坦に見えるのですが、何か切れ落ちた谷が行く手に現れました。
小タギリですね。
そのピーク(白ザレのP)の向こうには読図一年生でも分かる密な等高線(大タギリ)があり、そちらは事前から警戒していましたが、この小タギリは全く想定外でした。
そりゃ10m単位に満たない標高差は地図に描き様もありませんが、それまで
「地図に現れない標高差=小ピーク」
と思い込んでいましたので、すっかり思考の裏を突かれました。
  
でもまあ何とかよじよじ登ります。
白ザレのピークを越えますと、さあ大タギリです。
とにかく足元が簡単に崩れるので乗越に降りるのもひと苦労だったのですが、そびえる斜面はほとんど75度はある様に見えます。
ロープが何本もぶら下がっていますが、とにかく岩の質が悪くザラザラ崩れます。
強固に生えている木や根も多いですが立ち枯れも多く、結局は一挙手一投足を確実に進めないと一瞬で絶望的な事態になりかねません。
登る標高は20~30mでしょうか。
何とか無事に登り切りましたが、降りるのはゴメンだと思いました。
と言うことは、この先に何があっても進むしかないということです。
  
■大タル丸(936P)
大タル丸はどこが山頂か分からない、直前の大苦労の割にのどかなお山でした。
これも本記録における「極甘」の部分ですね。
  
■女郎小屋乗越・女郎小屋ノ頭
ですがお隣の女郎小屋ノ頭へはまた、なかなかの密な等高線が控えています。
激辛です。
降りて登れというのは分かるのですが、女郎小屋乗越へ降りるまでは特にロープなどもありません。
踏跡を探そうにも落葉で隠れています。
そもそも樹木などで下へのルートがはっきりしません。
乗越両端はどちらも切れ落ちた谷筋で、大量の落葉で下地も見えず、仮にそちらに迷い落ちても這い上がって来れるのか分かりません。
さすがに座り込んでしばらく考え込みました。
  
色々選択肢は挙がりましたが、脳内会議の結果自前のロープは出さず、小刻みに降りることにしました。
何とか降りると、はい登り返しです。
難易度は大タギリほどではありませんが、楽かと言うと決してそうではありません。
それでも登り切ると、広い山頂が広がりました。
山頂標識なんてありません。
でも女郎小屋ノ頭です。
ああ、着いた。
感無量でした。
  
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その後も苦労を小刻みに重ねさせられる羽目になったのですが、その辺りは写真コメントにて補記するとしまして、12時には同角ノ頭に到着。
玄倉林道の通行止でユーシンロッジまで行けない状況ですから、メジャールートに入ったとは言ってもさすがに誰もいませんでした。
  
どうしようもなく青い空を見上げ、耳を疑うような静寂の中、ベンチに寝っ転がって小休止を取りました。
無風快晴とは言え、本当に鳥の声、虫の羽音ひとつ聞こえません。
すると段々、観念的な空間で切り取られた箱庭の中、限界まで薄い寒天で固められた錦飾羹にされつつある気分にまでなってきましたので、これ以上にわか純文学バカになる前にと、起き上がって石棚山稜経由で下山開始した次第です。
  
石棚山から西丹沢県民の森へは急斜でしたが、それ以前に落葉とそれに隠された浮石に難儀しました。
それでも頑張って歩き、最終的には日没直前に全行程を終了することができました。
  
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蛭ヶ岳から眺める同角ノ頭が好きで、3年位前にようやく同角山稜経由で登頂できた際はとてもうれしかったのですが、その後メジャーコースでもある「同角山稜」とは別に「同角尾根」があると知り、そちらも是非とも歩きたいと思っていました。  
ですが軽く調べただけでも相当なバリ経験者向きなルートだと分かり、相応の準備とモチベーションが必要だとも思っていました。
  
念願叶って今回無事歩き通せた訳ですが、それでも尚
「詰めが甘かった」
と言いますか、正直
「まだまだ経験不足だな」
と反省させられることも多かったです。
経験不足、その最たるものが
「地理院地図に描かれていない地形は山ほど存在する」
ですね。
そういうものだと頭では理解していても、ではどういう地形の可能性があるかは、実際に歩いてみないとなかなか浮かばないかも知れません。
そういう意味では凄く勉強になった山行でもありました。
  
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今回もガチャ物を一式持ち歩きましたが、今回も何ひとつ使っていません。
帰宅後他の方の記録を見るに、自前のロープで懸垂下降したり、お団子のないフィックスロープで登る際にはハーネス+マッシャーを使用したりと、色々安全確保の工夫をされていました。
  
自分も懸垂下降を考えた場所が何か所かありました。
ただそこまでして降りるということは、基本もう登って来れないかも知れないと言うことです。
一度歩いたことがあるコースであるならまだしも、地形図だけで当たりを付けて歩きに来ているルートです。
その後のことを考えれば、簡単に道具を使うのは最善策には思えませんでしたし、そこまでしなければいけないルートはルートミスを先に疑うべきだと思いました。
結果としてその方針は間違っていなかったと思います。
  
因みに自分のガチャ物やロープは、基本進退窮まった時用です。
ハーネスなんて
「これ着けとけば、ヘリで救助される際に救助隊の方の手間がひとつ減るかも」
程度な意識です。
  
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で感想です。
  
・行程の大部分がザレているので、とにかく滑落の危険性が高い。
 今の季節は落葉がプラスされてさらに危険。
  
ですので今後も登山道に昇格することはないと思います。
でもその分、天空の公園の様な広い尾根がいくつもお出迎えしてくれます。
  
・エスケープルートに乏しい。ほとんどが急峻な沢ばかりで、沢歩きの熟練者でもない限り、沢を降りて下山など不可能。
  
と言いますか沢経由の下山なんて、より事故を重大にしてしまうフラグですよね。
実は今回歩いたルートが、このエリアでは一番易しいルートかも知れません。
  
・ピークでは割と電波は拾う。でも谷筋はつながらない。
 アマチュア無線機でも谷筋ではかなり弱い。
  
有事にどうすべきかとは考えていましたが、玄倉林道が開通しない限り、同角ノ頭に辿り着いても他の登山客の方に助けを求めるのは無理ですね。
(そもそも開通しても、同角山稜は登山客の稀なコースだと思います)
  
尚今回の山行では、石棚山稜に入ってから3組計5人の方にお会いしただけでした。
元々西丹は静かなお山ですが、それでもこの秋の好天にしては少なく感じました。
檜洞丸へはツツジ新道が多いのかも知れませんけどね。
大倉尾根はどうだったのかなあ。
  
・標識はおろか、テープの類、踏跡もない。
  
歩ける人からすれば「踏跡やん!」と思うだろう箇所は沢山あるのですが、その踏跡を追って行って切り立った斜面に至ったらどうする?という話ですね。
  
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そんなこんなで無事帰って来れましたが、計画段階・山行中・帰宅後と色々考えさせられた山行ではありました。
でも、でもですね。
怪我ひとつ、落とし物ひとつせずに歩き通せて、滅茶苦茶楽しかったです!
  
同角ノ頭直前の斜面ではいい加減フトモモが悲鳴を上げましたが、
RF+よじ登りで自力感が高く、こんなに多幸感に包まれた山行も久し振りでした。
  
どうしよう?
こっちか? 違うな。
こっちも絶対違うな。
あ、こっちは?
行けそうだ!
で次はこの斜面?
どう登るの?
などなど。
  
必死さが相まってか、或いはちょっと早い老年的超越か、なんか脳のバルブが1個ぶっ壊れたんでしょうかね。
いい山行でした。

登山中の画像
  • 丹沢でも地図に記載されることは稀な同角尾根ですが、大体こんな感じだと思います。
  • 通行止と言われている玄倉林道ですが、新青崩隧道までは行けるみたいですね。
  • 夜明け前の丹沢湖から出発します。
  • いつもの砕石業者さんの明かり。 午前6時にはガンガン仕事をされていました。
  • 西丹沢県民の森方面に向かいます。
  • この分岐を左に行くのは初めてです。
  • ソロ専の自分に三番が刺さるのは毎度のことですが、今回は全部刺さるなあ。
  • どこから河原に降りるのかな、と思っていたら
  • なるほど。 釣りをするには河原に降りないと無理ですもんね。
  • 小川谷をひょいひょいと渡ります。 上流の堰堤の辺りなんて轟々とした流れなんですが、水流は不思議なものです。
  • それじゃ適当に取り付きましょう。
  • と思ったら階段が。 忍び込んだら「お待ちしておりました」と言われた気分です。
  • 少し登ると鹿柵と脚立がありました。 これは「ニンゲンは越えてください」ってことですね! と思って越えたら出られなく、結局戻ってきました。ごめんなさい。 柵沿いに回り込むのが正解です。
  • 崩落地近くから遠くに玄倉林道のゲートが見えました。 手前の広場はその昔、ここまでマイカーが入れた頃の駐車スペース跡ですね。
  • それにしても美しいカーブを描く丸太階段です。
  • 大野山ですね。
  • 敷地山まではピンクテープが目につきますが、全て林業の方用です。 同角尾根に登山者向けのテープは皆無だったと思います。
  • 敷地山に着きました。
  • 少し歩くととんでもなく明るく広い尾根が。 次があったらここにお昼寝するためだけに来たいですね。お弁当持って。
  • 7時過ぎにお日さまー!  今日も一日よろしくお願いします。
  • 日が差すと尾根も一段と輝きます。
  • 芋ノ沢ノ頭に着きました。 手製標識がお出迎え。 同角尾根で見つけた唯ふたつの標識の内のひとつです。
  • ですがお山の無条件お接待もここまで。 ザレザレ崩れる斜面を
  • 鹿柵に沿って回り込まなければいけません。 山頂は鹿柵に囲まれて立入禁止でした。
  • 鹿柵越しに見る芋ノ沢ノ頭の山頂です。
  • 回り込むと南京錠が。 実は1か所だけ柵が壊れている場所があったのですが、早く直して貰えるといいですね。
  • その先はまた地形図通りの、明るく緩やかな尾根が続きましたが
  • え?
  • いやいやだって地図上はぺったんこでしょ?  でもいや、あ、標高10mのマジックだ……。 ここが「小タギリ」です。
  • 思いがけずよじ登りをすることになりました。 岩肌は崩れやすいので、木、それも横に這う根っこが一番信頼できるホールドでした。
  • 頑張って登って、通称「白ザレのピーク」に着きました。
  • が、すぐにフィックスロープでガンガン降ろされます。 足元は落葉とザレた岩肌で不安定、しっかりフリクションを効かせないと危険でした。
  • ここが傍目からも良く分かる核心のひとつ、「大タギリ」です。
  • ギチギチにテンションの張ったフィックスロープを伝って頑張って降り切ると
  • 何コレ? と言いたくなる壁がお出迎えです。 自分正直に言っていいですか!?  表妙義縦走の鷹戻しレベルです。
  • 近日の降雨なし、朝から快晴というコンディションでも苦労しましたから、岩肌が濡れていたらとか想像したくないですね。 ここのロープはお団子付きですが、ストレートロープならマッシャーもアリでしょうか。 アッセンダーはロープの太さが合わないと無用の長物になりますし、原始的な手法の方が確実かも知れません。
  • 必死に登り切ると、またも 「お待ちしてましたよ」 と老主人に微笑まれる様な、明るく広く柔らかな尾根がお出迎え。 1031P、大タル丸です。
  • そしてお隣には、いよいよ目的地のひとつ、女郎小屋ノ頭が!
  • しかしいつの世にも門番はいるものです。
  • 女郎小屋乗越です。 上からは着地点が見えず、降りるには勇気がいりました。
  • こちらも登るにはお助けロープが力を貸してくれますが、とにかく白い岩肌はザラザラ崩れますので、過信するととにかく危険です。
  • 乗越に立つと
  • 右も
  • 左も急な谷筋です。 写真だと怖さ半減ですが、狭い足場に立って、前後に崖、左右に谷という訳の分からない状況です。
  • 必死に登ります。 プレ核心:小タギリ  最核心:大タギリ  中核心:女郎小屋乗越  ですね。
  • はいもうお約束です。 登り切るとのどかな尾根がそこに。
  • 標識も何もありませんが、女郎小屋ノ頭、着いたー!  お山始めてほぼ4年、こんなところまで来てしまいました。 感無量です。
  • 富士さまだ!  ある意味貴重な「女郎小屋ノ頭からの富士山」です。
  • ひと休みの後、次に向かいます。 まだ行く手に等高線が密な箇所はいくつかありますが、核心部分は越えたでしょう。 ええそう思ってましたよこの段階では!
  • 尾根上でも大分道がなくなってきました。 ヤブと言う程ではありませんが、木々が自由に伸びているのでまっすぐ歩けない箇所が多くなってきました。
  • 女郎小屋乗越の様に、左右が深い谷筋で
  • 正面はよじ登り。 こんな箇所も何度かおかわりが来ました。
  • モチコシノ頭に着きました。
  • さて、ルートミスした箇所です。 モチコシノ頭から右に進んでますが、間違いに気付いて上に向かってますよね。
  • その「右」と「上」は尾根筋で、間にこの写真の様な沢筋が走っています。
  • 右の尾根筋がその先で切れ落ちていたのでしばらく考え込んだのですが、
  • 地図には表れない地形と判断して、方角を再確認して
  • どうにか進むべき方角に修正できました。
  • その間違った尾根筋です。 見事に切れ落ちてますね。 そのまま降りたら同角沢の遺言棚です。
  • 何とか東沢乗越に着きました。 「便宜称ドーカク尾根入口 東沢打越(乗越)、モチコシノ沢ノ頭、丈量小屋沢ノ頭(女郎小屋ノ頭)、大タギリ、小タギリ、芋ノ沢ノ頭、小川の出合に至る尾根を指す」とあります。
  • なんでいきなりここに?と思ったのですが、同角沢をやってこられた方向けの標識なのでしょうか。  (追記)昔はモチコシノ沢ノ頭などにも手製標識があったみたいです。
  • 東沢をやって来られた方には 「小川谷のルートは危険です」とは書きませんよね。 ともあれ久し振りの標識でした。
  • 遺言棚方面です。 水音が聞こえます。姿は見えませんが、水量豊かなのでしょうね。
  • 順番からすると次はアメだな! とか思いましたが全然アメでなかったです。 明るい尾根ですが結構斜度があり、落葉+その下の浮石でかなり体力を削られました。 つま先で歩く雪山の感覚に近かったです。
  • 「こっちこっち!」そちらでしたか。 1190P付近です。 ともあれ緩急あるけど、さすがにもう登りだけだろう? 地形図見る限りさあ!  とかこの期に及んでまだ思ったりしてましたよ!
  • 尾根「しゅうてーん」  え?
  • 来たよまた地形図にない谷筋!
  • ここですね。
  • 向こうの密な等高線の斜面に取り付きたいのですが、地図上右下の谷が深すぎます。
  • 本山行中、一番考え込んだ箇所ではないでしょうか。 谷筋に降りるにも斜面は厳しいわ、落葉は深いわ、支点になってくれそうな木は少ないわ。 斜面が崩れやすいので、間違ったら確実に登って来れません。
  • それでも必死に降りてみたら、何か天然の切通しがあるじゃないですか。 左が「しゅうてーん」の尾根筋ですが、この角度の画像を見ないことには降りる気にはなれませんね。上からは下も全然見えませんでしたしね。 高さがどれ位か測ってくるんだったなあ。
  • でまたここからよじ登り。 大小タギリ級ではありませんでしたが、相応に身体をくねくね使って登る必要がありました。
  • ひと休みできる箇所で見下ろします。 まあ高い。
  • 「やれやれ……」  なんだようふじちゃん!  頑張ってるんだよう!
  • この辺りからようやく登り一辺倒になりました。 手を使うことはなくなりましたが、楽だとは言ってません。 最後の一滴まで体力を振り絞られました。
  • なので途中でひと休み。 計画がザルだと言われればそれまでですが、この時点で予定より3時間前倒しできています。 少しくらい休んだってええんや!
  • さあ後は同角尾根のゴール、同角ノ頭までラストスパートです。
  • なんか人工物が見えたー!  遭難寸前の人がよく見るマボロシじゃないよね!?
  • 見覚えがある後姿!
  • 背後から忍び寄った形ですが、 同角ノ頭、着いたー!
  • こちらが前回、3年前に訪れた時の写真です。 皆さんお変わりない様で何よりです。
  • 誰もいない山頂です。 誰かがいた気配も、来る気配もありません。
  • なのでベンチを独占して大の字になりました。
  • 見上げる青空。
  • ハーネスにぶら下がったお供たちです。 君たちもありがとね。 後は一般コースだから、そのまま寝てていいと思うよ、多分。
  • 愛鷹山も久し振りです。
  • 蛭ヶ岳だ!  蛭ちゃんは来月には登ると思います。 またジョニーを連れてですかね。 ルートまだ決めてないんですけどね。
  • 手前の稜線はこれから下山に歩く石棚山稜です。
  • 同角山稜コースを同角山稜分岐へ向かって登って行きますが、道は少し荒れています。 ただ3年前の写真と比べても変化がありませんので、お山の状態は安定しているとも言えそうです。
  • 同角山稜分岐に着きました。 ここで下山する二人組のパーティを遠くに見かけました。
  • テシロノ頭です。 本当の山頂は手前の1491Pだと思うのですが、いかがでしょう。
  • 左からなだらかな雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭ですね。
  • 稜線上に三角点が登場。
  • 三等三角点「石棚」です。
  • 石棚山に着きました。 石棚山稜は、ほんと草原の稜線ですね。 歩くことができて良かったです。
  • 県民の森分岐です。 ここからは県民の森まで破線をガンガン降ります。
  • 木道は最初の数mだけです。
  • 落とし物の手袋がありましたので、近くの枝に掛けておきましたが、写真で見ると少しホラーな気もしますね。
  • 上部は急斜・浮石・落葉で大変でした。 「ふわっとした三層の織り成すハーモニー」?  お山でそれはカンベンしてください。
  • このルートに標識はありませんでしたが、ピンクテープがこまめに出てきました。
  • 植林帯に入っても斜面絶好調です。 石棚山までなだらかな草原稜線の分、一気に降りますね。 でも逆を考えれば、頑張って登った先にあの草原です。 天空の道に感動できそうです。
  • 標識がありました。 ここはもう県民の森だと思います。
  • 良い感じのベンチが!  最後のひと休み、ナッツバーを食べて水分も補給しました。 今回の山行では3.0Lの水分を消費しましたが、残り500mlでしたので結構ギリギリでした。
  • いい公園だなあ!  下まで車で来れたらもっと人も増えそうですが、難しいのでしょうね。
  • で県民の森の出口ですが、何か変なところから降りてしまいました。 旧道なのか裏口なのか、野イバラにちくちくいじめられて、追われる様に林道に出ました。
  • その林道を少し進むときちんとした入口が!  こっちかよ!  なんか自分のお山人生をよく象徴している出来事でしたよ。
  • 今日初めて出会ったおトイレさん。
  • 何この美しいカーブを描く林道。 「中ノ沢林道と申します」 あ、鋸太郎です、ごていねいに。 さておき著作権フリーの背景に登録したらガンガン使われそうな美しさ、と言うと陳腐に過ぎますか。
  • ただマイカー通行止にする事情もありますね。
  • 初めて歩いた林道ですので、何時からの崩落かは分かりませんが
  • 丹沢は崩落の多い山塊です。 維持費用は相当掛かると思います。
  • 立間大橋まで戻ってきました。 紅葉が降りてきていますね。
  • 玄倉林道に合流しました。
  • 時刻は16時。 腰から下が疲労で辛くなってますが、ゴールまであと数分の距離です。
  • 日没を迎えた丹沢湖。 ギリギリ日中に山行終了することができました。 お疲れ様でしたー!  楽しかったー!
  • 帰り道、道の駅「山北」でお約束。 前回は横に倒れた「ぐでソフト」でしたが、今日はきちんと背筋をピンとしています。 前回同様、おいしかったです。
  • おみやげは山北産のアップルキウイだよ(どっちやねん)。 「くだものだ!」 さすがに彼らに「丹沢産 鹿肉の缶詰」は買ってこれませんでした。
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、防水スタッフバック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、腕時計、カメラ、登山計画書(控え)、ナイフ、修理用具、ツエルト、健康保険証、ファーストエイド・医療品、虫除け・防虫薬品類、熊鈴・熊除けスプレー、ロールペーパー、非常食、行動食、テーピングテープ、軽アイゼン、燃料、ライター、カップ、コッヘル、カトラリー・武器、ローソク・ランタン
【その他】 予備ヘッドライト、アマチュア無線機、モバイルバッテリー、2バンドラジオ、風力計、ロープ(8mm×30m)、ハーネス、ATCガイド、タイブロック、スカイフック、ハーケン、細引き、ヘルメット、ピッケル、スリング、プルージックコード、ウエビング、カラビナ、クイックドロー、カム、ナッツ、ナッツリムーバー
※多分前回の滑落でホイッスルなくしてますね。買い直しです。
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  • すてぱん さん
    鋸太郎さん、こんにちは

    同角ノ頭のピラミダルな姿には惹かれて、同角山陵岳は歩いたことがあります。同角山陵も一般登山道ではありましたが、他のコースと比べると人影も少なく、ザレた急峻なコースだったと記憶しています。ザンザ洞キレットなども一応要注意箇所となっていましたが、同角尾根はその比ではないのですね。

    表妙義のタカ戻しもまだ行ったことがありませんが、詳細な地図に写真、コメントがあり、想像力を膨らませながら拝見しました。自分にはとても行けそうなところではありませんが、緊張感やワクワクを感じながら素晴らしい擬似体験をさせていただきました。

  • 鋸太郎 さん
    すてぱんさん

    コメントありがとうございます。
    同角ノ頭の良さをわかって頂けていて嬉しいです!

  • トマトとケチャップ さん
     いやー、楽しそう。
    丹沢のお山は、もろくてザレタ所がおおいんですねー。
    また、頑張ってください。

  • 鋸太郎 さん
    トマトとケチャップ御大

    コメントありがとうございます。
    確かにザレたところ多かったですが、西丹沢の地質は
    風化に弱い「石英閃緑岩体」と聞きますし、仕方ないですね。
    他にもつかんだ瞬間に崩壊した岩もありましたし、
    ほんとブナの根っこが一番助けてくれました。

    ですのでこれからもブナを大切にしながら丹沢を歩きたいです。
    ブナだけじゃないですけどね。

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冬の必携装備! チェーンスパイクの新モデル ブラックダイヤモンドから新登場の3つのチェーンスパイク。元ガイドの保科雅則さんと、12月下旬の八ヶ岳でチェックしました。
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パタゴニアの新しいテクニカルフリース パタゴニアのRシリーズに、寒冷下での活動に適したジグザグ織りの新モデルが登場。アンバサダー3人の使い方にも注目! 
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山と溪谷社90周年記念シェラカップ 山と溪谷社は創業90周年を迎えました。今日まで、登山から自然、アウトドア、スポーツ、旅などをテーマを広げ、メディアの可能...
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悠久の大自然を体験 秋田白神山地レポート 小林千穂さんと、公募で選ばれた6名が秋田白神山地へ。ベテランガイドと五感で楽しんだモニターツアーをレポートします!
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六甲山に登ろう。六甲山ナビOPEN! 神戸のシンボル、六甲山。初心者向けの六甲山登山情報を掲載するWEBサイト「六甲山ナビ」が12月18日にオープン!
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スノーシューで 雪山を楽しもう! この冬は真っ白でふかふかの雪の上を歩くスノーシューハイキング! おすすめエリアや楽しみ方を紹介します。
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晩秋の蒜山で最新保温ウェアを試す【山MONO語り】 山岳ライター高橋庄太郎さんの連載。今回は新素材を使ったノローナのアクティブインサレーションをチェック!
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【山の麓に住む】北アルプス山麓 移住者座談会 北アルプスの山麓、小谷・白馬・大町・松川・池田の5市町村で暮らす。5人の移住者に仕事、遊び、暮らしについて聞きました。
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山で見つけた「巨岩」「奇岩」フォトコン開催中 なぜ、ここにこんな岩が? スマホの中に、そんな巨岩・奇岩の写真がありましたら、ぜひご投稿ください!
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初心者から楽しめる、関西の日帰り登山コース 3~4時間で気軽に登れる、滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫にある人気・定番コース6選
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紅葉フォトコンテスト、開催中! 紅葉シーズンも終盤、街の街路樹の木々も色づいてきました。今は標高1000m以下の山が、紅葉の見頃です!
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登山は「下山」してからが楽しい!? 登山後、すなわち下山後の楽しみの1つが山麓グルメ。ご当地名物料理から、鄙びた食堂の普通の料理まで、その楽しみ方を指南!