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(山ノ神尾根)六ツ石山~日蔭名栗山(ヤケト尾根)ワンデイハイク

山ノ神尾根、狩倉山、六ツ石山、水根山、鷹ノ巣山、日蔭名栗山、ヤケト尾根( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り、石尾根はやや風あり。避難小屋の寒暖計7℃。

登山口へのアクセス

その他: 行き_
新宿駅06:46(ホリデー快速おくたま1号)から乗り継いで08:40ごろ大沢バス停(大沢行き臨時バス)
帰り_
東日原バス停17:22から乗り継いで20:05新宿駅

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図表記)
09:15~大沢バス停スタート
09:40頃~山ノ神尾根に取り付く
10:30頃~1050m付近の岩混じりの急傾斜を通過する
10:55頃~P1286手前の岩を巻く
11:30~狩倉山(P1452)
11:42~六ツ石山~11:44
12:15~城山
12:32~水根山(P1620)
12:48~鷹ノ巣山
13:00~鷹ノ巣避難小屋~13:40
14:00~日蔭名栗山
14:04~ヤケト尾根下降地点に戻る
15:04~(P1247)付近、以降急傾斜
15:23~1050m付近で巡視路と合流する。以降は片側(ときに両側)急斜面につけられたトレイルを行く
16:17~日原川にかかる吊橋を渡る
16:23~日原林道に上がる
17:14~東日原バス停

コース

総距離
約20.6km
累積標高差
上り約2,479m
下り約2,264m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

登りに山ノ神尾根・降りにヤケト尾根を選んで石尾根を歩いた。どちらも簡単ではなかったが、とくに水源林を管理する都水道局から通行自粛要請の出ているヤケト尾根は、複数の要因が重なりとても難しいと感じた。
ルートは3週続けて吉備人出版の登山詳細図を眺めながら選んだ。
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○ 山ノ神尾根
大沢バス停から小菅集落の背後にある尾根取り付きまでは、様々な道のりがあるようでけっこうややこしい。GPSのログを参考に部分的にショートカットしたが、集落は無住の家ばかりではない。おそらく敷地に入り込まれるのを嫌い、木で✕が作られているのを見た。通行には配慮が必要だと感じる。伽藍神社へ上がる石段の途中で左に入り、廃寺の背後から尾根に取り付く。
はじめはっきりしている仕事道らしい踏み跡は途中で不明瞭になり、幅の広い尾根をGPSを確認しながら登る。標高900mあたり、進路を西南西に変えるころから尾根の形が明瞭になったと記憶する。1050m付近、地図上に岩の記号が入っている斜面の登りがいやらしかった。おそらくルートを間違ったと思う。地図では右に張り出しながら尾根沿いに登るように描かれているが、左に斜上したほうが楽ではないか?機会があれば試してみたい。続いてP1286は右(西)を巻いて尾根に復帰するが、落ち葉のトラバース道は傾斜がキツい。この2ヶ所が悪いところとして印象に残っている。
.
○ 石尾根
石尾根に上がると雲が多くなり風も感じる。六ツ石山から休憩をとらずに鷹ノ巣避難小屋へ、1時間15分。下降に備えて薄いフリースとバラクルバを着足し、食事休憩をとった。
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○ ヤケト尾根
石尾根からしばらくは茫とした幅広の尾根をゆるやかに下ってゆく。踏み跡やテープ類はほとんどない。ただ、苔むした倒木を踏み越えるときに人の痕跡を見かけるだけだった。
1247m地点で北に方向転換するが(ここはテープあり)、直後のボイスレコーダーに
― ここまで危険箇所なし、急傾斜もなし。ただし尾根の地形がとても複雑。小尾根を横切ったり二重山稜を乗り換えたり方向転換したり。方向感覚がなくなる。自粛要請が出ているのもうなづける。GPSなしで歩ける自信はない。
と吹き込んでいる。
.
1247m地点からこの尾根の第二部がはじまる。
石尾根から1247mまでが『距離2.2km、マイナス標高465m、所要1時間』なのに対して、1247mから日原川にかかる橋までは『距離1.7km、マイナス標高495m、所要1時間10分』。まったく別物だと考えてとりかかったほうが良い。テープも見かけるようになりルートファインディングの苦労は減り、かわりに足元に緊張のある歩行になる。
まず1247mから傾斜が急になる。木から木へジグザグにルートをとりながら歩いた。1050m付近でわずかな平坦を感じ周囲を観察すると、左から道が合流していた(写真25)。以降はこの巡視路をたどることになる。落ち葉に埋もれつつも道型はなんとか保っている。だが急斜面につけられたトラバース道は荒れやすい。台風の通過後に尾根道が崩れたという話はあまり聞かないが、斜面につけられた登山道や林道はあちこちで崩落をおこす。今日は堆積した落ち葉のおかげで地面の様子がわからず、またスリップの恐れもあるので気を緩めずに降った(写真26から35)。
都水道局の作る道には特徴がある。登降をラクにするためだろう、道の傾斜を緩くするので大きく九十九折を描く。もうひとつ、九十九折の屈曲部分でRをほとんどとらずに鋭角に折り返す。慣れないと直進する恐れがある。
神経を使う歩行は橋にたどり着くまで1時間足らず。しかしとても疲労し、林道に上がると大きなため息が出た。
(了)
.
● 余談だがGPSアプリ『geographica ジオグラフィカ』にとても助けられ、ハイキングの幅が広がっている。したがってスマホは必須の装備、雨具と同じ扱いになる。ケース(衝撃防止)・ストラップ(落下防止)・大きめのモバイルバッテリー(電池がなくなった時点で遭難に直結する)が「スマホを守るための装備」だが、さいきんこれに「スマホレインカバー」が加わった。強い雨のなかで写真撮影を繰り返し水没させた経験から、モンベルの防水ケースを持ち歩いてはいた。だがスマホをカバーに入れると画面とカバーの透明部分にスキマができてしまい、操作しにくい。さいきん手に入れた防水ケースは小さなポンプでケース中の空気を抜き、カバーと画面が密着する。操作感を落とさないのはありがたい(写真40)。
グローブをはめっぱなしの冬季ハイキングにはスタイラスペンを用意するつもりだ。

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フォトギャラリー:40枚

1.
大沢バス停。満員の臨時バスのハイカーがすべて出払ってからのスタート。いちど病院で診てもらおうか。

2.
灯りがついていたり真新しい食器が窓から見えたり。民家は無住のところばかりではなかった。

3.
右手から山ノ神尾根に取り付く。

4.
1050m付近の岩交じりの急斜面。

5.
おなじく、ほぼ登り終え振り返って撮影。

6.
登り終えて前方進路。

7.

8.
(P1286)への登り。正面右にトラバースする踏み跡あり。

9.
トラバースを振り返って。少し来過ぎたのでバックして尾根(右)に復帰した。

10.
(P1286)地点。

11.
石尾根に合流する。

12.
ロープをくぐり石尾根側から同じ地点。

13.
六ツ石山頂。

14.
石尾根は別世界。

15.
鷹ノ巣山頂。

16.
鷹ノ巣避難小屋。気温が低いので中で食事を摂った。

17.
日蔭名栗山頂。

18.
日蔭名栗から数分戻って下降地点へ。左へ下ってゆくのがヤケト尾根。立ち入り禁止ロープを含めた目印類を見なかったが、横から入ったからか。

19.
ヤケト尾根降りはじめ。

20.
おなじく。苔むした倒木・伐採木を乗りこえることが多い。

21.
尾根は幅広く、地形が非常に複雑。

22.
尾根上部にテープ類はほとんどない。例外なので撮った。

23.
伐採地。GPSとにらめっこが続く。

24.
熊棚?
思いだしたように声を出しながら歩いた。

25.
標高1050m付近、振り返って撮影。左端をまっすぐ降ってきたが、右から古い巡視路が合流する。以降は踏み跡がはっきりする。

26.
テープ類も多くなる。急斜面を九十九に巡視路が続いているが、写真だと落ち葉でわかりにくい。

27.
降りてきた斜面を振り返って。落ち葉でわかりにくいが、これでも道型はあった。

28.
こんなカンジで。作業に使われたのはだいぶ昔の様子。

29.
このくらいの幅があるとホッとした、片側急斜面だけれど。

30.
イヤな場所。山側にトラロープがつけてあるが緩んでテンションがきかず、ロープの内側に入って通過した。振り返って。

31.
出た~ヤセ尾根!
と思ったら道は手前を右にUターン&急降下していた。

32.
ですから道型はあるんですってば。片側が急だけど。

33.
幅はあり、両側急斜面。

34.
橋と日原川対岸の道が見えた。まだ油断は禁物。

35.
最後まで慎重に歩いた。

36.
登り返して日原林道に出る。

37.
林道側からは都水道局の「通行禁止」の看板を目にすることになる。

38.
しみじみと人心地を味わっているところ。

39.
なんとかヘッドランプを使わずに林道歩きを終えた。

40.
防水スマホケース。下部の青いところが空気抜きのポンプ。

すべての写真を見る

装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのアキラ。テスラの起毛タイツにモンベルのショートパンツ。マウンテンハードウェアの速乾性長袖シャツ+ウインドブレーカー、薄手フリース(避難小屋以降着用)、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・モンベルの雨具上下・ユニクロのライトダウン、ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・地図、キャメルバックのハイドレーションに水2L・おにぎり・非常食のカロリーメイト、下山後の着替え一式・サンダル。スタート時重量6.5kg。

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登った山

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