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行程・コース

天候

晴れ。風ほとんどなし。

登山口へのアクセス

その他: 行き_
新宿駅05:16から乗り継いで07:54東日原バス停
帰り_
鴨沢バス停16:03から乗り継いで18:23新宿駅

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図表記)
08:08〜東日原バス停スタート
08:46〜八丁橋
09:15〜日原林道の下降地点〜09:40
09:40〜日原川へ下降開始
10:15〜日原川左岸に降りる
10:25〜丸太を渡り右岸へ〜10:35
10:35〜支沢を渡りツバノ尾根の支尾根に取り付く
11:24〜ツバノ尾根に上がる
12:23〜(P1399)地点
13:04〜高丸山頂〜13:42
14:17〜七ツ石山頂
14:30〜七ツ石小屋〜14:35
15:48〜鴨沢バス停

コース

総距離
約19.7km
累積標高差
上り約2,353m
下り約2,428m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

地図を眺めていると「空白」に目が行き興味をひかれる。こっちの尾根にはルートが入っているのに、一本となりはなぜノーマークなんだ。検索をかければいくつかの山行記録が必ず見つかる、どんな尾根でも踏みあとくらいはついているように。
吉備人出版の登山詳細図。先週歩いたヤケト尾根の西隣には「ツバノ尾根」と入っているが、それだけだ。調べれば林道から日原川への下降と尾根取り付きの急斜面が相当悪いらしい。苦手なジャンルだ。でもまあ、辺見尾根を歩いた後だし、なんとかなるでしょ。ノコノコと出かけてひどい目に遭ってきた。
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【ツバノ尾根に関する注意】
オフトレイル(バリエーション)のなかでは「かなり悪い部類」に入ると思います。肝だめしも辞さないハイカー限定と考えてください。
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○ 日原林道から日原川への下降
この日、ガードレールとカーブミラー以外の人工物は見かけなかった。ガードレール横からトラバースする踏み跡を選ぶも左側の傾斜があり最初から緊張させられる。ミラーの背後から尾根に上がったほうがラクだったかもしれない(写真4)。
尾根の先端まで歩くとテープがあらわれる(写真5)。導かれて歩くルートは古い道型があり、急斜面を九十九に降る路肩を石で補強したような跡も見かけた。昔は都水道局が手を入れていたのだろうと推測する。
下部三分の一はテープもなくなり「ご自由にお降りください」状態、落ち葉の急斜面を苦労しながらやっとのことで日原川に下りた。
この日原川への下降路はハイカーよりも沢屋さんや釣り師に多く利用されているようだ。とくになんの感想もなく「林道から降りた」風の記録ばかりで驚くが、川を遡行するほうが難度は高いから相対的にそういう記述になるのだろう。
(参考)日原川遡行記録、C-54さん。林道工事中に転落したのか、日原川でひっくりかえるブルドーザーの写真あり。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-897639.html
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○ 日原川渡渉
渡渉といっても日原川に架かる丸太を渡り、支沢である日蔭名栗沢は石の頭を数歩歩いただけだ。日原川本流には二本の木が渡っている。短いのは細くて全然無理。太いほうは長さがそれなりにある。歩いていけるか検討したが数秒で却下、馬乗りになる。またがった格好で両手をぺったんと前方につき、勢いで尻を前進させる。じりじりと進み最後は予期したとおり立ち上がるのに苦労した。この丸太は「偶然ここに引っかかってこの状態を維持している」のではなく、橋の代わりのはずだ。枝などの突起は削られておりスムースに渡れたから。丸太脇の大石は光石テカリイシの名がついているらしい。
続いて日蔭名栗沢は問題なく渡ることができた(写真10)。
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○ 支尾根からツバノ尾根へ
写真11から支尾根にとりつきツバノ尾根までがとても悪く、非常に難儀した。急傾斜を四つ足の登りは落ち葉にくわえて不安定な石や折れる潅木、ザレた斜面に注意しながら手と足を置く。ボイスレコーダーに「ここはまったくおすすめできない」と吹き込んでいるが、それはあんた、自分で選んだんだぜ?振り返ると日原川をはるか下方に望む絶好の場所があったのに写真を撮り忘れた。
登山届けと連動しているココヘリの発信器の持ち主の様子を探りに、ヘリが日原川の上を往復していった(と思っている)。ミスすればただでは済まない急斜面を登りきり、ツバノ尾根に上がってホッとする。
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○ ツバノ尾根
上がってしまえば危険なところはない。尾根はそれなりの幅があり、岩場もない。標高1399m付近の急傾斜でいちど手を使っただけで、どちらかといえばのんびりムードだ。はっきりした踏み跡に出会うことが多く不審に思ったが、鹿や熊の糞とワンセットになっているから獣道のようだ。
日原川の標高が800m、高丸山が1733m。900mの登りなのに落ち葉の斜面は脚運びにロスが多く、ひどく疲弊して石尾根に上がった。
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○ エピローグ
計画では城山まで石尾根を移動してネズミサス尾根を降るつもりだったが、初夏ならともかく日の短いこの季節では無理。ツバノ尾根に上がる前に「こりゃダメだな」と諦めている。尾根を北面にはずれてわずかな風を避けながら食事休憩、長々と一服した。高丸山を発ってしばらく、平坦地を歩いているときょう3回目のヘリ接近。東から飛んできたから「お騒がせ野郎はネズミサスにいないじゃないか。いったいどこだ。いたいた、ふん、降参して一般登山道か」なんてやりとりがコックピットであったかどうかは知らない。ご心配おかけしましたがこのとおり無事ですから。稜線のほとんど真横、人影が見分けられそうなほど近かったので手でも振ればよかったか。
なんとなく不甲斐ない気分を振り切るために、七ツ石からは思いきり脚をまわして降った。
(了)
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● 補足20201209
日原林道から日原川への下降点について~
記録によれば通せんぼロープが張られていたこともあるようだ。もっと昔の記録にはガードレールわきに大きな掲示板が立っており、複数枚の注意喚起と思われるポスターなどが貼ってある画像も見かけた。年々歩かれなくなっているのだろう。
渡渉で世話になる丸太について~
最近の記録まで「上流から流れてきた大小の木や枝が引っかかり、丸太を渡るというよりは倒木の山を乗り越えた」的レコがある。今回きれいに整理されて跡形もないということは、水道局が今でも定期的に見回っているのではないか(推測)。

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装備・携行品

【その他】 CMPのハイキングシューズ。テスラの起毛タイツにモンベルのショートパンツ。マウンテンハードウェアの速乾性長袖シャツ+ウインドブレーカー、薄手フリースと薄手バラクルバ(石尾根から)、ペツルのヘルメット、モンベルのサングラス、ブラックダイヤモンド(登り)とモンベル(石尾根から)のフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・モンベルの雨具上下・ユニクロのライトダウン、ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・地図、キャメルバックのハイドレーションに水2L・おにぎり・非常食のカロリーメイト、下山後の着替え一式・サンダル。スタート時重量6.5kg。

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登った山

七ツ石山

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1,757m

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