行程・コース
天候
晴れ後曇り
登山口へのアクセス
電車
その他:
往)JR奥多摩線、川井駅から徒歩(バス利用も出来ます)
復)JR奥多摩線、鳩ノ巣駅
この登山記録の行程
川井駅(8:01到着/8:14出発)-(上成木川井線バス道)-青木神社(8:48/9:00)-(大丹波川右岸車道)-真名井橋西詰(9:15)-(真名井林道ロスタイム10分)-鉄塔標識取付口(9:30)-高圧鉄塔#40(9:54)-(高圧鉄塔#41)-惣岳山(青木山)(10:21)-高圧鉄塔#42(10:26)-新蔵指ノ丸(11:21)-真名井沢ノ峰(12:13)-(赤杭尾根一般ルート合流)-狼住所(12:25)-(狼新道経由)-川苔山肩のベンチ広場(12:38)-川苔山山頂(12:45/13:11)-舟井戸(13:25)-(狼新道)-大ダワ(14:10)-杉ノ尾根分岐(14:40)-大根山ノ神(14:52)-登山口(15:17)-鳩ノ巣駅(15:27)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
バリエーションルートの真名井北稜を歩いて川苔山を登って来ました。下りに使った舟井戸~大タワ間の巻道は急峻な谷あいのヘツリがあって緊張を強いられます。鋸尾根を歩いた方が楽かもしれません。
≫紅葉が終わり、山もすっかり冬枯れて、、、いよいよバリエーション尾根の季節到来です。手始めに選んだのは川苔山の東に延びる真名井北稜で、高ぶる気持ちを抑えながら川井駅に降り立ちました。我が家からですと始発電車に乗っても清東橋行きのバスには間に合いませんので、大丹波の景色を楽しみながら、トコトコ歩いて取付きの真名井橋に向かいます。
〝真名井北稜″という名前の響きは如何にも山屋の心をくすぐります。奥多摩研究のバイブルとも言われる宮内敏雄の「奥多摩」にも紹介されていますので、昔から人気のルートだったのかも知れません。その当時は真名井沢出会いの尾根の末端から取付いた様ですが、現在は東京電力の鉄塔点検路を辿って尾根に乗り、その先も新蔵指ノ丸の辺りまでは鉄塔点検路ですのでやや野趣味に欠けますが、落ち葉を踏み分けながら静かな尾根筋を辿る楽しさが薄まることはありません。
本日一番の急斜面で新蔵指ノ丸を越えると、その先は痩せ尾根と複雑な地形で一気にバリエーションルートらしさが増して来ます。漸く辿り着いた真名井沢ノ峰の直ぐ下に赤杭尾根の一般道が通っていて、その先の狼住所の分岐から南の巻道を使って川苔山に向かいました。
時間が遅かったせいでしょうか、百尋の滝ルートが復旧した割に川苔山山頂の人出は左程でも有りませんでした。今秋の紅葉を楽しんだ鷹ノ巣山や三ツドッケなどの展望を楽しんで鳩ノ巣側へと下山します。
下山路に選んだのは、宮内敏雄の記録と同じ舟井戸~大タワ~大根山ノ神を辿るルートです。「奥多摩」の中ではこの道を「狼新道」と呼んでいて、狼平や狼住所と共に興味は尽きませんが、残念ながら由来の記述はありません。
この狼新道は、山と高原地図では一般ルートとして記載されていますが、鋸山直下の谷は極めて峻悪で、そのヘツリ道の通過では久し振りに〝股間が縮む〟緊張感を味わいました。後で守屋さんの登山詳細図を確認してみたところ、この区間は「東の巻道」として紹介されていて、「重大な危険個所が幾つかあり、整備を待って辿りたい。(中略)山慣れた方向き」と記載されているのは然も有りなん、です。
大ダワの山ノ神にお礼詣りして一息つくと、そこから先は鳩ノ巣まで下りっ放しに下ります。最後は「鳩美」で澤乃井の熱燗と美味しいお蕎麦を頂いて、心地よい疲労と共に帰路に着きました。
本日の総歩数36,986歩、歩行距離25.5km、消費カロリー1,414kcal、脂肪燃焼量101g也。
フォトギャラリー:75枚
川井駅はこじんまりとした無人駅でした。ウォッシュレット付きの綺麗なトイレが有り難い。
目の前の多摩大橋は川井のシンボルマークですね。
青梅街道に下りて大正橋を渡ります。宮内敏雄の時代(昭和初期)には、御嶽駅からバスでやってきたそうです。
清東橋行きのバスがありますが、残念ながら我が家からでは7:29発の朝便に間に合いません(涙)。
バスを使わずに山間の集落を歩くのもいい物です。車も少なくストレス無しで歩けました。
雰囲気のある釜めし「なかい」の角から、側道を上がります。
民家の玄関口に武蔵御嶽社のお札が貼ってあるのを見つけて、思わずニンマリ!
大丹波の鎮守、青木神社に立ち寄って入山のご挨拶。
表情豊かな狛犬は昭和9年生まれでした。宮内敏雄の時代と重なります。
バスに乗っては決して見られない風景。左奥に見えるのが黒山でしょうか。
そのまま大丹波川右岸の道を進みます。正面が真名井北稜の末端です。
駅から寄り道しながら小一時間で、真名井沢出合の真名井橋に到着。
真名井林道に入り、黄色い鉄塔標識から尾根に取付きます。
尾根線を目指して尾根腹をひたすら斜めに登って行きます。
尾根線に出ると高圧鉄塔#40です。この後、尾根沿いに#41、42の3つの高圧鉄塔を通過していきます。
南の斜面が開けて来ました。
これから向う真名井沢ノ峰(右)。ドーム状のピークはエビ小屋山です。
高圧鉄塔#41を通過したの先のだだ広いピークは惣岳山(青木山)です。
その昔、ここに神社(聖権現)があったそうです。この手水箱の様なものは神社の名残りでしょうか?
だだ広いピークの端に山頂標がありました。
冬枯れの先に棒ノ折が見えます。
南面にカヤトが広がる尾根筋を進みます。
真名井沢の上空で弧を描く鳶。・・・静かです。
振りかえると、高水三山の惣岳山と岩茸石山が見てとれます。
落ち葉を踏んで進みます。
所どころに鉄塔標識が立っています。
新蔵指ノ丸の急斜面に付けられた階段は電力会社のものでしょう。この後落ち葉の急登が続きます。
今日一番の急斜面を登って、新蔵指ノ丸に到着。
北面に、有間山の山並み。
これから向う真名井沢ノ峰。まだまだ先です。
痩せ尾根を通過。振り返って一枚。
斜面の途中に大きな岩場がありました。恐らく馬乗石だと思います。
岩の上に寄り道してみました。
その先、痩せ尾根を過ぎたかと思うと、、、
今度は広く平坦な台地状となります。
緩やかな登りで、ようやく真名井沢ノ峰(うら)に到着しました。
真名井沢ノ峰のピーク。直ぐ下を赤杭尾根の一般道が横切っています。
赤杭尾根一般ルートを西へ。
狼住所の分岐道標。直進すると曲ヶ谷南峰ですが、今日は巻道の「狼新道」を歩いてみます。
緩い巻き道で、南の舟井戸の方向に向かいます。
鳩ノ巣側からのルートに合流。
川苔山直下、肩のベンチ広場(百尋ノ滝ルート分岐点)。
肩のベンチ広場から山頂までは、ほんのひと登りです。
川苔山山頂。前回9月に来た時よりも晴れていて、最高の眺めを楽しめました。
鳥屋戸尾根の向うに三つドッケ。先月、紅葉を楽しんだのを思い出しながら、、、
奥に雲取。
今日は富士山も見る事が出来ました。
下山します。先月10日に復旧した百尋ノ滝コースに向かうハイカーさん達。
舟井戸の分岐。前回は直進して鋸尾根を歩きましたので、今回は谷コースに向かいます。
杉の植林帯を下って行きます。
鳩ノ巣コースの分岐点。ここから大タワ方面に向かう「狼新道」には「悪路」と書かれています。
沢筋が荒れていますが、ここは未だ序の口でした。
切り立った斜面の道を落ち葉が埋めていています。慎重に、慎重に、
朽ちかけて釘の頭が飛び出した木橋。左手の谷は切れ落ちています。
下腹部をムズムズさせながら、振りかえって一枚。
山側の岩が少しせり出しています。このヘツリは一番ビビりました。
桟橋が木の葉で見えません。谷側はほぼ垂直で、ここもビビりました。
久々の緊張感にぐったりとなりながら、ようやく大ダワに到着しました。
ホッとしたところで、山の神に感謝。
ここから先も「通行注意」ですが、先程までに比べれば屁の河童です。
振りかえって一枚。中央左の谷の切れ込みの深さを見て、あのヘツリに納得です。
コース途中で白樺発見。白樺を見るとワクワクするのは昭和世代?
陽が傾いてきました。杉林に差し込む西日の輝きに思わず足が止まります。
瘤高山からの杉ノ尾根に合流。
鳩ノ巣のシンボル、棚沢城山と、その奥に大岳山。
大根山ノ神に無事下山のご挨拶。
後は一気に鳩ノ巣まで。
途中、熊野神社への道を右に分けますが、今回は直進してみます。
民家裏の登山口に下りて来ました。
城山と棚沢の集落が一望できます。
急斜面の道を下って、、、
程なく鳩ノ巣駅です。
最後のお目当て、駅前のさんらく食堂は「本日休業」でした。(涙)
代わりと言っては何ですが、お蕎麦で有名な「鳩美」に初めて入ってみました。
澤乃井の熱燗と美味しいお蕎麦を頂きました。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | ナイフ | 健康保険証 |
ホイッスル | 虫除け | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ |
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