• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

(ウスバ尾根)川苔山・蕎麦粒山・三ツドッケ(ハンギョウ尾根)ワンデイハイク

ウスバ尾根、川苔山、日向沢ノ峰、蕎麦粒山、仙元峠、三ツドッケ(天目山)、ハンギョウ尾根( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ、ときどき風あり。標高1000m以上で日陰に霜柱。

登山口へのアクセス

その他: 行き_
新宿駅05:16から乗り継いで07:40川乗橋バス停
帰り_
東日原バス停16:17から乗り継いで18:23新宿駅

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図の表記)
08:12~川乗橋スタート
08:39~竜王橋(608m地点)~08:42
09:36~ウスバ乗越(1102mの東北東100m)~09:46
10:20~川苔山頂(川乗山)
11:03~日向沢ノ峰
11:31~蕎麦粒山~12:10
12:24~仙元峠~12:26
13:12~三ツドッケ(もしくは天目山)~13:23
13:33~ハンギョウ尾根下降地点(1553m)
14:12~標高1160m付近、モノレールは西の支尾根へ
15:09~小川谷林道に下りる
15:27~日原鍾乳洞売店~15:35
15:55~東日原バス停フィニッシュ

コース

総距離
約19.3km
累積標高差
上り約2,572m
下り約2,361m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

登路は川苔山頂に反対側から上がるウスバ尾根を、下降にはハンギョウ尾根を選んでみた。天気は良いがハイドレーションの飲み口が凍るほど気温が低く、いちど止まると再始動に苦労した。
が、今日のトピックは「奥多摩のMさん」に偶然お会いできたことだろう。マイクロバスとホリデー快速の車中は特設の「奥多摩のみち勉強会」になった。
コースは例によって吉備人出版の登山詳細図を眺めながら選んだ。
.
○ ウスバ尾根を川苔山へ
写真1~17を参照。竜王橋すぐ先のカーブミラーから山道に入る。斜面をトラバースしながら進むトレイルはときどき作業道の分岐に当たるが、すべて「高いほう」を選んで登れば間違いがない。10分ほどで最後の分岐、そこから急斜面をジグザグに登ってゆく。標高950m付近で一段落するがウスバ乗越を過ぎるとややヤブがうるさい。標高1250mからは奥多摩らしいのんびりした尾根道になり、川苔山を正面に眺めながらロープの裏から山頂に上がった。
登りのオフトレイル(バリエーション)としての難度は1=トレイルが明瞭・崖や岩場がなく問題なし、だと思う。
.
○ 川苔山から三ツドッケ
登降を繰り返し日向沢ノ峰を経て蕎麦粒山頂着。脚はここで終わった。展望のきくピークには様々な方角から上がってきたソロハイカー4人と首輪に発信機をつけた猟犬?が一匹。それぞれ歩いてきた道の情報交換をしたのち、最初に鳥谷戸尾根を下り始めたハイカーについていったが、無事に降りられたかな。都県境尾根を仙元峠、三ツドッケと稜線沿いに歩いて1553m地点に到着した。
.
○ ハンギョウ尾根を下降する
この尾根の下降は難度3=それなりに難しい、に分類したい。下降時の尾根間違いのリスクが生じるのはどの尾根もおなじで、GPSを使えば不安は解消できる。崖や岩場があるわけでもない。なにがこの尾根を難しくしているかといえば、足元が非常にザレているのだ。とにかく良く滑るので、傾斜はさほどでもないのに森林管理単軌道のレールや支柱につかまりながら降る。
標高1160m付近で直進するモノレールを見送り、左に進路をとり急斜面を下降するが、ここからは要注意だ。疎らに植わった木から木へ、ズサー、ズサーとザレた落ち葉の急斜面を我慢の下降が続く。よく尻餅をついたり転倒せずにすんだものだと思う。標高950m付近で作業道に出会うが、尾根沿いに降り続けるとそれもなくなってしまった。幸い踏みあとははっきりしている。最後はカロー谷と小川谷を左右に見下ろす尾根突端から東面のカロー谷へ降り、林道に出た。
.
○ 東日原バス停にて
15時過ぎに林道に降りるハイキングなど珍しいので、のんびり歩いてバス停へ。観光女子グループと先着ハイカーが3人だったか。蕎麦粒山頂で言葉をかわしたハイカーさんがヨコスズ尾根経由で降りてくる。先着していたおじさんがヨコスズさんと周辺案内板の前でルートの話をはじめたのを、ズボンの埃を払いながら聞いていてもしやと思った。思ったので話題になっていたウトウの頭の山名標の写真をスマホに表示し、「先週、四間小屋から登りましたよ」と割って入った。
やっぱり「奥多摩のMさん」だった。
前の週に歩いた小川谷左岸歩道の修復に取り組んでいらっしゃるご本人に会えたのだ。おかげで難路を三又までたどりつけましたと感謝を伝え、そこからずっとバスとホリデー快速の車中で奥多摩のみちの話を様々うかがうことができた。
Mさんご自身はレコを残さずブログなどももたない。その活動はやはり奥多摩に足しげく通い、Mさんと知己を得た周辺の方々から断片的に知りえるのみだ。
『奥多摩尾根歩き』 https://www.okutama-one.com/
ちなみに今日降ったハンギョウ尾根は、Mさんによれば「モノレールにつかまったまま小川谷に降っちゃったほうがラクだよ」とのこと。きっとそうだろう。
(了)

続きを読む

フォトギャラリー:57枚

1.
川乗橋バス停。「取り残されて今日もどんじり」@山頭火風味。

2.
次の写真を撮った場所から、竜王橋を振り返る。

3.
ウスバ尾根取り付き。ピンクテープの崖を登っても良いが、ミラー裏の踏み跡のほうがラク。

4.
道中見かけるピンテは林業の道しるべ。低いほうへ導くテープはすべてやりすごす。

5.
ここも同様、右のトラバース道は作業道。左をとりここからジグザグの急登になる。

6.
急斜面。道はしっかりついている。

7.
標高900mくらいでいったん落ち着く。

8.

9.
もういっぺん登りをこなしてたどりついたウスバ乗越。往時の山中の十字路。

10.
その先、ヤブがうるさいところがあった。

11.
おなじく。振り返って撮影。

12.
1250mくらいでたおやかな尾根道になる。木々のむこうに川苔山。

13.
ロープが張ってある分岐は足毛岩ノ肩へ向かう。ここは右折。

14.
正面に川苔山を眺めながら。奥多摩的トレイル。

15.
おなじく。

16.
おなじみのロープの裏へ出る。

17.
山頂。山名標石の裏から上がってきた。

18.
日向沢ノ峰への防火帯。

19.
おなじく。

20.
おなじく。

21.
日向沢ノ峰へ登り返す。左の林のなかへ入れば蕎麦粒山への巻き道。

22.
日向沢ノ峰ピーク。今日はずいぶん富士を眺める機会があった。

23.
蕎麦粒山への稜線。

24.
ヘロヘロになり蕎麦粒山頂にたどりつく。

25.
山頂にはいろんな方角から上がってきたハイカー4人と犬が一匹。

26.
蕎麦粒のピークは広々しており良い感じ。

27.
左下の巻き道をとらず稜線を直進する。そうすれば、

28.
仙元峠。ここも雰囲気がある。

29.
しばらく左の傾斜が急で下が長いトラバース道をゆく。

30.
一杯水への巻き道に入らず尾根を直進、登り返して三ツドッケのピーク。狭い山頂に団体さん。

31.
わすかに登降を繰り返して1553m地点、ハンギョウ尾根の下降地点。ロープをくぐり下降開始。

32.
すぐに森林管理単軌道=モノレールに出会う。

33.
標高1150m付近までモノレール脇を歩く。振り返って。

34.
思いのほか地面がザレているので、モノレールにつかまりながら降る。振り返って。

35.
定期便。きょうは登場が遅くありませんか?ウスバ尾根はさすがに大丈夫だろうから、こっちだけ様子見に来たって?

36.
モノレールの存在はさておき、尾根の雰囲気は良い。

37.
この古い赤テープが尾根の方向転換点。左に下ってゆくのだが地形図で確認しても尾根の形がわかりにくい。

38.
振り返って。
幅広の・ザレた・急斜面。

39.
振り返って。
道型を一瞬感じる場所もあるが、横切っていったり・なくなったり。

40.
テープ類・境界標などは少ない尾根だ。

41.
振り返って。
さほど傾斜はないが、とにかく足元がザレザレ&つかまるモノが少ないので神経を使う。

42.
ひさしぶりに林業ピンテ。

43.
振り返って。
写真左端をまっすぐ降ってきたところへ、左から(写真では右)作業道が合流する。

44.
小屋跡。

45.
振り返って。
土留めされた作業道になりほっとするが、

46.
尾根を直進するとまたこんなトレイルに戻ってしまう。

47.
尾根末端から左下方を眺める=カロー谷方向。

48.
おなじく右下方=小川谷方向。

49.
尾根上から左に折れ、カロー谷に下りたところ。振り返って。

50.
前の写真と撮影地点はおなじ。前方に小川谷林道。

51.
林道に出て振り返る。

52.
一度も転ばなかったのに、ザレた落ち葉の斜面を滑り降りているあいだにこれだけ土埃を浴びたらしい。

52.
対岸のツララ。小川谷林道は歩きながら飽きない。

53.
無事に通していただきありがとうございました。

54.
小川谷林道ゲートを振り返る。

55.
バス停がいっぱいであさっての方向を撮る。

56.
「奥多摩のMさん」と足元記念撮影。ハイカーだけに。

すべての写真を見る

装備・携行品

【その他】 CMPのハイキングシューズ。テスラのタイツにモンベルのロングパンツ。モンベルのメリノウール+マウンテンハードウェアの速乾性長袖シャツの重ね着にモンベルのウインドブレーカー、バラクルバ、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドとモンベル(下降時)のフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・モンベルの雨具上下・ユニクロのライトダウン、薄手フリース、ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・地図、キャメルバックのハイドレーションに水2L・おにぎり・非常食のカロリーメイト、下山後の着替え一式・サンダル。スタート時重量6.5kg。

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

川苔山

川苔山

1,363m

蕎麦粒山

蕎麦粒山

1,473m

三ツドッケ

三ツドッケ

1,575m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

蕎麦粒山 東京都 埼玉県

マイカー利用で手軽に都県境の尖峰ハイキング

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
3時間35分
難易度
コース定数
15
川苔山 東京都

川乗橋から川苔山へ 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
5時間45分
難易度
コース定数
28
川苔山 東京都

獅子口小屋跡から川苔山へ 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
5時間45分
難易度
コース定数
31
登山計画を立てる