行程・コース
天候
晴れ後高曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
往)JR奥多摩駅8:30鴨沢行き臨時増便バスにて、小河内神社前バス停下車(麦山の浮橋最寄り)
復)数馬バス停が最寄りですが、待ち時間のついでに笛吹入口バス停まで(約4km)歩きました。
この登山記録の行程
小河内神社前バス停(18:53到着/9:00出発)-(麦山の浮橋)-山のふるさと村ビジターセンター(9:39/9:50)-加茂神社(10:08)-日指橋(10:16)-(ケビンサイト)-奥多摩周遊道フェンス(10:24)-(ロスタイム5分)-御堂指尾根取り付き(10:30)-独標(1,072m)(11:35)-コル(11:44/11:50)-一般道合流(12:55)-御堂峠(13:07)-三頭山西峰(13:09/13:17)-ムシカリ峠(13:25)-三頭大滝(13:51)-(ケヤキの路)-周遊道(14:02)-(三頭沢旧道ルート)-(菅平の滝)-三頭山荘(14:30)
(三頭山荘から数馬バス停までは約10分)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
奥多摩湖の南岸から三頭山に延びる御堂指尾根を歩いて来ました。この季節は奥多摩周遊道路を走るバイクも少なくて三頭山界隈も静かです。山のふるさと村から鞘口峠への登山道は、昨年の台風の影響で通行止めが続いています。
≫麦山の浮橋の通行止めが解除されたと知って思い付いたのが今回のコースで、最寄りの小河内神社バス停から糠指尾根に向かう単独行さんに続いて浮橋を渡ると、遊歩道を辿って山のふるさと村を目指します。小春日和の青空と倉戸山の山影が静かな湖面に映し出されています。
山のふるさと村の周辺は日指岫沢(ひさしくきさわ)集落の跡地で、且つては甲州古道、鞘口峠の入口として対岸の河内集落と馬渡橋という肘木橋で結ばれていたそうです。 集落が湖底に沈むことは免れましたが、ダム湖の南岸にぽつんと孤立してしまい、結局、集落全戸が転出してしまったのだといいます。
そんな集落の鎮守であった加茂神社に立ち寄ってから、ビジターセンターのお姉さんに教わった通りにケビンサイトを横切って奥多摩周遊道に出ると、対面の石段が御堂指尾根の取り付きです。加茂神社の先に続く鞘口峠への登山道は台風の被害を受けたまま、未だに通行止めとなっています。
御堂指尾根は三頭山東峰の稜線に突き上げるバリエーションルートで、冬枯れ越しの右手に糠指尾根、左に月夜見山が間近です。登山詳細図に「露岩悪場」と記された箇所は巻きながら通過できますので危険は感じませんが、連続する急斜面の喘登にバリエーション尾根の醍醐味をたっぷり満喫できました。
取付きから2時間半、最後の喘登で稜線の一般道に合流すると御堂峠は指呼の間です。 諸説有りますが、三頭山は元来〝御堂山″であったとも云われますので、御堂指尾根を登り終えれば何やら格別な気分です。ニンマリしながら数馬に駆け下りると、三頭山荘のお風呂と山菜料理を頂いて、三頭尽くしの一日もしっかり締まりました。
本日の総歩数34,678歩、歩行距離24.7km、消費カロリー1,460kcal、脂肪燃焼量104g也。
【付記】数馬での余談を二つ
(一)わさび、
三頭山荘のご主人曰く、今年1月、収穫前のわさび田のわさびが根こそぎ盗採されてしまったと。お膳のわさび漬は、仕方なく業者さんから買ったものを使っておられるとのこと、、、何ともやるせません。
(二)火の用心、
夕闇迫る秋川街道、突然サイレンと共に「こちらは防災檜原です。只今、山林火災が発生しました!」と、大音声のアナウンスが響き渡ったのには驚きました。約1時間後、今度は「無事鎮火」のアナウンスがありましたので大事には至らなかったようです。
フォトギャラリー:76枚
11月中旬に通行止めが解除された麦山の浮橋。小河内神社バス停が最寄りです。
南岸に渡って振り返ると、石尾根の稜線が思ったより近く、低く見えます。
湖畔の遊歩道の途中で奥多摩周遊道に上がる階段。ヌカザス尾根ルートはここで分かれます。
倉戸山の手前、湖畔に突き出した小河内神社の岬の周辺が昔の河内集落のあったところで、ダム湖となる前の多摩川には馬渡橋という橋が架かっていたそうです。
湖岸の遊歩道は、山のふるさと村に続いています。
下流部がダム湖に呑み込まれ、今は登山地図から名前が消えてしまった岫(くき)沢川の流れの名残り。
岫沢川右岸一体は山のふるさと村となっています。ダム湖が出来るまでは、日指(ひさす)岫沢という集落があった場所です。
駐車場から、車道を離れてダートの路を登って行きます。
振り返って見えるのは、石尾根に連なる日蔭名栗山です。
「太子橋」で、再び車道と交差します。
太子橋から上流側は、キャンプ場のロッジが並んでいます。
かなり大きな太子塚がありました。太子橋の由来となったものでしょうか?
キャンプ場の最奥に、本日の最初のお目当ての加茂神社がありました。
岫沢日指集落の鎮守だった神社ですが、現在ご祭神は小河内神社に遷座し合祀されています。
神社の先が鞘口峠への登山道ですが、昨年の台風で道が流され、現在も通行止めが続いています。
少し戻って、ケビンサイト⇒の案内を見て、「日指橋」を渡ります。
瀟洒な感じのロッジを横目に見ながらケビンサイトを通過すると、、、
奥多摩周遊道に面したフェンスがありますが、脇を通過することが出来ます。
フェンスの真正面に、御堂指尾根の取り付きの階段があります。
階段を上がると、このような水道パイプが施設されています。
水道パイプ沿いには歩かずに、正面の尾根の急斜面を登ります。(斜面の下部に赤リボンあり)
木を掴みながら、よじ登る様な急斜面です。息を整えながら振り返って一枚。
20分位掛かって、ようやく尾根線に出ました。
尾根の左手に広がる三頭山-御前山の主稜線の風張峠方面。
写真では判り難いですが、月夜見山の山腹に、奥多摩周遊道が見えます。
右手には、ヌカザス尾根が並行しています。
落ち葉の急登。
振り返って一枚。
急傾斜が続きます。
だだ広いピークの入り口に、何故かトラロープ。
御堂指尾根、独標1072mの標識。
勿体ないけど、一旦下ります。
最低鞍部で小休止。
コルからの登り返し。最初は並みの傾斜ですが、
直ぐに急斜面となります。
振り返ると、いつの間にか御前山が見えるようになって、思わず元気を貰います。
登山詳細図に「急傾斜、露岩悪場」と記されている核心部です。
露岩は左右に巻くことが出来ます。傾斜は兎も角、危険を感じるようなことはありません。
一旦、傾斜が緩んで一息つきます。
僅かながら、ブッシュを漕ぐような場所があります。
再びの急傾斜を超えると、
漸く一般道に合流しました。
御堂指尾根の方向には「この先行止り⇒」と表示されています。
尾根の入り繰りはこんな感じです。下りでは使いたくありません。
一般道は歩きやすい!
へばっていたので東峰、中央峰は通らずに御堂峠へ。三頭山は「御堂山」が元の名前だったとか、、、
今年二回目の西峰ピーク。
北面に石尾根の展望。
雲取から鷹ノ巣まで、スッキリと。
残念ながら、富士山は雲の中でした。
数馬への最短ルート、笹尾根方向に下ります。
ムシカリ峠から三頭大滝方面へ。
沢の右岸、左岸を歩きます。
ムカシリ峠から25分ほどで三頭大滝へ。氷結が進んでいます。
セラピーロードを進みます。
途中、ベンチ広場(昔は東屋がありました)から、ケヤキの路でショートカットします。
一旦、周遊道路を200m程歩いて、、、
古い道標の場所からガードレールを跨いで、再び沢道に入ります。
途中にある「菅平の滝」。水量が少なかった様です。
約20分で沢道を抜けて、再び周遊道に合流します。
最後のお目当ての三頭山荘へ到着。西峰から2条の滝を見ながらの1時間10分でした。
東京都で一番高い場所にあるという三頭山荘の温泉を独り占め。(屋上の露天風呂は冬場は休業中です。)
名物の山菜料理1,700円コース。(上段左から順に)キャラブキ、ユズ、コゴミ、アケビの皮、わさびの茎、(2段目左から)ノビル味噌漬、ズイキ、ユリ根、アカシアの花、マイタケ、3段目稚マス甘露煮、ワサビ漬け、蒟蒻刺身、そしてジャガイモととろろ。ご飯とお味噌汁も付きます。
割箸袋の裏側に山菜の種類、全30種が書いてありました。
途中から、独り占め。
兜造りの母屋の3階は資料館となっています。
4回の屋根裏部屋は、蚕棚です。
バスの時間までかなりあるので、長居はせずに、ぶらぶら歩くことにしました。
九頭竜神社に下山のご挨拶。
数馬バス停までは10分程。
来年は、たから荘にもチャレンジしてみましょうか。
夕闇の山影。
秋川街道をトコトコと、、、
笛吹入口のバス停まで歩いて、5分後のバスを待ちました。
今にもトトロが出てきそう。。。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | ナイフ | 修理用具 | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ |
軽アイゼン |
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