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栃谷尾根から陣馬山、静かな筈の北高尾山稜

陣馬山、堂所山、北高尾山稜、三本松山、大嵐山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

電車
その他: 往)JR藤野駅から徒歩
復)恩方の夕焼け小焼けふれあいの里、おおるりの家で日帰り入浴後、最寄りの「宮ノ下バス停」よりバスにて高尾駅北口

この登山記録の行程

JR藤野駅(7:19到着/7:32出発)-(御嶽神社、春日神社参拝)-一の尾根登山口(8:07)-陣渓園(8:35)-栃谷尾根取り付き(8:40/8:50)-陣馬山(10:05/10:42)-奈良子峠(11:10)-明王峠(11:17)-堂所山(11:46)-関場峠(12:18/12:40)-三本松山ピーク(12:45)-大嵐山ピーク(12:57)-(大嵐山北尾根下降)-林道合流(13:30)-おおるりの家(13:40)

コース

総距離
約15.5km
累積標高差
上り約1,171m
下り約1,140m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

栃谷尾根で陣馬山を登り、北高尾山稜を辿って大嵐山北尾根を下ってみました。初めて見るシモバシラの氷花にニンマリ、静かな筈の北高尾山稜は救難ヘリの出動で物々しい事態となってしまいました。

≫年内にもう一度富士山を見ておきたくて選んだのが今回のコースです。陣馬山の混雑は止むを得ないとして、栃谷尾根ならば静かでしょうし、途中から北高尾山稜に入ってしまえば人も少なかろうとの算段で藤野駅に降り立つと、バスを待たずにトコトコ歩いて陣馬山登山口に向かいます。

栃谷尾根は初めてですので、後学の為に陣渓園旅館を確認してから少し戻って尾根に取り付きました。途中で作業道の踏み跡を離れ、小尾根を乗越して一般道に合流すると、後は整備された道が稜線まで続いています。晴天に恵まれた陣馬山は多くの人出で賑わっていました。

清水茶屋のテラスで気持ち良く時間を過ごした後は堂所山に向かいます。山頂直下で屈みこんで写真を撮っておられる方を見て、はたと気づいて目を凝らすと、足元に沢山の小さな氷花が咲いていました。シモバシラを見るのは初めてでしたので、気づかせてくれた方に感謝、感謝です。

奥高尾縦走路は老若男女のハイカーさんで賑やかです。三密という程ではありませんので、前を行くハイカーさんに歩速を合わせながら歩くのも悪いものではありません。バリエーション尾根と違って、地形や足場を気にせずにのんびり歩けることが却って新鮮な感覚です。

堂所山から北高尾山稜に踏み入れた途端に人の気配が薄まります。このまま静かな山稜歩きを楽しめるかと思っていましたが、途中俄かにヘリの音が騒がしくなり、遂には間近でホバリングを始める始末。何事かと思いながら先に進むと関場峠に男性が立っていて、聞けば同行者が小下沢林道で転落したのだと。当人は意識があって会話もできるそうで、後は救助を待つだけという事で一安心でしたが、その後救助ヘリは懸垂下降点を探しながら20分近く旋回を続け、何とか近くの冬枯れの中に二人の隊員さんが下降して、機材を抱えて現場に向かって行かれました。

無事の救助を祈りつつ先に進みましたが、その後もヘリが旋回を続けて静かな尾根歩きどころではありません。緊張しながら大嵐山のバリエーション尾根を下降して、おおるりの家のお風呂で何とか人心地をつけた次第です。

小下沢林道は崩落の為通行止めですが、私もその内歩いて見たいと思っていたルートです。自己責任とはいえ、一旦事あれば周辺に大変な迷惑が掛かることを思い知った出来事でした。

本日の総歩数31,009歩、歩行距離20.6km、消費カロリー1,162kcal、脂肪燃焼量83g也。

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フォトギャラリー:70枚

久しぶりの藤野駅からスタートです。

バスは使わずに歩いて行きましょう。

トンネルを抜けると、右手にイタドリ沢の頭が現れます。

途中の神社に挨拶しながら、、、。(熊野神社)

熊野神社の石段が、今日一番の急登でした。(笑)

沢井川左岸の旧道を歩いたりしながら、、、

陣馬山登山口バス停近くの春日神社にも入山のご挨拶。

狛犬は昭和9年生まれでした。

陣馬山登山口入口。

他のハイカーさんは、皆さん一ノ尾根(一ノ尾尾根?)コースに向かって行かれました。

そのまま、栃谷川の流れを右に眺めながら林道を進みます。

栃谷尾根ルート分岐(林道の分岐)がありますが、そのまま直進してみました。

初めて栃谷を訪れましたので、後学のために陣渓園までいってみました。

陣渓園の少し手前、ダートの坂道から尾根に向かいます。

坂道の上に建つ立派な民家。敷地縁にあるお墓の脇から尾根に取り付きます。

一度、正規ルートの林道と交差します。

冬枯れ越しに富士山の頭が見えました。

小尾根の東を巻く作業道と別れて、適当なところから尾根線を目指します。

小さなコブの先で、尾根の西側からくる正規ルートに合流しました。

後は歩き易い一般道です。

隣の一ノ尾根。

栃谷尾根で出会った方は上りひとり、下りひとりのお二人だけ。思った通りの静かなコースでした。

奥高尾の主稜線縦走路に合流。

陣馬山は大賑わいでした。

早速、景色をぐるり一望。生藤山の方角。

鷹ノ巣、御前山、大岳、、、

筑波と関東平野。

営業していない富士見小屋が邪魔をして、山頂からの富士山は台無しです。

扇山の先に白くなった南アルプス。

権現山と大菩薩連嶺。

今回も清水茶屋のテラスで休憩です。

富士山を眺めながらのなめこ汁は最高のご馳走です。

焼酎のボトルキープをしている常連さんもいます。

今年の富士山は、兎に角雪が少ないです。静岡側は全く冠雪していません。

先程よりも人が増えた山頂を後にします。

陣馬山の山頂直下に、シモバシラの氷花が沢山咲いていました。

こうして現物を見るのは初めてです。親指第一関節位の大きさでした。

些細なものではありますが、自然の造形美が詰まったいるようです。

奥高尾縦走路。多くのハイカーさんが行き交っていました。

歩速を緩めてのんびりと~。たまにはこんな歩き方も良いですね。

奈良子峠。陣馬高原バス停方面(破線ルート)は通行止めとなっていました。

陽だまりの明王峠。トイレを拝借。

底沢峠。

途中の伐採地の下草が刈り払われてスッキリとなっていました。

次に向かう堂所山の姿。

堂所山頂手前の分岐道標。小下沢林道通行止めの注意書きが貼ってあります。

堂所山のピークへ。

山頂では、2組のパーティが休憩中でした。

冬枯れ越しに市道山の稜線。

小春日和です。

北高尾山稜に入ると、打って変って人の気配が少なくなります。

静かな尾根歩きを楽しんでいたのですが、、、

上空をレスキューヘリがぐるぐると旋回。何事か?と思っていると、、、

頭上の間近をホバリングされて、一瞬、落ち葉のつむじ風迄巻き上がる始末。。。

その先の関場峠に進むと、小下沢林道の崩壊箇所で転落事故があったとの事。連れの方が消防と連絡を取り合っています。

上空を旋回しながら、降下場所を探しています。

降下場所が決ったようです。低空ホバリングで落ち葉が吹き上がります。

隊員さん2名が目の前で降下を始めました。緊張の一瞬です。

機材を抱えて関場峠に向かわれる隊員さん。ご苦労様です。頭が下がります。無事の救助を願いつつ先に進みました。

この後はなんだか非現実的な気分。半分上の空で、取敢えず三本松山の小ピークを通過。

次の小ピークが大嵐山です。

大嵐山ピークから北に向かう「大嵐山北尾根」を下りました。(一般ルートではありません)

落ち葉が積もって滑りやすい箇所もありますが、尾根筋の踏み跡はほぼ明瞭でした。

何もなければ、静かな尾根歩きになった筈なのですが、、、

先程のヘリが、未だ上空を旋回していますので、どうにも落ち着きません。

尾根末端で林道に合流します。この頃にはヘリの音も聞こえなくなっていました。

尾根の取り付き部に、「大嵐山北尾根」の小さな案内板。

案下川右岸の林道を歩いて関場に向かいます。

夕やけ小やけふれあいの里、「おおるりの家」へ到着。

500円でお風呂を独り占めさせて頂き、やっと人心地が付きました。。。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 ナイフ 健康保険証 ホイッスル
虫除け ロールペーパー 行動食

みんなのコメント

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  • ガバオさん、こんにちは。

    私も小下沢で春の山野草を見たいのですが、昨年の台風の影響は非常に大きく中々復旧する見通しが立たないようですね。

    事故救助のヘリが近くに来たようですが、爆音でヘリがすぐ近くにやってくれば本当に驚かれたでしょうね。
    こういうことに遭遇すると私も行くバリエーションルートなども含め、山行では事前の情報収集そして常に注意して行動しなければならないと感じました。

    ところで、大嵐山北尾根の案内板が尾根の取り付きについたのですね。
    意外とここから登られる方が多いのかもしれません。

  • Bergenさん、こんばんは。

    コメント有難うございます。

    Bergenさんに教えて頂いた大嵐山北尾根を早速使わせて頂き、お陰様で無事下りて参りました。救助ヘリが上空を旋回する最中にバリエーション尾根に踏み込むのは一瞬躊躇いましたが、尾根の地形も複雑では無いので予定通りに下降しました。

    無事に救助されたとは思いますが、転落されたのは登山者ではなく森林巡視の方でした。いわば山歩きのプロの方と思われますが、どんな所でも油断禁物だという事を肝に銘じた次第です。

  • ガバオさん、おはようございます。

     ご近所にご出勤されていたんですね!人ごみにうんざりして、最近は敬遠気味だったのですが、シモバシラの氷花など、師匠の語りで何やら新鮮な気分で拝見することができました。また、しっかりと「おおるりの家」の風呂もご利用頂いているようで!、ありがとうございます〜(笑)

     それにしてもヘリの救助現場に遭遇するとは貴重な経験をされましたね。私も単独行が多く、バリエーションルートにもお世話になることがあり、他人事とも思えず拝見させて頂いておりました。自分では注意しているつもりでも、こうした事態なったらどうするか、しかもスマホの電波が届かないエリアだったら・・、なかなか答はありませんが、師匠のおっしゃる通りまずは「どんな所でも油断禁物」が大切ですね。肝に銘じておきます。
     
     それと大嵐山北尾根♪ これに相模湖からのバリエーションルートを組み合わせると、高尾を南北に縦断するという貴重な(?)体験ができますよ。当然、ゴールは「おおるりの家」でしょうか。拙レコで恐縮ですが(↓)、機会がありましたら。すでにご存じでしたら、ご容赦ください。

     https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1507105.html

     ぼっけもん拝

  • ぼっけもんさん、こんばんは。

    今回は人混み覚悟の陣馬山でしたが、栃谷尾根は思った通りに静かでした。そういえば、大嵐山北尾根はぼっけもんさんも「送電線コース」で歩かれていましたね。当時のレコを改めて見返して、アワフキムシの事など懐かしく思い出しました。

    お陰様で、おおるりの家のお風呂はこの辺りを歩く格好の動機付けとなっていますので、その後もしっかりと有効活用させてもらっております(笑)。

    最後は物々しくなってしまいましたが、どうやらこれが今年の登り納めになりそうです。コロナの変異種など気になるところですが、来年も普通に山歩きが続けられると良いですね。

登った山

陣馬山

陣馬山

855m

堂所山

堂所山

731m

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