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2021年登り始めはいつもの野坂山

野坂山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 4人 (Yamakaeru さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

吹雪き

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 通常は「野坂いこいの森」の駐車場を利用するが、冬季は除雪されていないため少年自然の家の手前にある駐車場に停める。野坂茶屋(喫茶店)から少年自然の家までは車一台分の轍があった。

この登山記録の行程

少年自然の家手前の駐車場(10:36)・・・野坂憩いの森(10:52)・・・<冬道>・・・一ノ岳(12:27)・・・二ノ岳・・・三ノ岳・・・野坂山・山頂(13:53)(休憩~14:22)・・・三ノ岳・・・二ノ岳・・・一ノ岳・・・<冬道>・・・野坂憩いの森・・・少年自然の家手前の駐車場(15:55)

コース

総距離
約6.6km
累積標高差
上り約821m
下り約822m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

年末から張り出した爆弾低気圧の影響を受けて、大荒れの天候で迎えた2021年の元日。初日の出登山を計画していたが、早朝アタックを諦めてゆっくり登山に変更した。
正月早々なので除雪は期待していなかったが、なんとか車一台分の轍があったので「少年自然の家」手前の駐車場までは入ることが出来た。雪ですっぽり埋まっている駐車場に、勢いをつけて車を突っ込む。乱暴だがこれが雪国式?か。
駐車場の時点で膝下の積雪があったので、最初からワカンを装備してスタートする。
道路をショートカットしながら、野坂憩いの森の登山口までを最短で登る。スノーシューと思われるトレースがあったが、風雪でところどころ消えかかっている。そのトレースを追うように進む。降ったばかりの柔らかい雪に足を入れると、ギュっと音を立てながらワカンが深く沈み込んでいく。持ち上げる足が倍以上に重たいが、ようやく雪山に来たという実感が増して、むしろ雪の重みが楽しくて仕方がない。
途中から登山道を外れて冬道へと入る。
急こう配を一直線に一ノ岳を目指して登っていく。いつの間にかトレースは無くなり完全なラッセル登山となった。積雪量はさほど変化していないが、斜面に向かうと膝よりも高く、足を持ち上げるようにして進まないと前に行くことができない。
膝で雪を崩しながら、ガツガツとひたすら登っていく。なかりキツイ作業だ。しかし、誰も歩いていないバージン・スノーに、自分のトレースをつけていく快感は、先頭のみが味わえる特権だ。体力の続く限り独占したいと思うのはやはり変態の証か。
吹雪く斜面の先に特徴的な形をした松が見えてきた。一ノ岳に到着。野坂山は登山口から一ノ岳までが肝なので、ここまでくれば、あとはなんとかなる。
とは言え、二ノ岳から三ノ岳までは積雪が増えるため、これまで以上にラッセルのパワーと持久力が求められる。時々、先頭を交代しながら、まさにラッセル車のように進んでいく。
最後の急登を登った先に、赤い小屋が見えた。野坂山の避難小屋だ。建物の半分が雪に埋まっている。山頂はその先10m程のところ。そのたった10mがなかなか進めない。空腹と疲労で一歩がなかなか踏み出せない。足を止めたくなるが、3m、2m、1mと心の中でカウントダウンしながら、ついに山頂の看板にタッチ。ついでにそのまま雪に倒れ込もうかと思った。
吹雪いて寒いので感動を味わう暇もなく、避難小屋へ退避する。正面のドアはすっぽり埋まっているので、後ろの窓からなんとか侵入。決して室温は高くないが、それでも外に比べたら天国のように温かい。
野坂権現様に今年の安全祈願をした後、お正月登山恒例の山頂お汁粉タイム。お餅入りで、アツアツの甘いお汁粉が身体の底から温めてくれる。この一杯があればどんな辛い冬山でも歩けそう。
お汁粉タイムを終えて、下山モードに入る。
入るときは雪で窓の高さと同じだったが、出る時は目線の高さにある窓をよじ登らなければならない。
これはこれで結構至難の業。足を高く上げて吊りそうになりながらもなんとかよじ登って脱出する。
避難小屋の裏側から正面に戻ったところで、仲間から「うわぁぁぁ」と感嘆の声。吹雪いていた空が、一瞬の晴れ間を見せていた。敦賀半島と敦賀の街並みが白く凍っている。なのに半島周辺の海は透き通るような淡いブルー色をしている。冬の日本海は常に荒れて鼠色の印象が強いが、こんな綺麗な日本海は珍しいかも知れない。
2021年登り始め。思わぬ絶景に幸先の良さを感じた。今年もいろんな全景に巡り合いたいものだ。下山は雪を蹴散らしながら「モウ」スピードで降りる。 丑年だけに :)

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 一番乗りだから、きっといいことありますね☆

  • 山小屋のノートに記した山かえる参上って、まるで高校生だね。

登った山

野坂岳

野坂岳

913m

よく似たコース

野坂岳 福井県

敦賀富士ともよばれる信仰の山

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
3時間55分
難易度
コース定数
19
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