登山記録詳細

ハイキング
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戦国青梅の歴史探訪と、青梅丘陵の青梅草 青梅丘陵、辛垣山、雷電山、勝沼城跡、辛垣城跡(関東)
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記録したユーザー

ガバオ さん
  • 日程

    2021年2月20日(土)

  • 登山口へのアクセス

    電車
    その他:往)JR青梅線、東青梅駅から徒歩
    復)JR奥多摩線、石神前駅

  • 天候

    快晴

この登山記録の行程

JR東青梅駅北口(7:16到着/7:32出発)-師岡神社・勝沼城址(7:43/8:07)-天寧寺(8:27/8:35)-(勝沼神社)(青梅鉄道公園)-青梅丘陵ハイキングコース入口(9:06)-(金毘羅神社)-矢倉台(9:48)-栗平林道分岐(10:22)-(栗平林道)-栗平集落散策(10:40/11:20)-尾根で小休止(11:35/11:44)-ノスザワ峠(11:53)-名郷峠(12:09)-辛垣城跡(12:19)-雷電山(12:45)-榎峠(13:08)-平溝橋(13:17)-JR軍畑駅(13:30)-鎧塚(13:36)-(青梅街道)-JR二俣尾駅北口(13:56)-海禅寺(14:00/14:20)-JR石神前駅(14:33)-14:36発青梅行きに乗車


総距離 約19.9km 累積標高差 上り:約1,160m
下り:約1,119m
室町から戦国期に掛けて青梅一帯を支配した三田氏の名残りを巡りながら、福寿草の原種と言われる青梅草の群生地を訪ねてみました。見頃のピークは過ぎつつあって、来週辺りはギリギリかもしれません。

≫青梅の山上集落に福寿草の原種とされる「青梅草」の群生地があることを知り、それならば青梅繋がりで戦国期にこの一帯を支配した三田氏の足跡も訪ねてやろうと考えたのが今回のコースで、東青梅駅から先ずは三田氏居城の勝沼城跡に向かいました。

三田氏は平将門の後胤を名乗って青梅、奥多摩一帯を支配した豪族で、永正、天文の頃(1504~1555)に最も栄えましたが、三田弾正綱秀の代の永禄4年(1561)に越山(関東侵攻)した関東管領上杉謙信に与して北条氏と対峙した結果、北条氏照によって滅ぼされてしまった一族です。

勝沼城跡は小高い丘陵にあり、勝沼殿とも呼ばれた往時の隆盛を偲ぶことが出来ますが、地形的には余り堅固に見えず、綱秀が北条との戦を前にこの城を捨て、険峻な辛垣城に立て籠ったことに合点がいきます。三田氏滅亡後、城は北条方の師岡氏の居城となりますが、道でお会いしたご老人は、永禄12年(1569)の武田軍侵攻の際に武田勝頼の猛攻を防いだことを自慢げに話しておられました。

城跡から天寧寺に立ち寄ってから、今度は青梅丘陵ハイキングコースに進みます。青梅草が見られる栗平集落へは成木街道側から林道が通っていますが、青梅丘陵から寄り道するのも簡単で、集落に入った途端に黄色い絨毯が目に飛び込んできます。青梅草は福寿草の原種だそうですが、凛とした気高い雰囲気はそのままで、春のルーティン作業を無事に済ませて漸くひと息ついた気分になれました。

尾根を辿って青梅丘陵に戻ると、次はいよいよ三田氏の最後の砦となった辛垣城跡です。上杉謙信が最初の越山を終えて越後に引き上げたのが永禄4年の6月で、9月には早くも北条方に依る〝見せしめ〟の三田攻めが行われたそうで、麓の軍畑の地名に熾烈な戦いの名残りが偲ばれます。

三田氏滅亡は永禄6年(諸説有り)とされていて、実はその間も謙信は越山を繰り返しているのですが、春になるとさっさと引き上げてしまいますので、三田勢にとって〝春〟を迎える心境は複雑なものだったろうと思うと何ともいたたまれません。軍畑駅に三田氏の家紋の三つ巴があしらわれていたのがせめてもの救いといえましょうか、、、。最後に海禅寺の供養塔を懇ろにお参りして帰路に着きました。

本日の総歩数37,119歩、歩行距離24.5km、消費カロリー1,578kcal、脂肪燃焼量112g也。

登山中の画像
  • 東青梅駅の北口が今日の出発点です。
  • 梅と鶯をデザインした青梅市のマンホール。今日の主役は、且つて三田谷と呼ばれたという青梅です。
  • 途中の公園から眺める勝沼城の城山。右側の小山が城の在った場所になります。
  • 今日は三田氏の史跡巡りがテーマなので、敵方の師岡神社にお参りするのは如何かとも思いつつ、城山の麓にある師岡神社に立ち寄ります。
  • お目当ては二本のシイの巨木との再会です。
  • 一本は幹周5.3mの巨樹で、無手勝流巨木番付では、現在東前頭十七枚目です。
  • 拝殿脇のもう一本の幹周は4.3mで、こちらも迫力満点です。
  • 神社の裏手から墓地をかすめて城山に登ることが出来ました。
  • 勝沼城は且つて青梅一帯を支配し「勝沼殿」とも呼ばれた三田氏の居城でしたが、北条に滅ぼされた後は、北条方に付いた師岡氏の居城となり、師岡城とも呼ばれました。
  • 城跡は想像以上に規模が大きく、往時の三田氏の隆盛を偲ぶ一方で、「守るのには苦労しそうだな~」というのが第一印象でした。
  • 周囲を歩くと堀切や空堀らしき地形があって、想像が膨らみます。
  • 城の縄張り図がありましたが、現在位置が判らないので本丸の見当がつきませんでした。
  • 道でお会いした散歩中のご老人に本丸の場所などを教えて頂きました。因みにご当人は「師岡派」でおられました。
  • 城山を北側に抜けたところに青梅ゴルフ倶楽部の入り口があります。
  • そのまま進んで開放された墓地の敷地を下ると、立派な天寧寺の山門が見えてきます。
  • 平将門によって開創され、文亀年間(1501~04年)三田弾正政宗によって再興されたと伝えられている古刹です。
  • 青梅の梅♪
  • お目当てはこの鐘楼の梵鐘です。
  • 「大旦那平氏朝臣将門之後胤三田弾正忠政定」と銘が刻まれていて、三田氏が将門の末裔であると自称しています。
  • 天寧寺から成田街道を南に下って、今度は青梅丘陵に向かいます。
  • 丘陵の端に鎮座する勝沼神社に参拝。こちらも三田氏に所縁がある神社で、境内には何対かの狛犬がいます。
  • 青梅鉄道公園にはSLが何台も並んでいます。
  • 早咲きのサクラが咲いていました。
  • 青梅丘陵のハイキングコースを進みます。
  • コース途中の金刀比羅神社にもお参り。寛政九年のものという十二方角碑があります。
  • 神社からの見晴らし。真っ白な富士山がわずかに頭を覗かせています。
  • 多摩川沿いに広がる青梅の街並み。
  • 桜の季節になったらさぞ美しいことでしょう。
  • 日向和田駅方面への分岐を過ぎた辺りから道が狭くなって、地元の散歩の方の姿も無くなってきます。
  • すっかり山歩きらしくなってきました。
  • 石神前駅への分岐。南側には、地図には載っていない小径が沢山あります。
  • 石神駅分岐の直ぐ先の分岐点。栗平方面の道標を見て北側踏み跡に入ります。
  • 直ぐに栗平林道に出ますので、これを下って行きます。
  • 林道で5人ほどのハイカーさんとお会いしました。皆さん、青梅草を見に来たのでしょう。
  • 林道を20分程歩いて栗平集落に着くと、いきなり道端の青梅草に出迎えられて、ニンマリした矢先、、、
  • 横の空地に花が群生しているのを見てビックリ。一気にテンションが上がります。
  • 今年も無事に福寿草を見る事が出来ました~。
  • 集落の南端のお宅の周りが、福寿草で埋め尽くされています。自生ではなく、昔植えたものが自然に増えたものだとか、、、
  • 集落内を行ったり来たりしながら、、、
  • 夢中で写真を撮りまくりました。
  • ただの空地が花で埋め尽くされています。。。
  • 一目千本!?
  • ベストアングルが中々決まりません。
  • 春先のルーティンワークを無事に済ませて、何やらホッとした心持ちになりました。
  • 集落の眺め。実際に住まわれているのは青梅草のお宅とその上の一軒だけの様です。
  • 集落の北の端に「賢治の農楽校」があります。(この日は誰も居ませんでした)
  • 農楽校の前には簡易トイレもありました。
  • 農楽校の先を回り込んで、集落の上の尾根に乗ります。
  • 孟宗竹が混じった尾根。踏み跡はほぼ明瞭です。
  • 最後は、トラロープが張られた急斜面を登って、再びハイキングコースに合流します。
  • ノスザワ峠(ノスゾウ峠)の分岐で、ハイキングコースに合流しました。
  • 見晴らしが開けて、正面に大岳山、遠くに石尾根が展望できます。
  • 名郷峠。
  • 本コースから離れ、三田氏が最後に立て籠もって滅亡したという辛垣城跡に向かいます。
  • かなり急傾斜な峻峰であることが判ります。
  • 石灰石の採掘で往時の姿とは変わってしまっているようですが、勝沼城とは全く異なる光景で、何やら悲壮な雰囲気です。
  • 雷電山との稜線が途中で大きく削られてみえるのは、大規模な堀切に違いありません。
  • 辛垣山よりも標高が高い雷電山(494m)。青梅丘陵ハイキングコースの最高地点です。
  • 雷電山山頂は北側の展望のみが開けています。
  • 山頂から榎峠まで、階段の下り斜面が続きます。
  • 榎峠で車道に合流します。
  • そのまま車道を歩いて、軍畑駅近くにある筈の鎧塚を目指します。
  • 三田氏の家紋であった三つ巴紋が軍畑駅にデザインされているのを見つけて、思わず膝を打ちました。
  • 小高い駅前から見下ろす場所に鎧塚があります。
  • 辛垣城の戦いで討ち死にした兵士達の武具を埋めて祀ったという鎧塚。塚の上に鎧明神の社が鎮座していますが、立ち入ることはできません。
  • 多摩川沿いに青梅街道を歩いて、三田氏の供養塔がある二俣尾の海禅寺に向かいます。
  • 途中で線路沿いの海禅寺通りに入ると、見上げるような蝋梅の大木がありました。
  • 二俣尾駅の北口を通過。
  • 瑞龍山海禅寺。今の寺号は江戸時代からで、三田氏の時代は長勝山福禅寺と称していたそうです。
  • 山門の獅子が睨みを利かせています。
  • 海禅寺の裏手の丘からの眺め。
  • クスノキの巨木。こんなにすらりと高いクスノキは珍しく思います。
  • 三田氏の供養塔をお参りして、本日全てのテーマが完了です。
  • 供養塔には三つ巴紋が刻まれていました。
  • そのまま海禅寺通りを東に歩いて、石神前駅で青梅行きの電車を待ちました。
  • 青梅尽くしの最後は、矢張り青梅駅前で〆ようと思って途中下車したのですが、、、
  • この時間に開いているお店が無かったので、大人しく帰路に付きました。。。
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、トレイルランニング用シューズ、ザック、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、傘、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、ナイフ、健康保険証、ホイッスル、虫除け・防虫薬品類、ロールペーパー、行動食、テーピングテープ
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  • いっき さん
    懐かしい風景がいっぱい 勝沼城跡は こんなところになんでと思う場所ですよね
    師岡派の人は もしかしたら知り合いかも?? 後ろ姿が見覚えがある。
    フクジュソウは知りませんでした。 元地元でお恥ずかしい・・・
    檜原の南郷にも 原種といわれる 自生地があります。

  • ガバオ さん
    いっきさん、こんばんは。

    丹沢エリアに引越しされる前は、このご近所だったんですね!?、山が近くて羨ましい限りです!
    確かに勝沼城は、居住するには絶好ですが、山城というには中途半端な気がしますね。
    お会いしたご老人はお二人とも80は越えられた感じでしたが、とてもお元気でした。曰く、お城の南は昔は一面の田圃だったとか、、、

    毎年、場所を変えて福寿草を見に行くのが楽しみですので、南郷の自生地情報はとても気になります。

  • はにわ さん
    ガバオさん、こんにちは。

    無手勝流巨木番付読ませていただきました。
    たくさん歩いているんですね。
    丹沢や奥多摩の山々はほとんど歩いたことが無いので参考にさせていただきますね。
    福寿草も良いですね。
    昔は花巡りなんてしたことが無かったですが若いときと違って興味が出てきました。
    近いので奥武蔵や秩父を中心に歩いてみたいと思います。

  • ぼっけもん さん
    がばおさん、こんにちは!

    福寿草の原種、青梅草ですか!今年はどちらに行かれるのだろうと思っていましたが、青梅丘陵に青梅草の群生地があったとは、完全に一本、とられました(笑)!。

     それと、天寧寺、鎧塚、軍畑、海禅寺など、三田氏の足跡が今でも色濃く残されていることにもビックリ!軍畑など、奥多摩に向かう電車の中で、何やら勇ましい名前の駅があるなくらいにしか思っていなかったもので、、、お恥ずかしい限り、とても勉強になりました〜。しっかりポッケに入れさせていただきます。

     ぼっけもん拝

  • ガバオ さん
    はにわさん、こんばんは。

    コメント頂き有難うございます。また、不肖無手勝流巨木番付まで見て頂いた様で、お恥ずかしい限りです(汗)。

    昔は森林限界を超える事ばかりを考えていましたが、この歳になって漸く低山で出会う巨木や山野草の良さが判る様になってきました。歳はとってみるものですね。

    この時期、奥武蔵を歩くのには持ってこいですが、コロナ以降は控えています。早く越生やときがわの巨樹を訪ねに行きたいものです。。。

  • ガバオ さん
    ぼっけもんさん、こんばんは!

    今年の候補地はいくつか考えていたのですが、先週ネットで栗平の青梅草の事を知って、急遽このコースを考えました。
    こんな近くに、こんな群生地があったとは驚きで、奥多摩にもまだまだ知らない場所が沢山あるんだなと思った次第です。

    三田氏の事はずーっと気になっていたのですが、わざわざ歩いて回る機会が無かったので、今回は絶妙な組み合わせだったと内心ニンマリしております(笑)。

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