行程・コース
天候
晴れときどき曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
西武秩父駅よりバスで大輪バス停で下車
この登山記録の行程
大輪バス停(9:52)・・・清浄の滝(10:44)・・・薬師堂(11:10)・・・三峰神社山門(12:05)・・・三峰神社本殿(12:20)・・・御仮屋(12:30)・・・奥宮の最初の鳥居(13:12)・・・奥宮(14:05)・・・三峰ビジターセンター(15:12)・・・三峰神社バス停(15:25)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
三峰神社には度々訪れているが、奥宮(妙法ヶ岳)にはまだ訪れたことがなかった。
三峰山から雲取山に縦走するときも、立ち寄らずに素通りしていた。
昨年の今頃はコロナで境内立ち入り禁止となっていたが、今年は大丈夫なようなので、以前いただいた古い守札を収めて、新しいお札をいただいた後、奥宮まで参る。
登山口となる大輪バス停から奥宮までは1000m近い標高差になる。
【表参道~三峰神社】
大輪バス停から表参道を三峰神社まで登る。登山道脇にはアズマシャクナゲが綺麗に咲いている。
前半はネコノメソウの仲間などが多くみられた。
清浄の滝を過ぎると傾斜がきつくなってくる。ここではカタクリはもう花が終わっていて、スミレ類が見られる。
【三峰神社】
三峰神社で、以前いただいた古い護符を収めて、新しい大口真神のデザインされた護符をいただいた。その後、大口真神を祀る御仮屋に立ち寄る。
御仮屋の前のオオカミ像は実に躍動感にあふれている。
【ニホンオオカミについて】
日本武尊東征のおり道案内を務めたニホンオオカミを大口真神と称して神の使いとして崇めた。また、山畑を荒らす、鹿や猪を追い払う有難い存在で、特に奥多摩、奥秩父などでは、狼信仰が盛んだった。信仰の中心となったのが三峰神社と武蔵御嶽神社である。
その後、人の持ち込んだ狂犬病や、人為的な駆除などで、1905年を最後に絶滅した。
御仮屋には躍動感あふれるオオカミ像があるが、この像が作られたのが1963年。最後の狼が発見されたのが、1905年。50年目撃されないと絶滅種とされているので、このとき、既に絶滅種とされている。この像の作者はどのような気持ちで作ったのだろうか?
かっては、このように野山を群れ遊ぶ姿があったのだろうと思うと、大口真神として古くから崇められ、日本人と暮らしてきた狼達を、絶滅させた「神をも畏れぬ所業」に人間のエゴを感じる。そのため、私にはこの像を「かわいい」とか「おもしろい」という単純な感情で見ることができない。
狼は生態系の頂点にある動物だ。狼の絶滅が一因で、日本では鹿や猪が増えて、その食害に悩まされている。アメリカでも同様で一度絶滅したハイイロオオカミを再度メキシコから導入し野生化させている。
【奥宮へ】
三峰神社博物館には、ニホンオオカミの毛皮が展示されているが、以前見学しているので今日は見学無し。奥宮に向かう。
奥宮に向かう途中には4つの鳥居がある。
最後の鳥居を過ぎると、少しビビるくらいの岩場が出てくる。階段も整備されているが、最後は急な階段の後、クサリの岩場を登る。
奥宮(妙法ヶ岳)には祠と記念碑が立てられており、ここにもたくさんの狼達が置かれている。
雲取方面の稜線も良く見える。
【下山】
もとの道を戻り、三峰ビジターセンターを少し見学した後、三峰神社バス停からバスで下山。
西武秩父駅の祭りの湯で汗を流して帰った。
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