行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
電車
その他:
往)JR高尾駅から徒歩
復)JR相模湖駅
この登山記録の行程
JR高尾北口(7:01到着/7:16出発)-(三和団地)-南高尾山稜始点のコル(7:30)-四辻(8:00)-鉄塔#39(8:30)-梅の木平分岐(8:41)-草木峠(8:46)-草木山・松見平休憩所(9:00)-三沢峠(9:33)-(関東ふれあいの道)-国道20号合流(10:24)-(貴布祢神社)-蛇塚・沖大明神(10:30/10:47)-(入沢川、ニリンソウ群生)-西山峠(11:32)-見晴台ベンチ(11:50/11:57)-中澤山(12:07)-中沢峠(12:10)-金比羅山(12:24)-大洞山(12:32)-赤馬ルート分岐(12:35)-(赤馬ルート)-車道合流(13:06)-(月読神社)-桂橋北詰(13:18)-(相模川右岸道路)-相模ダム(13:51)-相模湖駅(14:03)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
南高尾山稜を歩いて入沢川のお花畑を訪ねて来ました。行儀よく並んだクマガイソウ、目にも鮮やかなヤマブキソウと谷を埋め尽くすニリンソウ、、、高尾の植生の豊かさを目の当たりにした一日となりました。
≫気が付けば東京の緊急事態宣言発令が決定してしまいました。発令前日から何とも重たい気分ですが、せめてバスを使わずに歩けるコースをと南高尾山稜を目指して高尾駅に降り立ちます。南高尾といえば、近頃セブンサミッツ縦走が話題となっているようですが、今回は縦走の途中で一旦国道20号側の谷に下り、入沢川沿いのお花畑を鑑賞しながら再び稜線に戻るというコース設定です。
起伏の激しい北高尾山稜と比べると南高尾山稜は明るくなだらかで開放的です。人気のコースだけあって多くのハイカーさんが行き交いますが、殆どの方がマスクをして歩かれているのには驚きました。普段、人の少ないマイナールートを歩くことが多いので一瞬戸惑いましたが、テレビで見た富岳のシュミレーションに依れば、マスクなしで喋りながら歩いた場合、微風の屋外でも2~3m後ろの人まで飛沫が届くそうですので、混み合う登山道でのマスクマナーはとても大事だと思います。
お目当ての山野草に関しては全くの駆け出しですが、今回も老眼鏡をぶら下げながら沢山の花を楽しむことが出来ました。改めてこの山域の植生の豊かさと、それを楽しめる有難さをしみじみと感じましたが、それだけに山の中で見かけた盗掘防止の警告看板が何とも残念です。
特徴的な姿のクマガイソウは、騎馬武者の母衣に見立ててアツモリソウと共にその名が付けられたそうで、歴史悲話の登場人物を花の名前にしてしまうところは如何にも日本人らしいと感心するのと同時に、何故この場所に?と考えると不思議でなりません。
因みに山田哲也さんの「奥多摩 山、谷、峠、そして人」に依れば、一昔前まで、奥多摩小屋の前には艶やかなアツモリソウが群生していたそうですが、その後のシカの食害で消滅してしまったという事です。盗掘などは論外として、人間が山に追いやったシカのせいで山の花が消え去り、シカが近づかない人里にだけ希少種が残っているのだとしたら何とも皮肉な話ではあります。
入沢川のニリンソウのお花畑を堪能しながら稜線に戻ると、大洞山の先からバリエーションの作業道で赤馬に下り、そのままトコトコ相模湖駅まで歩いて、最後はお馴染みのかどや食堂で〆ました。
余談ですが、お酒が入って盛り上がっている壮年ハイカーさん達に堪らずマスク会食をお願いしたところ、近くのご年配のハイカーさんからお礼を言われてしまいました。これも良いのか悪いのか?です。
本日の総歩数36,549歩、歩行距離25.7km、消費カロリー1,529kcal、脂肪燃焼量109g也。
フォトギャラリー:85枚
JR高尾駅北口を出発。線路を南に渡って高尾霊園の方向に向かいます。
初沢川の流れを左に見ながら、、、
金刀比羅宮の尾根を過ぎたら住宅地(三和団地)の中に入ります。
宅地のドン突きが南高尾山稜北端のコルで、ここから山稜に入って行きます。
途中でパッと視界が開けます。
四辻は、京王線高尾山口駅から登ってくる道との合流点です。
四辻からは俄かに人が多くなり、マスクを取り出して歩くことになりました。
色々調べて「オオツクバネウツギ」という名前に辿り着きました。⇒萼片の形から「ツクバネウツギ」だと教えて頂きました。ウツギといっても、科属は別物なのですね。
ヤマツツジがちらほら。
起伏の激しい北高尾山稜と違って、なだらかな裏山歩きのような雰囲気です。
ピントは合いましたが、、、未だ名前が判りません。。。⇒お陰様で「ガマズミ」だと分かりました!
梅の木平分岐点。計画ではここから国道20号方面に下るつもりでしたが、予定より時間が早かったので、三沢峠まで行ってみる事にしました。
「ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)」の花(仏炎苞?)は殆ど枯れ始めていました。
分岐から程なく草戸峠に到着。この角度から高尾山を見るのは初めてです。
皆さんのレコで度々登場する「チゴユリ」は、そろそろ終わりが近づいているようです。
草戸山への登り。足元の花を見ながら歩いていたらいつの間にか登ってしまいました。
こちらも皆さんのレコで確認できた「ホウチャクソウ(宝鐸草)」。枝が分岐しているのが特徴だそうです。
「ホタルカズラ」。入沢山の先の見晴台のベンチ脇にも咲いていました。
山の神のお社がある草戸山(364m)。松見平休憩所として大きな東屋もあります。
「コバノタツナミソウ(小葉立浪草)」。こちらも皆さんのレコから漸く名前を探り出しました。
足元には城山湖。
こちらは自信がありませんが「ミツバツチグリ(三葉土栗)」かと。葉っぱも三枚ですし、、、(汗)。
マスクが落ちているのを度々見かけましたが、マスクはPETボトルと同じプラスチックごみですので、気を付けなければいけません。
(自分もその一人ですが)立ち止まって花を見ている方を沢山見かけました。
先行の方々が見ていた花ですが、、、ウツギでしょうか???。
⇒「ミツバウツギ」だと教えて頂きました。
元気なチゴユリ。下から上手く撮ることが出来ました。
三沢峠にて。関東ふれあいの道の石標でストレッチしながら女性ハイカーさん達に道の指南をする高尾通(!?)のおじさん。
その関東ふれあいの道を下って、国道20号方面に向かいます。
沢山見かけましたが、名前が判りません。。。⇒「ツルカノコソウ」であることが分かりました。
こちらはヘビイチゴでしょうね。
面白いもので、鳥のフンまで花に見えてしまいます(笑)。
指名手配中。スミレは難し過ぎます。。。⇒難問でしたが「ツボスミレ(別名ニョイスミレ)で間違いなさそうです。
クサイチゴの花は殆ど終わりかけです。
花びらが7枚のニリンソウ。普通は5枚ですが、6枚、7枚の物も珍しくは無いそうです。
ニリンソウは林道沿いに沢山咲いていました。
イチリンソウ。ニリンソウよりも花がかなり大きくて葉っぱも特徴的です。
恥ずかしながら、イチリンソウを意識して認識したのは初めてです。
すっかり塔が立った「ヨゴレネコノメ」
何を撮られているのか気になります。。。
うかい竹亭の前を通ります。うかい亭は金沢発祥の高級料亭ですが、コロナで大変かと思います。
国道20号を少し南下します。
貴布祢神社に参拝。お社に中に古そうな狛犬がいました。
神社の境内から見下ろした国道20号。この後入沢川沿いに進むと様々な花々が出迎えてくれます。
有名な場所の様で、既に大勢のハイカーさんが訪れていました。
先ずはラショウモンカズラ。
ラン科アツモリソウ属のクマガイソウ。源平合戦の平敦盛と熊谷直実の物語に因んで命名された花です。
クマガイソウとヤマブキソウ。
何故こんなところに?、、、と思わせる光景。
夫々の葉っぱで間隔を取って整列しているように見えます。
脇の小径の上には小さな稲荷社がありました。
神社から戻ると人が増えていました。花は眺めて写真に撮るだけ、、、末永く咲き続けて欲しいものです。
道沿いには「ヤマブキソウ」が群生しています。
ヤマブキソウとニリンソウ。
ヤマブキソウは花が大きくてとても目立ちます。
こちらの花は?、指名手配中。。。
⇒お陰様で「セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草」であることが分かりました!。中国産の外来帰化種だそうです。
この葉っぱはユキノシタでしょうか。来月になれば咲き始めますね。
蝶よりも蛾の方が好き、という方の気持ちが分かる様な分からない様な、、、。
谷沿いの山道に入ると、足元の花が増えてきました。
ふと目を上げると、一面のお花畑です♪
ヤマブキソウとニリンソウが競い合うように咲いています。
延々と、、、
こんな光景は想像していませんでした。
中々前に進めません。。。
振り返って一枚。高尾の植生の豊かさを改めて目の当たりにした気分です。
西山峠で再び南高尾山稜に合流します。三沢峠を下ってからゆっくり2時間で掛けて戻ったことになります。
レコで良く目にする龍の彫り物のベンチを確認できました。
登山道に立てられていること自体が残念な盗掘防止の警告看板。「ジュウニキランソウは絶滅しました。」と書いてありました。
入沢山と中沢山の中間にある見晴台のベンチからの景色。富士山も見ることが出来ます。
ところどころに休憩ポイントがあります。
中沢山のピーク。巻道もあります。
中沢峠。
よく見かける花ですが、、、「ハナニガナ」かな?
セブンサミッツの最高峰、大洞山のピーク。
大洞山の先で道が北に折れるところの道標に、小さく←赤馬BS、と手書きされている方向の尾根に進みます。
踏み跡はほぼ明瞭です。
庚申塚の前で、道が左右二手に分かれますが、どちらも通れます。今回は里に向かって右手の道を歩いてみました。
長閑な赤馬(あこうま)の集落。
ここに出てきました。(登山道標はありません)
月読神社に下山のご挨拶。
桂橋で相模川を渡ります。高い!!
桂橋を渡り、相模川右岸の車道をトコトコ歩いて相模湖駅に向かいます。
孫山の眺め。
嵐山の登山口前を通過。
ダムの上を歩いて渡れます。
相模湖駅に到着。かどや食堂で軽く〆てから帰路に就きました。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
トレランシューズ | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 |
タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ |
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