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茨城県北ロングトレイルへエール 袋田の滝から月待の滝を結ぶ

立神山、生瀬富士、茨城のジャンダルム( 関東)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

晴れのち雨

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 袋田の滝の無料駐車場を利用。24時間開放されていて綺麗なトイレもある。大きい駐車場だが、観光地なのでシーズンは直ぐに一杯になる。第一、第二と2つの無料駐車場がある。個人的にはいつも第一駐車場を利用。

この登山記録の行程

袋田の滝第一無料駐車場(07:59)・・・登山口(08:16)・・・かずま(08:31)・・・立神山(08:54)・・・生瀬富士(09:02)・・・茨城のジャンダルム(09:05)・・・月待の滝分岐(09:20)・・・月待の滝登山口(11:44)・・・月待の滝(11:50)・・・<車道>・・・袋田の滝第一無料駐車場(13:43)

コース

総距離
約17.9km
累積標高差
上り約1,238m
下り約1,237m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

先だって生瀬富士から奥久慈男体山までをピストンした際に「県北トレイル」という名前の入った標識を見かけた。以前にはなかったと記憶していたので気になって調べてみると、茨城県北地域6市町の里山や観光地をつなぐ全長320キロの壮大なロングトレイル整備プロジェクト「茨城県北ロングトレイル」が立ち上がっているのを知った。その先駆けとして、今年(2021年)の3月29日に、大子町内12キロの区間で一部開通したとのこと。
地元でも琵琶湖を周回するロングトレイルの整備が進められているが、日本中に山と地域を結ぶロングトレイルが増えることは、多くの人が自然に触れ合う機会も増えるのでとても素晴らしいと思う。
生瀬富士から月待の滝への縦走路については、もともと気になっていたので、よい機会だと思い県北ロングトレイル先行開通区間を歩いてみることにした。
7時過ぎに「袋田の滝」の第一駐車場に到着。
出遅れたため満車かと思いきや、まさかのガラガラ状態。観光地なのに「どうした?」と心配になってしまった。
まずは、縦走前に生瀬富士を目指す。単純に登っては面白くないと、一般的に使われる駐車場近くの登山口ではなく、袋田の滝方面へと進むと滝美館という旅館があり、その裏側にある登山口からアプローチする。
入口は、旅館の左側を抜けて進んだ先にある奥の古い小屋の脇にある。木が覆い茂っていて看板もないため、非常に分かりづらい。「私有地じゃないのか?」と躊躇するが、入り込んでしまえば、それなりに道ははっきりしていた。
急な斜面を真っすぐに登っていく。かなりの斜度だが、そもそも低山なので時間をかけずに峰に沿って延びている登山道の「生瀬富士・立神山~袋田の滝方面」分岐点に合流する。
左へ折れて生瀬富士方面へと進む。
歩き出してすぐに2輪のギンランを見つけた。これは幸先がいい。
立神山を経て、生瀬富士と茨城のジャンダルムに立ち寄る。トレイルのプロモーションビデオ(PV)でもメイン映像として使われているが、茨城のジャンダルムの森を分けるように聳える巨大な岩壁は圧巻で、本家本元のジャンダルムには申し訳ないが、これはこれでなかなかの景色だ。
生瀬富士の山頂を少し降ると月待の滝への分岐点がある。標識には、6.1kmとあった。そう遠くはない。月待の滝へは観光で何度か訪れたことがあったが、登山として歩くのは初めてだったのでとても楽しみだった。
登山道は全体的に綺麗に整備されていた。定期的にトレイルの標識と目印のテープが設置されているため、道迷いの心配もない。テープはトレイルのシンボルカラーなのか黄緑色が使われていた。高島トレイルと全く同じものだったので、個人的にも親近感が湧いた。
たかだが6kmとタカをくくっていたが、歩き出してすぐに意外にハードなコースであることに気が付く。立っているだけでズルズルと滑り落ちそうな斜面。そんな斜面がノコギリの歯のように連続で繰り返される。その運動量は半端なく、初心者には少々きついコースだと思う。
歩いていると、時折、ギンランを見かけた。小さい蕾から花開いているもの。やはり関東にはギンランが多い。「ギンランがあるならキンランもあるはず」と思って探していると、一凛だけキンランを見つけることができた。優しい黄色の花が、森の中で光が射したように映えていた。それだけで今日一日が幸せな気分になる。
途中、2組ほどのトレイルランナーとすれ違ったが、登山者とは誰ともすれ違わなかった。まだ知名度が低いのかも知れない。タブな部分もあるが、時折、断崖から見渡せる眺望が素晴らしく。お気に入りの奥久慈男体山から鷹取岩までのコースに負けない魅力がある。作り立てのベンチが設置されていたが、利用する登山者がもっと増えて、さらに道が整備されていくことを期待する。
甲高い警笛が聞こえた。鹿が警戒している際に発する鳴き声に似ている。線路が近いということは、ゴールも近いということ。程なくして、樹々の間からアスファルトの舗装道路が見えた。
ロングトレイルの起点となっている月待の滝に到着。
折角なので、月待の滝にも足を運んでみる。
月待の滝は、滝の裏側に周ることができる珍しい滝。水しぶきの中、勢いよく流れ落ちる水の壁を通して見る景色は格別だ。
日ごろ見落としてしまいそうな観光地や自然。そして地元集落の人々と触れる機会を与えてくれるロングトレイルは、単なる登山にとどまらず様々な発見と出会いを生み出してくれる。全コースが一日も早く完成することを期待する。茨城の里山の魅力がぎっしりと詰まった素晴らしいコースになること間違いなしと確信した。
帰路は、2019年の台風19号で受けた甚大な被害以来、運転見合わせになっていた水宮線が、この春1年5ヶ月振りに運行再開したと聞いていたので、記念に電車で戻ろうかと考えていたが、里に降りて山を振り返った時に考えが変わった。トレイルの余韻を感じながら、ゆっくり里を歩くのもいいかと、国道沿いにテクテクと歩いて戻ることにした。約10km。基本、アスファルト歩きは大っ嫌いだが、車と違うスローな風景は、いつもと違う街並みが楽しめて乙だった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • なんか写真全体が赤い感じがしますね。これも滝を裏からみた人生ですかね。

  • そうなんです。
    どうもカメラが壊れたっぽい。がーーーん。

登った山

生瀬富士

生瀬富士

406m

よく似たコース

生瀬富士 茨城県

岩稜をはい登り、急斜面を下り、断崖の縁をたどる変化のある山

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
4時間9分
難易度
★★
コース定数
17
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