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(山北駅)高松山、鍋割山、丹沢三峰(宮ヶ瀬)34km 3500mのワンデイハイク

高松山、伊勢沢ノ頭、檜岳、雨山峠、鍋割山、塔ノ岳、丹沢山、太礼ノ頭、円山木ノ頭、本間ノ頭、丹沢三峰、春ノ木丸( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

曇り&ガス。登りはじめと丹沢山からの下降だけ日がさした。

登山口へのアクセス

その他: 行き_
品川駅05:29~06:32国府津駅06:35~06:59山北駅
帰り_
宮ヶ瀬バス停18:50から本厚木へ
※毎時50分、最終は20時50分

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図の表記)
07:36~高松山入口バス停スタート
08:00~新東名建設現場のフェンスに当たり引き返す
08:14~東名高架下まで戻る
09:10~ビリ堂(P638の東北350m)
09:28~高松山
09:50~ヒネゴ山(P805)
10:24~雨山峠・シダンゴ山分岐(P871の西150m)
10:32~林道秦野峠
10:53~秦野峠
11:29~伊勢沢ノ頭(P1177)
11:46~檜岳~11:56
12:13~雨山
12:30~雨山峠(破線の十字路)
13:05~鍋割峠(P1108の東300m)
13:20~鍋割山
13:53~大丸(P1386)~13:56
14:11~塔ノ岳~14:24
15:03~丹沢山~15:10
15:37~太礼ノ頭(西峰)
15:51~円山木ノ頭(中峰)~15:55
16:13~本間ノ頭(東峰)
17:23~高畑山頂分岐~17:28
17:52~三叉路への道を右に分ける(P653の東北350m)
18:14~春ノ木丸(P487)
18:30~宮ヶ瀬バス停フィニッシュ

コース

総距離
約32.5km
累積標高差
上り約3,280m
下り約3,056m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

長く速く歩いてみようと思った。限界を超えたときに自分の脚がどういう状態になるのか。コントロールが利かないなかで無意識かつ最小限のパフォーマンスはどの程度なのか、確認しておきたかった。疲労困憊で歩く下降路にリスクの大きいコースはとれない。何度か登り降りした丹沢三峰を選んだ。
アプリ"Geographica"によれば距離が34.2kmの登り累積は3517m。
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○ 高松山への登路は新東名建設のために大規模な迂回路が設けられている。足場板に単管パイプでできたルートをけっこうな時間歩いた。はじめ西の尾根から上がろうとして案内とは逆に進んだが、P251手前で厳重なバリケードにブロックされる。林道工事とは規模もセキュリティも異なるので、素直に立て看板にしたがうべきだった。
林道秦野峠からは雰囲気のある自然林のなかを行くことが多い。すれちがったハイカーが「気をつけて」とズボンの裾をめくりヒルに吸われて血だらけになった足首を見せてくれる。そういうシーズンだ。伊勢沢ノ頭(P1177)まで300mの登りが脚にくる。上がってしまえば檜岳ヒノキダッカまで苦労はない。「ヒルは人の呼気に反応して樹上からおちて来る」は俗説、地上から這い上がってくるそうだが、念のため上空の開けた場所を選んで今日はじめての休憩をとる。
.
○ 雨山を越え雨山峠までの降りは濡れて足をかけられない丸太の階段・細尾根・ザレた斜面など変化がありおもしろい。雨山峠、道標にストックをかけて休憩中の同年輩と思しきご婦人に「この先は厳しいらしいですね?」とたずねれば「たいしたこたないわよ~」との返事で、安心して進むw 足元のザレたクサリ場を4箇所だったか通過して鍋割山へ。人気の山はハイカーでいっぱいだから写真を撮るのに苦労した。塔ノ岳の尊仏山荘で熱々のコーヒーをいただく。丹沢山頂でとったのがきょう2回目・かつ最後の腰かけての休憩になった。
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○ 丹沢三峰の下降路に入りしばらくすると天気が回復する。日が差す新緑のなかを降ってゆくのは気分が良い。いっぽうで、「無名ノ頭」を含むよっつのピークを越えるのが体力的に厳しい。二番目の円山木ノ頭(中峰)への登り返しで完全に脚が終わった。このルートはバス停まで11kmととても長い。三峰の登降のみならずクサリのついたちょっとした岩場、急斜面の細いトラバース道など変化に富む。ハイカーによっては「ほとんど一日がかりの上り下り」になるかもしれない。そのぶん人は少なく静かだ。
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○ 三峰を越えバス停までまだ7kmもあるのに、脚の筋肉と関節がクッションを失ってしまう。着地のたびにガツンガツンとくる。ギクシャクした動きは自分でも笑えたが、不思議なことに上半身は力が抜けて自ずからバランスをとっている。この状態を確認するためのハイキングだったし、一年間歩き続けた成果を確認できたのは収穫だった。
バス停までの2時間あまり、ガツンガツンとやりながらむかし乗ったスーダンとエチオピア国境の「サスペンションないバス」を思い出したり、いろいろ妄想しながら歩いた。
(了)

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フォトギャラリー:50枚

1.
駅からバス停まで移動しスタート。

2.
案内を無視して西の尾根から上がろうとする道中。

3.
道標の行き先が消されており、徹底振りに不安を感じてはいたが。

4.
がっちりガードされた新東名建設現場。引き返す。

5.
東名高架下の案内板まで引き返す。素直に案内に従えよ。

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なぜかここ3回ほどヘルメットではなくキャップ。

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道順は明瞭。

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建設現場そのものの道中。

9.

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ビリ堂。

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高松山頂。晴れていれば富士も海も見えるんだろう。

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高松山を発って「虫沢古道」を歩く。植林の平凡な風景だが丁寧に手入れをしていただいている。

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14.
シダンコ山・雨山峠(秦野峠)分岐。ここを境にトレイルは一変する。

15.
まずは急斜面を林道秦野峠へ。

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林道に降りる。

17.
(旧)秦野峠へ向かう。

18.
ん、いい感じになってきたなあ。

19.
秦野峠手前で沢状を渡り、登り返す。この前後は地形が複雑。

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秦野峠。

21.
けっこうなアルバイトののち伊勢沢ノ頭に着く。

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檜岳。

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雨山。

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わかりにくいがここは細尾根。

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雨山峠。

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鍋割峠へ。道中のクサリ場。

29.
クサリより木の根をたよりにしたほうが確実。

30.
鍋割峠。

31.

32.
丹沢ですからね、木の階段・木道は標準装備。ありがたいことです。

33.
鍋割山頂。

34.
塔ノ岳。

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丹沢山頂を発ち宮ヶ瀬へ向かう。

36.
しばらくは鼻歌まじり。

37.
そんなカオしなくて良いんだよ~
こっちは降りだからね~

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日が差す。

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気温が上がり汗をかきなおして西峰(太礼ノ頭)に着く。

40.
この二番目がいちばんキツい。泣きながら帰りたくなるレベル★★★

41.
「無名ノ頭」。

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44.
東峰「本間ノ頭」。上り下りの波状攻撃はとりあえず終わる。そして先はまだ長い。

45.

46.
振り返って。
三叉路バス停に向かわず、トンネルの上を越えて宮ヶ瀬に直接降りるコースを選択した。分岐点。

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道中。

48.
トンネル手前、「春ノ木丸」。

49.
ビジターセンターの駐車場の奥に下りた。最後の150mほどは手入れをされておらず、虫をいっぱいくっつけての下山。この季節、あまりおすすめできない。

50.
スーダン・エチオピア国境の「サスペンションのないバス」。サスのへたった乗り物にはたくさん乗ったが、無いのははじめて。馬鹿なことに最後部に座り、すると車輪が穴に落ちるたびに激しく上下動する。道路、というかワダチ跡は穴だらけ。頭を天井に打ちつけないよう、シートの下につかまりながらの道中だった。95年6月。

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプター。タイツにモンベルのショートパンツ。終始モンベルのメリノウール1枚、モンベルのキャップ、ブラックダイヤモンドのハーフフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・雨具・ウインドブレーカー・ロールペーパー。キャメルバックのハイドレーション2L+麦茶0.5L・菓子パンみっつ・ソイジョイ3本・非常食・下山後の着替え一式・サンダル。スタート時重量7.0kg。

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登った山

蛭ヶ岳

蛭ヶ岳

1,673m

丹沢山

丹沢山

1,567m

塔ノ岳

塔ノ岳

1,491m

鍋割山

鍋割山

1,272m

檜岳

檜岳

1,166m

高松山

高松山

801m

伊勢沢ノ頭

伊勢沢ノ頭

1,177m

本間ノ頭

本間ノ頭

1,345m

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