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浸食奇岩の谷から東六甲縦走路へ

座頭谷・岩倉山(西宮市~宝塚市)( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

バス
その他: 阪急宝塚線宝塚駅から阪急バスに乗車、知るべ岩バス停降車。

この登山記録の行程

知るべ岩バス停(25分程)大谷出合(55分程)棚越新道(30分程)大谷乗越(40分程)遠尾寺(30分程)宝塚駅

コース

総距離
約9.8km
累積標高差
上り約501m
下り約604m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

武庫川の支流、太多田川の浸食作用によって、林立する針山のような形状になった花崗岩の岩塔群を擁する上流域の蓬莱峡は、松本清張「内海の輪」の舞台になったほか、昭和期(平成期も同様かも知れないが)、時代劇のドラマや映画のロケ地としても利用されていた。
ただ、当時、地形図を持参せずにガイドブックのコピーのみ見て山行を行っていた私は、てっきり蓬莱峡が太多田川支流の座頭谷に形成されているものと勘違いしていたため、蓬莱峡の核心部を歩くことなく、遠望するにとどまってしまった。但し、座頭谷ももろい地層のため、蓬莱峡ほどではないにしろ、見応えのある岩盤等がある。が、蓬莱峡がその谷にあるものと思っていたため、残念ながら座頭谷の奇岩類の写真は殆ど撮っていない(フィルム代が勿体ないため)。

コースは座頭谷起点から谷を遡り、棚越(たなごえ)新道から大谷乗越に出て、東六甲縦走路(近畿自然歩道)に入り、岩原山(573m)、譲葉山(514m)、岩倉山(488.4m)直下を通り、宝塚駅へと戻る。当時はピークハントに興味がなかったため、その三座は登頂していない。「自然の中を歩く」ことを随一の喜びとしていたのである。

[コース]
バス停から太多田川に下り、川を渡って座頭谷への上りにかかる。谷から高度に於いて十数メートルほど上った所の蓬莱峡分岐に現在は、分かり易い看板が建てられている模様。そこまで至る間に、蓬莱峡の全景を遠望できるポイントがあったと思う。
座頭谷は昔、京に在住の座頭が持病治癒のため、有馬温泉に向かおうと太多田川沿いを歩いていたところ、誤って座頭谷に迷い込んでしまい、遭難死したことから名付けられた谷。
そんな険しかった谷も現在では砂防ダムが数多く建設され、様相が変わってしまった。が、そのダム群はある種、奇観にも見える。砂防堰堤群は大谷出合を過ぎてから現れたのではないかと思う。
広い河原に出ると、谷間は浸食作用による奇岩・奇峰群に覆われる。

右手に現れる背の高い松林から谷を離れ、ジグザグに上がって行き、棚越新道へ出る。現在、その手前に農園ができているようなので、若干コースが変更されているかも知れない。この新道は船越と小笠峠を結ぶ車道で、大平山(681.2m)を巻き終えた所の峠「大谷乗越」で東六甲縦走路と交差する。
乗越からは尾根沿いを塩尾寺(えんぺいじ)に向けて下って行くが、岩原山、譲葉山、岩倉山以外にもいくつものピークがあり、それらを右に左に除けて進む。コースは笹道、灌木群、そして深くえぐられた堀切状の道と、表情を変えていく。
コースが北向きから東向きへと変わる地点に砂山権現があり、更に東から南向きに転じる所に塩尾寺がある。寺は当時、改修中だった。境内からの展望は良いので、休止ポイントになる。
寺からは車道となり、阪急宝塚駅へと下って行く。

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フォトギャラリー:6枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス 帽子 グローブ 地図
コンパス 腕時計 カメラ

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