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山王帽子山 新緑の湖畔散歩+急登1時間

切込湖・刈込湖~山王帽子山( 関東)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

湯元温泉  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 日光・湯元無料駐車場利用

この登山記録の行程

湯元温泉(07:00)・・・蓼ノ湖入口(07:11)・・・小峠(07:45)・・・刈込湖(08:03)[休憩 15分]・・・涸沼(08:55)[休憩 13分]・・・旧山王峠(09:35)[休憩 25分]・・・山王帽子山(11:09)[休憩 12分]・・・旧山王峠(12:10)・・・光徳キャンプ場(12:50)[休憩 40分]・・・光徳沼・・・逆川橋(14:00)・・・光徳分岐・・・湯滝(14:50)[休憩 10分]・・・湯元温泉(15:30)

コース

総距離
約16.4km
累積標高差
上り約1,145m
下り約1,145m
コースタイム
標準6時間50
自己6時間35
倍率0.96

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ハイキングの入門コースとして、ガイドブックなどにも紹介されている奥日光の「切込湖・刈込湖」ですが、夫と初めて歩いたときにはまだ殆ど平地のハイキングしか経験していなかったため、「どこが入門コースなんだーーー!!」と、途中で夫に叫ばれた記憶があります…。
(危険箇所も道迷いの心配も無い、3時間半位のコースは、まあ、入門コースで間違いないです)

2度目に歩いたときには、「このあたりで既に息切れしてたよね…」などと顔を見合わせ、3度目でやっと夫も「入門コース」だと納得してくれたという、私たちには思い出深いコースでもあります。

…実は、私はこのコースにプラスして山王帽子山へも登ってみたいと、ずっと思っていました。
しかし、ただでさえ途中にトイレも水場もないこのコースで、往復2時間プラスとなる「寄り道」に、これまではなかなか夫の了解が得られず…今回初めて、念願叶っての山王帽子山!でした。 決め手は、やはり「高原ハイキング+2000m超のお山」だったと思います。 夏に向けて、標高や体力などの面で、お互いまだまだ不安が多いのです。

例年、GW明けまで雪が残るため、5月中旬から6月半ば頃までがベストシーズンのこのコースは、これまでの経験上それほど混雑することもなく、今回も殆ど人に会うことなく静かに歩けました。
スタートは湯元から。 ビジターセンター周辺の無料駐車場に降り立つと、硫黄の匂いがします。
じっとしていると肌寒いくらいの気温の中、ズミ?でしょうか、可憐な花がたくさん咲いていて、山桜のようでもあるので、季節感としては2ヶ月くらい時間を巻き戻したような印象です。

温泉寺の石灯籠並ぶ参道を進み、湯けむり立つ「湯の元」の脇を通り過ぎてひと登りすると、車道に出ますので、その道を横断し、新緑の中を気持ちよく歩くこと約1時間で見えてくる美しい湖が刈込湖。
この日は誰もいなかったので、砂浜へ下りてのんびり休憩し、さらにその先の切込湖と涸沼へ。
足下にはスミレもたくさん。 ミツバオウレンなのかな?と思う花も見られ、何度か立ち止まって写真を撮りましたが、勉強不足で名前のわからない花の方が多いです。

山王峠は、一旦車道(山王林道)に飛び出すような感じになるのですが、地図や略図などを見ると、そのまま車道を渡った向こう側に登山口があるように思えてしまいます。 それで、一度は車道をウロウロして辺りを探したのですが…見つからず、「確かこの先に分岐があったはず」という記憶を頼りに、車道と平行して「光徳」方向へと続く木道を進みました。

分岐の道標発見!…でも、その通りに進むと、またさっきの車道に出てしまうのです…。
結局、最初にウロウロした地点から、そのまま車道を下って行けば登山口に着くとわかりました。
道がカーブして先が見通せないため少し不安になりますが、「湯元側から歩いた場合は、山王峠で山王林道にぶつかったら、右折してそのまま林道を下ると左手に登山口」…が、正解です。
(※山と高原地図には、林道と登山口の位置関係もきちんと書かれていました)
また、登山口周辺には2~3台分くらいの駐車スペースがあり、他にも路肩に停めた車を数台見ました。 

山王帽子山は、1時間ほどの急登と聞いてはいたものの、内心、それほど大変なこととも思っていなくて、「ほんの1時間のトレーニング」くらいの気持ちでいました。 いやー…甘かったです。
はじめから「急登」覚悟で、その心づもりのペースを保っていた筈だったのですが、土が流されたような大きな段差のところも多く、迂回したり木を掴んでよじ登ったりということを何度も繰り返していたら、へばってしまった…。 心拍数は戻らないし、足も動かなくなっていくし…で、気がついたら頭がクラクラして、ちょっと、一旦立て直さなくては先に進めない!という感じになってしまいました。

2,000m…まだ、2000mで、ハアハア・ドキドキ・クラクラ…なんだな、と情けないです…。

山頂は、「眺望無し」と聞いていたのに、意外にも色々見えて天気も良く、気分は上々! 下りでは、しっかり登山道の全体を把握するよう心に刻みながら歩き、次こそは余裕で登るぞ!と誓いました。
その先の小太郎&太郎山へは、単独ではハードルが高いし、夫の賛同も得られそうもないので…断念、かな。

山王峠から光徳への道は、序盤は基本的に段差の大きな木段をひたすら下ります。 初めての時は、それもキツくてとても長く感じたと記憶しています。 今回は、途中道幅いっぱいに水が流れているような場所もありましたが、土嚢などで段差の補正がされているなど、手入れをしてくださっていることがとても有難かったです。

光徳に近づくにつれ、ハルゼミの大合唱やカッコウの声も聞こえ、まだ葉っぱが密になっていない木々の間を飛び交う鳥たちの姿も沢山目にしました。
光徳牧場では、アイスクリーム(300円)2コと、自販機のポカリ(150円)を1本購入。 
本当は、牛乳を楽しみにしていたのですが、現在は販売休止中とのことで…残念でした。

光徳駐車場のトイレをお借りした後、アストリアホテル前のバス停からバスに乗るか、そのまま歩くか少し迷ったものの、「折角だから歩こう!」と言ったのは私。 再び途中でへばったのも私…。
湯滝の手前で腰が痛くなり始め、歩くスピードがどんどん落ちてしまいました。 やはり…今年は、体調不良や膝痛などで歩荷トレーニングも出来ていなかったのが響いているのかも…。 高度もダメ、重量もダメ、持久力もダメ?…で、どうするのよ?って感じです…。
…全国各地で次々に開山祭が行われている季節だというのに……。


■以下、尾籠な話題(トイレの話)です。 ご興味のない方は…すみません、スルーしてください。

今回、携帯トイレは多めに持ちました。 万が一、ではなく、はじめから「使う」前提です。
昔は確かに「そのへんで…」が当たり前だったと思いますし、今でも「埋める」方式の方は多いと思われますが、登山者数の増加や整備された登山道の外に足を踏み入れることの是非、動植物への影響…等々、今のままでいいのだろうか?という疑問の声も頷けると思っています。

男性は、「その時」だけが問題で、あとはテキトーに…でいいと思われるのが自然なのでしょう。 
女性は、(一部例外的な強者を除き)「毎度毎度」しゃがむ必要があり、ペーパーなどの問題もあって、なかなか「そのへんで」と簡単に考えることは難しいです。 使用済みペーパーを登山道周辺で見かければ、やはり誰でもあまり愉快ではないと思うので、そこはしっかりきっちり「持ち帰り」を徹底したいところ。 火をつけるというのも、昨今の山火事事例などから躊躇われるところです。

全て持ち歩いて、日帰りならともかく、縦走の時や小屋泊の際は、ちょっと気になるよな…というのも事実なので、一部地域のように「回収ボックス」が当たり前になってくれたら有難いな…と思います。

ともあれ、人の多い人気コースの場合、ツエルト被って…という勇気も、なかなかのものではありますが…人の少ないところでは、ついついテキトーになりがちなのは…そろそろ意識改革が必要かも?と思っています。 自戒を込めて。

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フォトギャラリー:32枚

以前は、ヤマザクラなのかな?と思っていました。

調べてみたら、ズミ?かな…と。(湯元ビジターセンター周辺で撮影)

源泉。 「湯の元」と言うそうです。

よく整備されていますが、石も木の根も木段も、苔がいっぱいです。

刈込湖。

絵画のように美しかったです。

サンリンソウなのかな?

切込湖へは下りられません。

ウグイスの声が聞こえました。

この花は、何でしょう?(ズダヤクシュというらしいです)

完全に道を塞ぐ倒木あり。

反対側から見下ろしたところ。 この他にも、多少は崩れた箇所や倒木をまたぐ箇所あり。

これは…ミツバオウレンなのかな?

涸沼です。

広々として気持ちのいい空間です。

ベンチもたくさんあり、休憩スポットですが、日よけがないので夏場は辛いかも。

やっぱり気になるこの小さな花。(ズダヤクシュ=喘息薬種…喘息に効くの?)

フデリンドウ?

たくさん咲いていました。

一旦林道に出てウロウロした後にたどり着いた「分岐」。 左方向に進んでも、また同じ林道に出ますが、基本的に笹藪(刈られていますが、再び伸びてしまっていることもある)なので、湯元から歩いた場合は、そのまま林道を下る方がいいと思います。

登山口。 (山王帽子山の名前はありませんが…)

樹林帯の急登の後、開けた笹原を過ぎて、ほんのひと登りでたどり着く山頂。

中禅寺湖と男体山が見えます。

日光白根山…なの?

道標を括り付けた木が、見事に倒れていました。(下をくぐってきました)

たくさん見かけたスミレ。

光徳牧場のツツジ。 奥日光では、ちょうど満開時期のようでした。

牛乳販売は休止中。

ベニバナドウダンツツジ(?)

湯ノ湖の湖畔にたくさん咲いていました。

レンゲツツジ…かな?

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
カトラリー
【その他】 携帯トイレ、予備マスク類、除菌グッズ、ゴミ用チャック付ポリ袋、座布団、顔汗シート、日焼け止、椅子

登った山

山王帽子山

山王帽子山

2,077m

よく似たコース

山王帽子山 栃木県

日光連山の中央に座す美形の独立峰

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
7時間5分
難易度
★★★
コース定数
31
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