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鬼怒沼山と鬼怒沼湿原

鬼怒沼山( 関東)

パーティ: 1人 (えいちゃん さん )

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行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

女夫淵温泉  

登山口へのアクセス

バス
その他: 東武線鬼怒川温泉駅よりバスで終点「女夫渕」で下車

この登山記録の行程

【1日目】
女夫淵温泉(12:00)・・・八丁の湯(14:55)・・・加仁の湯(15:06)・・・日光澤温泉(15:23)

【2日目】
日光澤温泉(05:50)・・・丸沼分岐(06:10)・・・オロオソロシの滝展望台(06:38)[休憩 10分]・・・鬼怒沼湿原南端(08:12)[休憩 10分]・・・鬼怒沼山(09:26)[休憩 10分]・・・鬼怒沼湿原南端(10:35)[休憩 15分]・・・オロオソロシの滝展望台(11:50)[休憩 10分]・・・丸沼分岐(12:20)・・・日光澤温泉(12:40)[休憩 25分]・・・加仁の湯(13:15)・・・八丁の湯(13:25)[休憩 20分]・・・女夫淵温泉(15:15)

コース

総距離
約19.6km
累積標高差
上り約1,327m
下り約1,327m
コースタイム
標準9時間15
自己11時間8
倍率1.20

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

奥鬼怒には過去に2度、2008年と2009年に渓流釣りで訪れたことがある。日本最高所の高層湿原である鬼怒沼湿原や、鬼怒沼山もあることは知っていたが、山登りは初めてである。バスの時間の都合で、1日目が少し時間が空くので、今回は1日目を渓流釣りとして、2日目に鬼怒沼山に登る。
【1日目】
女夫渕から、鉄橋を渡って、対岸の登山口から登ると、少し急登があり、これを過ぎると、「鬼怒の中将乙姫橋」という吊橋で再び鬼怒川を渡る。名前の由来は以下のような伝説による。

[鬼怒の中将乙姫伝説]
鬼怒沼のほとりには「機織姫」が住んでいて「天女のごとき乙姫(中将の位の鬼怒沼中将乙姫)が黄金に輝くハタオリ機で白い絹布をパタリパタリと織っていた」という伝説がある。姫が機を織るのをうっかりのぞき見すると、恐ろしい祟りがある。という伝説。

さて橋を渡り、川沿いの歩道を進む。以前来た時より、かなり河川工事が行われ堰堤が増えているようだ。途中、イワナ釣りをしながら、八丁湯、加仁湯と進み、本日の宿「日光澤温泉」に向けて歩く。歩道は良く整備されている。渓流沿いの道は緑にあふれ、トチノキ、カツラ、ウラジロモミ、カエデ類などの森の中を歩く。

久しぶりの日光澤温泉に到着すると、柴犬のサンボがお出迎え。犬は3匹いるのだが、他の2匹は休憩中。まだ、夕食には、少し時間があるので、釣りを続ける。結局、この日は24cmを筆頭に12匹釣ったが、天然魚の再生産がおこなわれている川なので、小さな魚も多く、20cm以上は3匹だけだった。

【2日目】
朝はお弁当にしてもらって早めに、鬼怒沼への登山に出発。最初は急登があるが、標高1800mくらいからは、傾斜もなだらかになる。この登山道の植生は、最初はウラジロモミ、アスナロ、コメツガ、ダケカンバなどで、少し標高を上げると、トウヒやシラビソが優勢になる。傾斜がなだらかになってからは、野鳥の声も多く聞かれ、ルリビタキやコマドリなどの声が聞こえた。

やがて目の前の景色が開けて、鬼怒沼に到着。鹿が走って逃げて行った。
鬼怒沼からは、鬼怒沼山はもちろん、北西に燧ケ岳とその向こうに至仏山、振り返ると反対側には、日光白根山の精悍な姿が望める。天気も良く最高の景色となった。
湿原の花々には少し早いようだった。ミツバオウレンや、タテヤマリンドウ、それにわずかにチングルマが咲いていた。おそらく、今月下旬ころが見頃なのではないかと思われる。

鬼怒沼山は湿原北端の東電巡視小屋から、森の中に入ってしばらく歩く。この道は、尾瀬に続く道だが、この付近で、少し雪が残っていた。15mくらいの距離だけの雪で、大したことはない。標識を曲がって、登山道から少しそれたところに、山頂がある。山頂はせまく、展望はあまりないが、日光白根山が少し望める。ずいぶん奥まったところまできたなという感じがする。
少し休んで同じ道を下山。
日光澤温泉に釣り道具を置いて荷物を軽くして登っていたので、回収して、女夫渕まで、歩道を下る。
2日とも天気がとても良く、鬼怒沼からの燧ヶ岳や、日光白根山の眺めは感動ものだった。

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フォトギャラリー:61枚

女夫渕から鉄橋を渡ったところの登山口。最初は少し急登。

鬼怒の中将乙姫橋。名前の由来は本文参照。

ウラジロモミ。奥鬼怒歩道では、鬼怒沼までときどき、このように、営林署が設置した樹木の名称の案内板がある。

砥の岩橋

コザ池沢出会いの橋。

ベニバナツクバネウツギ?

ヤグルマソウ

ミヤマカラマツ

ミゾホオズキ

ヒロハコンロンソウ

ラショウモンカズラ

ヤマガラシ

水場

トチノキやカツラ、モミジカエデ類が多い。

クルマバソウ

タニギキョウ

クリンソウ

八丁湯

八丁湯の犬が着いてきた。

加仁湯

日光澤温泉手前の崩壊地。大規模な復旧工事が行われたようだ。

日光澤温泉に到着

柴犬のサンボがお出迎え。

まだ夕食まで時間があるのでイワナ釣り

2019年にグレートトラバース3で、田中陽希さんが泊まったようだ。

2日目、ここから登山開始。

宿裏の温泉神社で登山の安全を祈願して出発

筬音橋(おさおとばし)。

ズダヤクシュ

コメツガ

オロオソロシの滝の展望台から滝を見る。かなり遠い。

タチツボスミレが見られた。

ムラサキヤシオ

オオカメノキ

ベンチ。宿から1時間15分。ここから湿原まで55分。

ベンチ付近から日光白根山

白樺の明るい森。カッコウやジュウイチの声が聞こえる。

トウヒやシラビソの森。
野鳥も多く、ルリビタキやコマドリの鳴き声も聞こえた。

少し雪が残っていた。

鬼怒沼湿原に到着。

湿原から鬼怒沼山を望む。右側の少し木がかぶっているピークのほうが鬼怒沼山。

ミツバオウレン

池塘は48あるとか。水面に映る鬼怒沼山がとても美しい。

振り返ると日光白根山

湿原北端からは燧ケ岳とその後ろに至仏山。

東電巡視小屋

ここが一番雪がたまっていたが、それでも15mほどの間だけ。

この標識から鬼怒沼山の山頂に最後の登り。

オサバグサ?

山頂。せまく、あまり展望はない。

日光白根山が少しだけ見えた。

鬼怒沼山の直下はコミヤマカタバミが多い。

帰り道。日光白根山が綺麗。

ショウジョウバカマ?

チングルマがわずかに咲いていた。

下山途中。行きでは気が付かなかったが、終りかけのシャクナゲがあった。

日光澤温泉で預けていた荷物を回収して下山。お世話になりました。また来ます。

ヤマツツジ

クワガタソウ

ニホンカワトンボ

とても天気の良い2日間だった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 梅雨の合間に日光沢温泉・鬼怒沼を計画していましたので、写真・解説とても参考になりました。
    85歳、高山には登れなくなりましたが、時間を掛けて絵を描きながら歩いています。

  • 柴爺さん。日光澤から鬼怒沼までなら標高差640m。登りで2:15です。この日も鬼怒沼山までは行かずに、鬼怒沼までという方もいらっしゃいました。無理をせず、ゆっくり楽しんでください。

  • アドバイス有難う御座いました。お写真を拝見し鬼怒沼山山頂は避け、湿原の畔でスケッチします。

登った山

鬼怒沼山

鬼怒沼山

2,141m

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