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クワガタとり(撮り)に会津磐梯山

会津磐梯山( 東北)

パーティ: 2人 (Yamakaeru さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 予定変更で、最もポピュラーな八方台登山口を使う。八方台登山口無料駐車場(第1駐車場)約60台。トイレあり。満車の場合は、200m程離れた場所に第2駐車場がある。磐梯山ゴールドラインの峠に位置し、会津磐梯山への登山口であるとともに、猫魔ヶ岳(雄国沼)への登山口にもなっている。

この登山記録の行程

八方台登山口無料駐車場(05:23)・・・中の湯跡(05:43)・・・分岐(05:50)・・・花畑(06:56)・・・弘法清水(07:16)・・・磐梯山(休憩)(07:32~08:15)・・・弘法清水(休憩)(08:38~09:03)・・・花畑・・・中の湯跡(10:02)・・・八方台登山口無料駐車場(10:25)

コース

総距離
約7.9km
累積標高差
上り約877m
下り約877m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

「ニャン(猫魔ヶ岳)とイエローワールド雄国沼」より続く。
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=223693

雄国沼での散策を終え、ラビスパでひと風呂を浴びる。
まったりしすぎてすっかり夕方になってしまった。明日の準備をしなくては。
「先輩、これからどうします?」と聞いたところ、「折角だから明日も一緒に登ろう!」とのこと。「それじゃ」ということで、急きょ「道の駅 猪苗代」で車中泊をすることに決定した。
道の駅近くのいつもの買い出しスポット「ヨークベニマル猪苗代店」で、食料一式を買い込む。むろん、ビールとおつまみも忘れずに!
道の駅に場所を移して、磐梯山がよく見える広場のテーブルにお店を広げる。10分ほど前に、磐梯山の後ろに陽が沈んでいったが、残り火のような夕焼けが独立峰の成端なシルエットを際立たせていた。惚れボレする光景だ。
それを肴に、夕飯&反省会がスタート。
人が去っただだっ広い公園。ソーシャルディスタンスも万全。というか、夜に向かい急激に気温が下がっているため、寒くて震えが止まらない。コロナの前に風邪を引いてしまいそうだ。
缶ビールで乾杯。いつの間にか外灯も消えてしまったが、お構いなしに暗闇の中で反省会は続く。それにしても先輩よくしゃべる。いやいや、先輩。「だから今日は2時間しか寝てないんだって。」
21時に解散。
そしてあっという間の朝を迎える。
寝足りない気もしたが、4時半には行動を開始。
昇ってきた朝日を受けて磐梯山が輝いていた。山頂に大きな雲が滞留しているが、あの様子であれば1時間もしないうちに取れるだろう。(と信じる。)
本当は、猪苗代湖登山口から登ろうと思っていたが、先輩の希望で八方台登山口へと車を回す。八方台登山口は最短で登れる最もポピュラーなコース。最短なので今まで敬遠していたが、今日の目的(ミッション)は別にあるので、初めてのコースも悪くないかと思う。ちなみにミッションは3つ。成果はこうご期待。
ポピュラーというだけあって八方台登山口の駐車場はよく整備されていた。
車を停めて、早速、歩き出す。
駐車場から道を渡り山へと入っていく。暫くは林道のような広い道が続く。早朝の爽やかな風が鳥の囀りを運んでくる。木漏れ日が優しく最高に気持ちがいい。
森を抜けると硫黄臭が漂う場所に出た。廃屋のような建物が見える。「中の湯跡」。かつて温泉旅館のあった場所だ。温泉が湧いているので足湯を楽しむ人もいるらしいが、「有毒ガス発生」の看板もあるので迂闊に近寄らない方が賢明だ。
ここから先は登山道となり、ようやく登山らしくなる。
「さぁ登るぞ!」と気合を込めて斜面に足をかける。が、数分もしないうちに見慣れた場所に出る。裏磐梯ルートとの合流点。「えっここ?」。裏磐梯から登ってくると4、5kmはあったと思うが、八方台からだとこんなに早く着いてしまうのか。これは確かに最短ルートだ。
登っている途中で桧原湖がよく見えた。足元には銅沼も見える。
陽射しも強さを増し、徐々に青空が広がっている。いい感じに天候が変化している。
登山道が緩やかになり、水平移動に入ると直ぐに分岐点へと到着。まっすぐ進むと弘法清水だが、花畑に寄り道したかったので左へと折れる。もっとも、登山道は円で繋がっているので、どちらを使っても弘法清水へは行くことができる。
前方の崖下に見下ろすように櫛ヶ峰が見えた。山肌がむき出しになっていて荒々しい。その頂をかすめるように、雲が流れていく。なんて雄大な景色だろうか。
右手には磐梯山の頂が聳えている。手が届きそうなくらい近い。冬に見上げた時は、雪と氷で輝く槍のように鋭く尖った頂に圧倒されたが、今日は濃い緑を纏い生命力溢れる力強さを感じた。
花畑に到着。
ハクサンチドリやミヤマキンバイ。色とりどりの花が咲いていた。その中で目的の花を探す。広い花畑で大変か?と予想していたが、意外に早く出会うことができた。細い茎に小さな紫色の花が競うように咲いていた。近づいてよく観察してみると花弁が菱形のよう。薄い紫を下地に、濃い紫の線で花が飾られている。あるようでない珍しい花だ。これが磐梯山の固有種と言われる「バンダイクワガタ」。この時期にしか咲かないため、2年越しで狙っていたが、ようやく会えた。ミッション、1つ目クリアー。
花畑から弘法清水へ向かう途中。岩陰に鮮やかな青色の花を見つけた。
先輩と会話の最中だったが、話を遮り「あっ!」と声を上げ駆け寄る。実はバンダイクワガタに加えて、もう一つ探していた花があった。ミッション2つ目がそれ。その特徴的な青は紛れもなく「ミヤマオダマキ」だった。白馬などで有名な花だが、北陸では存在しない花だったため、いつか自生しているところを見たいと願っていた。
道の駅で、鉢植えの花を見かけたことがあるが、やはり花は自生していて「なんぼ」だ。
しかし、こんな花が自生しているなんて驚きだ。品種改良を繰り返した観賞用の花に、負けず劣らずのゴージャスなドレスの淑女。オダマキの別種には出会ったことがあるが、こんな花が自然界に存在するなんて信じられない。
弘法清水へ到着。
弘法清水の冷たい水を「ゴクゴク」と喉を鳴らしながら頂く。ここの水は最高に美味い。
水を飲んでいたら、小屋のおじさんが、ついでにお茶も飲んでいけと、湯呑を手渡してくれた。「帰りに寄ってきな」というおじさんに返事をして、最後の一仕事で山頂を目指す。
ここから山頂まではコースタイムで約30分。結構な急登が待ち構えている。
ゆっくり登るという先輩を置いて、トレーニングがてらに一気に駆け上がる。裏磐梯の景色がどんどん広がっていく。やはり磐梯山はいつ来ても素晴らしい山だ。
山頂に到着。
朝に道の駅から見上げた雲は完全に取れていて360度の眺望が広がっていた。
遠く雲の間に、いまだ雪を冠した大きな山塊が見えた。云わずと知れた飯豊の山々。
安達太良山も良く見える。おっぱいのシルエットが愛らしい。
昨日歩いた猫魔ヶ岳と雄国沼も良く見えた。薄っすらと黄色い絨毯も見える。今日も人でいっぱいになっていることだろう。
山頂に座り込んで、先輩を待つ。山頂の岩の隙間には、先ほどのバンダイクワガタがいっぱい群生していた。むしろ花畑より多いか。
10分ほどで登ってきた先輩と合流して、最後のミッションを果たす。
大きく「磐梯山頂」と書かれた看板から少し降ったところに、白く「⇒」と矢印の書かれた岩がある。これぞ知る人ぞ知る、「磐梯山のリオデジャネ岩」。
ここで両手を広げて猪苗代湖を背景に写真を撮ると、まるでリオデジャネイロの「コルコバードの丘」にある白いキリスト像のような写真が撮れるという。以前、トライした時は雲の中でなんにも見えなかったが、ようやく念願の構図で写真に収めることができた。
これで予定していた全てのミッションを達成。
下山前に、約束通り弘法清水前の小屋に立ち寄る。
磐梯山のバッチを購入。500円也。
お店の人が奥で休んでいけと、お茶を出してくれた。コーラも買ったのでそんなに水分ばかり要らないのだが、有難く頂くことにする。奥に案内された。裏磐梯山が見渡せる窓際の特等席だった。
コーラを開ける前にお茶を飲んでいると、おじさんがこれも食べてみろと、トマトと梅を出してくれた。トマトを受け取ると、冷蔵庫から取り出したばかりのようにキンキンに冷えている。「冷たいですね」というと「そ、凍らせておいた」とのこと。
「へぇー冷凍トマトか」と口に頬張ると。これがめちゃめちゃウマい。これは絶対に「あり!」だ。確かトマトには体温を下げる効能があったはず。山にトマト。なるほどいい組み合わせだ。
次に、梅。砂糖で漬けたと言っていた。梅酒を飲み干した後に残っている梅をよくおやつ代わりに食べていたが、こちらは浅く漬けてあるためカリっとした触感も残っている。まずは小さくかじってみると口いっぱいに甘酸っぱい味が広がった。トマトとはまた違った角度だが、これも山に「あり」だ。優しい甘さが疲れをほぐしてくれる。しかも、お茶との相性が抜群。思わず「お代わり!」と言いたくなった。
こうなってみるとコーラが余計だったなと思うくらい、主役が逆転した2品だった。なにより山ではこういう計らいが嬉しい。また一段と磐梯山が好きになった日だった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 「出し巻」?「おだまき」?ですか?

  • 以前、どこかの庭先にも咲いてたオダマキのミヤマ。そしてクワガタを並べると
    、、、ミヤマクワガター^_^

  • クワガタ虫を探してしまいました。

  • 冷凍トマトが最高でしたよ。^_^

登った山

磐梯山

磐梯山

1,816m

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